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JP3570658B2 - タクシーメータ - Google Patents
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JP3570658B2 - タクシーメータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はタクシーメータに係り、特にタクシー料金のじ後上りの警告を乗客に対して直観的に認知可能に表示するタクシーメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
タクシーメータは一般に、乗客がタクシー車両に乗った後に特定の基本賃走距離を越えるまでは基本料金とし、特定の賃走距離を越えた後からは、じ後距離と呼ばれる料金制に基づいて設定された賃走距離(および低速走行時にはその継続時間に対応して計算される疑似的な賃走距離)をそのタクシー車両が経過する毎に、いわゆるじ後料金と呼ばれる料金制に基づいて設定された所定料金を、前記の基本料金に加算して行く。
【0003】
そしてこのような加算が行われる度に、その料金の数値を書き換えながら、例えばLED(発光ダイオード)や蛍光表示管などを用いた数字表示装置に表示している。
しかしながら、上記のように1単位のじ後距離を経過するまでは料金表示は変化せず、その1単位のじ後距離を経過した直後に急に、1単位のじ後料金分ずつ料金表示が上がるので、乗客は料金上がりを事前に確認することができないという問題があった。そしてその結果、目的地に到着する直前や到着と同時に料金が上がってしまい、乗客は目的地に到着する少し前に用意していた料金を降りる寸前に改めて追加して用意しなければならなくなるなど、乗客にとって不都合であったり不快な状況が生じるという問題があった。
【0004】
このような問題を解決するために、賃走中に1単位のじ後距離がどれだけ残っているかをタクシーメータ1の表示パネル2の下部に配列されたバー表示G1〜G7によって表示するといった技術が提案された。即ち、図9に示すように、タクシーメータ1の1単位のじ後距離の走行の開始時点では全てのバー表示G1〜G7が点灯しており、1単位のじ後距離の走行中で所定の距離を進行するごとにG1、G2、G3…のように1つずつバー表示が消灯して行き、残って点灯を続けているバー表示が残りの距離を示す表示として認識されるようにしようという技術である。
【0005】
このようなバー表示の意味、つまり点灯中のバー表示が1単位じ後距離のうち残りの距離を示すことで、じ後料金上がりが近いことを表示するものであるということが、全ての乗客に予め認識されていれば、確かにG1〜G7を見ることで乗客はじ後料金上がりの近付きを確認することができるはずである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の考案のようなバー表示をタクシーメータに付設した場合、そのバー表示の意味することを乗客が事前に知っていない限りは、乗客がそのバー表示を見ただけではそれが何を意味しているか判り難いという問題がある。
【0007】
そしてこのようなバー表示は、言うまでもなく全てのタクシーメータに付設が法的に義務付けられているわけではなく、このバー表示を採用するタクシーメータにのみ付設されるものであるから、一般に乗客が上記のようなバー表示の意味を予備知識として知っていることは期待できない。従って一般に、乗客にとっては上記のようなバー表示が何を意味しているか、一見しただけでは判らないという問題がある。
【0008】
しかも、このような次々に消灯して行くバー表示は、1単位のじ後距離の走行途中で消えて行くのであるから、始めの状態つまり始めの1単位のじ後距離に対応する全部のバー表示の長さは、その1単位のじ後距離の走行途中からは乗客には見えない。従って、1単位のじ後距離の走行途中で点灯中のバー表示の長さの全体に対する割合は、乗客には判らない。従ってそれに対応しているはずのじ後料金の上りがどれだけ近付いたのかもよく判らないという問題がある。
【0009】
