私の仕事は、不動産執行人である。 離婚の原因は人それぞれだが、この仕事をしていると、離婚と不動産差... 私の仕事は、不動産執行人である。 離婚の原因は人それぞれだが、この仕事をしていると、離婚と不動産差し押さえはほぼセットなのではないかと確信せざるを得ない。月に数件も同じような事案があり、何度もデジャヴュに遭遇する。 “パターン”は端的に、離婚前後に家を出た元夫が、妻子の住処となった住宅ローンの支払いを放棄するというケース。 字面だけ見ると元夫だけが悪者に見えてしまいがちだが、一概にそうとも言えない。 このパターンに当てはまる物件は大抵築年数10年以内が多く、中には新築同然という物件も少なくない。 同様に何故か当てはまりやすいのが、その新興住宅地で最も売り出し価格が安い物件であるということ。 ゴミ集積場が設置されている、フラッグ形状地、日当たり問題、電柱や送電鉄塔の真横にあったり、水路に隣接しているなど何らかの悪条件を抱えている。 この日の物件は最寄り駅から徒歩約20分、畑と古い家屋が目立つ
2018/05/15 リンク