tout guérir -すべてを癒す魔法 -

魔法は危うい。
そりゃ、そうさ。
魔の法なのだから。
それを使うには、人智を超えた努力が
必要！
その理のすべてを理解しないといけない。
じゃないと、ただ魔力で人を傷つけるだけになってしまう。

すべてを癒す、天使様がいるって。
すべてを癒す魔法を使う天使様。
天使様の名前は、『ロン』
天使様は名前で呼ばれると、
喜んで、かわいくほほ笑んでくれるって。
だから、名前で呼んであげよう。
すべてを癒す魔法使い、
『ロン』と。

回復魔法《tout guérir》を操る主人公ロンは、その見た目や非凡な魔力によって『マリア様』とか『天使ちゃん』と称えられる存在。

しかしこの回復魔法を使うには高度な医療知識が求められます。ロンはまだ小学2年生でありながら、その重い期待に押しつぶされることなく、持ち前の優しさと努力で人の傷や病気、果ては心まで癒してしまいます。もう、応援せずにはいられません（*^_^*）

そして、突然事件に巻き込まれるロンと、その友人エリック。静かに努力を続ける天才ヒーラーの活躍を、ぜひ皆様もお楽しみくださいませ！

回復魔法、作品によっては拡大解釈して攻撃に転じさせることがございますが

この作品の主人公ロンは決してそんなことをしません。

純粋な気持ちで苦しんでいる人を助けようとします。

それ故に回復魔法を使うにふさわしい人物となっており、とても好感が持てるキャラです。

この作品を読んで心身ともにロンに癒して欲しくなった方は多いのではないでしょうか。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（162文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（289文字）

天才ヒーラーのロンですが、それは才能と努力して得たものです。
ロンと、エリックの友情が微笑ましく、
また、ヒーラーは、知ってるものしか治せないという原理がとても面白かったです……！
読後はこころがほっこりとなんだか温かく
なって、本当に癒された気持ちになりました。

火事場の馬鹿力、フランス語にはないけどね、とロンと、エリック双方が言ってるのが
親友という感じがして良かったです……！

素敵な物語をありがとうございました！！

いわゆる「回復魔法」を、ユニークに定義づけした意欲作です

天使のような美小学生・ロン
突き抜けた魔法の才能と、英才教育により、小学生にして一流のヒーラーとなっている

だけど、それには、現実的な「制限」がかかっていて……

梅雨ですね
雨の音をBGMに、心優しい、小さな魔法使いが巻き込まれた事件を、まったりとのぞいてみませんか？

君の名はロン。

現在はまだ、知っているものしか治せないヒーラー。

でも知っていれば……

無限の可能性を秘めた美しい謎の少年ロン。

ロンはまだ子供。

果たして彼が存在する意味とは……

始まったばかりの物語。

続編がとても楽しみな作品です。

お勧め致します。

一歩間違えれば失敗する。知らないものは治せない。そんな難しいヒーリングをこなす小学2年生。短い話の中でまとまっていて、読み応えありました。
続きがあったら読みたいです。

つかみはバッチリで、キャラクターが魅力的です。魔法が好きな方におすすめです。