このような不都合に対しては、従来提案された技術は、最後のG5、G6、G7の3つのバー表示だけを他のG1〜G4よりも短い長さにすることで、上記の意味合いを持たせようとしている。しかし実際には、G5以降が点灯している時には既にG1〜G4は消えているのであるから、G1〜G4が点灯していた時からずっとこのバー表示全体を乗客が見続けていない限りは、乗客にとってはG5〜G7が短いということも認知されない。そして一般に乗客は、タクシーメータの料金表示をずっと見続けているわけではないので、バー表示をG5、G6、G7だけ短くしても、乗客にとってはそれが何を意味しているか実際には判り難いという問題がある。
【0010】
また、バー表示G1〜G7は、乗車料金表示部つまり料金の数値を表示する複数桁の数値(の表示領域)3−1〜3−5の左端から右端に亙って横一列に配設されており、これによってこのバー表示が料金表示に関係する表示であることを示そうとするものだが、実際には全桁の数値3−1〜3−5が点灯して表示されるのはかなり料金が高額になった場合であって、通常は最高桁(つまり左端)の数値3−5は消えていて乗客には見えないことが多い。従って、バー表示の左端にあたる前記の最高桁は定常的には示すことができないのであるから、バー表示の左端は定常的に認識できない。またその一方で、最低桁(つまり右端)の数値3−1は通常は0であって端数が生じる計算結果を表示するような場合以外では、この最低桁の数字は0のまま変化しないので、乗客がこの部分を注意して見ることはほとんど無い。従って、G5、G6、G7の存在に乗客が気付いてそれを認知することも、実際は少ない傾向にある。
【0011】
このように、バー表示G1〜G7を乗車料金の表示領域の左端から右端に亙って横並びに配設しても、その全体の長さを定常的に提示することは実際上不可能であり、またその右端に位置するG5、G6、G7の認知度も実際は低いものであるという問題がある。
【0012】
また、一般にタクシー料金は賃走距離や時間が増加するにつれて追加されて増加して行くものであるから、そのようなタクシー料金に関する表示ならば、上記の1単位のじ後距離内での進捗を示す表示も、その表示の意味を乗客が予め知らない限りは、直観的には増加する方向に変化することが期待されるはずである。
【0013】
しかしながら、上記の従来提案のバー表示の場合には、賃走距離や時間の増加につれて減少して行くような表示であるため、そのバー表示の意味が乗客にとって直観的には判り難いという問題もある。
このように、従来のタクシーメータにおいては、じ後料金の上りを乗客が確認することができないという問題があった。またそのようなじ後料金の上りが近付いたことを、じ後距離の残りの距離を表示することで乗客に示すことを企図して提案された技術についても、実際には乗客が予めその表示の意味および表示位置を認識していることが少ないので、乗客にとってはバー表示を見ただけでその意味を直観的に明確に判ることが困難であるという問題があった。
【0014】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものである。本発明は、タクシー料金のじ後料金上りの警告を乗客に対して直観的に認知可能に表示するタクシーメータを実現することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のタクシーメータ100は、第1に、タクシー車両が賃走を開始すると該タクシー車両の賃走距離データを演算する賃走距離演算手段101と、前記タクシー車両の賃走距離データが予め定められた単位距離に対応する数値ずつ増加する毎に、該単位距離に対応した単位料金の数値を段階的に基本料金に加算して賃走料金データを演算する賃走料金演算手段102と、前記賃走料金データが前記単位料金の数値を加算される毎に、表示内容を前記数値の加算された賃走料金データに対応した料金数値に書き換えて、該書き換えた料金数値201を次回の書き換えまで継続して表示する賃走料金表示手段103とを有するタクシーメータ100において、前記料金数値201の書き換えが近付いたことを警告する指標202を、前記料金数値201の複数の桁の数値201a,b,c,d…のうち書き換えられる予定の桁の数値201a等の表示領域の上部及び下部及び左側及び右側のうち少なくともいずれか一か所に表示する警告表示発生手段104を具備し、前記警告表示発生手段104は、前記単位距離の途中から前記指標の表示を開始し、かつ前記指標202として前記料金数値201の書き換えが近付くにつれて個数又は量が増加すると共に色が変化する指標202を表示することを特徴としている。
