JP3064569B2 - アレルゲン低減化穀物調製物の製造方法 - Google Patents
アレルゲン低減化穀物調製物の製造方法Info
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- JP3064569B2 JP3064569B2 JP3266396A JP26639691A JP3064569B2 JP 3064569 B2 JP3064569 B2 JP 3064569B2 JP 3266396 A JP3266396 A JP 3266396A JP 26639691 A JP26639691 A JP 26639691A JP 3064569 B2 JP3064569 B2 JP 3064569B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アレルゲン低減化穀物
調製物の製造方法に関する。詳しくは、穀類に対してア
レルギー反応を起こす重症の患者が、食料として用いる
ことができる、アレルゲンタンパク質の含量を大幅に低
下させたアレルゲン低減化穀物調製物の製造方法に関す
る。
調製物の製造方法に関する。詳しくは、穀類に対してア
レルギー反応を起こす重症の患者が、食料として用いる
ことができる、アレルゲンタンパク質の含量を大幅に低
下させたアレルゲン低減化穀物調製物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】日常欠かすことの出来ない食物の摂取
が、時として生体に異常な反応を引き起こすことがあ
る。この中で、食物中の物質が抗原として認識され、一
連の免疫学的機序により、喘息、湿疹等の症状を呈する
病態を食物アレルギーと呼んでいる。
が、時として生体に異常な反応を引き起こすことがあ
る。この中で、食物中の物質が抗原として認識され、一
連の免疫学的機序により、喘息、湿疹等の症状を呈する
病態を食物アレルギーと呼んでいる。
【0003】食物アレルギー患者は、推定で人口の約1
%弱いるとみられており、特に小児においては、気管支
喘息、アトピー性皮膚炎などの原因として食物アレルギ
ーの発症頻度も高い。食物アレルギーは、一般に、牛
乳、卵、大豆等の蛋白性食物が原因になることが多いと
いわれているが、近年では、米や小麦等の穀物によるア
レルギーが増加している(例えば、荒井綜一他、小児内
科、第22巻、415〜(1990))。
%弱いるとみられており、特に小児においては、気管支
喘息、アトピー性皮膚炎などの原因として食物アレルギ
ーの発症頻度も高い。食物アレルギーは、一般に、牛
乳、卵、大豆等の蛋白性食物が原因になることが多いと
いわれているが、近年では、米や小麦等の穀物によるア
レルギーが増加している(例えば、荒井綜一他、小児内
科、第22巻、415〜(1990))。
【0004】食物アレルギー患者の治療法としては、薬
物による対症療法の他、アレルギーの原因となる食物を
制限、あるいは摂取させない方法が試みられているが、
食物を制限することは、生命の維持、発育にも支障をき
たしかねない。そこで、アレルギーを起こす成分のみを
除去し、他の栄養成分は損なわないような食品を摂取さ
せる方法が研究されている。
物による対症療法の他、アレルギーの原因となる食物を
制限、あるいは摂取させない方法が試みられているが、
食物を制限することは、生命の維持、発育にも支障をき
たしかねない。そこで、アレルギーを起こす成分のみを
除去し、他の栄養成分は損なわないような食品を摂取さ
せる方法が研究されている。
【0005】近年、食物アレルギーを引き起こす成分
(アレルゲン)について研究が進み、穀物の場合は、塩
水溶液可溶画分であるグロブリン画分にアレルゲンが存
在することがわかった。米のアレルゲンについては、例
えば、JOURNAL OF FOOD SCIENC
EVol55、No.3、781〜783(1990)
に記載されているが、小麦等、米以外の穀物を米と同様
に扱うことはできなかった。
(アレルゲン)について研究が進み、穀物の場合は、塩
水溶液可溶画分であるグロブリン画分にアレルゲンが存
在することがわかった。米のアレルゲンについては、例
えば、JOURNAL OF FOOD SCIENC
EVol55、No.3、781〜783(1990)
に記載されているが、小麦等、米以外の穀物を米と同様
に扱うことはできなかった。
【0006】以上から、本発明らは、小麦については特
願平2−99562号を出願した。これは、アレルゲン
を低減化した小麦、その製造方法、即ち、適当な塩の水
溶液と小麦とを混合攪拌し、その後、塩の水溶液可溶部
分を適当な方法で分離除去する方法、およびそれを含む
加工食品についてである。
願平2−99562号を出願した。これは、アレルゲン
