"2004年05月" archive
5 30, 2004
windy.acのメールサーバがunreachableになってました
nslookupの結果。
windy.ac
Non-authoritative answer:
windy.ac mail exchanger = 10 mail.windy.ac.windy.ac.
Authoritative answers can be found from:
windy.ac nameserver = ns2.windy.ac.
windy.ac nameserver = ns.windy.ac.
ns.windy.ac internet address = 211.132.31.40
ns2.windy.ac internet address = 210.138.35.9
mail.windy.ac.windy.ac.ってなんですか。アホですか。
この間抜けな設定ミスのために、28日ごろから今まで、windy.acドメインにメールが届かない状態になっていました。windy.acの利用者のみなさま、本当にごめんなさい。また、この期間中にぼくのメールアドレス<shin@windy.ac>にメールを送信されたみなさま、エラーメールが届いているかと思われます。申し訳ありませんが再送をお願い致します。ゾーンファイルの修正が伝播するまでに少し掛かるため、この状態はあと少しだけ続くと思われます。重ね重ねすいませんです。ぼくに代わって藤波社長がお詫びします。
Fedora Core 2 を自宅サーバに入れてみた ~その4 named(BIND9.2.3)がヘン~
なんかnamedがだめぽ。外のIPアドレスを引くのは問題ないのだが、windy.acのゾーンへの問い合わせを捌けていない。dig @localhost windy.acとかやっても失敗してくれる。ログを見ると
[root@shalm ]# tail /var/log/messages
May 29 19:17:58 shalm named[5062]: listening on IPv4 interface lo, 127.0.0.1#53
May 29 19:17:58 shalm named[5062]: listening on IPv4 interface eth0, 192.168.1.1#53
May 29 19:17:58 shalm named[5062]: couldn't add command channel 127.0.0.1#953: not found
May 29 19:17:58 shalm named[5062]: couldn't add command channel ::1#953: not found
May 29 19:17:58 shalm named[5062]: running
とある。"couldn't add command channel"ってのが怪しいのでぐぐる。と、rndcとかいうリモートでnamedをコントロールするためのデーモンがちゃんと動いていないらしい。/etc/rndc.confやら/etc/rndc.keyやらをいじくるが一向に改善せず。わけわかめ。直截叩いてもなんか怒られるし。
[root@shalm ]# /usr/sbin/rndc status
rndc: connect failed: connection refused
つーかこのrndc、リモート操作のためだけのデーモンでnamedの動作にはまったく関わらないらしい。なのでrndcが動いていようがいまいがwindy.acのゾーンが引けないという問題には関係しないっぽい。さらにぐぐるとbindの設定ファイルをチェックするコマンドがあることが分かる。試してみる。
[root@shalm named]# /usr/sbin/named-checkconf /etc/named.conf
[root@shalm named]# /usr/sbin/named-checkzone windy.ac. /var/named/windy.ac.zone
/var/named/windy.ac.zone:2: no TTL specified; using SOA MINTTL instead
zone windy.ac/IN: loaded serial 2004053003
OK
設定ファイルは大丈夫っぽい。んじゃ何が悪いのだ。で、検索クエリに"fedora"を含めてみたらやっと原因に突き当たった。
http://www.linux.co.jp/bbs/bbs2/bbs.cgi?num=4671&ope;=v&page;=
Fedoraのbindはchrootされているようです
bind-chrootパッケージがインストールされて
設定ファイルは、下記ディレクトリに置くようです
/var/named/chroot/etc
/var/named/chroot/var/named
空のnamed.confファイルが/var/named/chroot/etcに作られています
つーわけで/etc/named.conf, /etc/rndc.conf, /etc/rndc.key, /var/named以下を/var/named/chroot以下のしかるべき場所に移動してnamedを再起動。ちゃんと動くようになりましたとさ。
……しかし、これにはfedoraの不親切さに文句を付けたいという気がする。デフォルトの状態で/var/named/chroot/etcに空っぽのnamed.confが作られており、こいつのせいで/etc/rc.d/init.d/named startを打てばとりあえずはnamedが起動してしまう。このために、設定ファイルを置く場所が間違っているということに気づきにくい。「BINDの設定ファイルは/etc/named.confに置く」ということが慣習としてあり、そこから逸れたことをしようとしているのだから、然るべきインストラクションを出すことが必要なんじゃないかしらん。エラーメッセージとして、"設定ファイルを/etc/named/chroot/以下においてください"って言ってくれればすぐに分かるのだから。
Post a comment to 'Fedora Core 2 を自宅サーバに入れてみた ~その4 named(BIND9.2.3)がヘン~'
5 29, 2004
PTTへ逝ってきた
PTTへ逝ってきた。PTTってのは
http://www.ipl.t.u-tokyo.ac.jp/~kaz/ptt/index.shtmlから引用すると、
PTTは東京近辺の大学を中心に構成された私的な研究会で,計算機,プログラミング,情報処理に関する研究や経験談について,自由なスタイルで発表・議論を行なっています.第1回目が1976年4月に行なわれるという,長い歴史を有する研究会でもあります(履歴は発表リストを御覧下さい).現在は月に1回,東大(本郷),東工大(大岡山),慶應大(日吉),早稲田大(新大久保),電通大(調布),農工大(東小金井)の6大学で会場を持ち回って開催しています.