【0016】
即ち本発明によれば、じ後料金上がりの際に書き換えられる予定の桁の数値201a、つまり乗客が最も注目する部分の表示の上部あるいは下部等に付随して、その数値201aの書き換えを警告するための表示、つまりじ後料金上がりを警告するための指標202を表示することによって、タクシー料金のじ後料金上りの警告を乗客に対して直観的に明確に知らせることができる。
【0017】
このとき、乗客は上記の警告がじ後料金上がりの警告を意味しているということを予め知らなくとも、表示されている料金の数値(数字)201a,b,c,d…のうちこれから変化する予定の数値201a、c,dの表示領域の上部や下部で前記の指標202が表示されているのであるから、これらの数値201a…と指標202とを直ちに直観的に結び付けて考えることができ、その指標202の意味を直観的に直ちに理解することができる。即ち本発明は、注目すべき対象そのもの又はその直近にそれとの関係性の深い意味を有するもの(この場合、じ後上がりの警告としての指標202)を配置(表示)し、しかもその意味をより直観的に理解しやすい形で配置(表示)することによってそれらの関係および情報内容自体を予備知識が無くとも直観的に認識できるようにした技術である。
【0018】
しかもこの場合には変化(じ後上がり)が予定される全ての桁の数値201a等に対してその変化を警告する指標202を表示することができるので、単に料金のじ後上がりが近いことを認識できるのみならず、それが料金のどの桁において成されるのかについても認識できる。つまり本技術によれば、場合によってはタクシー料金の桁数が支払い直前に変ることを乗客に対して明確に認識可能に警告することができる。即ち乗客は、例えば千円札で支払いを用意すればよいかあるいは一万円札で支払いを用意すればよいかなどについてを、予め目的地に到着する前に余裕を持って用意ができるようになる、といった効果をも本発明によって得ることができる。
即ち、従来は1単位じ後距離の走行の経過ごとに急に段階的に料金の数値がじ後上がりしていたが、本発明によれば、料金の数値201の書き換えが近付くにつれてその料金上がりの途中の進捗状況が、その書き換え予定の数値201に付随して前記の指標202の個数や量の増加によって直観的に直ちに認識可能なものとして表示されるので、乗客はそのような増加して行く指標が1単位じ後距離の走行途中におけるじ後料金上がりの進捗状況を表示するものであることを直観的に明確に理解すると共に、その進捗状況自体を定量的にも直ちに理解することができる。
しかもこのとき、従来の提案では、じ後距離が進むにつれてバー表示が消えていく方向で変化する方式の表示だったので、過去に点灯していた表示はもはや認識の仕様が無く、指標の個数や面積が変化しても過去のそれとの対比が困難であるため定量的には判り難かったが、次第に指標が増加して行く表示つまり過去の経過が残る表示を行うことによって、じ後上がりの近付き(経過)を指標202の個数や面積で定量的にも常に理解可能に示すことができる。
また、上記警告のための指標202を、1単位のじ後距離の走行中の始めの頃は表示せず、料金の数値201の書き換えつまり料金じ後上がりが押し迫ってきたと乗客に認識されるような所定の時刻から表示を開始することにより、乗客はそのような指標202が1単位じ後距離の走行途中におけるじ後料金上がりの進捗状況を表示するものであることを、直観的に明確に理解できると共に、その進捗状況自体を、つまり書き換え(じ後上がり)が押し迫ってきたことを、直観的に認識することができる。
しかもこのとき、警告としての指標202は、料金じ後上がりの少し前に特に目立つときだけ表示し、それ以前には表示しなくともよいので、その部分については警告表示発生手段104の回路系の構成あるいは作動ステップを省略可能である。つまりそのような部分については警告表示発生手段104を簡略化できるという効果をも得ることができる。
また、指標202は料金数値201の書き換えが近付くにつれて例えば青、黄、赤の順で色が変化する、あるいは指標202の個数や面積等の増加と共に、その指標202の表示色が前記の順に変化することにより、乗客はそのような指標202が1単位じ後距離の走行途中におけるじ後料金上がりの進捗状況を表示するものであることを、さらに直観的に理解できると共に、その表示色の変化に対応して書き換え(じ後上がり)が次第に押し迫ってきたことを、さらに直観的に認識することが可能となる。
