- 1二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 08:24:39
- 2二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 08:39:12
オリキャラその1
名前:天野シズク
所属:連邦捜査部S.C.H.A.L.E
年齢18歳
身長:153cm 体重:軽め
知性44 事務70 戦闘94 耐久76 神秘66
武器:AR(M-14)、特殊警棒
能力:不明
人間に神秘を宿す実験のため黒服によって外の世界から連れてこられた少年。
先生に預けられた後、一人暮らしを始めてシャーレで働いている。
が、今は後述する子との二人暮らしになった。
見た目は少女の様だが性別は男で、実験の度に微妙に容姿が変わっている。
普段は書類仕事等の雑務をしていて、その性格故かあまり生徒達に顔を見せたがらない。
しかし人見知りという訳でもなく、最近以前から交流があった百合園セイアと交際を始めた。
先生のことが大好きで、今は先生にもいい相手が出来ないかなと思っている。 - 3二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 08:47:57
- 4二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 08:53:17
スレ一覧
ここだけ先生に|あにまん掲示板ゲマトリアの実験体が押し付けられた世界線神秘を持たない人間に神秘を宿す実験をされて引き換えに記憶を無くして黒服によって先生に預けられた子bbs.animanch.comここだけ先生に ゲマトリアの実験体が預けられた世界part2(男の娘注意)|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5201162/?res=5オリキャラ説明天野シズク(1?才♂)黒服によってキヴォトスに来た少年。マエストロと黒服の実験で神秘を得る…bbs.animanch.comここだけ先生にゲマトリアに実験体にされた部下が居る世界線Part3(男の娘、微エ駄注意)|あにまん掲示板タイトル微妙に変わってますがなんだかんだPart3です前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5243439/?res=187bbs.animanch.comここだけ先生にゲマトリアに実験体にされた部下が居る世界線Part4(男の娘、微エ駄注意)|あにまん掲示板前スレ落ちちゃったので急遽Part4です前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5348608/?res=155bbs.animanch.comここだけ先生にゲマトリアに実験体にされた部下が居る世界線Part5(男の娘、微エ駄注意)|あにまん掲示板また…またもやスレを落としてしまったのでPart5です。前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5455343/?res=118オリキャラ名前:天野シズク所属:連邦捜査部S…bbs.animanch.com【🎲・⚓️】ここだけ先生にゲマトリアに実験体にされた部下が居る世界線Part6(男の娘、微エ駄注意)|あにまん掲示板6スレ目です。今回は新キャラが出るのでスレタイに🎲と⚓️を付けてみました。前スレhttps://bbs.animanch.com/board/5542676/?res=10bbs.animanch.com - 5二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 08:54:25
とりあえず10まで埋めます
- 6二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 08:55:51
前スレ見てくれてた人に見つかるといいな…
- 7二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 08:58:57
- 8二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:04:45
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:13:03
このレスは削除されています
- 10二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:14:14
誰か見に来てくれた人居たらよかったらレスくださいね
- 11二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 09:37:15
立て乙でやんす。
新スレも楽しみにしてるでやんすよ - 12二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 10:30:45
たておつ
- 13二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 11:41:40
来てくださった!やったー!
あ、絡みが見たい生徒さんとか居たらよければ教えてもらえませんか? - 14二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 13:18:38
そろそろぼちぼち書きますね。
あとこれはあんま関係ないけどこのスレ基本的に先生の見た目はアニメ先生想定です。かわいいので - 15二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 15:11:31
セイア様とのデートシーンすごくすごい見たいです。
- 16二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 21:26:19
今日はセイアさんとデートすることになりました。
前からよく遊んでましたがお付き合いしてからは初めてですね。
「護衛はどうするんですか?」って聞いたら「君が居れば十分だろう?」って返されちゃいました。
たしかに前よりは強くなった気はするけど...
それで今日はミレニアム周辺をめぐるらしいです。なんでも多少土地勘があるとかないとか。
「やぁシズク、数週間ぶりだね」
「こんにちは、セイアちゃん」
そう言ってセイアちゃんの両手を握る。
「ふふ、君は本当に袖の中が好きだね。」
「えへへ~♪」
「ではそろそろ出発するとするか。」
セイアちゃんの合図で、僕たちはトリニティを出発した。 - 17二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 21:32:03
スレは見てるんだけど、スマホの方がここしばらく規制かかりっぱなしだから朝・昼・晩でしかレスできないんだよねー。
袖に!手を!突っ込む!なんて!エッチ!!! - 18二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:14:28
電車に乗って、トリニティからミレニアムの方へ。
「列車での移動は私には新鮮だね。なかなかいい」
そう言って窓を覗くセイアちゃんはとってもかわいい。
それから電車を降りてしばらく歩いていると、前から小柄な人が駆け寄ってきました。
「セイアじゃねぇか、久しぶりだな!」
「やぁネル、相変わらずなようで何よりだよ。」
ネルさん...この人が
「連れてるのは誰だ?」
「そうか、君はバラエティーなどは観るタイプではないだろうね。」
「ん?」
「彼氏だよ、私の。」
「彼氏だぁ?どう見ても女子じゃねぇか。ヘイローあるし」
「ふむ、固定概念とはかくも人の思考を凝り固まらせるものか...」
「それ喧嘩売ってるって解釈でいいんだよな?」
「あの...僕、一応男です...」
「え!?」 - 19二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 22:39:42
「え!?は?え!?」
「シャーレで働いてます、天野シズクって言います。」
「かわいいだろう?」
「まぁかわいいけどよ...」
「では私達はもう行くよ。」
「おいおい唐突過ぎるだろ...」
「なんかすいません...セイアちゃん待って~!」
「なんなんだあいつら...」
ネルさんを置いて去っていくセイアちゃんを追いかけていく。
「なんであんな唐突に分かれるのさ」
「いやすまないね、なんだか時間が惜しくなってしまった。」
「うれしいけど、ちょっと失礼かもよ?」
「そうだね、後で謝罪の文を送ろう。」
会話をしながら、手を繋いで歩いていく。 - 20二次元好きの匿名さん25/10/08(水) 23:22:59
しばらく歩いていると、ゲームセンターが見えてきた。
クレーンゲームがいっぱいのところ。
「さぁ、入ろうか。」
そう言って僕の手を引くセイアちゃん。何かお目当てとかあるのかな?
「どれか欲しい物はあるかい?」
そう言いながらセイアちゃんはお財布を開いた。
「取ってくれるの...?」
「任せてくれたまえ。」
自信満々の顔でこちらを見るセイアちゃん。
「じゃあこのでっかいぬいぐるみがいいかな。」
「これだね」
それからしばらく、クレーンゲームと格闘するセイアちゃんを見守っていた。
失敗が10回を超えた頃、ほっぺを膨らませてるセイアちゃんに声をかける。
「ちょっと僕もやっていい?」
「ん?まぁいいが...」
渋々交代したセイアちゃんに代わってやってみると、なんと2回で取れてしまった。
「あら...プレゼント、ありがとうね?」
ぬいぐるみを取り出してそう言うと、またほっぺを膨らませてしまったセイアちゃんの頭を撫でる。
デートはまだ始まったばかり。 - 21二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 07:23:59
ふふかわ
- 22二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 11:20:12
ゲームセンターを出て、お次はカラオケへ。
なんか王道って感じですね。照れくさいような、そうでもないような...