……ってな感じの、良くいえばhacker悪く言えばプログラミングオタクたちの会合である。詳しいことが知りたいひとは上のリンクをどうぞ。参加費無料、だれでもウエルカムですぞ。
で、PTT。今回の会場は東大の本郷。始まる1時間くらい前にアパートを出て、京王線→大江戸線と乗り継いで本郷三丁目駅へ。京王線の車内で京ぽんを使ってgoogleやらyahooの路線情報やらを駆使し、乗り換えと道順の情報をゲット。おお、便利だ。プリンタで出力するのはおろかURLすら送信しておく必要はなく、http://google.co.jp/にアクセスしてクエリの入力フォームに"PTT"と打ち込めばそこからすべて情報を辿っていけるというのはじつに素晴らしい。つまり京ぽんサイコー。京ぽんサイコーサイコーサイコー。
東大につくとなんかお祭りをやっている。五月祭……なんか聞いたことあるな。この時期に学園祭をやるのか。東大の学園祭はじつに華やかでチャイナや浴衣のおねえさんがそこいらへんをうろちょろして居りとても佳い。どこかのアレな大学とは違いますね。こんなふうになってるならもうちょっと早く家を出れば良かったと思うも詮無く、浮かれあがる構内を素通りして工学部六号館へ。
今日の講演者は和田英一たん。IIJ技術研究所所長にして情報処理学会会誌編集長にして東京大学名誉教授というかな~りえらいひと。つーかリンク先のプロフィールでセグウェイに乗ってるのは何故だ。じっさい写真の通りのイメージで茶目っ気のある話し方をするひとだった。演題は「プログラムの美学」で、美しいプログラムとはどういうものか、どうすれば書けるかということについて、くだけた口調で話された。建築や芸術での美とはどういうことか……という話ではじまって、プログラムに翻って論じ、DijkstraたんやKnuthたんの短いコード(素数判定やソートアルゴリズムの)を参考に挙げてそのアイディアや洒脱に驚嘆し、最後に内容を総括して締めるという流れ。随所随所で和田たんが飛ばすジョークに皆がどっと笑うのだが、どうも理解できないものが多い。教養が足りないんだろうか。ほかの皆はちゃんと分かって笑ってたんだろうか。まあいいや。会場にはどこかで見た顔がたくさん。角田たんに岩崎たんにISの多田たんにジャイアンに竹内研のヒゲ院生(名前しらない)。世間は狭い。
PTTの終わったあとは、友人ふたりと連れだってタクシーで神田へ。目当ての焼鳥屋がやってなかったのでそのへんの居酒屋に入る。コストパフォーマンスは悪いわお味はいまいちだわで宜しくない店だった。次は来ないな。あとはスタバでまた~りして、散会。今日も楽しい一日でした。
5 27, 2004
PHPの統合開発環境 "PHP Editor"が素晴らしすぎる
いままでPHPを書くのに、"Peggy"っていうエディタを使っていた。複数のソースを同時にいじるときにはエディタを複数ひらいてあっちに行ったりこっちに行ったり。テストするのにブラウザを開いてリロードリロード。わからないところがあったらWebを調べたりヘルプを参照したり。すこぶる能率の悪いやり方でソースを書いていた。
しかし、"PHP Editor"があればそんな非効率的な開発作業とはおさらばである。こいつはフリーでありながらじつに使える優れた開発環境に仕上がっている。下にしめすのがPHP Editorのスクリーンショット。これに沿って、軽くその機能を説明してみる。
PHP Editorのスクリーンショット(クリックでpopup)
"1"の領域は「プロジェクトビュー」。PHP Editorでは、複数のソースコードや、それに付随するリソース(画像などのデータや、ドキュメント)をひとつにまとめて管理することができる。プロジェクトに含まれるファイルの一覧はプロジェクトビューに表示され、ダブルクリックで容易にアクセスできる。また、フォルダを作成し階層的に管理することができる。
"2"の領域は「コードエクスプローラ」だ。ここには、開いているソースコードに含まれるクラスや関数の一覧が表示される。コードエクスプローラで関数やクラスをダブルクリックすると、ソースコードのなかでそれがある場所にジャンプすることができる。いちいちエディタのスクロールバーを動かしていじりたい関数を捜さなくてもOKというわけ。設定すれば、ここに参照しているライブラリを表示することもできる。
"3"の領域はPHP Editorのエディタ。組み込み関数や変数名が色分けされ、見やすく表示される。アンドゥやリバース、インデントの操作など、一通りの機能が実装されている。また、エディタ領域を分割して、一度に複数のソースを表示することも可能である。コードにおかしいところがないかをチェックする文法検証機能もある。さらにはコードの自動補完機能まで実装されているのである。ぶっちゃけフリーの開発環境でここまでの機能だなんてありえない。素晴らしすぎて感動が止まらない。
他に提供されている機能としては、
というわけでPHPでコードを書くのにこれを使わないという手はないというくらいのクオリティだ。こんな素晴らしい開発環境がフリーで使えるというのだから、開発者のKJ氏に感謝してやみません。
livedoorがblog検索エンジンをローンチ
その名も「未来検索 livedoor」。なんだそりゃ。分かりにくい名前だな。将来の拡張のためやイメージが固定されることを避けるために敢えて名前に"blog"を入れなかったんだろうか。まあいいや。知見やら少し使ってみて感じた事柄やらを適当に箇条書きしておく。
「有限会社未来検索ブラジル」のインデクシングエンジンを使っている。この会社は「2ちゃんねる検索」にもインデクシングエンジンを提供している。namazuとかそのへんよりも高速で高機能らしい。
未来検索livedoorの検索対象は日本国内のすべてのBlogです。
もちろん使用しているツールの種類やpingを送信しているかどうかも問いません。
とあることから、各ツールの特徴やcopyright表記に頼るのではない、よりプリミティブなところでblogかどうかの判定を出来る独自のクローラを持っていることが推測される。livedoorにそんな開発力はないと思われるので、どこかよそで作られたモノを持ってきているのではないか。そーいえば未踏に採択された東工大奥村研究室の『blogWatcher』が似たようなクローラを独自に持っているんだったが、あるいはここから引っ張ってきたのかも知れない。現時点での記事数は1,512,912件だそうで、まあまあ悪くない数字だ。
検索結果をRSSフィードで取れる。blukfeedsといっしょ。
興味のある単語を登録しておくと、検索結果が更新された時にメールで通知してくれるらしい。RSSリーダを使う方が情報の集約という点で能率よさげ。利用にはlivedoorのアカウントが必要。
インデクシングエンジンとクローラが違うから当然っちゃ当然。
blog.bulknews.netによると
まだ荒けずりな実装になっているかとおもいますが、Bulkfeeds でも提供している各種機能、またパーソナライズといった方面でも各種エンハンスを予定していますのでお楽しみに。リクエスト等は 開発日誌 にコメントや Trackback で寄せてもらえると対応できるとおもいます。
だそうだ。やっぱパーソナライゼーションに向かうのね~。先行するreadoneやら何やらに対してどうやって優位性を打ち出していくのか、注目してみたいです。
尾内研blogがまったく登録されてねーじゃん。(*゚Д゚)ゴルァ
5 26, 2004
googlewar.com
googlewar……二つの語句を Google の検索結果件数で勝負させるあそび。googlefightとも言う。
で、そのgooglewarの専門サイトがこちらのhttp://googlewar.com/。ほかの人たちの打ち込んだキーワードの履歴を見られるのが面白い。つーか"bush"対エロ単語、というパターンの多さが笑えます。"bush"vs"sex"……sexの勝ち。"bush"vs"porn"……pornの勝ち。"bush"vs"penis"……bushの勝ち。アホか。
"windows"vs"linux"の結果にはちょっとびっくり。Windowsの勝ちなのは予想通りなのだが、その数字が非常に接近してる。
シェアの差からすると誤差みたいなもんだ。えらいぞlinux。
Fedora Core 2 を自宅サーバに入れてみた ~その3 Unicodeなコンソール~
Fedoraでsshデーモンを立ち上げて、WindowsPCからTeratermProでログインしてみると日本語が化ける。
バケラッタ
これが困ったことに設定をEUCにしてもS-JISにしても直らない。調べると、FedoraではコンソールがUnicode化されているらしい。先進的ですな。そりゃ化けるわけだ。