しかもこのとき、従来は消えていく方向で変化する表示だったので過去に点灯していた表示はもはや認識の仕様が無く、従って指標の表示色が変化しても過去の色との対比が困難なのでほとんどその意味がなかったが、本発明のように次第に指標202の色が変化していくような表示を行うことで、指標202の警告としての認知度をさらに向上することができる。
【0019】
また、第2に、タクシー車両が賃走を開始すると該タクシー車両の賃走距離データを演算する賃走距離演算手段101と、前記タクシー車両の賃走距離データが予め定められた単位距離に対応する数値だけ増加する毎に、該単位距離に対応した単位料金の数値ずつを段階的に基本料金に加算して賃走料金データを演算する賃走料金演算手段102と、前記賃走料金データに前記単位料金の数値を加算される毎に、表示内容を前記数値の加算された賃走料金データに対応した料金数値に書き換えて、該書き換えた料金数値201を次回の書き換えまで継続して表示する賃走料金表示手段103とを有するタクシーメータにおいて、前記料金数値の書き換えが近付いたことを警告する指標202を、前記料金数値201の複数の桁201a,b,c,d…のうち少なくとも前記単位料金の桁数に相当する桁の数値201aの表示領域の、上部及び下部及び左側及び右側のうち少なくともいずれか一方に表示する警告表示発生手段104を具備し、前記警告表示発生手段104は、前記単位距離の途中から前記指標の表示を開始し、かつ前記指標202として前記料金数値201の書き換えが近付くにつれて個数又は量が増加すると共に色が変化する指標202を表示することを特徴としている。
【0020】
即ち、上記第1に記載の技術においては、料金表示の桁のうち書き換えられる予定の桁の数値201全てについて前記のような警告のための指標202を表示したが、この第2の技術においては、指標202を表示する位置をさらに絞り込んで、料金じ後上がりが生じる毎に必ず変化する桁、つまりじ後上がりの単位料金の桁数に相当する数値201aの表示に付随してその上部あるいは下部等に、そのじ後上がりを警告するための指標202を表示することによって、タクシー料金のじ後料金上りの警告を乗客に対して直観的に明確に知らせることができる。そしてその他の桁の数値201b,c,d…には、指標202を表示しなくともよい。あるいは、その他の桁でも必要であれば、例えば現示料金の最高桁201dが変化する場合に上記の桁の変化と共にその最高桁201d等の上にも前記の指標202を表示するようにしてもよい。
【0021】
このような構成を採用することにより、指標202を数値201a等の必ず書き換えられる桁の数値に絞り込むことで、上記第1の場合と同様あるいはそれ以上に目立つ表示効果を得られると共に、指標202を表示する警告表示発生手段104を上記第1の記載の場合よりもさらに簡易化することができるという効果をも得ることができる。
【0030】
また、第に、上記第1又は2記載のタクシーメータ100において、前記警告表示発生手段104は、前記料金数値201の書き換えが近付くにつれて個数が増加又は個数が増加すると共に面積が変化していく複数個のセグメント202−1,2…を前記指標202として表示し、前記セグメントのうち終端のセグメントは、前記指標の終端の位置を明示するために継続的に表示することを特徴とするタクシーメータである。
【0031】
即ち、上記第1又は2記載の技術にさらに加えて、上記指標202を複数個のセグメント202−1,−2…から形成されるものとした場合、それが料金じ後上がりに関しての表示であることは上記第1〜第5記載の技術からも理解されるが、そのさらに詳細な数値的意味は判り難い。つまり、表示されているそのセグメントの個数あるいは面積が、1単位じ後距離のうちどの位の割合(比率)に相当するものであるのか、という情報は、本発明のような増加して行くように表示されるセグメントであっても、そのセグメントの表示だけからは判り難い。
【0032】