を低減化した小麦、その製造方法、即ち、適当な塩の水
溶液と小麦とを混合攪拌し、その後、塩の水溶液可溶部
分を適当な方法で分離除去する方法、およびそれを含む
加工食品についてである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
2−99562号は、小麦についてのみを開示するもの
であり、又その分離除去の方法、例えば、デカンテーシ
ョンや遠心分離では、穀物アレルゲンの除去効率が悪
く、除去操作の回数を増やしても除去されないアレルゲ
ンが固形画分に残るという問題があった。
2−99562号は、小麦についてのみを開示するもの
であり、又その分離除去の方法、例えば、デカンテーシ
ョンや遠心分離では、穀物アレルゲンの除去効率が悪
く、除去操作の回数を増やしても除去されないアレルゲ
ンが固形画分に残るという問題があった。
【0008】したがって、本発明の目的は、穀物により
アレルギー反応を起こす重症の患者が、食料とすること
ができる極めて有効なアレルゲン低減化穀物調製物を製
造することである。
アレルギー反応を起こす重症の患者が、食料とすること
ができる極めて有効なアレルゲン低減化穀物調製物を製
造することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題を解決すべく鋭意検討した結果、穀物を塩水溶液で処
理し、塩水溶液に可溶な成分を除去して得られた該溶液
不溶のアレルゲン低減化穀物画分を、その水分が30%
以下になるように乾燥した後、再び塩水溶液で処理し、
塩水溶液に可溶な成分を除去することにより、上記課題
が解決されることを見いだした。
題を解決すべく鋭意検討した結果、穀物を塩水溶液で処
理し、塩水溶液に可溶な成分を除去して得られた該溶液
不溶のアレルゲン低減化穀物画分を、その水分が30%
以下になるように乾燥した後、再び塩水溶液で処理し、
塩水溶液に可溶な成分を除去することにより、上記課題
が解決されることを見いだした。
【0010】即ち、本発明は、穀物に充分量(3〜20
倍量)の下記塩水溶液を加え、室温以下、好ましくは1
0℃以下の温度にて、1分〜8時間、好ましくは、10
分〜1時間攪拌した後、固液分離機を用いて溶出する塩
水溶液に可溶な成分を除去して塩水溶液不溶小麦画分を
得る。得られた塩水溶液不溶穀物画分は、真空乾燥機等
の乾燥装置を用いて、塩水溶液不溶穀物画分の水分含量
が30%以下になるまで乾燥させる。
倍量)の下記塩水溶液を加え、室温以下、好ましくは1
0℃以下の温度にて、1分〜8時間、好ましくは、10
分〜1時間攪拌した後、固液分離機を用いて溶出する塩
水溶液に可溶な成分を除去して塩水溶液不溶小麦画分を
得る。得られた塩水溶液不溶穀物画分は、真空乾燥機等
の乾燥装置を用いて、塩水溶液不溶穀物画分の水分含量
が30%以下になるまで乾燥させる。
【0011】乾燥させた塩水溶液不溶穀物画分は、再度
塩水溶液に懸濁させ上記と同様の処理を行い、上記と同
様にして塩水溶液に可溶な成分を除去して、アレルゲン
低減化穀物を得る方法である。さらに、アレルゲンを充
分除去するために、塩水溶液の処理、塩水溶液に可溶な
成分の除去、乾燥という一連の処理を繰り返し行うこと
が好ましい。
塩水溶液に懸濁させ上記と同様の処理を行い、上記と同
様にして塩水溶液に可溶な成分を除去して、アレルゲン
低減化穀物を得る方法である。さらに、アレルゲンを充
分除去するために、塩水溶液の処理、塩水溶液に可溶な
成分の除去、乾燥という一連の処理を繰り返し行うこと
が好ましい。
【0012】本発明に使用される穀類としては、小麦
粉、とうもろこし粉、粟粉、稗粉、蕎麦粉等、ほとんど
の穀類粉末が挙げられるが、特に小麦粉が好ましい。小
麦粉の場合には、挽砕前の小麦や、強力粉、中力粉、薄
力粉、デュラム粉、小麦グルテン等の市販小麦粉がその
まま使用できるが、この他、上記小麦粉の混合物、及び
上記小麦粉を少なくとも50%以上含有する混合物であ
れば使用できる。
粉、とうもろこし粉、粟粉、稗粉、蕎麦粉等、ほとんど
の穀類粉末が挙げられるが、特に小麦粉が好ましい。小
麦粉の場合には、挽砕前の小麦や、強力粉、中力粉、薄
力粉、デュラム粉、小麦グルテン等の市販小麦粉がその
まま使用できるが、この他、上記小麦粉の混合物、及び
上記小麦粉を少なくとも50%以上含有する混合物であ
れば使用できる。
【0013】本発明において使用される塩水溶液として
は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
等の塩化物、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、リ
ン酸塩等の水溶液が挙げられ、これらの塩の水溶液を少
