
Switch2の龍が如く0 誓いの場所 ディレクターズカットの評価レビューの記事です。龍が如く0 誓いの場所 ディレクターズカットが面白いかつまらないかの評価レビュー情報や、どんな人におすすめかも掲載しています。
※本ページは一部アフィリエイトリンクを含んでおります

| 総合評価 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 92点/100点 | |||||
| ストーリー・世界観 | グラフィック | サウンド | |||
| 18/20 | 20/20 | 15/20 | |||
| 操作性 | 面白さ | ||||
| 17/20 | 20/20 | ||||
Amazonで購入する
楽天で購入する
Nintendoで購入する

シリーズ屈指の名作『龍が如く0 誓いの場所』が、ついにSwitch2でプレイ可能に。携帯モードやTVモードに加えてテーブルモードでも遊べるようになり、どこでも手軽に“極道エンタメ”の世界に浸れる時代が来ました。
しかも画質は文句なしのクオリティ。重厚なストーリーと空気感はそのままに、より自由なスタイルで楽しめるのが何よりの魅力です。
名作だからこそ、もう一度。いや、初めてでも今がベスト。
Switch2という器を得て、あの男たちの物語が再び走り出します。

今作で初登場となる新要素『カチコミオンラインバトル』は、最大4人で協力して戦うオンライン連戦モードです。従来は一人でじっくり遊ぶイメージが強かった『龍が如く』ですが、Switch2版ではマルチプレイにも対応。仲間と一緒に敵の波を次々と撃破し、最後に待ち受けるボスを倒せばクリアとなります。
ストーリー要素はなく、純粋にバトルを楽しむカジュアルな内容なので、友達とワイワイ遊んだり、戦闘の練習、はたまたカチコミでストレスを発散したい方にもぴったりなモードと言えるでしょう。
使用可能キャラクターはなんと60人以上。本編に登場した敵キャラや子分、さらには「誰だっけ?」と言いたくなるような脇役まで操作可能で、隠しキャラも6人存在します。ストーリーを未クリアでも遊べますが、初めて本作に触れる場合は、ある程度ストーリーを進めてから挑んだほうが楽しみやすいかもしれません。

『カチコミオンラインバトル』では、開始時に特別賞金として1億円がもらえます。この資金を使って、操作キャラクターを購入していくのが最初のステップです。
桐生や真島、錦山、立華といった主要キャラは1億円と高額ですが、そのぶん性能も優秀。逆に舎弟や脇役キャラは低価格ですが、ステータスも控えめなことが多く、強さだけでなく“ネタ枠”としても楽しめます。
注目したいのは、久瀬や西谷といった敵キャラも使用可能な点。久瀬は相手を翻弄するボクシングスタイル、西谷はドスを自在に操る戦い方など、それぞれの個性がしっかり再現されています。
また、初期状態では隠しキャラが6人います。いずれも『龍が如く0』に登場する人物で、ストーリーを進めていればシルエットを見ただけで「あのキャラでは⋯⋯?」とピンとくるかもしれません。
バラエティ豊かなキャラのラインナップからまるで格ゲーのように選んで遊べるバトルは、龍が如くファンにとっても新しい体験。ぜひバチバチにカチコんで全キャラのアンロックを目指してみてください。

筆者はまず、桐生の盟友・錦山を購入してプレイしてみました。初代『龍が如く』や『極』を遊んだ方にとっては、錦山を自ら操作できるというのはなかなか感慨深いのではないでしょうか。
キャラクターを購入したら、ネットワークで集まったユーザーと協力プレイをする「ネットでカチコミ」、ルームを作成もしくは検索してプレイする「ダチとカチコミ」、ネットワークを繋がず単独でプレイする「ひとりでカチコミ」の3つのプレイモードから選択します。
「ネットでカチコミ」は難易度指定なしかありかも選択できるので、「オンラインが初めてで迷惑かけるかも」と気にせずカチコミをかけられるのが嬉しいポイント。なお、「ネットでカチコミ」と「ダチとカチコミ」を遊ぶには、Nintendo Switch Online(有料)への加入が必要です。「ひとりでカチコミ」は加入不要で、すぐに遊べます。
モード選択後は、「堂島組本部」「キャバレーグランド」「芝浦埠頭」など、作中の印象的なスポットを舞台にしたミッションを選びます。ミッションによって連戦数=クリアまでのステージ数が異なる点には注意が必要です。

