- 1二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:46:44
- 2二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:47:47
- 3二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:50:40
待機
- 4二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:52:46
待機
- 5二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:54:56
待機
- 6二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 13:58:25
待機
- 7二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 14:02:45
待機
- 8二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 14:05:46
待機
- 9二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 14:07:52
待機
- 10二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 14:11:13
待機
- 11二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 15:00:20
立て乙
ディードリッヒがミリティアがアノスの選定神って言った後にゴルロアナがアルカナのことをミリティアって言ってるから
多分アルカナがアノスの選定神とは思うけど実際のところどっちが選定神なのかはよくわからなかったな - 12二次元好きの匿名さん25/10/23(木) 22:41:17
保守
- 13二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 01:47:56
待機
- 14二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 07:48:44
保守
- 15二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 09:37:01
待機
- 16二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 14:12:56
待機
- 17二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 21:28:12
待機
- 18二次元好きの匿名さん25/10/24(金) 23:42:24
待機
- 19二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 08:13:16
保守
- 20スレ主25/10/25(土) 08:13:44
明日にはやる予定!
- 21二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 13:05:25
了解です。楽しみ
- 22二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 21:20:58
楽しみやで
- 23二次元好きの匿名さん25/10/25(土) 22:38:34
待機
- 24スレ主25/10/26(日) 02:20:27
「それで? いつまで祈っているつもりだ? 座したまま、俺と戦うつもりではあるまい」
「なにか不都合でもおありでしょうか?」
あくまで祈りの姿勢を崩さず、ゴルロアナは歌い上げるように言う。
「ほう」
「私はこのジオルダルの教皇、ゴルロアナ・デロ・ジオルダル。選定の神より救済者の称号を賜りし者。この国に、地底に救済が訪れるその日まで、神への祈りを欠かすことは決してございません」
跪いたまま、奴は俺を睨みつける。
「どうぞ、ご遠慮なくいらしてください。この身は神の奇跡に護られ、あらゆる苦難を討ち滅ぼすでしょう」
(また最初は調子良くて結局無様晒すんだろうなぁ……) - 25スレ主25/10/26(日) 02:21:30
「教皇ゴルロアナの選定神。音を司るドルディレッドの姿は、音そのもの」
「ふむ。道理でな。鎖でも炎でも縛れぬというわけか。ところで」
アルカナに視線を落とす。
「ディードリッヒにやられた傷はどうだ?」
「回復した」
「ならば、二人でとっとと片付けるぞ」
魔法陣を描き、<真空地帯バドロム>の魔法を放つ。
室内は真空と化し、音の届かぬ静寂が辺りを包んだ。
しかし、それを打ち破るように、ロォンと福音が響く。
その調べが音叉の柱に次々と反響、共鳴されれば、室内に魔力が充満する。
福音神ドルディレッドは音の神。そのためか、あの音叉の柱で反響、共鳴されると、その度に魔力が倍増していくようだな。
「復活の日、滅びた信徒たちは、福音とともに、仮初めの命を得るでしょう。おお、偉大なる神よ、あなたの奇跡に感謝いたします」
祈るように、ゴルロアナが歌い上げる。
神云々で音の能力って割と珍しい気もするな
- 26スレ主25/10/26(日) 02:23:10
「ならば、賭けるか? 今から教皇の私利私欲を暴いてやろう。俺が勝てば、痕跡神の何処いどこを話してもらう。負けたならば、アルカナをくれてやろう」
「あなたの口車には乗らないと申し上げたはずでございます」
「俺にかすり傷一つでもつければ、お前の勝ちで構わぬ。ついでにディルヘイドもくれてやろう」
俺は<契約ゼクト>の魔法陣を描いた。
小さく教皇は息を吐き、こちらを見た。
もう一押しか。
「歌には自信があるようだな。ならば、こちらも賛美歌にまつわる戦いのみで応じるとしよう。この結界も即座に消してやる」
すると、教皇は言った。
「<全能なる煌輝>の名にかけて、ここに宣誓いたしましょう」
その言葉で<契約ゼクト>の調印が成立する。
- 27スレ主25/10/26(日) 02:24:43
「ふむ。やはり音楽というのは皆で歌い、奏でるのがよい。それにはまったく俺も同感だ、ゴルロアナ」
つなげた魔法線を辿り、<思念通信リークス>を飛ばす。
「聞こえているか、魔王聖歌隊。ちょうどいい機会が来た。愛がどれだけ神に通用するのか、ここで一つ試すとしよう」
『『『はいっ!! アノス様っ!!』』』
魔王城に待機させておいたエレンたちの声が響く。
「歌え。お前たちの愛を俺によこすがよい」
『『『はぁいぃっ!! アノス様っ!!』』』
「<狂愛域ガルド・アスク>」
エレンたちの愛の深淵に沈み、その想いを余さず魔力に変換する魔法、それが<狂愛域ガルド・アスク>。
魔王聖歌隊の狂気に迫るほどの愛が姿を変え、溢れ出す漆黒の光が、粘性を帯びたかの如く、俺にねっとりと絡みつき、渦を巻く。
狂気に迫るほどの愛ってアノス様直々に感じてるのやばない?