なくとも50%以上含有する水溶液であり、好ましく
は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、
塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウム、リン酸水素ナトリウム等の水溶液が挙げられ、塩
化ナトリウム水溶液が最も好ましい。
は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
等の塩化物、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、リ
ン酸塩等の水溶液が挙げられ、これらの塩の水溶液を少
なくとも50%以上含有する水溶液であり、好ましく
は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、
塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、酢酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウム、リン酸水素ナトリウム等の水溶液が挙げられ、塩
化ナトリウム水溶液が最も好ましい。
【0014】上記塩水溶液のpHは5〜10の範囲であ
れば、そのまま使用することができ、この範囲外の場合
は、酸又はアルカリ溶液を用いて、上記範囲内に調整し
て使用すればよい。塩の濃度は、塩の種類によらず、
0.02〜3Mが好ましく、さらには0.2〜2Mが好
ましい。塩濃度が0.02Mを下回ると、アレルゲンの
除去効率が極端に低下する。一方、3Mを上回ると、か
えって除去効率が落ち、又、排水に多量の塩が混入する
ことになり、排水処理が困難になる。尚、塩水溶液に
は、界面活性剤及び還元剤などを必要により含ませるこ
とができる。
れば、そのまま使用することができ、この範囲外の場合
は、酸又はアルカリ溶液を用いて、上記範囲内に調整し
て使用すればよい。塩の濃度は、塩の種類によらず、
0.02〜3Mが好ましく、さらには0.2〜2Mが好
ましい。塩濃度が0.02Mを下回ると、アレルゲンの
除去効率が極端に低下する。一方、3Mを上回ると、か
えって除去効率が落ち、又、排水に多量の塩が混入する
ことになり、排水処理が困難になる。尚、塩水溶液に
は、界面活性剤及び還元剤などを必要により含ませるこ
とができる。
【0015】本発明において、塩水溶液に可溶な成分の
除去は、固液分離機を用いた固液分離が挙げられる。固
液分離機としては、遠心力として、少なくとも700G
の能力を有する機械が好ましく、より好ましくは150
0G以上の遠心力を有する機械である。遠心機は、バッ
チタイプ、連続式のいずれでもよいが、好ましい機械と
して、デカンタ型の連続式固液分離機がある。
除去は、固液分離機を用いた固液分離が挙げられる。固
液分離機としては、遠心力として、少なくとも700G
の能力を有する機械が好ましく、より好ましくは150
0G以上の遠心力を有する機械である。遠心機は、バッ
チタイプ、連続式のいずれでもよいが、好ましい機械と
して、デカンタ型の連続式固液分離機がある。
【0016】固液分離は、分離された液体の上清におけ
る懸濁物質が2.0mg/ml以下となるまで行うのが好ま
しい。懸濁物質の測定は、日本工業規格(JIS)の工
場排水試験方法(JIS K 0102−1986)の
方法に従った。以上のようにして塩水溶液不溶穀物画分
を得た後、該塩水溶液不溶穀物画分は乾燥されるが、乾
燥は、乾燥後の塩水溶液不溶穀物画分の水分含量が30
重量%以下となればよく、好ましくは15%重量以下、
さらに好ましくは10%重量以下となるのがよい。
る懸濁物質が2.0mg/ml以下となるまで行うのが好ま
しい。懸濁物質の測定は、日本工業規格(JIS)の工
場排水試験方法(JIS K 0102−1986)の
方法に従った。以上のようにして塩水溶液不溶穀物画分
を得た後、該塩水溶液不溶穀物画分は乾燥されるが、乾
燥は、乾燥後の塩水溶液不溶穀物画分の水分含量が30
重量%以下となればよく、好ましくは15%重量以下、
さらに好ましくは10%重量以下となるのがよい。
【0017】本発明に使用される乾燥方法としては、水
分含量を30重量%以下にすることができれば、食品の
乾燥に用いられるどのような方法でもよい。例えば、噴
霧、真空、熱風、凍結、天日、電磁波、フィルタープレ
ス又はこれらを組み合わせた乾燥方法あるいは脱水方法
等が挙げられる。以上から得られた塩水溶液不溶穀物画
分の乾燥物は、再度、塩水溶液で前述の通り処理し、前
述の通り塩水溶液に可溶な成分を除去されるだけでもよ
いし、さらに乾燥されてもよい。又、塩水溶液の処理、
塩水溶液に可溶な成分の除去、乾燥という一連の処理
