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JP3222274B2 - 土壌消毒装置 - Google Patents
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JP3222274B2 - 土壌消毒装置 - Google Patents

土壌消毒装置

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JP3222274B2
JP3222274B2 JP17130693A JP17130693A JP3222274B2 JP 3222274 B2 JP3222274 B2 JP 3222274B2 JP 17130693 A JP17130693 A JP 17130693A JP 17130693 A JP17130693 A JP 17130693A JP 3222274 B2 JP3222274 B2 JP 3222274B2
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忠 宮入
通 森岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圃場の土の中に薬液を
注入散布し、防除作業を行う土壌消毒機の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、圃場においては、農作物を病原
菌、害虫から保護する為に、各種の防除作業が行われて
おり、これらの防除作業の中で有害微生物を防除する為
の作業には、例えば、実開平4−38280号公報に記
載の技術の如く、移動農機に牽引され、薬液タンク内の
クロールピクリン等の薬液をポンプユニットにて吸入、
吐出して注入爪を介して圃場の土の中へ注入散布し、該
土の表面をマルチフィルムにて全面被覆し、該マルチフ
ィルムの端部を押込ディスクにて土に押し込む土壌消毒
機が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
において、注入された薬液は土の中で有害ガス化するの
であり、該有害ガスが表面から出てこないようにする為
に、薬液注入後の土の表面にマルチフィルムを全面被覆
し、該マルチフィルムの端部を押込ディスクにて土に押
し込むように土壌消毒機を構成しているのであるが、該
土壌消毒機の構造上、前工程で被覆されたマルチフィル
ムと今工程で被覆されるマルチフィルムとを重ね合わし
て押込ディスクにて押し込むときに、該押込ディスクを
再度前工程でできた溝をなぞるように通過させることが
困難であり、確実にマルチフィルムを挟持し保持するこ
とができないのである。また、強風下の作業中において
は特にマルチフィルムを挟持し保持する力が弱くなるの
で、マルチフィルムが剥がれ易く、土壌消毒の効果を十
分に得ることができないのである。また、マルチフィル
ムが剥がれると、有害ガス化した薬液がもれてしまい、
住宅地に近い圃場の場合には特に付近に悪臭がたちこめ
る、気分が悪くなる等の農薬公害発生の原因となるので
ある。そこで、本発明は、確実に前工程で被覆されたマ
ルチフィルムと今工程で被覆されるマルチフィルムとを
重ね合わせ、マルチフィルムを確実に挟持し保持するこ
とができる土壌消毒装置を構成することを目的とするの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、移動農機に牽
引され、消毒ポンプを駆動して薬液タンクの薬液を圃場
の土の中に注入し、マルチフィルムを被覆する土壌消毒
装置の構成において、マルチフィルムを押さえて引っ張
る踏圧輪とそのマルチフィルムの一側を覆土する覆土デ
ィスクを設け、該覆土ディスクによる覆土を行わないマ
ルチフィルムの他側と前工程で覆土されたマルチフィル
ムの一側とを溶着する溶着体をマルチフィルム保持部の
後方近傍に設けたものである。請求項2においては、請
求項1に記載の土壌消毒装置において、溶着体の両側に
