■ロケーション まず「どこで撮影するか」で作品の全体感が決まってしまうと言っても過言ではないでしょう。ロケーションは自分たちの力で変化させられるものではないため、とにかく「選ぶ」ことが大切です。 ファッションブランドが広告キャンペーンの撮影を行うときに、一番予算を使うのが、この「ロケーション」です。近くの海でも撮影できそうなのに、わざわざメキシコの海にまでスタッフ全員で遠征することもあるぐらいです。日本でもアイドルが写真集を出すときに、「どこで撮影したか」を売りにする傾向があります。 しかし、作品撮りではそんな余裕はありません。 一例ですが、あるフォトグラファーはカフェをロケーションとして選んだ際に、自分で持ち込んだ小物や雑貨を配置して撮影をしています。カフェの雰囲気とマッチさせているだけでなく、それらを使ってシーンを創り出しているのです。こういった工夫をしながら、ロケーションを選びたいも