を、繰り返し行ってもよい。
分含量を30重量%以下にすることができれば、食品の
乾燥に用いられるどのような方法でもよい。例えば、噴
霧、真空、熱風、凍結、天日、電磁波、フィルタープレ
ス又はこれらを組み合わせた乾燥方法あるいは脱水方法
等が挙げられる。以上から得られた塩水溶液不溶穀物画
分の乾燥物は、再度、塩水溶液で前述の通り処理し、前
述の通り塩水溶液に可溶な成分を除去されるだけでもよ
いし、さらに乾燥されてもよい。又、塩水溶液の処理、
塩水溶液に可溶な成分の除去、乾燥という一連の処理
を、繰り返し行ってもよい。
【0018】穀物中の小麦について、以上の通り処理し
たアレルゲン低減化小麦は、分子量3万以下の蛋白質、
さらには、分子量5万〜7万の蛋白質を除去もしくは低
減化してなるものである。具体的には、該アレルゲン低
減化小麦1gに1M NaCl溶液10mlを加えて30
分間室温で攪拌した場合に、その上清中に含まれる分子
量3万以下の蛋白質濃度が500μg/ml以下、好まし
くは200μg/ml以下、さらに好ましくは50μg/
ml以下となるものであることが好ましい。
たアレルゲン低減化小麦は、分子量3万以下の蛋白質、
さらには、分子量5万〜7万の蛋白質を除去もしくは低
減化してなるものである。具体的には、該アレルゲン低
減化小麦1gに1M NaCl溶液10mlを加えて30
分間室温で攪拌した場合に、その上清中に含まれる分子
量3万以下の蛋白質濃度が500μg/ml以下、好まし
くは200μg/ml以下、さらに好ましくは50μg/
ml以下となるものであることが好ましい。
【0019】さらに、前記の上清中に含まれる分子量5
万〜7万の蛋白質濃度が、100μg/ml以下、好まし
くは80μg/ml以下、さらに好ましくは60μg/ml
以下となるものであることが好ましい。以上から得られ
た本発明のアレルゲン低減化穀物調製品は、用途によっ
て、そのまま利用するか、粉末化あるいは粒状にして用
いる。粉末化あるいは粒状化方法も通常の方法を用いれ
ばよく、例えば、ロール式、臼杵式、衝撃式等の方法が
挙げられる。
万〜7万の蛋白質濃度が、100μg/ml以下、好まし
くは80μg/ml以下、さらに好ましくは60μg/ml
以下となるものであることが好ましい。以上から得られ
た本発明のアレルゲン低減化穀物調製品は、用途によっ
て、そのまま利用するか、粉末化あるいは粒状にして用
いる。粉末化あるいは粒状化方法も通常の方法を用いれ
ばよく、例えば、ロール式、臼杵式、衝撃式等の方法が
挙げられる。
【0020】本発明により得られたアレルゲン低減化穀
物調製品は、パン、ビスケット、クラッカー、クッキー
等のベイカリー製品や焼き菓子製品、ケーキ等の洋生菓
子、うどん、中華麺、パスタ、そば等の麺製品、調理用
製品、その他市販の穀物粉と全く同様の用途に使用する
ことができ、加工食品原料として制約されるものは無
い。
物調製品は、パン、ビスケット、クラッカー、クッキー
等のベイカリー製品や焼き菓子製品、ケーキ等の洋生菓
子、うどん、中華麺、パスタ、そば等の麺製品、調理用
製品、その他市販の穀物粉と全く同様の用途に使用する
ことができ、加工食品原料として制約されるものは無
い。
【0021】驚くべきことに、本発明により製造された
アレルゲン低減化小麦調製品を使用したパンは、食感が
よくボリュームがあった。又、うどんの場合は、腰があ
り、ツルツルしたうどんができた。次に、実施例で本発
明の効果を述べる。
アレルゲン低減化小麦調製品を使用したパンは、食感が
よくボリュームがあった。又、うどんの場合は、腰があ
り、ツルツルしたうどんができた。次に、実施例で本発
明の効果を述べる。
【0022】
【0023】
【実施例1】小麦粉(日本製粉株式会社製、製品名イー
グル)10kgに、50l の500mM NaCl溶液を
加え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続
遠心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁物
質が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効
果:3000G、相対回転差:20rpm.)、第1次処理
塩水溶液不溶小麦画分を得た。
グル)10kgに、50l の500mM NaCl溶液を
加え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続
遠心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁物
質が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効