そこで、そのセグメントの表示が1単位のじ後距離に対応する全表示となる位置、つまり全セグメントの終端部204の位置を常に視認可能に表示あるいは提示しておくことにより、表示中のセグメントの全体に対する割合(比率)を明確に認識できるようになり、乗客がそれを一目見ただけで直観的にその数値の持つ意味(情報)を理解することが可能となる。その結果、上記第1〜第5記載の技術とあいまって、乗客はそのような指標202が1単位じ後距離の走行途中におけるじ後料金上がりの進捗状況を表示するものであることを、直観的に明確に理解できると共に、その進捗状況自体、つまり書き換え(じ後上がり)がどれ程の割合(比率)まで押し迫っているかについても、その指標202の表示を一見しただけで直観的に認識することができる。
【0033】
また、第4に、第1〜第3記載のタクシーメータにおいて、前記警告表示発生手段は、継続的に表示されている前記終端のセグメントを、前記終端のセグメントが選択されたときに点滅表示させることを特徴とするタクシーメータである。
即ち、この第記載の技術によれば、本発明に係る指標202のうち終端のセグメントを点滅させることによって、その指標202自体をさらに目立たせることができ、しかも上記第1〜第の技術とあいまって、タクシー料金のじ後料金上りの警告を、乗客に対してさらに目立って直観的に明確に認識可能なものとすることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るタクシーメータの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明に係る第1の実施形態のタクシーメータの構成の概要を示す図である。図2は、その料金表示パネル部分つまり賃走料金表示手段103およびその周囲の概要を示す図である。また図3、図4、図5は、本発明に係る実施形態のタクシーメータの動作の主要なプロセス、特にそのじ後料金上がりの警告のための指標を発生させてそれを表示するプロセスを中心として示す概要フローチャートである。
【0035】
このタクシーメータ100は、タクシー車両の賃走距離データを演算する賃走距離演算手段101と、タクシー車両の賃走距離データが予め定められた単位距離に対応する数値ずつ増加するごとに、その単位距離に対応した単位料金の数値を段階的に基本料金に加算して賃走料金データを演算する賃走料金演算手段102と、前記賃走料金データが前記単位料金の数値を加算されるごとに、表示内容を前記数値の加算された賃走料金データに対応した料金数値に書き換えて、この書き換えた料金数値201を次回の書き換えまで継続して表示する賃走料金表示手段103とを有している。そしてさらに、前記の料金数値201の書き換えが近付いたことを警告する指標202を、料金数値201の複数の桁の数値201a,b,c…のうち、次に書き換えられる予定の桁の数値201a,c,d等の表示領域の上部一か所ずつに表示する警告表示発生手段104を備えている。
【0036】
タクシー車両の駆動系に配設されたロータリーエンコーダのような走行センサを用いた走行パルス発生装置(図示省略)によって、そのタクシー車両の走行に対応した走行パルスを発生させ、この走行パルスを賃走距離演算手段101に送出する。
【0037】
賃走距離演算手段101は、料金制に基づいて予め定められた最低速度に対応した周波数以上の走行パルスが入力されているときは、その走行パルスをそのまま演算パルス(Pc)として用いて賃走距離データ(IDP)を演算し、賃走料金演算手段102に対して送出する。しかし前記の最低速度以下の低速走行時にそれに対応した低周波数の走行パルスが入力されると、料金制に基づいて予め定められた周波数の疑似走行パルスを発生し、これを前記の演算パルスとして用いて賃走距離データを演算し、賃走料金演算手段102に対して送出する。
【0038】
またその一方で、賃走距離演算手段101は警告表示発生手段104に対しても前記の賃走距離データを送出する。
この賃走距離演算手段101が実行する演算パルス発生や賃走距離データの演算機能自体については従来のタクシーメータに於けるそれと同様のもので構わない。ただし本発明の場合はその賃走距離データを警告表示発生手段104に対しても送出していることが異なる。
【0039】
賃走料金演算手段102は、賃走距離演算手段101から伝送されてきた賃走距離データに基づいて、料金制に則して予め定められた比率に従って、賃走料金を演算する。そしてその演算結果の値を、賃走料金表示手段103の数値201a,b,c…に表示させる。この賃走距離演算手段101が実行する賃走料金値の演算機能それ自体についても、従来のタクシーメータに於けるそれと同様のもので構わない。
【0040】