TeratermProではUnicodeを表示できないらしいので、他のsshクライアントを調べる。すると、Unicodeを表示することが出来、評価も高いsshクライアントとして、PuTTYというものがあるらしいことが分かった。
PuTTY
http://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/
Hideki EIRAKU氏が日本語化パッチを当てたものを公開されているので、オフィシャルから落として自分でパッチを当てるよりも、これを直截ダウンロードしに行ったほうが早い。
氏のページ
http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/
パッチ適用済みPuTTY
http://hp.vector.co.jp/authors/VA024651/download/file/puttykjbin.zip
これをダウンロードして、出てくるputtyjp.exeがPuTTYの本体。インストールは必要ない。文字コードにUnicodeを指定する方法だが、起動時に表示される"PuTTY 設定"というダイアログの、[カテゴリ]-[ウィンドウ]-[変換]の中の"受信されるデータの文字コード変換"という項目を設定する。コンボボックスの中から"UTF-8 (CJK)"を選択。ここでうっかり"UTF-8"を選んでしまうと化けてしまうので注意。(CJK)と付いているほうを選ぶこと。
これでFedoraのコンソールを文字化けなしで使えるようになった。
Post a comment to 'Fedora Core 2 を自宅サーバに入れてみた ~その3 Unicodeなコンソール~'
5 25, 2004
Fedora Core 2 を自宅サーバに入れてみた ~その2 MovableType移行~
前回の続き。
私的なメモ用のblogのために運用していた「MovableType」を移行した。MovableTypeのverは2.64で、これをPostgreSQLと噛ませて動かしていた。PostgreSQLのverは7.2。
MovableType本体の移行は容易で、ディレクトリ構造を壊さないように移動してきてやればそれでOK。問題はPostgreSQLのデータをどうやったら移行できるかだが、調べてみるとpg_dumpallというコマンドが用意されており、これを使えばデータベースに格納されているすべてのデータをスクリプトとして書き出すことができるらしい。……だが、すでに我が自宅サーバは新しくインストールしたFedoraが立ち上がる状態になっている。pg_dumpallを走らせるにはPostgreSQL本体が動いている必要があり、そのためには古いVineLinuxなシステムを立ち上げるためにハードディスクを組み替えたりなんだりしなくてはならない。じつに面倒くさい。PostgreSQLのデータは/var/lib/pgsql/data以下に置かれるので、単純にこれを置き換えてなんとかならないかと思ってやってみるが、どうもうまくいかない。当たり前か。大人しくハードディスクを組み替えたりなんだりして古いシステムを立ち上げ、/etc/rc.d/init.d/postgresql statusでPostgreSQLが起動していることを確かめてから、
$/usr/bin/pg_dumpall > postgres.data
でスクリプトをファイルに書き出す。で、ハードディスクとかの構成を元に戻してFedoraを立ち上げて、同様に/etc/rc.d/init.d/postgresql statusでPostgreSQLが起動していることを確かめてから、
$su postgres
$createdb blog
でデータベースを作成(上のコマンドのなかで、"blog"のところは環境に依る。移行前のデータベースの名前を設定する)。作成したデータベースにpg_dumpallで書き出したスクリプトを適用。
$pgql blog < postgres.data
これでPostgreSQLのデータの移行が完了。
続いてapacheの設定ファイル(/etc/httpd/conf/httpd.conf)をいじる。Fedora Core 2はデフォルトの設定ではcgiが使えないようになっている。これを修正してcgiを使えるようにしてやるには、httpd.confの次の2行のコメントをはずす。
#AddHandler cgi-script .cgi
#AddHandler send-as-is asis
httpd.confには、ついでに手を入れておくべき項目がある。デフォルトの状態だと、日本語がことごとく化けてしまうので、これを直しておいた方が良い。先ず、"AddDefaultCharset"に"off"を設定する(コメントアウトしても構わない)。また、"LanguagePriority"では"ja"を一番まえに持ってくる。これで文字化け対策もOK。
もう一つだけやるべきことがある。日本語版のMovableTypeを使っているなら、mt.cgiを実行するとJcode.pmが無い旨のエラーが出る。そこでMCPANを使って、
$perl -MCPAN -e "install 'Jcode'"
でJcode.pmをインストールする。MCPANの起動が初めてだと、設定事項をいろいろと尋ねられる。いちいち答えるのが面倒ならすべてリターンを押してかまわない。
これでMovableTypeの移行が完了。めでたしめでたし。
Post a comment to 'Fedora Core 2 を自宅サーバに入れてみた ~その2 MovableType移行~'
5 23, 2004
what's semblog???
Personal Knowledge Publishing Suite with Weblog
Personal Knowledge Publishing Suite with Weblog">http://www.blogpulse.com/papers/www2004ohmukai.pdf
"semblog"とは、"Semantic Web"と"Weblog"をくっつけた言葉。セマンティック・ウェブのアプローチを既存のblogのシステムに取り入れてみましょう、というお話である。
We propose a personal knowledge publishing system called Semblog with Semantic Web techniques and Weblog tools. Semblog suites provide an integrated environment for gathering, authoring, publishing, and making human relationship seamlessly to enable people to exchange information and knowledge with easy and casual fashion.
Webの利用価値として情報収集(collect)、情報発信(create)、情報提供(donate。これは情報交換とでもしたほうが適当かもしれない)の3つのプロセスがあるが、既存のWebだとこれらが別々のツールで提供されていて、能率があんましよろしくない。そこでこいつらを統合するためのツールがあったら便利なんじゃないかなぁ、ってのが出発点となった着想っぽい。具体的には、ユーザが日々ポストするblogの記事を解析して、それにハイパーリンクが含まれていたら、そこから繋がるリンクをRSSとしてゲットできるようにしたりする。あるいは、個々の記事を中心にしたネットワーク(下図)を作って、その範囲のなかでキーワード検索ができるようにする、とか。
おもしろいと思うのは人と人のリレーションシップを取り入れようとしてるところ。下は公式Webからの引用。
で,Community Webの話.人によっては「またまたそんな怪しげな単語を持ち出して」と思うかもしれない.まあそうかも.自分でもそう思うことがあるし.が,実際にはそんなに大層な話ではなく,Web上の情報リソースを人単位で管理してもらおう,そして人の間にリンクを張ることで構造をすっきりさせよう,というのがCommunity Webのキモである.これまでのWeb(ここではInformation Webと呼ぶ)は端的に言えば情報(HTML)とその間のリンクしかない世界である.このシンプルかつ混沌とした世界において自然言語処理とリンク構造でなんとか検索したりしているのが現状で,それなりにうまくいっているのだけれども最近ではWeblogのSEO効果などでやや破綻が見えつつある.semblogプロジェクトでは,そこに人という概念を持ち込み,人ごとの情報の整理を簡単にでもやってもらい,そのうえで人と人をつないでいく,すなわち人-情報のリンクと人-人のリンクという2階層のモデルをWebに導入しようと考えている.