果:3000G、相対回転差:20rpm.)、第1次処理
塩水溶液不溶小麦画分を得た。
【0024】得られた塩水溶液不溶小麦画分約20kg
は、真空乾燥機(真空度:50mmHg)を用いて水分が
5%以下になるまで乾燥した。以上から得られた乾燥小
麦画分に、再度50l の500mM NaCl溶液を加
え、上記と同様にして攪拌、固液分離し、さらに、40
l の水道水を加え、1時間、8℃にて攪拌後、再度上記
と同様にして固液分離し、脱塩した。
は、真空乾燥機(真空度:50mmHg)を用いて水分が
5%以下になるまで乾燥した。以上から得られた乾燥小
麦画分に、再度50l の500mM NaCl溶液を加
え、上記と同様にして攪拌、固液分離し、さらに、40
l の水道水を加え、1時間、8℃にて攪拌後、再度上記
と同様にして固液分離し、脱塩した。
【0025】得られた脱塩小麦画分は、真空乾燥機を用
いて乾燥して、本発明のアレルゲン低減化小麦調製品1
を得た。得られたアレルゲン低減化小麦調製品1の10
gに、50mlの1M NaCl溶液を加え、1時間室温
下で攪拌後、遠心分離(1000G×10分)して得ら
れたアレルゲン低減化小麦調製品1の塩水溶液可溶画分
の蛋白量を測定したところ、0.06mg/mlであった。
いて乾燥して、本発明のアレルゲン低減化小麦調製品1
を得た。得られたアレルゲン低減化小麦調製品1の10
gに、50mlの1M NaCl溶液を加え、1時間室温
下で攪拌後、遠心分離(1000G×10分)して得ら
れたアレルゲン低減化小麦調製品1の塩水溶液可溶画分
の蛋白量を測定したところ、0.06mg/mlであった。
【0026】さらに、得られたアレルゲン低減化小麦調
製品1を用いて、小麦アレルギー患者に下記皮内反応で
検査したところ陰性であった。又、小麦アレルギー患者
7名に、上記小麦粉を用いて製造したうどんを1日2
食、14日間摂取させたところ、特に摂取させたことに
起因する発症は認められなかった。 (皮内反応による検査方法)小麦アレルギー患者を腹臥
位にして、片腕の全体をアルコール綿で消毒し、自然乾
燥後、抗原液及びコントロールとしてを1滴づつ滴下し
た。
製品1を用いて、小麦アレルギー患者に下記皮内反応で
検査したところ陰性であった。又、小麦アレルギー患者
7名に、上記小麦粉を用いて製造したうどんを1日2
食、14日間摂取させたところ、特に摂取させたことに
起因する発症は認められなかった。 (皮内反応による検査方法)小麦アレルギー患者を腹臥
位にして、片腕の全体をアルコール綿で消毒し、自然乾
燥後、抗原液及びコントロールとしてを1滴づつ滴下し
た。
【0027】抗原液としては、それぞれの実施例から得
られたアレルゲン低減化穀物調製品10gに50mlの1
M NaCl溶液を加え、1時間室温下て攪拌後、遠心
分離(1000G×10分)して得られた上清を使用し
た。又、コントロールとしては、50%グリセリンを含
む1M NaCl溶液とした。消毒した針を、滴下した
抗原液の上から斜めの方向に皮フ内に突き刺し、20分
間後に膨疹とその回りの発赤の有無を判定した。判定は
Sheldon J.M., らの方法(A manual of clinical Alle
rgy 159 W.B.Saunders Company Philadelphiaand Londo
n,1967)に準じて、コントロールに同じ場合は陰性
(−)、発赤が認められるが直径21mm以下の場合
(+) 、21mm以上の発赤があるが膨疹は無い場合 (+
+)、発赤、膨疹の両方が認められる場合は (+++)
とした。
られたアレルゲン低減化穀物調製品10gに50mlの1
M NaCl溶液を加え、1時間室温下て攪拌後、遠心
分離(1000G×10分)して得られた上清を使用し
た。又、コントロールとしては、50%グリセリンを含
む1M NaCl溶液とした。消毒した針を、滴下した
抗原液の上から斜めの方向に皮フ内に突き刺し、20分
間後に膨疹とその回りの発赤の有無を判定した。判定は
Sheldon J.M., らの方法(A manual of clinical Alle
rgy 159 W.B.Saunders Company Philadelphiaand Londo
n,1967)に準じて、コントロールに同じ場合は陰性
(−)、発赤が認められるが直径21mm以下の場合
(+) 、21mm以上の発赤があるが膨疹は無い場合 (+
+)、発赤、膨疹の両方が認められる場合は (+++)
とした。
【0028】
【実施例2】小麦粉(日本製粉株式会社製、製品名ハー
ト)10kgに、50l の500mMNaCl溶液を加
え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続遠