「さて、フードはなにを頼む?」
「カラオケってこんなに食べ物いっぱいなんですねぇ…」
「来たの初めてだから知らなかったなぁ…うーん悩む…」
「とりあえずポテトと飲み物を頼むのはいかがかな?」
「じゃあそうしよう。」
それからしばらくのんびりと時間は流れていきました。
「何か歌いたい曲はないのかい?」
うーん…ここでアニソンなんか歌うのもなんだしなぁ…
「セイアちゃんの歌が聴きたいかな」
「ふむ、そう来たか。」
「では存分にお聞かせしようじゃないか。」
「わ〜い!」 - 23二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 12:55:28
しばらくして…
「お待たせしました〜山盛りポテトです〜。」
おいしそうなポテトフライが運ばれて来ました。
「おや、ちょうどいいタイミングだね。」
セイアちゃんが歌い終わって隣に座る。
「はむ。うん、おいしいね」
もぐもぐセイアちゃんかわいい…
「食べないのかい?」
「あ、うん食べる食べる」
えへへ、なんか照れくさいかも。ポテトおいしいなぁ。
「おいしいかい?」
「う、うん…」
急に顔を覗き込まれてドキッとしちゃいました…
それからなんだかんだ、数時間はカラオケルームに居ました。
時間無制限ってどれだけ過ぎたかわかりませんね。
「ふぁ…あ〜、眠くなっちゃいました…」
「奇遇だね、私も歌い疲れて眠いと思っていた頃だ。」
「どうする?私の家へ来るかい?」
「いや、今日は帰って寝るよ…」
「そうだね、慎みをもって解散するとしよう。」
結局今日は、夕方頃にカラオケを出て解散しました。
あ、もちろん送って行きましたよ?個人で帰らせたら僕ナギサさん達に怒られちゃいます。 - 24二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 15:57:35
このレスは削除されています
- 25二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 16:33:33
「…というわけなんですよ。(むふ〜。」
私は帰ってきてからずっと上機嫌にぬいぐるみを抱いているシズクから今日の話を聞いていた。
"それで、シズクは何か歌ったの?"
「えっとですね…流行りの曲はよくわからないのでおしゃれめな挿入歌なんかを…」
"なんというか、典型的オタク仕草だね"
「先生にだけは言われたくありません。それにたぶんバレてないからいいんです」
"セイアのことだから調べるんじゃないかなぁ"
「それもそうですね…」
「ああそうだ、セイアちゃんとデュエットもしたんですよ?もちろんセイアちゃんの選曲です。」
"へぇ、いいねぇ"
「カラオケ、始めてだったけど楽しいですね。」
"今度先生とも行く?"
「うーん…どうしましょ。」
"シズク?"
「なんですか?」
"楽しそうだね"
「はい!とっても楽しいですよ!」
そう言うとシズクはぬいぐるみに顔を埋めた。 - 26二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 16:34:42
このレスは削除されています
- 27二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 22:42:49
あー、青春してるなあー。
初々しくて見てるこっちが恥ずかしくなるわ - 28二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 23:14:29
【メイドなはなし】
ある日のこと。
その人当番はトキちゃんでした。
トキちゃんは僕が居ようと構わずマイペースな感じなので、気兼ねなくお仕事が出来ます。
「それでトキちゃん、なんで今日バニー服着てるの?」
「気分ですよ。ぴょんぴょん」
かわいいんだけどなんというか、目のやり場に困る…
「というか制服がメイド服っていうのもすごいですよねぇ。」
"わかる。始めて見た時は内心びっくりしたなぁ"
「あれって実際動きやすいんですかね?」
「そんなに気になるなら、着てみますか?」
「え?」
「こんなこともあろうかと、メイド服を一着用意しています。」
いやどんなことよ…
"シズク着てみたら?"
「え?僕ですか?」
〜数分後〜
「どうですか?似合ってますかね…」
そう言ってスカートの裾を持ってみる。
"かわいいいいいい!!"
「私には負けますがかわいいですね。」
その日はトキちゃんが帰るまでこの格好で居ました。
もちろんトキちゃんが帰る時に返しましたよ? - 29二次元好きの匿名さん25/10/09(木) 23:35:44
【クフフなおはなし】
今日シャーレにやって来たのは便利屋68のムツキさん。
この子は先生にいろんなイタズラをしたり接近して先生をドキドキさせて楽しんだりしてるお茶目な子です。
実は前にシャーレの冷蔵庫に仕掛けてあった罠に僕が引っかかったことがあって、あの時は心臓止まるかと思いました…
そこで今日は仕返しでもしてみようかと。
幸いムツキさんは僕と会ったことありませんし、きっと今もわりと側に居るなんて思ってないでしょうから。
そうと決まればスニーキングミッションです。
もう姿は消せないのでゆっくりこっそり近寄ります…
そろ〜り…そろ〜り…
「わぁ!」
「うわぁ!」
「クフフ〜。シズクちゃん、ムツキちゃんに何しようとしたのかな〜?」
気付かれてた…しかも逆に驚かされてしまいました…
その場にへなへなと座り込んだ僕を、ムツキさんは撫でくりまわしてきました。
なんでもカヨコさんに聞いてからこうしてみたかったとか。
まぁ仲良くなれたので、結果オーライですね。 - 30二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 06:06:04
メイド服きゃわわ!
- 31二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 12:04:10
今日はミナモの編入試験の日です。
と言っても僕たちは変わらず仕事だし、本人の学力や戦闘力になんの不安もないわけですが。
なんだか若干そわそわしながらその日を過ごしてたんですが、本人はいつものぬーんとした顔で帰って来ました。
合否の判明は後日なので、結局その日の僕はずっとそわそわしてました。
肝心の本人はといえば「わからないけどやることはやったぞ」なんて表情を崩す気配すらありません。
この子この仏頂面で生活安全局なんて務まるんでしょうか…?
なぜか本人より僕のがぐるぐると考えていた数日後、合否を知らせる手紙が届きました。
結果は合格だそうです。
「よかったねミナモ!」
「そうか…合格か…!」
そう言って瞳を潤ませているミナモちゃん。
なんだ、やっぱり本人もいろいろ考えてたんだ。
今日はお祝いにいっぱい甘やかしてあげようかな - 32二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 19:17:44
翌日。
シズクは今日急遽外出することに。
ミナモは数日後から研修のためヴァルキューレに通い始めるらしい。
"ミナモと2人って珍しいね"
「言われたらそうかもしれないな」
"ねぇ、普段って2人は何してるの?"
「何してるって言われても、姉さんは先生との時間のほうが長いだろ?」
"そうなんだけどそうじゃなくて…"
「まぁ一緒にご飯食べたり、ゲームしたりするな。寝る時も一緒だぞ?」
"2人で添い寝してるの?"
「添い寝?ああそうなるのか…」
なにそれかわいい…
「昨日はケーキ買ってきてくれたぞ、あれはおいしかった。」
"合格祝いかな?よかったね"
「あのな、ちょっと考えたんだか俺がヴァルキューレに入ったら姉さんとの時間はますます減るんだろうか…?」
"わからないよ?ヴァルキューレよりシャーレのほうが仕事が長くて変わらないかも。"
「そうなるのか…」
「なぁ先生、もう少し多くここに来てもいいか?」
"いつでもどうぞ"
「ありがとう」
こういう寂しがりなところを見てると、出会った頃のシズクを思い出すなぁ… - 33二次元好きの匿名さん25/10/10(金) 21:47:02
今日はミナモとのんびりするつもりだったんですが、今はティーパーティーに呼び出されてます。
「あまり不用意にセイアさんを連れ回さないでください。」
だそうです。
どちらかといえば僕が連れ回されてる気がするんですけどね…
「いやすまないね、少々はしゃぎすぎてしまったようだ。」
カップを持ち上げながらセイアちゃんは言う。
「いやまぁ僕はいいんだけど…」
「シズクさんはよくてもセイアさんはもう少し慎みをもってくださいね?まだ全快とはいかないんですから。」
「にしては元気ですけどね。」
「はぁ…」
セイアちゃんと、ナギサさんと。叱られてお茶をして、しばらくしてから帰りました。 - 34二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 05:23:42
ナギサがお母さんしてるw
- 35二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 09:50:35
朝っぱらからアレなんですけど、シズクちゃんのえち画像載せてもいいですか?