で、そのためにFOAFやら何やらのセマンティックウェブな技術を使っていきましょう、という筋書きのようだ。そんなに簡単な道のりじゃないと思うんだけど(つーか、このあたりの技術的な詳細がいまいち見えないんだよな。どんなふうにやろうとしてるんでしょうか)、考え方としては魅力的だとおもう。引っかかるのは、人と人のリンクをどうやって貼るか、ということ。FOAFの仕様はあまり詳しく知らないのだけど、FOAFで表現できる人と人の関係っていうのは非常に単純で、"knows(相手のことを知っている、の意)"くらいのことしか表現できないじゃなかったっけ。つまり、人と人の間にリンクを貼ることはできるけど、そのリンクがどんな質のものであるかはほとんど記述できない、と。でも、ちゃんと情報検索etcの用途に役立つような人と人との関係のネットワークを作ろうと思ったら、たぶんそのリンクがどんな関係であるのかを記述できないとダメだとおもう。具体的に「こいつとそいつは大学の鉄道サークルの仲間です」みたいな記述ができるなら、そこから「ここからここまでは鉄道オタクの領域」ってのを見つけることができて、ぼくが鉄道関連の検索クエリを投げたときに、そういった領域の中だけで検索する、みたいなことができるかもしれない。それとも、「友達同士は似たもの同士」的なものが前提としてあるのかな。まあそれは確かにあるとおもうんだけど、でもそれをWeb上の情報の構造化に適用したときに既存の手法よりも良い結果が得られるかどうかと言うとよくわからない。んー。どうもまとまらないな。まあいいや。
この手の論文はその価値を鑑定することが難しいのだけど、個人的にはおもろいと思いました。
5 22, 2004
京ぽん(AH-K3001V)のダメなとこを敢えて挙げる
・動作が重い
重い。ありとあらゆる操作が重い。待ち受け画面からメインメニューを呼び出すのに、ボタンを押してからたっぷり1秒くらい遅延がある。メインメニューを出すというもっとも頻度の高い操作が1秒も遅れるのはどうなのか。このメインメニュー、背景の壁紙に対してαブレンディングが掛かり、しかもアイコンがアニメーションするという凝った仕掛けになっていて、確かに見栄えは良いのだがその処理が遅延に跳ね返っているように思える。処理を絞って軽快に動作するモードを付けるという配慮があれば良かったのだが。
文字入力の重さもまずい。ボタンを押してから操作音(ピッ、っていう短い音)が帰ってくるまでにディレイがあるので、ボタンを押す数を間違えてしまうことが多い。「お」行の仮名を入れるにはボタンを5回連打するが、2割くらいの確率でうっかり6回押してしまう。慣れの問題でもあるのだと思うが不愉快に感じる。予測変換を切るとかなりマシになるが、予測変換を使わないと目に見えて能率が落ちるため使わないわけにはいかない。
京ぽんの一番の売りであるOperaだが、死ぬほど重い。とにかく重い。これはOpera自体の処理の重さと回線の遅さによる重さのダブルアタックなので根が深い。処理の重さについては根本的にマシンスペックの不足であるように思える。また、回線はたったの32kbpsなので当然重い。Operaには「画像をロードしない」と「音楽をロードしない」というオプションがあるのだが、この2つをロードしない設定にしても、大きめのHTMLを読むときには10秒を超える待ち時間が発生する。ブロードバンド回線に慣らされていると、このロードの遅さには苛立ちを感じてしまうとおもう。
もうとにかくありとあらゆる操作が重い。何かボタンを押して、それが反映されてレスポンスが帰ってくるまでに常にいくらかの間があく。この操作感はなんとかならんのかとおもう。
・データ領域が小さい
ユーザの使用できるデータ領域はたったの1.5MBしかない。この領域に待ち受け画像も着メロもアドレス帳のデータも送受信したメールもクリップしたwebページも何もかも保存することになる。もちろんminiSDなんて刺さるはずがない。1.5MBというのは本当に一瞬で使い尽くしてしまう容量で、それこそ使い始めたその日からこの小さなデータ領域をどうやってやりくりするかに苦悩させられることになる。じつはADPCM2(G.726)でエンコードされたPCMを鳴らせるようになっているのだが、せっかくのその機能もデータ領域の小ささのためにろくに使えない。まともな音質のデータを格納するような余裕がないのだ。
・まともに見られるWebページは思いのほか少ない
Operaが付いているとなるとPC向けのWebページを見放題だと思ってしまうが、まあ確かにそれはそうなのだが、「とりあえずレンダリングして画面に表示できる」ことと、「快適に見られる」ことの間にはとても深い溝がある。そもそも京ぽんの液晶のサイズはQVGA(320×240)である。このサイズにPC用に作られたWebページを表示しようというのだからどうしても無理が生じるのは想像に難くない。
京ぽんのOperaには「フルスクリーンモード」と「ケータイモード」という2つの表示モードがある(ほんとはもう一つ「スモールスクリーンモード」というのがあるのだがこれはあまり使われないと思うので省く。ぼくはまったく使ってない)。「フルスクリーンモード」ではPCで表示したときに近いレイアウトになり、縦横にスクロールする。「ケータイモード」ではふつーの携帯向けサイトっぽいレイアウトになり、スクロールは縦方向のみになる。で、「フルスクリーンモード」はスクロールの手間があまりにも鬱陶しくきわめて使いづらい。文章1行の長さが液晶の横の長さを超えるため、1行ずつ、横方向にスクロールしながら読まなくてはならないのだがとてもやっていられない。「ケータイモード」では複雑なレイアウトのサイトを表示するときに破壊的に表示が崩れる。たとえばyahooのトップサイトなどもうどうしようもないくらいに崩れてしまう。こちらもやはり使いづらい。
結果として、まともに見られるサイトは文字情報が中心でレイアウトの複雑でないサイトに限られる。flashなど、京ぽんのOperaでは未対応のリソースもWebに溢れている。
・バッテリーの持ちが悪い
まだリチウムイオン電池がこなれてきていないので、断定的には言えないが、かなり悪いと思う。
・カメラがしょぼい
言うまでもないが11万画素というのは現在では相対的にスペックとして見劣りする。このクオリティだと、日常生活のスナップを撮るにはまあそこそこ使えるのだが、たとえば時刻表を撮ってあとで参照する、というような用途には役に立たない。でもこれは分かりやすい欠点なので多くの場合買う前から納得済みであると思われるため、それほど失望感を感じることにはならないとおもうけど。
参考にぼくの京ぽんで撮った画像を。
近所の野良猫。こういう用途ならそれなりに使える。
紙パック。細かな文字を撮ろうとすると分解能が足りない感じ。
・で、最後に
というわけで京ぽんにはダメな箇所がとっても多いのだが、だからといってぼくが京ぽんをゲットしたことを後悔しているかというとそれは大間違いで、後悔などまったくしていない(偉そうに言えば、京ぽんはぼくにとってはiPod以来の「所有することに悦びを感じるデバイス」なのだ)。ただ、あくまでも過渡期のデバイスという感じで製品として洗練されておらず、たとえば無条件で他人に勧められるようなものではないとおもう。