心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁物質
が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効果:
3000G、相対回転差:20rpm.)、第1次処理塩水
溶液不溶小麦画分を得た。
ト)10kgに、50l の500mMNaCl溶液を加
え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続遠
心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁物質
が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効果:
3000G、相対回転差:20rpm.)、第1次処理塩水
溶液不溶小麦画分を得た。
【0029】得られた塩水溶液不溶物約20kgは、真空
乾燥機(実施例1と同じ)を用いて水分が30%以下に
なるまで乾燥した。以上から得られた乾燥小麦画分に、
再度50l の500mM NaCl溶液を加え、上記と
同様にして攪拌、固液分離し、更に40l の水道水を加
え、1時間、8℃にて攪拌後、再度上記と同様にして固
液分離し、脱塩した。得られた脱塩小麦画分は、真空乾
燥機(同上)を用いて乾燥して、本発明のアレルゲン低
減化小麦調製品2を得た。
乾燥機(実施例1と同じ)を用いて水分が30%以下に
なるまで乾燥した。以上から得られた乾燥小麦画分に、
再度50l の500mM NaCl溶液を加え、上記と
同様にして攪拌、固液分離し、更に40l の水道水を加
え、1時間、8℃にて攪拌後、再度上記と同様にして固
液分離し、脱塩した。得られた脱塩小麦画分は、真空乾
燥機(同上)を用いて乾燥して、本発明のアレルゲン低
減化小麦調製品2を得た。
【0030】上記アレルゲン低減化小麦調製品2を用い
て、小麦アレルギー患者に、実施例1と同様にして皮内
反応で検査したところ陰性であった。又、小麦アレルギ
ー患者7名に、上記小麦粉を用いて製造したパンを1日
2食、14日間摂取させたところ、特に摂取させたこと
に起因する発症は認められなかった。
て、小麦アレルギー患者に、実施例1と同様にして皮内
反応で検査したところ陰性であった。又、小麦アレルギ
ー患者7名に、上記小麦粉を用いて製造したパンを1日
2食、14日間摂取させたところ、特に摂取させたこと
に起因する発症は認められなかった。
【0031】
【実施例3】強力粉3kgと薄力粉6kgをよく混ぜた後、
50l の500mM NaCl溶液を加え、1時間、8
℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続遠心機を用いて、
分離される液体の上清における懸濁物質が2.0mg/ml
以下になるまで固液分離し(遠心効果:3000G、相
対回転差:20rpm.)、第1次処理塩水溶液不溶小麦画
分を得た。
50l の500mM NaCl溶液を加え、1時間、8
℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続遠心機を用いて、
分離される液体の上清における懸濁物質が2.0mg/ml
以下になるまで固液分離し(遠心効果:3000G、相
対回転差:20rpm.)、第1次処理塩水溶液不溶小麦画
分を得た。
【0032】得られた塩水溶液不溶小麦画分約20kg
は、真空乾燥機(実施例1と同じ)を用いて水分が10
%以下になるまで乾燥した。以上から得られた乾燥小麦
画分に、再度50l の500mM NaCl溶液を加
え、上記と同様にして攪拌、固液分離し、更に40l の
水道水を加え、1時間8℃にて攪拌後、再度上記と同様
にして固液分離して、脱塩した。
は、真空乾燥機(実施例1と同じ)を用いて水分が10
%以下になるまで乾燥した。以上から得られた乾燥小麦
画分に、再度50l の500mM NaCl溶液を加
え、上記と同様にして攪拌、固液分離し、更に40l の
水道水を加え、1時間8℃にて攪拌後、再度上記と同様
にして固液分離して、脱塩した。
【0033】得られた脱塩小麦画分は、真空乾燥機(条
件:同上)を用いて乾燥して、本発明のアレルゲン低減
化小麦調製品3を得た。上記アレルゲン低減化小麦調製
品3を用いて、小麦アレルギー患者に実施例1と同様の
皮内反応で検査したところ陰性であった。又、小麦アレ
ルギー患者7名に、上記アレルゲン低減化小麦調製品3
を用いて製造したうどんを1日2食、14日間摂取させ
たところ、特に摂取させたことに起因する発症は認めら
れなかった。
件:同上)を用いて乾燥して、本発明のアレルゲン低減
化小麦調製品3を得た。上記アレルゲン低減化小麦調製
品3を用いて、小麦アレルギー患者に実施例1と同様の