- 36二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 09:51:52
大丈夫ですよ
- 37二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 10:39:35
- 38二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 14:39:06
数日後。
今日からミナモの研修が始まるんです。
「どうだ?似合ってるか?」
「おー...いいねぇ、似合ってる似合ってる!」
「そうか...じゃあ行って来る。」
「いってらしゃーい」
新品の制服に身を包んだミナモを見送って、僕はいつもより遅く出勤しました。
その日も業務は滞りなく進み、お昼過ぎになってシャワーを借りに来たサキさんと雑談することに。
「...それで妹の制服がまた似合ってて」
「お前もすっかり保護者の顔だな。」
「そうですか?」
「ああ、最初あった時なんかは小学生みたいだったぞ?」
「えー」
「そういえばおまえはなんでその制服を着てるんだ?」
「もらったからですよ。それにお気に入りですので」
「へー。」
「まぁ先生はスーツですから、僕が着る意味は本来ないのかもしれませんね。」
「私は良い心がけだと思うぞ?似合ってるとも思う。」
「えへへ、ありがとうございます♪」
そのあともうしばらく雑談をしたあと、シャワーで身綺麗になったサキさんを見送った。 - 39二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 14:41:25
・・・・・・ふぅ・・・・・・
- 40二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 15:37:22
このレスは削除されています
- 41二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 17:35:50
このレスは削除されています
- 42二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 17:38:42
執務室に戻ると、先生がジッとパソコンの画面を眺めていた。
なんだか顔がぼーっとしているような?
「先生、何見てるんですか?」
あれ?聞こえてない?
「おーい、先生?」
するとふと、先生は椅子を座り直してズボンに手を伸ばそうとする...
「ちょっとちょっと先生なにしてんすか!」
"え?あ、うわぁ!"
僕に気づいた先生は慌てて僕に向き直る。
なんだか顔が赤いような...?
ちらりと先生に見ていた画面を見ると、思いっきりエ駄死な画像だった。
「先生さすがに限界すぎますよ...」
"面目ない...シズクに啖呵切ったのに情けない話だよね..."
「まったく、こうなる前になんで行ってくれないんですか。」
「というか僕が来る前はこうだったんですか?」
"いや、流石にそれはない..."
じゃあもしかして、僕との習慣が付いちゃったから...?
「先生、ちょっと待っててくれませんか?」
椅子でもじもじする先生の写真を1枚撮って、セイアちゃんにモモトークを送る。
『ごめんなさいセイアちゃん、浮気してもいいですか?』と。
それから数分と経たずに返信が返ってきました。
『かまわないよ。ただ、後日話を聞かせてはくれないかい?』とのこと。
「じゃあ先生、久しぶりに僕が慰めてあげますから向こうに行きましょう?」
"いや、でも..."
「勘違いしないでくださいね?これは僕が先生としたいからするんです。先生のこと大好きですから...」
そうして、僕は先生と仮眠室に向かいました。
結局、これが僕の1番得意な愛情表現みたいです。 - 43二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 17:44:35
こ、公認浮気だww!?
- 44二次元好きの匿名さん25/10/11(土) 19:30:01
いつも通りの昼下がり。
これまたいつも通り読書をしてると、シズクからのモモトークが届いた。
本にしおりをし、閉じてスマホに目をやった瞬間にしばらくの間思考が止まる。
画面には頬を赤らめ混乱している様子の先生と、『ごめんなさいセイアちゃん、浮気してもいいですか?』という取り繕いのない文章が表示されていた。
思考が動き出すと同時に、とりあえずの返事を入力する。
『かまわないよ。ただ、後日話を聞かせてはくれないかい?』
返答はずばり、許可だ。
私達のこれからの関係を、三角関係と言うのだろうか?
しかし、全員が愛し合っているからしてこの場合は真ん中にも線を足すのが正しいだろう。
「さて、これからどうなるんだろうね?」
私の手に停まったシマエナガにかたりかける。
「なんてね。」
シマエナガを下すと、再び画面に目を向けながら別のことに思考を割く。
前に行為に及んだ時。いつも通りの初々しい反応を見せた彼はその態度とは裏腹に、かなり床慣れしている様子だった。
彼のイメージからは予想もつかないほどに、彼の身体は経験に満ちていた。
もしかしたら今回よりも前から先生と...いや、もしやもっと前、ここキヴォトスに来る前から彼にはそういう習慣があったのかもしれない。
様子からして、異性ではなく同性と...
「これでは聞くに聞けないかもしれないね...」
始めてあった時から感じていた彼の陰に、触れたような気がした。
ただ、これについて質問するほど私は無神経にはなれそうにない。 - 45二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 00:45:32
- 46二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 00:45:56
闇深いそう(こなみ)
- 47二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 07:38:47
闇深いけど、シズク自身がしっかりと受け入れてるよね。おそらく
- 48二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 09:27:22
それから数日後、シャーレにセイアちゃんが来ました。
「やぁシズク、先生。」
「あ、セイアちゃんいらっしゃい」
「2人とも何をしてるんだい…?」
「盗聴器探し。取っても取っても付いてるんだよねぇ」
「汚れかなんかと同列なのかい?」
"頻度で言ったら大差ないかな…"
「……。」
「もし、シズクと少し話がしたいんだが借りていって構わないかい?」
「いいですよ。でも先生も一緒でいいですか?」
「ああ、問題ないよ。」
「ほら先生、行きますよ?」
"え?どこに?"
「僕の部屋です。」
流石に僕にだって聞かれたくないことはありますからね。
なんでもかんでも盗聴されたら困ります。 - 49二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 12:49:39
「さぁどうぞ?」
自宅の扉を引いて、中に二人を招き入れる。
「お邪魔するよ」
"お邪魔します"
「どうぞ座って待っててください。麦茶持って来ますんで」
あくまで平静を保ってるつもりで、実際グラスを乗せたお盆を持つ僕の手はなぜか少し震えていた。
「何聞かれるんだろう…」
とりあえずお茶を持っていく。
「はいどうぞ」
"ありがと"
「ありがとう」
グラスを3つテーブルに置いて、僕も座る。
「...何から話したらいいですか?」
「いざ聞くとなるとなんだか気まずいね…」
「…では、先生との関係はいつからなんだい?」
「それは…だいぶ前です。」
「あ、えっと、関係はそのお互いの欲をしずめるだけというか…別に恋人的な付き合いはなくて」
「わかったからそう慌てずに、一旦喉を潤してみてはどうだい?」
言われた通り一旦深呼吸をして、麦茶に手を付け一息付く。
よし、決めた。2人には全て話すと…! - 50二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 12:51:37
ちょっとした山場だね
- 51二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 14:05:43
"シズク、大丈夫?"
「先生、セイアちゃん。今から話すこと、全部静かに聞いてくれますか?」
"わかった"
「清聴すると約束するよ。」
「では。」
それから、僕は話し始めた。恥ずかしいけど、僕がどういう性活をしてたか。
始まりは、母さんが〇んでしばらく経ってからでした。
しばらく塞ぎ込んでた父さんが、その日は珍しくお酒に酔って帰って来ました。
なんでも久しぶりの出勤で、同僚と沢山飲んできたとかで。
べろべろになった父さんが、僕のこと○○って呼ぶんです。
僕のこと母さんだと思ったのかな、そのまま僕を押し倒しました。
その日が、僕のはじめて。
普通なら抵抗したりするんでしょうけど、涙を流すあの人を見たらそんな気は全然起きませんでした。
それからお酒を飲むたびに、僕なことを求めてくれました。
途中からは○○って呼ばなくなったっけ。
最初は父さんを慰めるつもりでした。
でも途中からは求めてるれるのが嬉しくて、行為自体も身持ち良くて、どんどんそれが日常の一部になっていきました。
父さんも元気になってきて、お酒がなくてもするようになって、高校に入ってちょっとした頃、この生活も終わりました。
僕も病気になったんです、母さんと同じ病気。それからはずっと病院のベッドの上です。
最初はお見舞いに来てくれてた父さんも、途中からは来なくなりました。
でも最後にあった時の父さん、また泣いちゃってたな...