京ぽんのコンセプトには全面的に賛同するし、この方向性を追求し、音声端末のクオリティを向上させていくことをDDIポケットに望んで止みません。
5 21, 2004
Fedora Core 2 を自宅サーバに入れてみた
自宅サーバのOSはVineLinuxの2.15だか2.6だかなのだが、ヘンにいじくりまわしたせいであっちこっちがおかしくなっていた。どこがおかしいのかというとそれはもう挙げていたら切りがないというくらいなのだが、その中でもいちばん困るのがrpmがぶっ壊れてしまっているということ。
[shin@shalm shin]$ rpm -qa
cannot open file //var/lib/rpm/nameindex.rpm: 無効な引数です
rpmQuery: rpmdbOpen() failed
調べても直し方がわからず、せっかくredhat系のLinuxを使っているのにrpmの恩恵を受けられない状態になっていた。ソフトウェアをインストールするのに、いちいちソースコードからコンパイルするのは面倒くさい。どうにかしたいと思っていたところにタイミング良くFedora Core 2がリリースされたので、これ幸いとインストールしてみた。
vineに対してアップデート・インストールをするのは不安なので、新しくパーティションを切って新規にインストールした。パッケージの総容量は6GB超で、掛かった時間はおよそ3時間。どんどんでかくなっていきますね。
かっちょいいログイン画面
インストールの完了後、vineの入ったパーティションをマウントして、サーバ環境の移行作業をする。先ず/etc/passwd、/etc/group、/etc/shadowの3つを、古いのと新しいのを付き合わせてマージする。ついでに/etc/fstabをいじって別パーティションに切ってあった/homeをマウントしてやる。これでユーザ情報を復元。
続いてapache、postfix、bindの設定を復旧。apacheはvineではver1.xだったものがFedoraでは2.xになっているため、これも古いのと新しいのを並べてemacsで開いてマージする。/etc/rc.d/init.d/httpd startで立ち上げて、ブラウザで適当にページを開いてみて、動いていることを確認。postfix。古い設定ファイルを持ってきてもエラーを吐くので、同様にマージ。bindは古い設定ファイルそのままでOK。楽ちん。
続いてpopデーモンだが、ここではまった。Fedoraのデフォルトなpopデーモンがdovecotなる代物であることを知り、これを使おうと試みるも、どうしても動いてくれない。調べて真っ先に出てくるのが/etc/dovecot.confに
protocols = imap imaps pop3 pop3s
を書き足せっていうことだが、これではだめぽ。どうも認証時にリジェクトされてしまう。DOS窓からtelnetで叩いてみると、
C:\Documents and Settings\shin>telnet windy.ac 110
+OK dovecot ready.
USER shin
+OK
PASS xxxxxxxxxxxxxxxxx
+OK Logged in.
* BYE Internal login failure.
ホストとの接続が切断されました。
んー。なんですか、それ。/var/log/maillogを見ると、
May 21 15:15:33 shalm dovecot: Invalid chroot directory: /home/shin
May 21 15:15:33 shalm pop3-login: Internal login failure: shin [192.168.1.3]
とある。メールのspoolは/var/spool/mail/shinなので、ここで/home/shinをどうにかしに行くのは明らかに間違った動作だと思われる。/etc/dovecot.confのそれっぽい項目をいじっても改善しない。というか、このdovecot、いまいちマイナーなデーモンらしく、googleで調べてもまったく情報が引っかかってこない。すこし設定ファイルをいじってみて、ギブアップ。他のpopデーモンを使う方向に転回。
で、vineで使っていたqpopperを使うことにした。最初は気付かなかったのだがFedoraにはqpopperもデフォルトでインストールされていて、/etc/xinetd.d/pop3で設定されている。これに
desable=no
の1行を書き足して、/etc/rc.d/init.d/xinetd restartでxinetdを再起動。これでふつーにメールを受信できるようになった。
……というわけで現状はここまで。まだsambaやらpostgresqlやらと移行ができていないモノがあるので、もう少しいじらないと。
追記:
それにしてもFedora、リリースから数日経った現在、あまり評判がよろしくない。2chのスレでもトラブルの報告が多いし、Fedoraのwikiでの「インストールした人はどうでしたか?」というアンケートの結果はいま現在で
うまくインストールできてそこそこ使ってる 60
インストールできたけどうまく動かない 58
そもそもインストールが出来ない 32
という結果になっている。そこそこ使えているひとの割合がちょっと低いのではないかしら。人柱OSの予感がする。
5 20, 2004
RSSでテレビを
LinkTVっていうCSチャンネルが、ニュース番組をRSSを通じて提供している。一日一回くらいの頻度で更新されるRSSのlinkにアクセスすると、QuickTimeでニュース番組を観られるという仕組み。新しいチャンネルを開拓する試みとしておもろい。日本のテレビ局もこういうのを提供してくれないかしら。
googleが日本の学生に向けてインターンシップを募集している
googleが日本の学生に向けてインターンシップを募集しているのだが、その条件が振るっている。このページの一番したの、"Computer Science Summer Intern "って箇所だ。
その募集条件。
Currently pursuing a M.S. or Ph.D. in Computer Science or a closely-related field at a Japanese university. Excellent programming skills (C++, Java). Strong background in Systems Software or Algorithms. Substantial knowledge of UNIX/Linux or Windows environments. Comfortable written and spoken communication in English.
