コミュ障なのにコミュ力MAXで困ってます

無意識のうちに人を癒し、人望を集めてしまうというパッシブスキル。
これがあれば社会人として、相当にありがたいものなのですが、当の本人はコミュ障と逆に困ってしまう結果に……。

ただ、見ている側としては、無自覚に引き寄せる共感と好感、それを本人が理解できずに困っている様が、とても面白く感じてしまいます。

職場での小さな事件からルームシェアでのほんのりした会話、そして響き合う友情まで、作品としての構成力も見事だと思います。

おススメの作品ですので、是非ともご覧になってみてはいかがでしょうか(｀・ω・´)ゞ

人付き合いが苦手で、雑談も挨拶も億劫。
会社という戦場では、できるだけ目立たず、波風を立てず、静かに過ごしたい。

そう願うサイトウは、自他共に認める『コミュ障』の社会人五年目。
――の、はずだった。

なぜか、話しかけてきた同僚や上司、クレーム相手までもが、
サイトウと話すだけでスッと救われていく。

アドバイスも、励ましもしていない。
ただ、そこにいて、話を聞いていただけなのに。

気づけば、人の『負の感情』をまるごと引き受けて、
サイトウだけが、どんどん疲弊していく。

唯一この力が効かないのが、同居する親友・イズミ。
淡々と、そして絶妙な距離感で支えるイズミとの日常だけが、サイトウの…続きを読む

サイトウの思考回路やセリフといい、まさにコミュ障全開といった感じでコミュ障の再現度が非常に高いです。それ程までにコミュ障なのにも関わらず、誰彼構わず人を惹きつけてしまうという能力のせいで日々疲労困憊している様子は、読んでいていたたまれない気持ちにもなり、中には思わずふふっと笑ってしまうような描写まで。
サイトウの親友であるイズミというキャラクターも、サイトウというキャラクターの個性を輝かせていてとても良いです。
これからも、サイトウに波乱の日常が待っているのかと思うと、続きが待ちきれません🍀

最高

他の方がレビューで色々書かれているので、一点だけ、言わせていただきます。

チートスキルを現代の社会人にここまで自然な形で違和感なく適用して話を破綻させず、むしろこのスキルをうまく利用して話を面白くしている。

作者様は天才としかいいようがないですね(*^^*)

現代が舞台のお仕事ドラマのルックなのです。
しかし、内容は完全に現代ファンタジー。
主人公の類まれな能力が、無双なのです。
当人の自覚は薄いですけど。

サイトウのパッシブスキル（とは作中では言っていませんが）は接した者に活力を与え、負の感情を浄化します。

その能力は、本人の意志とは関係なく自動的に起動します。あくまで無自覚なのです。
本人のなかでは能力と真逆に、人との付き合いが下手だと思っている始末なのです。
実際、苦手ではあるようですし。

しかし、その効果はバツグン。
別の効果として、サイトウの好感度は爆上がりします。本人が当惑するほどです。
そしてたまには能力を使いすぎて、疲弊しま…続きを読む