僕はその後キヴォトスに来ました。元気になって、また違う人生を生きてみたかったから。
でもそこでも先生とそういう関係になっちゃったんです。
記憶がなかったのになんでかな?
そう考えたこともあったけどたぶん、好きな人とするのが好きなだけなんだと思います。
そういう時が一番、愛を強く感じるから。 - 52二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 15:35:17
話し終わって気が付くと、先生が僕に抱き着いていました。
「先生?くすぐったいですよ?」
"シズクは私のこと好き?"
「好きじゃなかったらお誘いしませんよ?大好きです。」
"私も大好き..."
「イチャイチャするのはいいが、私も居ることを忘れないでくれないかい?」
そう言ってこっちに近づいてきたセイアちゃんを、捕まえて抱きしめる!
「セイアちゃんも大好きだよ」
「ふふ、なんだか照れくさいな。」
しばらく3人でぎゅってしたあと、今度は先生のお話になりました。
「というか、いったいどういう流れで先生とすることになったんだい?」
"それは..."
「先生、普段から生徒さんにベタベタされてるじゃないですか。」
「それである日酔って間違ってうちに上がった時に大変そうな先生を僕が誘っちゃったんです。」
"全部言われちゃった..."
「なんというか...難儀だね、先生。」
"だって生徒に手を出すわけにはいかないじゃない...!"
「ふむ、だがキヴォトスにはそれを罰する法はないよ?」
"それはそうだけど"
「すべては先生の選択次第、ということになるね。」
"うう..."
その後しばらく先生をいじり倒してから、セイアちゃんをお見送りして執務室に戻りました。
先生に素敵な相手が出来るのは、少なくとも1年は先になりそう。 - 53二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 18:00:32
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- 54二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 19:00:39
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- 55二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 22:41:13
過去も自分の中でしっかり受け入れられてるなら大丈夫そうか。
- 56二次元好きの匿名さん25/10/12(日) 23:29:29
本人闇深いとか思ってなさそうなのちょっとこわい
- 57二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 07:50:32
朝保守
- 58二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 11:21:57
【シズクのへんか】
"そういえば前のシズクの話は聞いたけどさ、姿ってどうだったの?"
「どうって?」
"いや、黒服が容姿が変わったって言ってたから"
「あ〜…」
「まず、身長が縮みましたね。前は158cmくらいありました」
"5cm減は地味に凹むね"
「あとはその…少し凹凸が増したと言いますか…」
"今のシズクはほぼ女の子だもんね"
「それ僕じゃなかったらめっちゃセクハラですよ?」
"あ、うん"
「それから記憶がなくなりましたね」
"始めて会った時はなんか心配だったなぁ"
「それから1度普通の人間に戻りかけたことがあったんですよね。その時記憶も戻りました」
「で、黒服さんにまたイジイジされたら猫になっちゃったんですよねぇ…」
"あれってそういう経緯だったんだ"
「で、ミナモに出会ったあとまたイジイジされたら耳と尻尾が無くなっちゃいました。気に入ってたのに…」
"私も地味にショックだよ"
「でも眼の色や形、髪の色なんかは猫のままですね」
"言われてみれば…?"
"そういえばシズク、最近は寝てる時ちゃんとヘイローが消えるようになったね"
「そうなんですか?へぇ、じゃあこれで僕も一端のキヴォトスの人ですかね?」
"そうなんじゃない?"
"ってか天野って苗字どっから来たの?"
「え?わかりません…なんかふと頭にありましたね。」
"なにそれこわ…"
「でも先生がくれたシズクって名前大好きですよ?」
"そう言ってもらえると嬉しいな。"
"っていうか記憶が戻ってるなら本名は?なんていうの?"
「ひみつです♪」 - 59二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 11:30:00
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- 60二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 11:31:35
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- 61二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 14:32:39
"じゃあ聞かない。"
「それに、天野シズクが今の本名ですよ。」
"そっか。"
「((っていうか先生、ヘイローの変化には触れてこないな…))」
"((そういえばヘイローもちょっとずつ変わってたな。前は歪な感じだったけど、今は形もちゃんとしてるし色も綺麗だ。))"
「先生、僕のヘイローって…」
"すっごく綺麗だよ"
「……あの先生、嬉しいですけどそれ他の人には言わないように。」
"え?なに?なんかまずいこと言った?"
「今度一緒に、文化の勉強とかしましょうね?」
"う、うんわかった…"
「ほんと先生は…すぐいろんな人口説いたりセクハラしたりするんですから…」 - 62二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 18:59:52
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- 63二次元好きの匿名さん25/10/13(月) 23:27:32
保守
- 64二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 08:03:21
先生の人たらし!
朝保守! - 65二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 12:12:07
ある日の昼下がり…
お仕事をしてたらイロハさんとイブキちゃんがシャーレに遊びに来ました。
そういえば、イブキちゃんとお話したことなかったっけ。
「イブキ〜、登〜場〜!」
「どうも。」
"いらっしゃい、2人とも"
「先生、来客があるなら事前に言ってくださいよね?」
"そしたら別室に行っちゃうでしょ?"
「先生と生徒さんのイチャイチャを邪魔するわけにはいかないので」
"私はシズクとみんなのイチャイチャが見たいけどなぁ"
「もういいです…」
「ねぇねぇ、2人でなにおはなししてるの?」
"ん?なんでもないよ"
「そっかー。」
「はじめまして、イブキちゃん」
「はじめまして〜、イブキのこと知ってるの?」
「先生から聞いてたんだ、とってもかわいいって」
「ほんと〜!」
なにこの子…可愛すぎる…!
「じゃあイブキちゃん、先生といっぱい遊んであげてね?」
「わかった〜!」
ヤバい…可愛すぎる…あのままあの距離に居たら死んでたかもしれません… - 66二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 14:34:04
「イロハさん、お元気でした?」
「シズクさん、避難して来ましたね」
ソファでそう言って笑うイロハさんの横に腰かける。
「あのままでは僕爆発しちゃうところでした...」
「イブキはかわいいですからね...」
「食べます?」
「あ、どうも」
差し出されたポテチの袋に手を伸ばして、ならんで齧りながら先生たちを眺める。
「見て下さい、イブキちゃんが先生と遊んでますよ...」
「微笑ましい光景ですね...」
「今日は最高のサボり日和です...」
ゆっくりと、まどろんだ時間が流れていきました...
ちなみにこのあと、イブキちゃんに『先輩たちもいっしょにあそぼ~!』って言われて大幅に体力を消耗したのは言うまでもありません。 - 67二次元好きの匿名さん25/10/14(火) 22:27:13
保守
- 68二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 05:37:28
保守
- 69二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 11:25:49
今日、僕と先生はお仕事をおやすみしてとあるところに来ています。
ひときわ大きな建物で行われる即売会、コミセンです。
やっぱり僕も先生もどんな本が売ってるのか気になっちゃうんです。
あ、ミナモは置いてきたんじゃなくて自分の好きなとこ行きたいって散歩に行きました。なんでももうすぐ研修が終わるから休日は貴重になるはずだとか。
で、僕らはながーい列を並んでもうすぐコミセン入り口です。
「先生、楽しみですね」
"私は前来た時みたいな本がまた出てるかと思うと心配かな…"
「それってどういう?」
"あ、入れるみたいだよ"
「え?スルーですか?」
入り口でマップを取って、中に入る。
ふとそれを広げて見てみると…
「あの…なんですか?ナマモノ(先生)ゾーンって」
"やっぱりか…"
"あのさシズク、まずは創作とかグルメとかそっち系見ない?"
「え、僕めっちゃ先生ゾーン気になるんですけど」
"じゃあじゃんけんで"
"「最初はグー、じゃんけんぽん!」"
1先生2シズク
dice1d2=1 (1)
- 70二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 20:38:05
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- 71二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 21:20:19
「あ…」
"じゃあ私の決めた順ね"
「はーい。」
こういうのは事前に周る順を決めておいたりするってらき☆○たで見ましたが、僕ら買いたい物はあまり多くないのでゆっくり周ることにしています。
「あ、しぇんしぇいどの〜!買いに来てくれたんですか〜!」
最初にやって来たのは忍術研究部のブースです。
"お疲れ様ミチル、他の子達は?"