フィルム押さえ体を設け、前記溶着体によりマルチフィ
ルム同士を溶着した面を鎮圧する鎮圧輪を溶着位置より
後方に設けたものである。
【0005】請求項3においては、請求項1又は2に記
載の土壌消毒装置において、踏圧輪と覆土ディスクを一
組とし、溶着体とフィルム押さえ体と鎮圧輪を一組とし
て、フレームの上下位置に付設し、該1組ずつを付設し
たフレームを左右に各々1本ずつ設け、該フレームを回
転機構を介して回転し、踏圧輪と覆土ディスクの一組
と、溶着体とフィルム押さえ体と鎮圧輪の一組を、上下
方向に移動自在に構成し、一側の踏圧輪と覆土ディスク
を下方に移動させて接地させることに伴って、同 じフレ
ーム上の溶着体とフィルム押さえ体と鎮圧輪を上方に移
動させて地面から離反させ、同時に、他側の踏圧輪と覆
土ディスクを上方に移動させて地面から離反させ、同じ
フレーム上の溶着体とフィルム押さえ体と鎮圧輪を下方
に移動させて接地させる振替機構を構成し、該振替機構
を介して左右の各々一組ずつ設けた踏圧輪及び覆土ディ
スクと、溶着体とフィルム押さえ体及び鎮圧輪とを連結
したものである。
【0006】請求項4においては、請求項3に記載の土
壌消毒装置において、振替機構を解除し、両側の踏圧輪
と覆土ディスクを下方に移動させて接地させる解除機構
を設けたものである。請求項5においては、請求項1又
は2に記載の土壌消毒装置において、溶着体とフィルム
押さえ体との間に遮熱体を設けたものである。請求項6
においては、請求項1に記載の土壌消毒装置において、
溶着体の外周面に外径より大きな保護リング体を設けた
ものである。請求項7においては、請求項1に記載の土
壌消毒装置において、覆土ディスクの内側で、平畝の法
面の下方に位置する覆土遮蔽板を設けたものである。
【0007】
【作用】次に、作用を説明する。初回の往路工程では、
駆動輪13・13が回転し、伝動装置12を介して消毒
ポンプ7が駆動され、タンク25・25内の薬液を吸込
んで圧力をかけて注入爪8・8・・・から土の中へ吐出
し、サブソイラ6・6によりトラクター1の後輪40・
40にて踏み固めた土を破壊して膨軟し、均平板15に
より注入爪8・8・・・によってできた切削溝を整地
し、鎮圧輪9により薬液注入後の土を踏み固め、踏圧輪
24・24によりマルチフィルム22’が押さえられ引
っ張られて被覆され、その後、覆土ディスク31・31
にて覆土が行われる。このとき、覆土遮蔽板32・32
にてマルチフィルム22’の平畝上面に土が飛ばないよ
うに保護されている。
【0008】次の復路工程の防除作業を行う場合には、
解除機構60を操作して往路工程で被覆したマルチフィ
ルム22’と重なる側の踏圧輪24、覆土ディスク31
及び覆土遮蔽板32をワンタッチで上方へ収納固定して
おき、反転して、溶着体36、フィルム押さえ体37・
37及び鎮圧輪53を接地させ、往路工程で被覆したマ
ルチフィルム22’と復路工程で被覆するマルチフィル
ム22とを重ね合わせ溶着しながら防除作業を行うので
ある。そして、以下の往復路工程においては、前工程に
て被覆したマルチフィルム22’と重なる側の踏圧輪2
4、覆土ディスク31及び覆土遮蔽板32を上方へ収納
固定し、同時に回転機構57・58を介して溶着体3
6、フィルム押さえ体37・37及び鎮圧輪53を接地
させてマルチフィルム22’・22を重ね合わせ溶着し
ながら防除作業を行うのである。
【0009】
【実施例】次に、実施例を説明する。図1は、本発明の
土壌消毒装置の全体側面図、図2は、同じく初回の往路
工程の防除作業状態を示す平面図、図3は、同じく復路
工程の防除作業状態を示す平面図、図4は、解除機構6
0の部分を示す斜視図、図5は、溶着体36の部分を示
す斜視図である。
【0010】図1・図2・図3において、移動農機であ
るトラクター1の後部には、三点リンクと三点ヒッチか
らなる作業機装着装置2を介して土壌消毒装置3が連結
されており、該土壌消毒装置3の最前部には、トラクタ
ー1の進行方向と直交し、上下平行方向に位置する上部
ツールバー4と下部ツールバー5が横設されている。前