ステージが始まるといきなり敵が登場してくるのでさっそくガンガン倒していきましょう。制限時間内にすべての敵を倒せばクリアで、敵を倒すと残り時間が増える場合もあるため、素早く処理していくのが攻略のポイントです。
序盤は難易度も低めですが、ステージが進むごとに敵の数が増え強力なボスも登場。後半になるほど、しっかりした立ち回りでテンポよく倒していかないと時間切れになりそうになる程度の難易度でした。
また、全キャラクター共通で使用できるのが、「カチコミモード」。体力ゲージの下にある“カチコミゲージ”が溜まると画面左上の拳アイコンが光るので、ZRボタンで発動すると以下のような効果が得られます。
カチコミモードは強力なので、ゲージが溜まり次第すぐに使うのが基本戦術です。
なお、カチコミゲージは時間経過でも自動で溜まっていく仕様。状況によっては無理に戦わず、逃げてゲージを溜めるといった戦術も有効です。

バトル中、敵を倒していると時折2種類のアイテムがドロップします。
これらは味方プレイヤーも拾えるため、見つけたら早めに確保しておくのがコツ。特に赤いボトルはカチコミモードを早く発動できるようになるので、積極的に拾ってチーム全体を有利に導きましょう。

規定数のステージをクリアすると、リザルト画面に移行し、結果に応じて賞金を獲得。これを使って新たなキャラクターを購入したり、既存キャラを強化したりしながら、再びミッションに挑むというループが基本の流れになります。
短時間ながら実際に遊んでみた感想としては、友人と一緒にワイワイ遊ぶ分には十分楽しめます。一方で、1ミッションあたりのステージ数が最低でも10ステージとやや長く、やることは基本的に連続バトルの繰り返し。そのため、バトルが好きだったり、自分なりの工夫で遊び方を見つけられる人でなければやや単調に感じるかもしれません。
個人的には、キャラごとに一定の強化段階でオリジナルの短編ストーリーが読める、といった要素があればもっとやり込みたくなるかもしれません。皆さんも脇役や子分たちの意外な一面、気になりますよね⋯⋯?
また、『龍が如く0 誓いの場所 ディレクターズカット』では、当時未収録だったイベントシーンが新たに追加されています。詳細はここでは伏せますが、本編で描かれなかった“事件の裏側”や“ある出来事の後日談”など、物語をより深く掘り下げる内容となっており、見終えたあとには脇役や敵キャラにも自然と愛着が湧いてしまうかもしれません。
こうした追加要素は、PS版をプレイ済みだからこそ響く部分も多く、過去作を知るファンにもおすすめしたいポイントのひとつです。とはいえ、PS版『龍が如く0』が発売されたのは2015年。筆者自身、メインのイベントもかなり忘れていたため、追加シーンだけでなく全体を通して新鮮な気持ちで楽しめました。

▲舞台となる街のひとつ、神室町・天下一通り周辺の様子
ここからは、『龍が如く0 誓いの場所』を初めてプレイする方向けに、本作の概要をご紹介します。
物語の舞台は1988年、バブル経済まっただ中の日本。シリーズ初代主人公・桐生一馬と、そのライバル的存在であり人気キャラクターの真島吾朗。本作では、彼らがまだ20代だった頃の若き日々が描かれます(シリーズでは彼らの年齢も作品ごとにリアルに変化)。
物語は東京・神室町(新宿・歌舞伎町がモデル)にいる桐生と、大阪・蒼天堀(道頓堀がモデル)にいる真島の視点が交互に進行。ストーリーを進めると、2つの街を自由に行き来できるようになり、異なる文化や空気感を演出しながら物語が展開されていきます。
また、今や当たり前となっているスマートフォンもまだ存在せず、連絡は電話やポケベルの時代。本当の意味で、人と人が直接ぶつかり合う、昭和的な“熱量”に満ちた人間ドラマこそが『龍が如く0』最大の魅力です。