日本の大学の修士課程か博士課程に在籍していること。専攻は情報工学かそれに類する分野であること。
C++かJavaの卓越したプログラミング・スキルを有すること。
システムソフトウェアかアルゴリズムについて、豊富なバックグラウンドがあること。
うにくすかWindowsについて、相当な知識があること。
英語でのコミュニケーションが十分に取れること。
根本的に無理ぽ。どんなやつが応募するんだ、これ。つーか日本人に向けて書く文章なのだから日本語を使われたら如何でしょうか、googleさま。
5 19, 2004
尾内研blogのRSSをひとつにまとめてみました
現在、尾内研にはこの「今日の井原」を含めて8つのblogがあります。これらの更新情報をまとめてチェックできるよう、統合したRSSを提供するスクリプトを書いてみました。
http://rss.windy.ac/onailab-blogs.rdf
拡張子はrdfですが、実体はphpで書かれたスクリプトです。アクセスされるたびに尾内研のwebサーバに更新を確認しに行くようになっているので、つねに最新のRSSを取得することができます。また、タイトルのあとに、"(今日の井原)"のように、blogの名前がfixされるようになっています。よろしければ、あなたのRSSリーダに加えてやってくださいな。
もちろん、これを使ってprocfeedのヘッドラインを表示することも可能です。こんなふうに。
ヘッドラインのソースコードはこちら。
5 18, 2004
有名どころな日本酒をゲット
ひょんなことから入手しましたです。
久保田たん
越乃寒梅たん
八海山たん
美味しいといいなぁ(*´∀`*)
研究室に持っていって、ぼくの机に転がしておきます。お酒が大好きなみなさまにおかれましては、どうぞ御随意に御賞味くださいませ。
5 17, 2004
スキャナをクリーニングした
一年ぶりくらいにスキャナを使ってみたら画質がひどい。たてにすじが入っているしコントラストもヘンで、これではちょっと使えないという感じだ。困った。ほこりまみれのままほったらかしにしてあったのがいけなかったのだろうか。
さて、どーしたものか。メーカーサポートに出すという手もあるが、もともと一万円もしないで買った安物スキャナだし、いまでは型落ちもいいところで、これにお金を掛けることはしたくない。Webでスキャナのクリーニングをしたという記事を見つけ、ぶっ壊れるのを覚悟の上で、これを試してみることにした。
スキャナたん
まず中を空けなくてはならない。どうやら上半分と下半分に分かれるようになっているらしいのだが、ねじをすべて外しても空いてくれない。9箇所ものプラスティックの爪できっちりと結合されており、少しくらい力を入れても分解できないようになっている。壊れても構わないというスタンスなので、小さな隙間に強引にマイナスドライバを突っ込み、梃子の原理で力を掛けて、無理矢理に爪を外していく。どうにか分解に成功。
下半分
上半分
分解してみて、予想外にシンプルな作りになっていることに驚く。基盤も小さい。
基盤と駆動部
上の記事ではリキッドをつけたクリーニングペーパーを使っているが、もちろんそんなステキなものは用意されていない。部屋にあるのはウェットティッシュくらいである。まあ、これでいっか。
ウェットティッシュたん
ウェットティッシュを使って内部を片端から拭いていく。光学系ユニットは特に念入りに拭く。ウェットティッシュが真っ黒になるということは無いが、それなりに汚れは取れているっぽい。満足するまで拭き倒して、元通りに組み立てて、PCに接続。さて、少しはマシになっているのでしょうか。
おお、見事に復活。見違えるようなすばらしい画質になりましたよ。……というわけで、スキャナのクリーニングは非常に効果的、オススメでございます。スキャナの画質がなんだかだめぽになってきたら、是非。
5 15, 2004
Re: DesktopSidebar (RSSリーダに何を登録しているか)
渋沢のエントリに応えて。
ところで皆さんはRSSに何を登録してますか? みんながもっといいの見てたらこっそりパクりたいなあ,と思うわけで.
いまぼくがSharpReader(愛用しているRSSリーダ)に登録しているRSSの数は200近く。面白いと思うblogを見つけるたびに登録していたらどんどん増えて、いつのまにかこんな数になってました。さすがにこの数になると毎日相手にするのが負担になってきています。そろそろ取捨選択をして数を絞り込んでおこうかとおもってるいるところ。
そのラインナップのなかから、日本語/英語、ニュースサイト/blogでカテゴライズして、それぞれ5つずつ、ぼくのとりわけオススメなやつを挙げてみます。
日本語のニュースサイト
技術系な時事のために
コンピュータ系な時事のために
ちょっととんがったコンピュータ系な時事のために
「ソリューション」とか「ビジネスロジック」とか逝ってる人たちの世界をかいま見るために
日本の音楽をそれなりにキャッチアップしとくために
日本語のblog
シリコンバレーで活躍する梅田望夫氏が、注目の英文コンテンツを独自の見解と合わせて紹介するblog。必読のクオリティ。
切れ味の鋭さと軽快な文章がすばらしい。頭良いひとだなぁ、って思います。
ぼくの尊敬するプログラマ、やねうらお氏のblog。優れた技術的バックグラウンドに支えられた氏の文章はじつにおもろい。
渡辺千賀氏のblog。シリコンバレーの与太話から英語の勉強法まで。
iPodにまつわる話題を専門に扱うblog。新しい話題のキャッチアップも早く、iPodユーザとして重宝させていただいてます。
英語のニュースサイト
./Jの本家。
WIRED JAPANの本家。
blogやWWW絡みの技術について、その動向を紹介するサイト。どっちかというとblogの範疇に入るのかも。
CNETの本家。
Microsoftの社員たちによるコミュニケーションサイト。MSの製品や技術について、彼らの生の声を聞くことが出来る貴重な場所。
英語のblog
サーチエンジン業界の最新情報をgetするならここに限る。
longhornの開発者たちが、その技術や開発状況についてポストするblog。MSが運用している。
Raymond Chenたんのblog。プログラミング系。
Miguel de Icazaたんのblog。プログラミング系。
googleの社員たちによるblog。できたてほやほや。
ひとつひとつにリンクを貼るのがめんどくさいや。気になるものがあったら、googleなりで検索してくださいな(手抜きですいません)。
5 14, 2004
京ぽん買ってきた
+
+ + / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧_∧ < わーい京ぽんだー! 京ぽんだー
br(´∀` )ワーイ ! | 何でもできるぞー
+ ヽ つ \_______________
(⌒_ノ
し'ゝ ;;::⌒::
というわけで本日発売の京ぽんをゲットしてきた。2時ごろに新宿に着いて西口をうろちょろ。前評判が高いだけに売り切れが心配だったが、シルバーが売り切れている店はいくつかあるものの、完全に在庫が切れている店はひとつもなく、ふつうに手に入るという状況だった。2chの情報ではかなりの量が出荷されたらしいので、そのおかげだろうか。
これからゲットしようとする人のために、本日午後6時ごろの新宿西口の状況を。シルバー、白の両方とも残っているのはソフマップだけだとおもう。残りの店はホワイトのみ残っている。ぼくは白のほうが格好良いと思うので、シルバーにこんなに人気が偏るのにはちょっとびっくり。値段は新規で8k、機種変更で10kが相場。
これからいじくりまわしてみます。そのうち感想などここにアップしたいと。
winnyネトワクに純正でないクライアントが接続してるっぽい
友人からの情報。
友人 の発言 :
ネットエージェントのファイルアップロード監視しちゃうぞbotか、あるいは京都製のナイスなクライアントかどっちかなっと
友人 の発言 :
京都府警製
おれ の発言 :
なに、それは。
おれ の発言 :
そんな技術があったの? アレに。
友人 の発言 :
あると思うよ
友人 の発言 :
ブラフかもしれないけど、「winnyネットワークにダミー食わせちゃうぜ」みたいな報道があった
おれ の発言 :
ダミーを喰わせるとどうなるんだ?