記上部ツールバー4と下部ツールバー5とは、縦フレー
ム28にて連結されており、前記下部ツールバー5の両
端前側でトラクター1の後輪40・40に対向する位置
には、取付部材41を介して前記後輪40・40が踏み
固めた土を柔らかくする為の任意に上下移動させて固定
可能なサブソイラ6・6が取付固定されている。
【0011】また、前記下部ツールバー5の下面側に
は、消毒ポンプ7にて吸入、吐出されたタンク25内の
薬液を土の中に注入散布する為の注入爪8・8・・・が
取付部材42・42・・・を介して複数本一定間隔に取
付固定されており、該注入爪8は、任意に上下移動させ
て固定することができるように構成されている。さら
に、前記下部ツールバー5の両端部には、後方へ延出し
た左右一対の連結フレーム27・27が固設されてお
り、該連結フレーム27・27の前端部には、土の表面
を鎮圧する鎮圧輪9を支持する支持アーム10・10の
枢支部11・11が設けられ、中間部には、前記消毒ポ
ンプ7を伝動装置12を介して駆動するとともに、土の
表面を押し固めて溝を作る駆動輪13・13を支持する
スティ14・14が設けられている。
【0012】前記鎮圧輪9は、支持アーム10・10を
介して上下回動自在に構成されて、上方に鎮圧効果を増
す為のウエイトを載置することができるウエイト台61
を有しているとともに、スプリング20にて下方に押し
つけられ、ロッド21にて規制され、前記駆動輪13・
13の内側に位置するように設置されている。前記スプ
リング20は、ロッド21に遊嵌されており、該ロッド
21は、上端が前記連結フレーム27の側面に、下端が
前記ウエイト台61の上面にそれぞれ支持されている。
【0013】前記駆動輪13・13のスティ14・14
の下部には、土の表面を均す均平板15を支持するアー
ム16・16が固設されており、該アーム16・16下
端の枢支部17・17を介して前記均平板15が上下回
動自在に枢着されている。前記均平板15は、スプリン
グ18にて下方に押しつけられ、ロッド19にて規制さ
れており、前記スプリング18は、ロッド19に遊嵌さ
れ、該ロッド19は、上端が前記スティ14の側面に、
下端が均平板15の上面にそれぞれ支持されている。
【0014】また、前記連結フレーム27・27の後端
部には、ロール状に巻回されたマルチフィルム22が配
設されており、該マルチフィルム22は、前記連結フレ
ーム27・27に設けられている支持部材43に上下移
動自在で固定可能に支持されているホルダー23・23
に保持されている。さらに、前記連結フレーム27・2
7の内側上方には、タンク25・25を載置するタンク
台26・26が配設されており、前記上部ツールバー4
には、タンク25・25から薬液を吸込み、圧力を加え
て注入爪8・8・・・に送る消毒ポンプ7・7・・・が
取付固定されている。
【0015】前記連結フレーム27・27の後方には、
回転機構57・58が構成され、該回転機構57・58
を介して回転自在で後方へ延出したフレーム29・29
が配設されており、該フレーム29・29の前部には、
マルチフィルム22を駆動輪13・13が踏み固めた溝
の所で押さえて引っ張って被覆する為の踏圧輪24・2
4が上下回動可能に配設されている。前記踏圧輪24
は、基端がフレーム29に設けられている支持部材44
に固設されている固定アームと揺動アームからなる二連
アーム81の先端に支持され、スプリング47にて下方
に押しつけられ、ロッド50にて規制されており、前記
スプリング47は、ロッド50に遊嵌され、該ロッド5
0は、前記二連アーム81に介装されている。
【0016】前記フレーム29・29の中途部には、マ
ルチフィルム22の平畝上面に土がかからないように遮
蔽する為の覆土遮蔽板32・32が上下回動自在に配設
されており、該覆土遮蔽板32は、フレーム29に設け
られている支持部材33に上下移動自在及び前後調節自
在で固定可能に支持されている。また、前記フレーム2
9・29の後部には、マルチフィルム22の両端部を覆
土する為の覆土ディスク31・31が上下回動自在に配