皮内反応で検査したところ陰性であった。又、小麦アレ
ルギー患者7名に、上記アレルゲン低減化小麦調製品3
を用いて製造したうどんを1日2食、14日間摂取させ
たところ、特に摂取させたことに起因する発症は認めら
れなかった。
【0034】
【実施例4】蕎麦粉1kgに、5l の1M NaCl溶液
を加え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連
続遠心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁
物質が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効
果:3000G、相対回転差:20rpm.)、第1次処理
塩水溶液不溶蕎麦画分を得た。
を加え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連
続遠心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁
物質が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効
果:3000G、相対回転差:20rpm.)、第1次処理
塩水溶液不溶蕎麦画分を得た。
【0035】得られた塩水溶液不溶蕎麦画分約1.1kg
は、真空乾燥機(実施例1と同じ)を用いて水分が15
%以下になるまで乾燥した。以上から得られた乾燥蕎麦
画分に、再度5l の500mM NaCl溶液を加え、
上記と同様にして攪拌、固液分離し、更に4l の水道水
を加え、1時間、8℃にて攪拌後、再度上記と同様にし
て固液分離して、脱塩した。
は、真空乾燥機(実施例1と同じ)を用いて水分が15
%以下になるまで乾燥した。以上から得られた乾燥蕎麦
画分に、再度5l の500mM NaCl溶液を加え、
上記と同様にして攪拌、固液分離し、更に4l の水道水
を加え、1時間、8℃にて攪拌後、再度上記と同様にし
て固液分離して、脱塩した。
【0036】得られた脱塩蕎麦画分は、真空乾燥機(条
件:同上)を用いて乾燥して、本発明のアレルゲン低減
化蕎麦調製品を得た。上記アレルゲン低減化小蕎麦整品
を用いて、蕎麦アレルギー患者に実施例1と同様の皮内
反応で検査したところ陰性であった。
件:同上)を用いて乾燥して、本発明のアレルゲン低減
化蕎麦調製品を得た。上記アレルゲン低減化小蕎麦整品
を用いて、蕎麦アレルギー患者に実施例1と同様の皮内
反応で検査したところ陰性であった。
【0037】
【比較例】小麦粉(日本製粉株式会社製、製品名イーグ
ル)10kgに、50l の500mM NaCl溶液を加
え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続遠
心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁物質
が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効果:
3000G、相対回転差:20rpm.)、塩水溶液不溶小
麦画分を得た。
ル)10kgに、50l の500mM NaCl溶液を加
え、1時間、8℃にて攪拌した後、デカンタ型の連続遠
心機を用いて、分離される液体の上清における懸濁物質
が2.0mg/ml以下になるまで固液分離し(遠心効果:
3000G、相対回転差:20rpm.)、塩水溶液不溶小
麦画分を得た。
【0038】得られた塩水溶液不溶小麦画分約20kg
は、乾燥せずに、40l の500mMNaCl溶液を加
え、1時間、8℃にて攪拌後、上記と同様にして固液分
離し、さらに、40l の水道水を加え、1時間、8℃に
て攪拌後、再度上記と同様にして固液分離し、脱塩し
た。得られた脱塩物は、真空乾燥機(実施例1と同じ)
を用いて乾燥し、アレルゲン低減化小麦比較品を得た。
は、乾燥せずに、40l の500mMNaCl溶液を加
え、1時間、8℃にて攪拌後、上記と同様にして固液分
離し、さらに、40l の水道水を加え、1時間、8℃に
て攪拌後、再度上記と同様にして固液分離し、脱塩し
た。得られた脱塩物は、真空乾燥機(実施例1と同じ)
を用いて乾燥し、アレルゲン低減化小麦比較品を得た。
【0039】得られたアレルゲン低減化小麦比較品の1
0gに、1M NaCl溶液50mlを加え、1時間室温
下で攪拌後、遠心分離(1000G×10分)して得ら
れたアレルゲン低減化小麦比較品の塩水溶液可溶小麦画
分の蛋白量を測定したところ、1.6mg/mlであった。
さらに、得られたアレルゲン低減化小麦比較品を用い
て、小麦アレルギー患者に下記皮内反応で検査したとこ
ろ発赤が認められた(+)。
0gに、1M NaCl溶液50mlを加え、1時間室温