おれ の発言 :
・利用者のIPアドレスを集めまくる
・どーでもいいくそデータを撒きまくる
おれ の発言 :
これくらいかな
友人 の発言 :
S/Nがゴリゴリ下がればファイル交換したくなくなるでそ
おれ の発言 :
まぁな。
おれ の発言 :
1GBの動画落として、それがエロ動画じゃなくてどらえもんだったらイヤになるよな
これからどうなっていくのだろう。もしかすると、日本史上最大のP2Pコミュニティが崩壊してゆくさまを目の当たりに出来るかも知れない。
5 13, 2004
ねこみみかうんたをひろめたい。と思ったけど飽きた
ねこみみかうんたの素晴らしさに心打たれ、ねこみみかうんた布教サイトをつくろうとするも、作成開始からわずか3秒で飽きました。ねこみみさんたち、ごめんなさい。できかけのサイトをここに晒させていただきます。
5 12, 2004
100番目のエントリ!
半年かかって100個目に到達しました。この調子だと1,000エントリに到達するのはいつになるのかなあ……。これからもよしなに。
5 11, 2004
やばい。ねこみみかうんたやばい。
あお (150pix)
あお(100pix)
みどり(100pix)
かわいすぎて悶絶しそうです。なんとかしてください。
ねこみみかうんた
http://kokagex.hp.infoseek.co.jp/
5 10, 2004
Winny開発者逮捕へ
ウラジミール・ナボコフは『ロリータ』を書いた罪で逮捕されたか? winnyは紛れもなくもっともすぐれた芸術のひとつであり、それがこのようにして手折られようとしていることに慄然とする。
速く美しいビットカウントアルゴリズムはどれくらい速いのか
「速く美しいビットカウントアルゴリズム」のフォロー。どれくらい速いのかを知るために、それぞれを一億回ずつ実行して、掛かる時間を測ってみた。
結果。
fuckinBitCount : 35717(ms)
excellentBitCount : 15039
半分以下の時間で処理できている。偉いっ。
掛かる時間を測るために書いたプログラムはこちら。美しくないコードですんません。
5 9, 2004
速く美しいビットカウントアルゴリズム
2chでおもしろいものを見つけた。
こんなものでビットが数えられるのかよ……と動かしてみると、なるほどばっちりではないですか。でもどうしてこんなコードが機能するんでしょう。とっても不思議です。こういうときには逆から辿ってみるのが定石。やってみよう。
先ず「return (i >> 16) + (i & 0x0000FFFF);」を見る。この行では上16bitと下16bitを整数型として足し合わせている。なので、この時点でビット数は上16bitと下16bitに分けてカウントされているということになる。
次に「i = ((i >> 8) & 0x00FF00FF) + (i & 0x00FF00FF);」を見る。んん。ここから分かりにくくなるのね。2バイト目と4バイト目をマスクして、片方は8bitシフトして足し合わせている。つまり、4バイトを4つのchar(8bitの整数型)と見なして、1つ目と2つ目を足したものを上16bitに、3つ目と4つ目を足したものを16bitに格納している。ああ、なるほど。なんとなく見えてきたような気がする。
「i = ((i >> 4) & 0x0F0F0F0F) + (i & 0x0F0F0F0F);」を見る。これも前の行と同じ考え方だ。4バイトを4bitの整数型×8個として、隣り合う2つずつをセットにして足し合わせている。なるほどね。これをやつは考えた頭良いなあ。
つまり、32bitあるのを1bitずつ順番にカウントする(fuckinBitCount)のではなく、最初のステップで2bitずつをカウントし、次のステップではその結果を足し合わせることで4bitずつカウントし……って繰り返していくことで、全体として少ない手数でビットをカウントできている(excellentBitCount)。分割統治ってやつだ。実際、この2つのビットカウントアルゴリズムの関係はバブルソートとクイックソートの関係そのままで、ある考え方を他の問題に応用することの偉大さみたいなものを感じてしまった(ちょっと大仰かもしれんけど)。こういうコードを考えつくやつを心から尊敬します。
5 7, 2004
JXTA search">gonesilent -> JXTA search
Gene Kanというひとが主宰するgonesilentというP2Pベースな分散サーチエンジンのプロジェクトがある。かなり久しぶりにサイトにアクセスしてみると、どうもJXTA(じゃくすた。Sunが主導するオープンソースなP2P開発コミュニティ)の1プロジェクトになってしまっているらしい。プロジェクトのownerもoicとかいうひとになっていて、Kanはもう手を引いちゃったんだろうか。
"JXTA Search Provider's Guide"を見ると、
Web and peer-to-peer content and services which are typically inaccessible to conventional crawler based search engines.