「部長たちなら今は他のブースを探検ちゅうです〜。」
"そうなんだ。ちょっと残念"
「それよりそちらにおわすのはシズクさんでは〜?」
「あ、見つかっちゃった。」
「始めてちゃんと会えました〜!」
「はじめまして、ミチルさん。これ1冊もらえますか?」
「はい、600クレジットです〜!」
「まいどあり〜。今度シャーレに来る時はみんなにも会ってくださいね、絶対喜ぶはずですから〜!」
「わかりましたっ」
"それじゃあ私達もいろいろ周るから、またねミチル"
「はい、また今度〜!」
そう言いながら大きく手を振るミチルさん。
なんだかほわほわしててとっても癒やされるなぁ… - 72二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 23:11:43
あと誰が出店してそうですか?
今のところ美食研と先生ゾーンの方々は考えてますがそれ以外はどうも浮かばなくて - 73二次元好きの匿名さん25/10/15(水) 23:16:23
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- 74二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 06:25:58
保守
- 75二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 07:20:00
学外への外出が難しいから参加しにくいかもだけど、ミヨが恋愛小説出してたりとか?
- 76二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 08:24:02
ワイルドハントは普通に同人イベントとか出れなそう…
- 77二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 16:39:42
保守
- 78二次元好きの匿名さん25/10/16(木) 22:49:27
保守
- 79二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 05:58:09
保守
- 80二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 08:17:37
おはようございます
なぜか昨日ずーっとホスト規制になってました…
今日は忙しいので思ったより暇だったら続き書きますね - 81二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 09:17:39
あとこれはアンケートなんですけど
このままほのぼのしっとり終わるのと、シリアスやってなんだかんだ平和に終わるのどっちがいいですか? - 82二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 09:23:13
くっ、どっちも見たすぎる、
欲張ってシリアスしてから平和ほのぼのじゃダメですか!? - 83二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 17:40:42
保守
- 84二次元好きの匿名さん25/10/17(金) 23:15:02
一応保守
- 85二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 08:10:01
お前さんがどんな結末を望むかによる
- 86二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 10:17:16
おはようございます。またホスト規制食らってました…
- 87二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 10:18:33
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- 88二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 10:27:20
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- 89二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 10:28:54
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- 90二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 11:36:16
あ、スレ主が決めていいならほのぼのしてからドシリアスしてからほのぼのします
- 91二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 13:33:30
ブースの前を立ち去って、そのままゆっくりとそのエリアを周っていました。
お次に先生の足が止まったのはグルメ本の置いてあるブース。
って、この人達は…
「あ、先生!」
"やぁジュンコ、ハルナ"
「お久しぶりですわね」
"他の2人は?"
「お昼の買い出しに行きましたわ」
"みんなお疲れ様だね"
「ありがとうございます。そうですわ先生、先生も1冊いかがですか?私達の書いたレポ本ですわ」
"へぇ…いいね、1冊買おうかな。"
「っていうか後ろの人はなんでずっと先生に隠れてるの?」
"あれ?シズクどうしたの?"
「いえ、この前この人達に車で撥ねられたもので…」
"ああ…"
「その際は本当に申し訳ありませんでしたわ」
"まぁまぁ、シズクもこれ読んでみなよ。かなり優良な情報誌だよこれ"
「あとで読みますね」
"あ、うん…"
"じゃ、じゃあ…私達そろそろ行くから"
"これ、差し入れのお菓子。よかったら食べて?"
「お菓子?やったー!」
「ありがたくいただきますわ。」
"じゃあまたね"
少し失礼かもしれませんが、結局僕は美食研の人とまともに会話をしないままブースの前を後にしました… - 92二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 16:47:27
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- 93二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 16:50:27
一旦エリアの外に出て、連絡が来てないかスマホを確認してみる。
なんせこういう人混みは回線が混み合っているからね。
何か生徒からの連絡でも見逃してたら大変だ。
"黒服…?"
画面を見ると、なぜか黒服からの不在着信が来ていた。
とりあえずモモトークを送ってみることに。
"黒服、さっきの電話なに?"
『おや、気が付きましたか。連絡が取れないので焦りましたよ』
"今出先なんだ"
『そうでしたか…それではさっそく本題なのですが、地下生活者が脱走していました。』
"地下生活者が!?どうやって"
『何分特に監視なども付けていなかったものですから…』
『私も非常に焦っております』
"それで、どこに行ったかはわかってるの?"
『いいえ…空の牢を発見したのも先ほどでいつ脱走したのかも把握出来ていません』
"また何かしでかす前に止めなきゃ"
『何か情報が手に入りましたらすぐに連絡します』
"頼む"
あの地下生活者が…何も起こらなければいいけど - 94二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 16:53:36
- 95二次元好きの匿名さん25/10/18(土) 18:48:37
「先生?」
"ん?ああちょっとね"
「どこかからの要請ですか?」
"いや、今すぐにってわけじゃないんだ。まぁ報告かな"
「何かあったら言ってくださいね?」
"帰ったら話すよ"
「絶対ですよ?」
"もちろん"
「じゃあ次のエリア行きましょ!」
"どこ行くの?"
「わかってるでしょ?」
"はぁ…"
やって参りましたのは先生エリア、最初に来たのはコタマさん達のブースです。
「こんにちは、先生にシズクちゃん。」
「こんにちは〜。」
"コタマは何を出してるの?"
「先生といっしょASMRです」
"コタマ…?"
「違うんです!けして先生のプライベートを侵害するような物では…」
試聴用のヘッドホンをはめて聴いてると、中身はどうやらシチュエーションボイスのようです。
「先生と友達だったら…みたいな音声みたいですよ。」
「ただ…これシャーレで遊んでる時の盗聴から僕の声抜いただけですよね?」
「ギクッ…」
「いやすごいですねこれ、けっこう売れてるんじゃないですか?」
「そうなんですよ、もうBD版は売り切れちゃったくらいで…」
"うーん…すごいのはわかったけど今度出す時は盗聴以外がいいかな…"
「は、はい…」
先生はコタマさんに少しだけお急を据えたあと、ブースを後にしました。
僕はお願いして今度音声のデータを送ってもらうことに♪ - 96二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 00:33:25
保守
- 97二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 07:41:03
あの野郎まったく懲りてないな?
- 98二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 17:29:18
保守
- 99二次元好きの匿名さん25/10/19(日) 23:59:33
保守
- 100二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 07:36:17
朝保守
- 101二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 08:43:55
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- 102二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 08:45:22
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- 103二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 11:37:30
そして、次はその奥のブース。
知識解放戦線って書いたブースです。
"やぁメル、今度のコスプレもかわいいね"
「せ、先生!その…そんなに見ないでくれない?」
"えー、なんで?似合ってるのに"
「そんなことより、新刊見てみてよ。」
"へぇ…今度はユウカとノアかぁ"
「あの…もしかして、前に僕の本描いてたのってあなたですか?」
「おや?あの本読んでくれたの?」
「かなり面白かったので…」
「BLは始めてだったけど、おかげさまで好評みたいでよかったよかった。」
「それにこの新刊もなかなか…」
「おお、シズクちゃんにもこっち側の素養が…!」
そういえばこんなに描き込まれてるけど、資料はどこから来てるんだろう…?
「メルリー先生、作画資料ってどうしてるんですか?」
「えっとそれは…聞かないほうがいい…かなぁ?」
「…盗撮ですか?横流しですか??」
「う…うう…どうかご内密に…」
「じゃあ、リクエストがあります」
その後、僕は新刊既刊合わせて何冊か購入してホクホクでその場を後にしました。
作画資料の件は、僕のリクエストした内容を描いてくれる約束でチャラにすることに。撮ってたのは違う人みたいですしね。
そして、僕と先生は紙袋いっぱいの戦利品を持ってシャーレへの帰路に着いたのでした。 - 104二次元好きの匿名さん25/10/20(月) 20:12:25
シズクもなかなかに強かだなw
- 105二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 00:10:30
保守
- 106二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 07:06:36
朝保守
- 107二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 09:01:06
これはコミセンに行ってから数日後のことです。
あ、そうそうミナモがめでたく生活安全局の配属になったんですよ?