下で攪拌後、遠心分離(1000G×10分)して得ら
れたアレルゲン低減化小麦比較品の塩水溶液可溶小麦画
分の蛋白量を測定したところ、1.6mg/mlであった。
さらに、得られたアレルゲン低減化小麦比較品を用い
て、小麦アレルギー患者に下記皮内反応で検査したとこ
ろ発赤が認められた(+)。
【0040】
【発明の効果】本発明は、塩水溶液不溶物の乾燥を行わ
ずに、塩水溶液の処理、固液分離の処理をただ単に繰り
返す従来の方法に比べて、アレルゲンタンパク質の含量
を大幅に低下させることができるので、市販の穀物粉末
等から容易に、アレルゲン低減化穀物調製品を製造する
ことができ、安価に製品を供給することができるので、
小麦等の穀類アレルギー患者にとり、多大の利益をもた
らすものである。
ずに、塩水溶液の処理、固液分離の処理をただ単に繰り
返す従来の方法に比べて、アレルゲンタンパク質の含量
を大幅に低下させることができるので、市販の穀物粉末
等から容易に、アレルゲン低減化穀物調製品を製造する
ことができ、安価に製品を供給することができるので、
小麦等の穀類アレルギー患者にとり、多大の利益をもた
らすものである。
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 隆 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭 電化工業株式会社内 (72)発明者 杉山 宏 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭 電化工業株式会社内 (72)発明者 河野 博繁 東京都荒川区東尾久七丁目2番35号 旭 電化工業株式会社内 (56)参考文献 Journal of Allerg y and Clinical Imm unology,(1979)Vol.64, No.4,p.259−265 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/10 A23L 1/015 BIOSIS(DIALOG)
Claims (1)
- 【請求項1】穀物を塩水溶液で処理し、塩水溶液に可溶
な成分を除去して得られた該溶液不溶のアレルゲン低減
化穀物画分を、その水分が30%以下になるように乾燥
した後、再び塩水溶液で処理し、塩水溶液に可溶な成分
を除去することを特徴とするアレルゲン低減化穀物調製
物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3266396A JP3064569B2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | アレルゲン低減化穀物調製物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3266396A JP3064569B2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | アレルゲン低減化穀物調製物の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05103618A JPH05103618A (ja) | 1993-04-27 |
| JP3064569B2 true JP3064569B2 (ja) | 2000-07-12 |
Family
ID=17430354
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3266396A Expired - Fee Related JP3064569B2 (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | アレルゲン低減化穀物調製物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3064569B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP3266396A patent/JP3064569B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| Journal of Allergy and Clinical Immunology,(1979)Vol.64,No.4,p.259−265 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05103618A (ja) | 1993-04-27 |
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