とある。googleのようなクローラ型のサーチエンジンとの競合を避け、特定のリソースへの検索を目的とした、Gopherのような役割をイメージして開発が進められているようだ。やっぱりそういうアプローチになってしまうのか、という思いがする。P2Pはその特性(ローコスト、ハイスケーラビリティ、etc)から、現状のインターネットの問題点を片っ端から解決する新しいパラダイムであるかのように語られてしまうことが多いけれど、実際に応用できる範囲はとても狭いんだよな。コンテンツの配信チャンネルとしても成功していないし、BBSや検索エンジンとしても使えない。SkypeやPeerCastは確かにおもしろいんだけど。
このJXTA Searchにしても、実験的なプロジェクトとしてこのままフェードアウトしていくように思われる。そういえば、某M先輩が去年P2Pについてサーベイしていて、そのなかで分散検索エンジンの話も出ていた(よーな覚えがある)。やはりP2Pの検索エンジンなんてモノにならないという結論に辿りついたんでしょうか。分散検索エンジンそのものや、ここで採用されてるXMLベースのクエリやハイブリッド型のノード構造に興味があるなら、公開されているwhite pageを読むと楽しめるかも知れません(ただしin englishです)。
5 6, 2004
"デバッグを開始できません。 Microsoft Internet Explorer が見つかりません。"
研究室のPCでASP.NETをいじろうとしたらエラーが出る。
なんだそれは。IEはきっちりインストールされてるはずなのですが。エラーメッセージをgoogleに喰わせても一件もヒットせず、レアなエラーに出くわしてしまったな……と思いつつWebを調べ回る。英語版VS.NETでの該当メッセージが"Cannot start debugging. Unable to find Microsoft Internet Explorer"であるらしいことを突き止め、さらにぐぐると.NET247のログで言及されてるのを発見する。MicrosoftのVB.netの開発チームのひと曰く、「なにそれ。わけわかんないけど、どうせIEを勝手に削除したりとかしたんでしょ。VS.NET 2003を再インストールしてみたらどう?」。……ははあ、左様でございますか。
で。VS.NET 2003を再インストールしても駄目で、WindowsXPを再インストールして解決しました。レジストリが壊れたりしてたのかな。
Post a comment to '"デバッグを開始できません。 Microsoft Internet Explorer が見つかりません。"'
Sony Connectのキャッシュカードのページがこける
ソニーがアメリカで始めた音楽ダウンロードサービス「Connect」。さっそくアクセスしていろいろ試してみると、なんかキャッシュカードを申し込めるらしきページがOutOfMemoryExceptionでこける。
う~ん、SONYらしからぬ拙さ。記念にスクリーンショットを取っておこうっと。
研究室のWebサーバにawstatsを仕込む
こないだanalogというWeb解析ツールを尾内研のWebサーバに入れてみたのだが、出てくるデータがあまりよろしくない。項目によってリクエスト数でソートされるのかデータ量でソートされるのかが統一されていなかったり、日本語が化けたり、グラフィカルな表現が拙かったり。過去に解析したデータを貯めておく仕組みがないのも使えない。このあたりは設定をいじったりなんだりで工夫の仕様があるのだろうし、文字化けについても対策できるらしいんだが、これ以上analogと戯れるよりも、他のものを捜してみようと考えた。
うにくす系のOSで使え、しかもフリーであるという条件で候補を捜したところ、出てきたのはWebalizerとAWStats。どちらを入れようか悩んだのだが、表示の綺麗さと、sourceforgeでの開発の活発さ(activeランキングで常にトップのほうに居る )から、AWStatを採用した。
で。URLはここ。
http://www.seman.cs.uec.ac.jp/~shin/awstats/awstats.pl
IDとpassはanalogのと同じ。先日尾内研のメーリングリストに投げたメッセージのなかに書いてあります。cronに仕込んであるので、毎日午前3時ごろに更新されます。尾内研のメンバーでない方は見ることはできません(ごめんなさい)。代わりにぼくの自宅サーバのAWStatsの解析結果でもどうぞ:-p
役に立ったURLを下に挙げる。
・AWStatsのオフィシャル
http://awstats.sourceforge.net/
ここでバイナリを落とそう。
・awstats導入
http://www.yumidon.com/sava/awstats/awstats1.html
インストールの仕方はここで。設定ファイルの記述例もあってわかりやすい。
・のまのしわざ: AWStats 5.9のインストール
http://blog.group4.co.jp/tnoma/blog/archives/000207.html
日本語化のやり方が説明されてる。
5 3, 2004
いわゆる「今日のリンク元」を表示する
blogいじりネタをもうひとつ。それにしてもあれですね、blogをいじるのは実にたのしいですね。
このblogの個別の記事ページを見ると、下のほうに"Accessed from following URLs..."という1行があり、次にそのページへのアクセスのRefererの統計があります。こいつの仕込み方などお教え致しましょう;-)
一般的なやり方としては、スクリプトの制作者さまのページを読んでもらうとして、ここでは尾内研blogに限定したやり方を説明します。
仮にアカウント名をhogehogeとします。sshでaceへログインしてください。そしたら、あなたのホームディレクトリの下に、ログを保存するためのディレクトリを作ります。public_htmlの下である必要はありません。
% mkdir /home/hogehoge/public_html/blog/access_log
そして、cgiから読み書きができるように、パーミッションを777にします。
% chmod 777 /home/hogehoge/public_html/blog/access_log
続いて、cgi本体を仕込みます。まず、/www/varに僕のblogのものがあるので、これをコピーしてください。下のように。
% cd /www/cgi
% cp ref_read.shin.cgi ref_read.hogehoge.cgi
% cp ref_write.shin.cgi ref_write.hogehoge.cgi
そして、viあたりでコピーしたcgiスクリプトを開き、
$LOGDIR = '/home/shin/public_html/blog/access_log';
とあるところをあなたのログディレクトリに書き換えてください。こんなふうに。
$LOGDIR = '/home/hogehoge/public_html/blog/access_log';
ここまで来たらあと一歩です。最後にあなたのblogのテンプレートにcgiを呼び出すコードを書き足して完成です。MovableTypeにログインし、右側のメニューから"templateの編集"を選んでください。いじる必要があるのは"Archive-Related Template"の"Individual Entry Archive"です。まず、bodyタグの直後に、
<script type="text/javascript">
<!--
document.write('<script type="text/javascript" src="../../../cgi-bin/ref\_write.hogehoge.cgi?');
document.write('<$MTEntryID$>+' + document.referrer + '"> </scr' + 'ipt>');
// -->
</script>
を貼り付けてください。cgiのファイル名をあなたのものに書き換えることを忘れずに。これがrefererをログに書き込むスクリプトです。次に、refererのリストを表示したい箇所に、
Accessed from following URLs...<BR>
<UL>
<script type="text/javascript" src="../../../cgi-bin/ref_read.hogehoge.cgi?<$MTEntryID$>+LIST"></script>
</UL>
を。これもcgiのファイル名を書き換えることが必要です。これで完成。ちゃんとcgiが動いているかどうかチェキしてみてください。
尾内研blog ヘッドライン
procfeedというサービスを見つけました。「procfeed はBlog/ニュースのヘッドラインを貼り付けるサービスです。」とのことで、面白そうなんでさっそく使ってみました。このblogのトップページの右側のバーの下らへんを見てください。オレンジっぽい矩形が並んでいて、それぞれの中に尾内研blogの各々のヘッドラインが表示されてます。なかなかかっちょいいではないですか。
さて、「おれのblogにも尾内研blogヘッドラインを表示したいぜっ!」というオーサーの方は、下のソースコードをindex.htmlの中の適当な箇所にこぴぺしてください。場所はサイドバーの中のどこでも良いんですが、位置的には「Get this site by RSS!」の上あたりが適当なんじゃないかとおもいます。サイズを変えたり色をいじったりもできます。ソースを見ればどのへんをいじればいいのかは一目瞭然かと。
5 1, 2004
寝過ぎ
ここ最近ぐうたら寝過ぎ。自分のことながらいい加減にしてほしい。
4/25(日) PM5:00ごろ起床(友達が来て起こされる)
4/28(水) PM8:00ごろ起床
4/30(金) PM11:00ごろ起床
単に昼夜逆転しているというわけではなく、睡眠時間自体が延びているようだ。当然のように15時間とか寝てしまう。困ったもんだ。生活習慣がぶっ壊れているのも確かだが、これだけ長い時間寝ちゃうってのは今まであんまり無かったような気がする。なんか具合でも悪いのだろうか。それともPROZACの副作用か。スマートドラッグなんてやるもんじゃねーな。特に目覚ましい効用があるわけでも無いし。