設されており、該覆土ディスク31は、フレーム29に
設けられている支持部材34に上下移動自在及び前後調
節自在で固定可能に支持されている。
【0017】前記フレーム29・29前部の支持部材4
4・44の踏圧輪24・24の反対(図1において上
方)位置には、前工程で被覆したマルチフィルム22’
と今工程で被覆するマルチフィルム22とを覆土を行わ
ないで重ね合わせて溶着する為の溶着体36・36が配
設されており、該溶着体36の両側には、図5に示す如
く、前記マルチフィルム22’・22を押さえるフィル
ム押さえ体37・37が配設され、外周部には、マルチ
フィルムの付着を防止する為に外径より大きく薄肉状で
合成樹脂製の保護リング体80が回転可能に付設され、
前記フィルム押さえ体37・37と溶着体36それぞれ
の間には、溶着体36からの熱がフィルム押さえ体37
・37に伝わらないように遮熱体39・39が配設され
ている。
【0018】そして、前記溶着体36は、フィルム押さ
え体37・37と遮熱体39・39とともに、基端がフ
レーム29に設けられている支持部材44に固設されて
いる固定アームと揺動アームからなる二連アーム82の
先端に上下回動可能に支持され、スプリング48にて下
方(図1では上方)に押しつけられ、ロッド51にて規
制されており、前記スプリング48は、ロッド51に遊
嵌され、該ロッド51は、前記二連アーム82に介装さ
れている。
【0019】また、前記フレーム29・29後部の支持
部材34・34の覆土ディスク31・31の上下方向反
対位置には、覆土を行わないで前工程で被覆したマルチ
フィルム22’と今工程で被覆するマルチフィルム22
とを重ね合わせて溶着した溶着位置tを鎮圧する為の鎮
圧輪53・53が上下回動可能に配設されており、該鎮
圧輪53は、基端がフレーム29に設けられている支持
部材34に固設されている固定アームと揺動アームから
なる二連アーム83の先端に支持され、スプリング49
にて下方に押しつけられ、ロッド52にて規制されてお
り、前記スプリング49は、ロッド52に遊嵌され、該
ロッド52は、前記二連アーム83に介装されている。
【0020】以上のように左右のフレーム29・29に
は、踏圧輪24、覆土ディスク31及び覆土遮蔽板32
を一組とし、溶着体36、フィルム押さえ体37・37
及び鎮圧輪53を一組として左右に各々一組ずつ配設さ
れており、回転機構57・58を介して上下回動可能に
構成されている。前記左右の回転機構57・58は、チ
ェーン59を介して連結されており、一側の回転機構5
7とフレーム29とは、解除機構60を介して連結さ
れ、他側の回転機構58とフレーム29とは、直接連結
されている。
【0021】前記解除機構60は、図4に示す如く、第
一円盤76、第二円盤77、及び操作レバー63等によ
り構成されており、前記第一円盤76は、回転機構57
の回転軸57aの後端に固設され、前記第二円盤77
は、フレーム29の前端に固設され、回転軸57aとフ
レーム29は軸芯を一致させて回転可能に嵌合されてい
る。前記第一円盤76と第二円盤77は、固定ピン73
を両者に挿入することにより一体的に回転可能に構成さ
れ、外周直径方向位置の二箇所には、それぞれ第一円盤
76と第二円盤77の回転を規制するための切欠部76
a・77aが設けられている。
【0022】前記第一円盤76と第二円盤77の側方に
は、切欠部76a・77aに嵌合される固定バー68F
・68Rが配設されており、該固定バー68F・68R
は、カバー75に覆われて、連結部材70・70を介し
て第一レバー62と第二レバー63にそれぞれ支持さ
れ、この第一レバー62、第二レバー63と支持部71
・71との間に介装されているスプリング69にて第一
円盤76と第二円盤77の外周に当接し、切欠部76a
・77aに嵌入するように付勢され、第一円盤76と第
二円盤77それぞれを回転不能に固定可能とされてい
る。
【0023】また、前記第一レバー62と第二レバー6
3の上部には、互いに開口部が対向する凹状部材62a
・63aが設けられており、その間には、凹状部材62