まぁそれはまた今度お話するとして、今はアオイさんが来ています。
"あのさアオイ、これって1年に何度もすることじゃないよね?"
「いいえ先生、超公的機関であるこのシャーレはその限りではないのよ?」
これってのが何かっていうと、総決済です。
総決済って僕年1で経費の総括とか見直しをすることって調べたんですけど、どうやらシャーレではもう1年に何度もしているようです。
そういえば僕が来たばっかの時もしてたような…
「あの…経費の計算なら僕も当番の人も居ますしそんな何度も総決済しなくてもいいのでは?」
"そうそう"
「じゃあこれを見てくれる?」
「なんですかこれ」
「前に行った総決済の書類よ。」
そう言って書類でパンパンの封筒を持つアオイさん。
「先輩、生言ってすいませんでした。」
「そういうことね。」
"えー"
「そう嫌な顔しないでくださいよ…私だって好きでグチグチ言ってるわけじゃないんですよ?」
「ほら先生、頑張りましょ?」
"はーい…"
そうして第n回、シャーレ総決済は幕を開けたのでした。 - 108二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 09:03:00
先日、研修を終えた俺は生活安全局の配置となった。
教官には優秀だし公安局がいいんじゃないかと言われたが、市民に関わる仕事がしたいと頼んだら快く通してくれた。
それで、今日が初出勤。
今俺の目の前にはなんだか少しラフな先輩が立っている。
「私がお前の教育係になった、○○だ。あまり面倒はかけてくれるなよ?新人」
「わかった、よろしく頼む。天野ミナモだ」
「お巡りさん志望するわりに顔に愛想がないやつだなぁ」
そう言いながら○○が親指で俺のデコをぐりぐりする。
なんだかくすぐったいぞ…
「んんー…」
「お、なんだ笑えんじゃん。」
「いいか?市民の皆さまには笑顔で。覚えておけよ?」
「わかった。」
先輩は思ったよりいい奴そうだ。 - 109二次元好きの匿名さん25/10/21(火) 17:33:38
その日、意外と早くミナモは帰って来ました。
本格的な勤務は明日からなんだとか。
先輩と仲良しになったとか巡回ルートがシャーレ近辺だったとかいろいろ話してくれました。
「ところで姉さん、シスコンってなんだ?先輩に言われたんだ」
って聞いてきたのには驚いたけど。
あの子どれだけその先輩に僕のこと話したんでしょうか…
「じゃあ言ってくる」
「頑張ってね」
それから、特に何事もなく日々は過ぎていました。
玄関先でミナモを見送って、そのままシャーレに出勤して、いつも通りの業務をして…
毎日平和でいいですねぇ。
あ、そういえば最近先生がまた新しく顔出すようになった学校が増えて、そこの生徒さんも当番に来るようになりましたね。
まぁ僕は顔を見せないので、あまり変わらないんですけどね。 - 110二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 00:06:55
平和だ
- 111二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 00:34:36
- 112二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 08:09:08
お互いシスコンブラコンじゃね?
- 113二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 09:18:04
いやシス♂コンとシス♀コンだ
- 114二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 09:57:24
前スレの会話とかそれとなくお兄ちゃんアピールしても姉さん呼びされるシズクに悲哀を感じる
- 115二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 11:13:29
いつも通りの日々が過ぎてたある日のこと、事件は起こった。
その日はアビドスに出現した大勢のヘルメット団の鎮圧に、指揮を取りに行っていた。
"みんなお疲れ様"
「先生も急にありがとね〜」
「ん、すぐ来てくれて助かった。」
ヘルメット団を制圧して一息ついていた私の元に、ヴァルキューレから連絡が入った。
"え!?シャーレが爆発した!?"
どうやら爆発したのは一階の一部で、幸い怪我人も居ないとのこと。
今、初動捜査をしていた生活安全局から公安局に捜査が移ったらしい。
その電話が切れたあと、すぐまた電話がかかってくる。
"もしもし、ミナモ?どうしたの?"
『大変なんだ!姉さんが!姉さんが誘拐された!』
"ミナモ?一旦落ち着いて…"
『あ、ああ…』
『えっとな、シャーレ近辺は俺達の管轄だから俺もシャーレ爆発の初動捜査に行ったんだ。』
『それで被害は比較的軽暇だったが念の為執務室や仮眠室、自宅まで確認したがどこにも姉さんが居なくて…!』
そこまで聞いて急に血の気が引くのを感じた。
今日シャーレを出る前、シズクが仮眠室で寝ているのを確認してから出てきたのだ。
それを思い出すと同時に、別の日のことも脳裏をよぎる…
「先生?出かける時は僕を起こしてからにしてください。何かあった時どうするんですか?」
「留守番も電話応対も寝てたら出来ないじゃないですか__
"ごめんミナモ、またかけ直す!"
そう言って電話を切り、急いでシズクの携帯にかける。
"出ない…"
しかしいくら待っても、電話が取られることはなかった… - 116二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 13:50:43
"ごめんみんな、私すぐシャーレに戻らなくちゃ!"
「なら私達も行く!」
「待ってくださいセリカちゃん!私達にはまだここでやることがあります!」
「でも先生を一人で行かせたら危ない。」
「じゃあおじさんが先生送ってくからさ、みんなは後かたずけお願いできる?」
「ん、私も連れて行くべき。」
「シロコちゃんは私達とお留守番しましょうね~?」
"じゃあホシノと一緒に行くでいいかい?"
「大丈夫、急いで行こう!」
先生と先輩を見送ったあと、まだ起きていたヘルメット団に今日はなんでこんなに大人数だったのか聞く。
「誰が教えるかよんなこと!」
「そう。ならもう聞くことはない」
そう言って銃口を向けるとヘルメットは渋々話始めた。
「金だよ!すげぇ額の前金をもらったんだ!アビドスを壊滅させればもっとやるって!」
「誰から?」
「知らねぇよ、なんか薄着たねぇ大人だったけか?」
「そう。ありがと」
もう聞くだけ聞いたので引き金を引いた。 - 117二次元好きの匿名さん25/10/22(水) 22:29:29
心配やな
- 118二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 07:27:42
保守
- 119二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 08:51:41
シャーレの近くまで戻ると、カンナ達ヴァルキューレ公安局が周辺を封鎖していた。
「先生!」
"カンナ、中の状況は?"
「はい。被害は一階のみの軽微な物で負傷者もなし、現在は連邦生徒会と共に中の捜索に当たっています」
「それで、シズクさんが先生が出かける前何をしていたか教えてもらいたいです。」
"シズクは…まだ見つかってないの?"
