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越前敏弥のレビュー一覧

  • 老人と海

    Posted by ブクログ

    月並みの感想になるが、この本は読む環境や年齢によって形を変える物語だと感じた。近年の物語のようなダイナミックさは無い。なんせおじいさんが漁をしているだけの描写といえばそうだからだ。そのため退屈に思う人も多いだろう。しかしこのしがないお爺さんに色濃くスポットライトを当て続けているからこそ、読者にも思い当たる節のある人間臭さを肌で感じることができるのでは無いだろうか。映画化したとしたらパーフェクトデイズのような静かな雰囲気になるだろう。歳を経て、また読みたい一冊だ。

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    2025年10月13日
  • ダ・ヴィンチ・コード(下)

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    ネタバレ

    ダ・ヴィンチ・コードの下巻。
    ついに真の黒幕”導師”の正体と”聖杯”の真実がわかる解決編。
    一気に押し寄せる真相と感動と衝撃で読む手が止まりませんでした。歴史(ついていくのが大変だったが)に詳しくなったような感覚もあり、とても勉強になりました。ミステリーとしては伏線の回収とどんでん返しが衝撃でした。犯人の正体も意外でとても驚かされ、そして暗号の謎は逆転に次ぐ逆転で、最後の余韻と謎を残すところがロマンを感じられました。登場人物たちが全員、人間臭くて最高に好きになりました。生きている人だけでも、ほかの作品で登場してほしいなぁと思いました。
    ほかの作品も出版されているようなのでそちらも読んでいきたい

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    2025年10月13日
  • ダ・ヴィンチ・コード(上)

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    ネタバレ

    ダン・ブラウン先生のレオナルドダヴィンチの作品と”聖杯”を巡り、謎を追う物語。上巻ながらも物語の導入とこれからのわくわくさせてくれる展開で中巻以降がとても楽しみになりました。序盤から美術や歴史の知識が多く出てきて、とても勉強になり、しかもすべて作者の取材に基づいた情報で構成されていてリアル感もあって面白かったです。中巻以降も読んでいきたいです。

    この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
    ロバート・ラングトン:諏訪部順一
    ソフィー・ヌヴー:佐倉綾音
    ジャック・ソニエール:大塚芳忠
    マヌエル・アリンガローサ:大塚明夫
    シラス:津

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    2025年10月12日
  • 天使の傷 下

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    ネタバレ

    前作は事件というサブストーリーと、エンジェルフェイスというメインストーリーがどっちつかずな感じで長々とした前日譚だったのだけど、今作はメインストーリーのみの構造。高まる緊迫感、中だるみなし、素晴らしかった。

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    2025年10月09日
  • オリジン 下

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    上中下、3冊完走しましたー!
    やっぱりラングドンシリーズは面白い!

    今回も知的好奇心をくすぐられました。
    今後、宗教について少し深掘りしていこうかなと思います。

    巻頭の物語に出てくる建物とか絵画の写真がカラーで載ってるのも魅力的。
    スマホで調べればいくらでも出てくるけれど、そこまでしなくてもいいって時は、巻頭を見てイメージを膨らませられます。

    ウィンストン…

    これでシリーズ最新刊を待つのみになったけど、『ダヴィンチ・コード』再読しようかな。
    悩む。。。

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    2025年10月07日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    創元推理文庫から生者と死者ととして刊行されていたが長年手に入らなかった。ずっと読みたいなぁとおもっていたのでハヤカワ推理文庫から出たのを知って直ぐかいました。

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    2025年10月02日
  • 穢れなき者へ(新潮文庫)

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    メイン州の島の沖で七つの遺体を乗せたヨットが見つかる
    第一発見者は実父殺害の過去を持つイズエル…
    一方、隣の島では父親の虐待に耐えかねた少年ライアンが、逃げ込んだ廃屋で身体中血だらけの娘に遭遇する
    そして
    この三人の出合いが船上の惨殺事件の真相を解き明かすことになるが…

    初読みの作家さん
    久しぶりに一気読みでした
    読後の余韻がすごい!素晴らしい!
    それぞれの人物の境遇が作品に生かされている
    そしてそれが読後の余韻に繫がっているのだ
    「ふたつの無垢な魂のため」
    それは「必然」であり「運命」
    忘れられない作品になった