a・63aに嵌合する嵌合部材64が凹状部材63aに
枢支され、該嵌合部材64上端にグリップ65が配設さ
れ、該グリップ65は、カバー75の上面に開口されて
いる略U字状のガイド溝74から突出されている。前記
第一レバー62と第二レバー63の基部は弾性体66・
66を介してカバー75に軸架されている軸67に支持
されている。
【0024】前記解除機構60の操作は、固定ピン73
を外して第一円盤76と第二円盤77を独立させ、嵌合
部材64を第一レバー62の凹状部材62aに嵌合させ
ない状態でグリップ65をガイド溝74に沿って右手前
に引いて固定すると、連結部材70を介して固定バー6
8Rが引かれ、第二円盤77の切欠部77aとの嵌合が
解除され、一側のフレーム29が回転自在となり、ま
た、固定ピン73を挿入して第一円盤76と第二円盤7
7を一体化して、グリップ65をガイド溝74に沿って
左へ移動させ、嵌合部材64が第一レバー62の凹状部
材62aに嵌合するようにして左手前に引いて固定する
と、連結部材70・70を介して固定バー68F・68
Rが引かれ、第一円盤76と第二円盤77の切欠部76
a・77aとの嵌合が解除され、一側のフレーム29を
回転させると、回転機構57、チェーン59、回転機構
58を介して他側のフレーム29も同時に回転されるの
である。
【0025】そして、初回の往路工程(図2)では、左
右それぞれの踏圧輪24・24、覆土ディスク31・3
1及び覆土遮蔽板32・32が接地するようにして固定
し、復路工程では、往路工程で被覆したマルチフィルム
22’と復路工程で被覆するマルチフィルム22とが重
なる側の溶着体36、フィルム押さえ体37・37及び
鎮圧輪53が接地するように、嵌合部材64と固定ピン
73を操作する。
【0026】即ち、図2から図3のように、右側の溶着
体36、フィルム押さえ体37・37及び鎮圧輪53を
接地させる場合には、嵌合部材64を凹状部材62aに
嵌合してグリップ65を引いて固定バー68F・68R
の嵌合を解除して、左右両側を回転させて溶着体36等
を接地させ、再びグリップ65を戻して固定し、固定ピ
ン73を抜いて嵌合部材64を凹状部材62aに嵌合さ
せずに引いてフレーム29を回転させて、再び固定すれ
ばよい、また、左側の溶着体36等を接地させる場合は
前記後半部分の操作だけでよい。
【0027】以下、次の往復工程からは、嵌合部材64
を凹状部材62aに嵌合させてグリップ65を左手前に
引き、一側のフレーム29を回転させると、同時に回転
機構57、チェーン59、回転機構58を介して他側の
フレーム29が同時に回転して、溶着体36等と他側の
踏圧輪24等が入れ替わり、そしてグリップ65を戻し
て再び固定するだけで、順次回行するごとに振り替える
ことができるのである。
【0028】以上のような構成において、圃場の防除作
業を行う為にトラクター1を圃場内で走行させて土壌消
毒装置3を牽引すると、先ず、初回の往路工程では、図
2に示す如く、駆動輪13・13が回転し、伝動装置1
2を介して消毒ポンプ7・7・・・が駆動され、タンク
25・25内の薬液を吸込んで圧力をかけて注入爪8・
8・・・から土の中へ吐出するとともに、サブソイラ6
・6によりトラクター1の後輪40・40にて踏み固め
た土を破壊して膨軟にし、均平板15により注入爪8・
8・・・によってできた切削溝を埋めて整地して均平に
し、鎮圧輪9により薬液注入後の土壌を鎮圧して踏み固
め、踏圧輪24・24によりマルチフィルム22’が押
さえられ引っ張られて薬液注入後の圃場に被覆され、覆
土ディスク31・31にてマルチフィルム22’の両側
を覆土する。このとき、覆土遮蔽板32・32によりマ
ルチフィルム22’の平畝上面に土が飛ばないように保
護されている。
【0029】そして、このように駆動輪13・13を介
して消毒ポンプ7・7・・・が駆動され、注入爪8・8
・・・を介して薬液を土の中に注入散布し、均平板15
にて整地し、鎮圧輪9にて踏み固め、マルチフィルム2
2’を被覆し、覆土ディスク31・31にて覆土して順
次往路工程の防除作業を行った後、次の復路工程の防除