「はい…監視カメラに攫う何者かの影が映っていたのですが爆発で見えず、中のカメラは破壊されていて…」
「それに、位置情報を辿ろうにもスマホも制服も置きっぱなしになっていましたので…」
"私が出る前、シズクは寝ていたんだ"
"私がちゃんと出かける前に起こしてればこんなことには…"
「先生…」
カンナとの会話が一段落した私の耳に、また別の声が聞こえてくる。
「__なぜダメなんだ!」
「わからず屋め!いいか、私達の役目は初動捜査だ!なんと喚こうが生活安全局のお前じゃあ公安局の捜査には加われないんだよ!」
「なら…俺は個人的に姉さんを探す!」
「まぁそれもいいかもな。だか、1つ覚えとけよ後輩」
「個人的な調べもんなら、絶対にヴァルキューレ警察学校の名を語るな。いいな?」
「…わかった。俺は個人、天野ミナモとして姉さんを探す」
「ったく、仕事はサボるなよ…?」
先輩と思しき生徒と話したミナモは、そのまま私を見つけて駆けてきた。
「先生、一緒に姉さんを探そう…!」
不安気なミナモの頭に手を乗せて、強く言う。
"わかった。" - 120二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 08:56:02
それから数日間、私達は寝る間も惜しんでシズクを探した。
シャーレはほぼ完全に復旧して連邦生徒会やヴァルキューレ、ホシノ達アビドスのみんなも捜索に協力してくれたが結局シズクの足取りは掴めず…
闇雲に探しても仕方がないと、とりあえずアビドスのみんなには一旦捜索をお休みしてもらった。
そして今日、状況を伝えていた黒服と共に捜索方法を考え直すことに。
"あの日、シャーレにはシズクしか居なかった。"
"それと昨日コタマから連絡があって、あの日の数日前から盗聴が傍受されてた形跡を見つけたらしいんだ。"
「するとやはり、最初から目的は誘拐で間違いなさそうですね。」
"シャーレは建物の中でも警備も薄い。タワー入口さえ突破してしまえば正直侵入は容易いと思う…"
「それと私はヘルメット団によるアビドス襲撃も、先生を追い出すための囮だと思いますよ。」
"たしかに、ヘルメット団達は金で雇われたって言ってたらしい。"
"でもなんで犯人はシズクの誘拐を…"
「少なくとも、誘拐の実行犯も雇われたと考えていいでしょうね。」
「目的はおそらく先生への復讐か、それとも…」
"それともってなんだ?"
「シズクさんの身体には、私の培った様々な研究成果が詰まっています。彼を奪うことはそれを奪うと言って等しいでしょう。」
「ですが、私としてはこれはないと考えてます。」
"じゃあ、私への嫌がらせのためにシズクを誘拐したっていうのか?"
「嫌がらせかはわかりませんが。」
そのあと話は結局平行線になってしまった。
結論はとりあえず、犯人に動きがあるまでこのまま足でシズクを探すことに。
「そういえばミナモはどうしたんですか?」
"姉さんを探したいけど仕事も休めないって今日もヴァルキューレに出勤したよ"
「やはり子供の成長は早い…あの子ももう立派な人間なんですね。」
"そうかもね"
「では先生、何かあればすぐ連絡をもらえれば幸いです。」
そう言うと黒服は席を立って、喫茶店を出ていった。 - 121二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 08:57:45
夜になって、ミナモが帰ってくるなり私の手を引っ張って叫ぶ。
「さぁ、今日も姉さんを探しに…!」
"待ってミナモ"
「なんだ?」
"ちょっと無理してない?疲れてるでしょ?"
「でも、姉さんが…」
"仕事して、夜になってから闇雲に探しても見つけられないと思うよ"
「じゃあどうすれば…」
"まずは、ご飯を食べよう?万全の状態になってから探そうよ。"
"ヴァルキューレも、連邦生徒会も捜索してくれてる。きっと見つかるからさ"
「…わかった。」
そのあとご飯を食べたら肩の力が抜けたのか、それとも疲労が溜まってたのか。
ミナモは座ったまますやすやと眠ってしまった。
また明日、シズクを探そう。 - 122二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 09:51:33
次の日のことだった。
私に一本の電話がかかってくる。
"もしもしホシノ?"
『あ、先生?おじさんがアビドスに向かう途中に怪しい二人組を見つけたんだけどね?その一人がシズクちゃんに見えた気がして…』
"それっていつのこと!?"
『ついさっきだよ、というかあいつらアビドスに向かってるっぽい…?』
"すぐ行くね!"
『うん、待ってる。』
すぐに荷物をまとめて、ミナモと黒服に電話をかけた。
『本当か!?先生、すぐ行くからそこで待っててくれ』
『さっそく連絡ありがとうございます。アビドスですね、了解しました』
黒服をアビドスに向かわせるのは気が引けるけど、背に腹は代えられない。
シズクにもし何かあったら、あいつが居ないと困る。
私はミナモと合流して、最速でアビドスに向かった。
「先生、来たね。」
アビドスの校門まで行くと、ホシノとシロコとノノミが居た。
"あれ?他2人は?"
「セリカちゃんは残念ながらバイト。アヤネちゃんには校舎からナビゲートしてもらってるよ」
よく見ると3人ともインカムを着けている。
「はい、これ先生の分。」
"ありがとうシロコ"
シロコにもらったインカムを着けると、さっそくアヤネの声が聞こえてきた。
『先生、皆さん、目標残り1キロまで接近してます!』
"よし、こっちから向かおう!"
向かった先で私達が目にしたのは… - 123二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 11:11:14
機械的な仮面を着けた男と、虚ろな目をした少女が並んで砂漠を歩いていた。
「姉さん…?」
「待ってミナモちゃん、まだインカム着けてないでしょ?」
ホシノの静止されたミナモが、インカムを受け取りながらあからさまに同様してる。
"ミナモ…やっぱりあれ、シズクなのかな…?"
「あ、ああ…感じる。俺と姉さんは同じだから」
ミナモがそこまで言葉を発すると、目の前の男が笑い始めた。
「ハハハハハ…お前がこいつと同じ?笑わせる。」小生からしたらお前達はまるで違う…」
「そうだなぁ…こいつと同じ奴がこの場に居るとするなら…」
「お前だ。暁のホルス」
「ほう、その見解は詳しく聞いてみたいですね。地下生活者」
"黒服…"
「先生、待ち合わせ場所に置いてけぼりなんて酷いじゃないですか。」
"そんなことより、やっぱりあいつが地下生活者"
「ええ、どうやら想定してた中で最悪の状態らしいです。」
「黒服!?なんでお前がここに…!」
「クックック…お久しぶりですアビドスの皆さん。」
「今日私はシズクさんを解放し、そこの男を捕らえるために来ました。」
「ですのでその銃口は下げてもらえると嬉しいです。」
"みんなお願い"
「…わかった。」 - 124二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 12:13:38
「小生を捕らえる?無理だね」
「いいえ。なぜかは知りませんが今回、あなたが堂々と出てきた次点であなたの未来は決まっていますよ」
「いいや無理だね。俺を捕らえることも、こいつを取り戻すことも」
「それと小生が今回出てきたのは、そこの男に見せつけるためだ!」
「わざわざ俺自ら出向いて、目の前で大切な者の死を見せつけてやる…!」
"なにをふざけたことを"
私の声と共に、銃口が一斉に地下生活者を捕らえる。
「おっと、止めといたほうがいい。小生はこいつをいつでも殺せるんだからな」
「それと…」
バン!
"!?"
私に向けられた銃弾を、ホシノが盾で防いでくれたらしい。
「なにしてるのさ…?シズクちゃん」
「小鳥遊ホシノ、シズクさんの首元を見てください。」
「…?なにあれ」
「おそらく地下生活者の仮面からあれを通してシズクさんを操ってると思われます。」
"そんなことどうやって…"
「シズクさんには円滑な実験のため、私のお願いを聞いてもらいやすくさせてもらっていました。」
「恐らくその契約の主導権を奪われた物かと思われます。」
「それだけじゃない、さらに効力を強めてこいつは完全に小生の駒だ。」
「ふざけたことを…!」
シロコが地下生活者にライフルを連射する。
しかし銃は全て移動していたシズクに当たってしまった…
「いたイ…」
シズクの体から数滴血が滴る。
「シズク!?」
動揺している私達をよそに、シズクはそのまま突撃してくる。
いつの間にか傷は塞がっていて、ライフルを抱えてシロコに走る。
数メートルまで接近し、シロコにシズクの銃口が向く__
が、すっ飛んでいったホシノの一撃を食らったシズクはそのままゴロゴロと転がっていった。 - 125二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 21:24:56
地下生活者の野郎、許せねぇ
- 126二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 22:18:10
「ヒトりにしナイで…」
よろよろと、立ち上がったシズクがまたホシノに向かう。
ライフルを掃射しながら接近するシズクの弾を、盾で防ぎながら迫るホシノ。
盾とライフルがぶつかった刹那、シズクが拳を繰り出す。その拳はなんと盾をすり抜けて、ホシノの頬をえぐった。
軽くよろめいたが足を出して踏みとどまったホシノが、そのまま盾の横から散弾をシズクに食らわせる。
が、なんとまた弾はシズクをすり抜けた。
「はぁ…ハァ…さミシいヨ…」
攻撃は食らってないはずだが、明らかにシズクは疲弊している…
"シズク…どうしちゃったんだ…?"