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    2025年09月21日
  • シートン動物記 傑作選

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    動物達の生態が観察されたまま描かかれ、ほっこりする気持ちになるのも束の間、悲劇的な結末になる物語もあり、生死を考えさせられます。伝書鳩の話、キツネの話、マガモの話が特に好みでした。狼の話は、子供のころに読んだので、懐かしい感じで読みました。

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    2025年09月14日
  • 穢れなき者へ(新潮文庫)

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    ネタバレ

    アメリカの作家、マイクル・コリータの十年ぶりの新刊。過去作は早川書房から探偵ものが一冊、東京創元社からサスペンス一冊、ホラーが2冊。特に東京創元社の「夜を希う」が好きで、楽しみにしていた作品。

    父親を殺し服役していたイズレル・パイクは、仮釈放を機に故郷の島へと戻る。当然歓迎されるわけがなく、特に保安官補の叔父スターリングとの軋轢は酷い。一方、父親から虐待を受けるライマン・ランキンは、隠れ家にしている空き家で斧を持った女性と出会い…

    個人的には今年の新作の中でも上位。主要キャラのイズレル、ライマンの過酷な人生は読んでいて辛いものがあるが、だからこそラストの余韻が非常に良い。
    主要キャラへのス

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    2025年09月09日
  • 穢れなき者へ(新潮文庫)

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    マイクル・コリータ『穢れなき者へ』新潮文庫。

    初読み作家のハードなミステリー・サスペンス小説である。

    なかなか読ませてくれるではないか。何よりも、あってもおかしくはない、べたべたとした男女の恋愛関係など一切排除し、島を蝕む悪の正体に向かい物語が突き進んでいく所が良い。


    メイン州のサルヴェーション・ポイント島の沖で、対立する上院議員候補2人を含む7人の惨殺体がヨット上で発見され、第一発見者のイズレル・パイクがイズレルの父親の弟で保安官補のスターリングにより殺人の第一容疑者とみなされる。

    イズレルは10年前に実の父親を殺した罪で収監されていたのだが、州警察の女性警部補ジェン・サラザールに

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    2025年09月04日
  • ロンドン・アイの謎

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    本格ミステリど真ん中といった感じで読んでいて気持ちの良い作品でした
    テッドとカットのコンビネーション、事件を通して描かれる2人の成長も見どころです

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    2025年09月02日
  • シートン動物記 傑作選

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    ファーブル昆虫記は子供向けのを読んだことがあったが、何故かシートン動物記は未読。完全に忘れていたのだが、偶然見かけて手に取ってみた。

    結果、大当たり。解説にある様に子供向けの、人と動物のふれあい等という話では無く、徹底したリアリズムに基づくドキュメンタリーと言うべき内容。翻訳も更にその魅力を高めているし、シートン自筆の挿絵がまた美しい。

    思うに、シートンは動物をひたすら観察し続け、共に生き続けて来たのだろう。だからこそ、実際には見ていないはずの光景すらもまるでその場にいたかのように、動物の心理すらも描き出すことが出来たのだと思う。動物をただ可愛い可愛いでは無く、人間と同じ存在として冷静に捉

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    2025年08月29日
  • シートン動物記 傑作選

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    読みはじめから面白くて、最後まで興味は尽きませんでした。本書には短編8作がおさめられ、原文に忠実に訳されており、大人向けです。シートンが描いた挿絵も入っています。

    野生動物の生態が面白いだけでなく、人間と動物の知恵比べにも夢中になり、いつも動物の方を応援してしまう自分がいました。

    語られるエピソードのひとつひとつが、深く記憶に残るものでした。

    ・愛する妻が殺されたのを知らずに、探しまわる夫のオオカミの姿
    ・死んだふりをすることで敵をおびき寄せる、母ぎつねの賢さ
    ・人間に捕獲されてしまった子ギツネに対する母ギツネの行動には、ドキッとさせられました。“これが野生動物の真の姿なんだ。こんな愛情

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    2025年08月29日
  • 靴に棲む老婆〔新訳版〕

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    間違いなくクイーン作品の中でも最高傑作と呼べるものの一つと言える。トリックはもちろんのこと、災厄の町から始まるこのシリーズの中でもとりわけ国名シリーズの雰囲気が強く、そういった点でもかなり好きな作品である。独特な一家が関わるライツヴィルらしさとエラリーとクイーン警視、ヴェリー部長刑事が全面に活躍する国名シリーズらしさのいいとこ取りのような印象を受けた。