- 28スレ主25/10/26(日) 02:25:46
『あー、神様♪ こ・ん・な、世界があるなんて、知・ら・な・かったよ~~~っ♪♪♪』
「ぐあああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」
これまで聖歌を歌うことに集中していた教皇たちが、ただ今際の際の悲願を叶えようとするだけの亡霊たちが、悲鳴を上げて、吹き飛んだ。
彼らは粘つく黒き光に侵され、腐っていく。
その光景にゴルロアナは、ただただ目を見張り、耳を疑う。
炎や死者さえも腐食する、恐るべきは<狂愛域ガルド・アスク>の腐力だ。
それは愛ゆえか、目標だけを腐らせる。
単純な腐食の力だけで言えば、魔王の血にも迫るかもしれぬ。
果たして、どちらが上か?
「……先代たちが……死者が……祈りと聖歌を忘れるほどの、歌……!?」
「納得したか?」
「……まだ、断定は……。反射的に、悲鳴を上げたに過ぎません……私利私欲とは……」
「ならば、思い知らせてやろう」
『ク・イック、ク・イック、ク・イックウッウー♪』
「ぐうううううううううぅぅぅぅ、神よぉぉぉぉっっっ!!!」
グッバイシリアスバトル
- 29スレ主25/10/26(日) 02:27:29
「お前たちの聖歌も悪くはない。だが、祈るだけではもの足りぬ。盛り上がりにかけるというもの――」
アルカナが演奏する魔笛に合わせ、今、魔王賛美歌が響き渡る。
「こちらは振り付きだぞっ!」
音楽に乗るように地面を蹴る。
『開けないでっ♪』
「せっ!!!」
<狂愛域ガルド・アスク>を纏う俺の正拳突きが、神の唱炎を吹き飛ばす。
『開けないでっ♪』
「せっ!!!」
右を引くと同時に左、繰り出した正拳突きは、漆黒の<狂愛域ガルド・アスク>を束ね上げ、<信徒再誕エグレド>の死者たちを吹き飛ばす。
「ぐああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっっっ!!!」
「がああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁっっっ!!!」
『開けないでっ、それは禁断の門っ♪』
「せっ!! せっ!! せえいっ!!!」
更に三撃。
魔王賛美歌の前に、彼らの聖歌が弾け飛ぶ。
「……ばっ、馬鹿なぁぁっ、神の聖歌がぁぁっ……」
「こんなぁっ、こんな、禁断の歌にぃぃぃっ……!!?」
振り付きなら仕方ないな!
- 30スレ主25/10/26(日) 02:28:33
音には音を、神には愛を。
<狂愛域ガルド・アスク>と魔笛、そして『隣人』の振り付けが、攻撃の通じぬ福音神を、確かに腐食する。
『入れないで♪』
「……やめ……なさ……福音に、そんな音を――お、おお、神が腐って……!?」
「ぜあっ!」
左拳が再度、教皇の腹部を叩き、奴の体がくの字に折れる。
『入れないで、それは禁忌の鍵♪』
「……福音が、消え…………」
「ぜあっ! ぜあぁっっ!! ぜああああああぁぁぁっっっ!!!」
両拳に纏った<狂愛域ガルド・アスク>を教皇の顔面に叩きつける。
弾けるように教皇は後ろへ吹き飛び、柱を数本をへし折り、壁にぶち当たって、ようやく止まった。
「福音だかなんだか知らぬがな」
福音神ドルディレッドが腐り果て、滅ぶ。
神の力を失った教皇に俺は言った。
「振り付けもない歌が、俺に響くと思ったか」
敗因 振り付けがなかった
- 31二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 08:06:38
何時も予想の斜め上をいく勝ち方していくの面白いわ
- 32二次元好きの匿名さん25/10/26(日) 12:48:22
ここまでは音対策に真空を作って音を無効化しようとするも秩序だから真空でも音が鳴るっていう真っ当な能力バトルしてるのにそこからの落差よ