作業を行う場合には、図3に示す如く、往路工程で被覆
したマルチフィルム22’と重なる側の踏圧輪24、覆
土ディスク31及び覆土遮蔽板32を解除機構60を操
作してワンタッチで上方へ収納固定しておき、反転して
溶着体36とフィルム押さえ体37・38と鎮圧輪53
を接地させて、前工程で被覆したマルチフィルム22’
と今工程で被覆するマルチフィルム22とを重ね合わせ
溶着しながら防除作業を行うのである。さらに、以下の
往復路工程においては、前工程にて被覆したマルチフィ
ルム22’と重なる側の踏圧輪24、覆土ディスク31
及び覆土遮蔽板32を上方へ収納固定し、同時に回転機
構57・58により溶着体36とフィルム押さえ体37
・38と鎮圧輪53を接地させてマルチフィルム22’
・22を重ね合わせ溶着するとともに、自動的に他側の
踏圧輪24、覆土ディスク31及び覆土遮蔽板32を接
地させてマルチフィルム22を被覆しながら防除作業を
行うのである。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く構
成したことにより、マルチフィルムの一側を覆土ディス
クにて覆土し、その上をマルチフィルムにて覆って溶着
するので、マルチフィルムを確実に押さえ、風や雨等の
外圧にてマルチフィルムが剥がれてしまうのを防止し、
圃場の全面をマルチフィルムにて被覆することができる
とともに、覆土した押さえ土もマルチフィルムの下にな
るので、大きな土壌消毒の効果を得ることができるので
ある。
【0031】また、請求項2の如く構成したことによ
り、フィルム押さえ体にて溶着前のマルチフィルム同士
の溶着性を良くし、平畝上面のマルチフィルムを引っ張
りながら溶着面に力がかからないようにしているので、
確実にマルチフィルムを引っ張って溶着を行うことがで
き、マルチフィルムの剥がれを防止することができるの
である。
【0032】また、請求項3の如く構成したことによ
り、回転機構を介して踏圧輪と覆土ディスクを下方へ移
動させて接地させることに伴って同じ側の溶着体とフィ
ルム押さえ体と鎮圧輪を上方へ移動させて地面から離反
させ、他側の踏圧輪と覆土ディスクを上方へ移動させ、
溶着体とフィルム押さえ体と鎮圧輪を下方へ移動させて
接地させることができるので、作業地域の端部で移動農
機をUターンさせた場合に一側の入れ換え操作を行う
と、他側の入れ換えも自動的に行うことができ、簡単に
入れ換え操作を行うことができるのである。
【0033】また、請求項4の如く構成したことによ
り、解除機構を介して回転機構を解除して両側の踏圧輪
と覆土ディスクを下方に移動して接地させることができ
るので、圃場での作業開始工程において、マルチフィル
ムを張りながら両側を覆土でき、マルチフィルムを確実
に張り押さえて被覆することができるのである。
【0034】また、請求項5の如く溶着体とフィルム押
さえ体との間に遮熱体を設けたことにより、溶着体とフ
ィルム押さえ体とを近づけて設置することができ、溶着
前のマルチフィルム同士の密着性を良くすることがで
き、確実に溶着を行うことができ、マルチフィルムの剥
がれを防止することができるのである。
【0035】また、請求項6の如く溶着体とマルチフィ
ルムとの間に保護リング体を設けたことにより、溶着体
へのマルチフィルムの付着を防止することができ、保護
リング体が回転可能であるので、溶着体とマルチフィル
ムとが接触する回数を減らすことができ、溶着体の耐久
性を良くすることができるのである。
【0036】また、請求項7の如く平畝の法面の下方に
覆土遮蔽板を設けたことにより、覆土ディスクによる覆
土が平畝上面にかからず、次工程で溶着される面を清浄
に保つことができるので、マルチフィルム同士を溶着す
る面に土壌が混在することがなく、確実に溶着すること
ができ、マルチフィルムの剥がれを防止することができ
るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の土壌消毒装置の全体側面図である。
【図2】同じく初回の往路工程の防除作業状態を示す平
面図である。