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    2025年08月17日
  • 真っ白な嘘

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    この本は確かアガサクリスティの文庫を読んだときに巻末に載っていて面白そうだと思ったので読んでみた。他のアンソロで「後ろを見るな」だけは読んだことがあったけど(もちろんそのアンソロでも一番最後に収録されていました)他の短編も総じてクオリティが高く面白い!
    一見どういう意味…?という短編もありますが、じっくり考えてみると意味が分かって後からじわじわと怖さが来る作風が特に好みでした。

    以下お気に入り作品。
    「叫べ、沈黙よ」
    駅で電車を待つ男。そばに座っている男はどうやら耳が聞こえないらしい。駅員が語るその男の罪とは。
    これ最初どういう意味?と思って何回か読み返してるうちに理解して、ぞっとした。真相

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    2025年08月16日
  • 世界文学大図鑑

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    古代から現代まで様々な作品が取り上げられていて、それぞれの解説が図や写真も多く使われていて、わかりやすくておもしろい。さらにキーワードで関連する作品もあげられているのが興味深い(『罪と罰』のキーワードは「心理的リアリズム」で、前史であげられているのは『源氏物語』!)。おかげさまで読みたい本がまた増えてしまった。

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    2025年07月27日
  • 十日間の不思議〔新訳版〕

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    ハワード・ヴァン・ホーンは夢遊病に悩まされていた。その日も見ず知らずの安宿で目覚める。シャツには血がついている。死ぬことも考えたハワードだが、この街に住む旧友エラリー・クイーンを訪ねた。
    エラリー・クイーンは推理小説作家で、NY市警警視の父の捜査協力して素人探偵としても名を挙げていた。二人は10年ぶりの再会だった。
    エラリー・クイーンはハワードから相談を受ける。夢遊病の時になにかしているのではないか?
    ハワードの邸宅はライツヴィルにある。父親は富豪で「父」たる器量を持ったディードリッチ、父の弟で陰険なウルファート、二人の母親で時間の止まったような老婦人クリスティーナ、そしてディードリッチの若妻

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    2025年07月24日
  • ダブル・ダブル〔新訳版〕

    Posted by ブクログ

    こういう偶然に思える出来事が一連の殺人計画の一部だったというのは面白くないわけがない。マザーグースの歌詞の通りに人が死き、それが果たして偶然なのか何者かの意志によるものなのかについてエラリーも確固たる証拠をなかなか示せなかった。これが館や孤島ではなく、町という比較的広い範囲での出来事だからこそ、デイキン署長も偶然としか思っていなかった。作品を通してエラリーは事件の中に散らばる点を点線で繋いでいたが、それが終盤になって実線で繋がったときはたまらなくワクワクした。十日間の不思議と九尾の猫はそこまで好きではないが、災厄の町、フォックス家の殺人、ダブル・ダブルはライツヴィルシリーズでかなり好きである。

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    2025年07月20日
  • 老人と海

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いや、面白かった。名作と呼ばれるものは食わず嫌いぜすに読んでみるべきだなと思った。

    サンティアーゴが魚を見つけることができるのか、仕留めることができるのか、無事に帰ることができるのか、はらはらしながら読み進めた。

    途中の自分への問いかけが哲学的でとても考えさせられた。

    特に、印象に残っているのは魚を仕留めた終盤の内省である。

    “だが老人は、自分のかかわるあらゆることを考える性分で、いまは読むものもラジオもないので、あれこれと思いをめぐらし、罪について考えつづけた。あの魚を殺したのは、自分が生き長らえるためと食い物として売るためだけだったのではない、と思った。殺したのは自尊心のためであり

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    2025年06月27日
  • 天使と悪魔(下)

    Posted by ブクログ

    月並みな表現ですが、おもしろかったです!この下巻でも、ローマを堪能できましたが、中盤から後半にかけては、意外な展開で、常に先が気になる読書でした。反物質の爆発の期限までの緊張感は、半端ではないです。本当はキリスト教の理解があれば、もっと楽しめただろうなぁと思うと、それだけが残念でした。

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    2025年06月19日