▲今作の重要な敵キャラである渋沢、阿波野、久瀬
本作の物語の鍵となるのは、神室町の再開発区域にある小さな土地、通称「カラの一坪」。この一画をめぐり、裏社会の男たちの思惑がぶつかり合う重厚なストーリーが展開されます。
脚本を手がけるのは、シリーズおなじみの横山昌義氏と古田剛志氏のコンビ。キャスト陣には小沢仁志氏、竹内力氏、中野英雄氏、鶴見辰吾氏、井浦新氏といった豪華俳優陣が顔をそろえ、風間新太郎役として渡哲也氏の過去音声も使用されています。まさに“極道ドラマ”の風格を漂わせる仕上がりです。
オープニングテーマは湘南乃風の『バブル』。その派手で力強くもどこか諸行無常の哀愁を感じさせる歌詞とメロディはゲーム全体の雰囲気とも抜群にマッチしており、物語の世界観をより一層引き立てています。
ストーリーを通してしばしば語られるのは、「お金の価値とは何か?」という普遍的なテーマ。バブル期という狂騒の時代を背景にしながらも、その問いかけは現代を生きる大人にこそ刺さるものがありました。
もちろん、舞台が裏社会ということで、最初はややハードな印象を受けるかもしれません。しかし、桐生や真島をはじめとするキャラクターたちの不器用ながらも筋の通った生き様に触れるうちに、きっと『龍が如く』の世界に惹き込まれていくはずです。
なお、ネットミームとしても有名な佐川司の「もう◯すしかなくなっちゃったよ」のシーンは本作で登場しています。ぜひ本編で実際にその目で確認してみてください。

▲ボス戦や特定のシーンで出現するボタンは、時間内に正しく押せると回避に成功しカウンターができる
『龍が如く0』は3つの難易度から選択可能で、初心者やアクションが苦手な方には一番下のEASYがおすすめです。ストーリー目当てでサクサク進めたい場合は迷わずこれを選んでよいと思います。
筆者はアクションが得意とは言えない“下手の横好き”タイプですが、シリーズをEASYで遊んでいて敵が倒せなくて詰まった記憶はほとんどありません。ただし、ボス戦ではほどよく粘る相手もいるため、退屈せずに進められるバランスでした。
ほか難易度だと、より標準的な手応えで物語もバトルも楽しみたいならNORMAL、腕に自信があるならHARDを選ぶのが良さそう。本編クリア後にはさらに上位の難易度も解放されるので、アクション初心者からやり込み派まで幅広く対応できる作りになっているのも嬉しいところです。
また、桐生・真島それぞれに個性的な3種の専用バトルスタイルが用意されており、状況や好みに応じて切り替えて戦術を変更可能。自分にしっくりくるスタイルを見つけるだけでも楽しさがぐっと広がります。
さらに、体力ゲージ下に溜まるヒートゲージが一定量になると、強力なヒートアクションを発動可能。ド派手な演出と高火力で、決まった瞬間の爽快感は抜群です。
そしてバブル期が舞台の本作らしく、敵を殴るたびに万札が景気よく飛び散ります。ストレス発散にもぴったり⋯⋯かもしれません。