【図3】同じく復路工程の防除作業状態を示す平面図で
ある。
【図4】解除機構60の部分を示す斜視図である。
【図5】溶着体36の部分を示す斜視図である。
【符号の説明】
22 マルチフィルム 24 踏圧輪 29 フレーム 31 覆土ディスク 32 覆土遮蔽板 36 溶着体 37 フィルム押さえ体 39 遮熱体 53 鎮圧輪 57・58 回転機構 60 解除機構 80 保護リング体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01M 17/00 A01G 13/00 303

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動農機に牽引され、消毒ポンプを駆動
    して薬液タンクの薬液を圃場の土の中に注入し、マルチ
    フィルムを被覆する土壌消毒装置の構成において、マル
    チフィルムを押さえて引っ張る踏圧輪とそのマルチフィ
    ルムの一側を覆土する覆土ディスクを設け、該覆土ディ
    スクによる覆土を行わないマルチフィルムの他側と前工
    程で覆土されたマルチフィルムの一側とを溶着する溶着
    体をマルチフィルム保持部の後方近傍に設けたことを特
    徴とする土壌消毒装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の土壌消毒装置におい
    て、溶着体の両側にフィルム押さえ体を設け、前記溶着
    体によりマルチフィルム同士を溶着した面を鎮圧する鎮
    圧輪を溶着位置より後方に設けたことを特徴とする土壌
    消毒装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の土壌消毒装置に
    おいて、踏圧輪と覆土ディスクを一組とし、溶着体とフ
    ィルム押さえ体と鎮圧輪を一組として、フレームの上下
    位置に付設し、該1組ずつを付設したフレームを左右に
    各々1本ずつ設け、該フレームを回転機構を介して回転
    し、踏圧輪と覆土ディスクの一組と、溶着体とフィルム
    押さえ体と鎮圧輪の一組を、上下方向に移動自在に構成
    し、一側の踏圧輪と覆土ディスクを下方に移動させて接
    地させることに伴って、同じフレーム上の溶着体とフィ
    ルム押さえ体と鎮圧輪を上方に移動させて地面から離反
    させ、同時に、他側の踏圧輪と覆土ディスクを上方に移
    動させて地面から離反させ、同じフレーム上の溶着体と
    フィルム押さえ体と鎮圧輪を下方に移動させて接地させ
    る振替機構を構成し、該振替機構を介して左右の各々一
    組ずつ設けた踏圧輪及び覆土ディスクと、溶着体とフィ
    ルム押さえ体及び鎮圧輪とを連結したことを特徴とする
    土壌消毒装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の土壌消毒装置におい
    て、振替機構を解除し、両側の踏圧輪と覆土ディスクを
    下方に移動させて接地させる解除機構を設けたことを特
    徴とする土壌消毒装置。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2に記載の土壌消毒装置に
    おいて、溶着体とフィルム押さえ体との間に遮熱体を設
    けたことを特徴とする土壌消毒装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の土壌消毒装置におい
    て、溶着体の外周面に外径より大きな保護リング体を設
    けたことを特徴とする土壌消毒装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の土壌消毒装置におい
    て、覆土ディスクの内側で、平畝の法面の下方に位置す
    る覆土遮蔽板を設けたことを特徴とする土壌消毒装置。
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