「ん…あそこでふんぞり返ってる奴に聞けばいい。」
「ヒィィィッ!」
「!?…ボくが…」
「おっと、どこ行くの〜?シズクちゃん。」
((今、シズクちゃんは命令を受けた…?))
((黒服の言うことが正しければ、たぶん首のあれを外せば止まるはず…!))
「待っててね、今おじさんが助けてあげるから。」 - 127二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 23:34:08
「クソッ!なぜ来ないのだ!あのポンコツめ!」
ホシノがシズクを足止めしてくれたおかげで、シロコがあっさりと地下生活者を捕らえた。
"さぁ、もう終わりだ。"
「いいや、今回は小生の勝ちだ!」
高らかに叫ぶ地下生活者の仮面を剥ぐ。
"これでもうシズクに命令出来ない。違うか?"
「違わないとも、だがもう命令は終えたのだよ。」
「あいつはもう止まらない。この場に居る全員かあるいは自分が〇ぬまで暴れ続ける…!」
「お前から大切な物を奪う…俺の勝ちだァ!」
"お前にはもう何も言わない。"
"ずっとそうやって1人で遊んでろ"
「では、後は私が。ミナモ、少し手伝ってくれますか?」
「もちろんだ。お前だけは許さない…!」
地下生活者はミナモと黒服に任せて、残りのみんなでシズクの元に向かう。
見るとシズクはまだホシノと戦っていた。
「さみシイ…らくニなリタい…」
シズク…
"ホシノ、シズクを押さえつけられる?"
「今やろうとしてるとこ!」
「私達も手伝うよ!」
もしどうしても催眠が解けないなら…最後の手段を使うしかない。 - 128二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 00:14:14
シズク!戻ってこい!!
- 129二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 08:40:14
保守
- 130二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 16:47:32
保守
- 131二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 00:46:43
どうして地下生活者の一人称が「小生」と「俺」の2種類あるんですか?(電話猫)
- 132二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 08:09:40
このレスは削除されています
- 133二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 08:12:20
「ふぅ…やっと捕まえた」
ノノミの掃射に気を取られた隙に、シロコがシズクの銃を蹴り上げてそのままホシノと2人でやっと捕まえることに成功した。
"シロコ!シズクの首のそれ外せる?"
「やってみる!」
「こわイ…ヒトりにしナイで…」
「シズク、今助ける…!」
シロコがシズクの首の装置を勢いよく外す。
「う…うわぁぁァァァぁ!!」
"!?"
「「!?」」
外した瞬間、シズクは悲鳴を上げてへたり込んでいしまった…
「シズク…!?」
「大…丈夫?」
「……。」
「クラい…さみしイ…」
動けなくなってなお、シズクは虚ろな目でうわ言をつぶやきはじめた… - 134二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 08:15:53
「ハハハハハ!バカめ!」
「何がおかしい…!」
「なぜ小生が答えねばならないんだ?」
「殺されたいのか?」
「ヒッ…いいさ、答えてやるとも。」
「あいつの首元の装置は命令を受信するだけじゃない、あいつを活性化させるための物だったのだよ。」
「攫ったあいつの精神を追い詰めて、反転でもするかと思えばそのまま錯乱して動かなくなったからな。」
「あれを外せば、あいつはもう戻って来れない!あいつらは自ら大切な物を終わらせたのだ!ハハハハハ!」
「おいテ…いカナいデ…」
呻くシズクに、ゆっくりと近づく。
"シズク、聞こえる?"
何を見ているのか、手を伸ばして涙を流している。
「ウ…うぅ…」
その手を取って、両手で握った。
"シズク、わかる?"
「ダレ…」
"私だよ、伝わるかな?"
「……。」
「せん…セい…?」
"そう、先生だよ。君は誰?"
「ボクは…ぼくは…ダレ?」
"君は誰?名前を教えて?"
「ぼくの…僕は…僕は、シズク。」
「僕の名前は、天野シズク…!」
"おかえりなさい"
「ただいまです。」
笑うシズクを、強く抱きしめた。
「あったかい…」 - 135二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 08:25:25
「…!姉さん、意識が戻ったのか!?」
「クックッ、どうやらその様ですね。」
「なぁ…」
「ええ、行ってらっしゃい。」
「ウォォォォォ!なぜだ!なぜまたしても俺が負ける!」
「今回はカードすら使わずに!もうあいつがチートだろ!」
「当たり前ではないですか。」
「そもそも今回、矢面に立った時点であなたの負けだったのですよ。」
「逃げた先で大人しくしてればよかったものを。」
「勝てるはずだったんだ…1つでも何か壊せればそれでッ…!」
「このルールで負けるはずなど…」
「地下生活者、ゲームオーバーですよ。」
「そもそも人様の物を使って、自分のルールで遊べるとでも思ったんですか…?」
「ヒッヒィィィィ!」
「黒服!待って!待ってくれッ!」
「う、うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 - 136二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 08:27:31
「先生…ぎゅ〜。」
"ねぇシズク?みんなにすっごい見られてるよ?"
「やだ。もう少しだけ」
"しょうがないなぁ…"
「ひゅ〜、二人ともお熱いねぇ。」
「姉さ〜ん!」
「ん、ミナモ遅い。全部終わった」
「ん?」
「もしもしアヤネちゃん?今終わりましたのでそろそろ戻りますね〜?」
みんなの声が耳いっぱいに聞こえる…身体はまだ痛いけど、すごく安心する。
さっきまで真っ暗な中だったのが、まるで嘘みたい…
抱きしめてくれてる先生も暖かくて…
友達も、妹も居て…
なんだか安心して眠たくなってきちゃった…
「ふぁ……おやすみなさい」 - 137二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 11:19:50
このレスは削除されています
- 138二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 13:18:50
"みんな今回はありがとうね"
「いえいえ」
「今度埋め合わせしてよね〜。」
寝てしまったシズクをおんぶして、私達はアビドスの校舎に戻ってきた。
シズクは大事を取って入院させることに。
そうそう、黒服からは
「地下生活者には私から然るべき措置を施しましたのでご安心ください。」
と連絡が来ていた。
"そういえばミナモ、あいつがどうなったか見てないの?"
「俺は見てないぞ?最後に見たのはふん縛った時だな。」
"そっかぁ…"
帰ったら、溜まったの仕事しなきゃなぁ…
心配かけたみんなにも連絡しないと。 - 139二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 16:04:03
一応、シリアス編はこれで完結になります。
次はメモロビみたいなの書きたいな。 - 140二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 16:05:43
- 141二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 22:47:07
のんびりイチャイチャタイムの開始が楽しみだぜぃ
- 142二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 07:23:48
朝保守
- 143二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 11:36:09
「ん…」
"起きた?"
「先…生?」
「ここ…どこですか?」
"病室だよ"
「あはは…またかぁ、まいったなぁ…」
"またすぐ良くなるよ。"
「あの先生、お仕事は大丈夫なんですか?」
"大丈夫だよ。たぶん…"
「戻ったほうがいいんじゃないですか?」
"今はシズクが優先だよ"
「そうですか。」
「じゃあ…」
"なに?"
「手を握ってもらっても…いいですか?」
"もちろん!"
「えへへ…やっぱりあったかいなぁ」
"安心するまでずっと握ってるからね"
「安心したら、おしまいなんですか…?」
"じゃあ好きなだけ。"
「えへへ。」
「先生?」
"…?"
「大好きです。」