▲桐生とその盟友・錦山のカラオケの様子。当時の歌手風に扮したイメージ映像が流れる
『龍が如く』シリーズといえば、本編がそっちのけになるほど寄り道要素が豊富な点も魅力のひとつ。今作でもその力の入れ込み具合は健在で、桐生と真島の2人あわせて全100件ものサブストーリー(いわゆるクエスト)を楽しむことができます。
中には、さまざまなミニゲームのプレイやクリアが条件となるものも。カラオケ、ボウリング、雀荘、バッティングセンター、キャバクラなど、歓楽街らしいスポットはもちろん、今作ならではの時代背景を反映したディスコやテレクラ、ポケットサーキット(ミニ四駆風)といった懐かしカルチャーもしっかりミニゲーム化されています。
中でも、特にやりごたえを感じられるのが以下の3つ。
いずれも育成・カスタマイズ要素があり、専用のストーリーまで用意された一つのゲームとして成立するレベルの作り込みようです。人によっては、いつのまにか本編を差し置いてどっぷりハマってしまうかもしれません。
ちなみに、シリーズおなじみのカラオケは今作の物語が1988年という設定のため、まだ存在しなかったカラオケボックスではなくカラオケスナックで歌唱。細かな部分まで時代考証が行き届いているのも、ファンには嬉しいポイントです。
『龍が如く0 誓いの場所』は、シリーズの中でも特に高く評価されており、「最高傑作」との声も多い一作です。バブル期を舞台に描かれる人間ドラマは当時を知らない人でも惹き込まれ、経験世代には懐かしさを感じさせてくれます。
ボリュームも申し分なく、紹介しきれないほどのコンテンツが収録されており、価格以上の満足感が得られるゲームと言って間違いありません。まだ『龍が如く0』を遊んでいないシリーズファンであれば、今このタイミングで手に取る価値は十分にあります。
ただし、完全な初見プレイヤーにとっては、やや“玄人向けのスタート地点”とも言えます。本作では、シリーズを通して登場するキャラたちの若かりし頃が描かれているので、魅力を最大限に味わうなら、初代龍が如くをベースとしたフルリメイク作品『龍が如く 極』だけでも先に遊んでおくと、キャラや物語をより深く楽しめるでしょう。
すでにPS版などで本作をプレイ済みの方にも、Switch2版はおすすめできます。当時未収録だったイベントシーンの追加や、最大4人で協力できる新モード「カチコミオンラインバトル」など、新たな楽しみ方が用意されています。
さらに、Switch2ならではのテーブルモードや携帯モードでもプレイ可能に。場所を選ばず楽しめる点は、据え置き版とはまた違った魅力です。
本作はCERO D(17歳以上対象)指定の大人向けタイトルです。暴力描写や性的なニュアンスを含むシーンもあるため、苦手な方には向いていません。ストーリー重視のゲームではありますが裏社会ものという舞台設定ゆえ、題材そのものが人を選ぶことは把握しておくべきでしょう。
『龍が如く0』の物語はシリーズの中でも屈指の完成度を誇ります。難易度を選べるため、アクションが得意でない方でもEASYで物語を堪能可能。一方で、戦闘重視のプレイヤーには、桐生と真島それぞれの3種のバトルスタイルを駆使した奥深い戦いが楽しめます。どちらのタイプのプレイヤーにもおすすめできる作品と言えるでしょう。
Switch2で発売されたことで、これから『龍が如く0』をより多くの方に遊んでもらえるであろうことが個人的にも嬉しい限りです。筆者は『龍が如く3』も好きなので、セガさん⋯⋯リメイク待ってます!
Amazonで購入する
楽天で購入する
Nintendoで購入する
![]() | |
| タイトル | 龍が如く0 誓いの場所 |
|---|---|
| 発売日 | 2025 |
| 公式 | 公式サイト(外部サイトを開きます) |
| 開発元 | セガ |
| 対応機種 | |
| ジャンル | |
| プレイ人数 | |
| CERO | D |
ソフトおすすめランキング |
ローンチソフト一覧 |
ソフトの予想一覧 |
Switch2 Editionソフト一覧 |
アップグレードパス |
- |
ドンキーコング バナンザ(92点) |
龍が如く0(92点) |
マリカワールド(91点) |
牧場物語 風のグラバザ(88点) |
空の軌跡 the 1st(88点) |
ルンファク龍の国(86点) |
アクアリウムは踊らない(85点) |
FFタクティクス(83点) |
カービィ スターリーワールド(82点) |
ぷよテト2S(82点) |
RAIDOU(81点) |
紅白レスレリ(80点) |
たまごっち(79点) |
シャインポスト(79点) |
鬼滅の刃 ヒノカミ2(79点) |
イースX(75点) |
トワと神樹の祈り子たち(72点) |
Drag x Drive(70点) |
リトルナイトメア3(66点) |
サバイバルキッズ(65点) |
Switch2のひみつ展(64点) |
みんゴル WORLD(40点) |
評価レビュー・感想【Switch2ディレクターズカット】
©nintendo
当サイトのコンテンツ内で使用しているゲーム画像の著作権その他の知的財産権は、当該ゲームの提供元に帰属しています。
当サイトはGame8編集部が独自に作成したコンテンツを提供しております。
当サイトが掲載しているデータ、画像等の無断使用・無断転載は固くお断りしております。