そして警告表示発生手段104は、予め定めてあった賃走距離(例えば本実施形態では 184m, 214m…)ごとに対応したIDPカウント数と、前記の賃走距離演算手段101から伝送されて来たIDPのカウント数とを比較して、そのカウント数に対応した指標202を発生する。つまり指標202を賃走料金表示手段103に表示するための表示用データを、その時点でのIDPのカウント数に基づいて発生し、それを賃走料金表示手段103に送出する(警告表示発生手段104の動作の詳細は後述する)。
【0041】
そして賃走料金表示手段103は、前記の表示用データを受けると、その表示用データに基づいてじ後上がりを警告するための指標202を、次回に書き換えられる予定の桁の数値201a,c,d,eの上部一か所ずつに表示する。図2に示す一例の場合には、現示料金が9940円であり1単位のじ後料金が80円の場合を示しているので、次回に書き換えられる予定の桁の数値201a,c,d,eの上部一か所ずつに表示することになる。
【0042】
この賃走料金表示手段103としては、本実施形態においてはカラー液晶表示装置を用いた。この賃走料金表示手段103の具体的な表示装置の種類としては液晶表示装置が好ましく、さらに好ましくはカラー液晶表示装置のような、表示画像の色も変化可能で様々な形状および色の画像を自由に表示可能であって、しかもタクシーメータに搭載可能な薄型・低消費電力な表示装置が、特に好適である。しかしこれのみには限定されないことは言うまでもない。この他にも例えば、矩形の表示パターン状に形成されたLED素子や、表示部内に指標202の矩形の表示パターンが配設された蛍光表示管などを用いることもできる。
【0043】
こうして、前記の警告表示発生手段104によって発生された表示用データに基づいて、賃走料金表示手段103に指標202が表示される。
指標202は、図2に示すように、本実施形態においては横長な矩形のセグメント202−1,202−2,202−3がこの順に 1個ずつ合計 3個まで縦積みの形状に表示されて行くものとした。そしてセグメント202−1は青色に、セグメント202−2は黄色に、セグメント202−3は赤色に、それぞれ着色されている。
【0044】
また、指標202の終端部204は賃走料金表示手段103の表示画面の周縁部分に相当(到達)している。その表示画面の周縁部分から外側つまりタクシーメータの筐体(ボディ)301の色は黒色系に、また賃走料金表示手段103の表示画面の地色は常に薄青色等の明色系に着色されているので、それらの境界線つまり前記の表示画面の周縁部分が常に明確に視認可能となっている。従って、その表示画面の周縁部分つまり前記の指標202の終端部204は、常に明確に認知可能に示されている。よって指標202の縦方向の全体的な大きさは、そのセグメント202−2や202−3が消灯しているときでも明確に直観的に認識可能となっている。
【0045】
次に、本発明に係るタクシーメータの動作の概要を、特に警告表示発生手段104の作動プロセスを中心に述べる。
タクシー車両が空車で走行中(s1)に賃走タリフボタン(図示省略)が押下され賃走タリフモードが選択されるとタクシーメータ100の走行距離演算手段101内で賃走タリフモードに切り替わり、賃走を開始する(s2のY)。しかし賃走タリフボタンが押下されなければ賃走は開始されず空車走行を続ける(s2のN)。
【0046】
そして賃走が開始されると(s2のY)、賃走料金演算手段102は賃走料金表示手段103に基本料金(Yb)を表示する(s3)。即ち、賃走料金演算手段102は基本料金の数値(Yb)を、賃走料金表示手段103の該当する桁の数値201a,b,c,d,eごとにそれぞれ表示する。本実施形態では、基本料金(Yb)が 660円の場合についてを一例として述べた。即ち、本実施形態の場合では、s3において数値201cには 6、数値201aには 6、数値201b,d,eには 0が表示される。
【0047】
賃走が開始されると、走行距離演算手段101はタクシー車両の賃走距離に対応した賃走距離データの演算を開始する。このとき走行距離演算手段101は演算パルスのカウント数Pcを初期値 0にセットしてから(s4)、そのカウントを開始〜継続する(s5)。また賃走料金演算手段102は、賃走距離データであるIDPの値をまず初期値の2000にセットする(s4)。
【0048】
そして演算パルスのカウント数の増加量ΔPcが 1mの走行に対応したカウント数Px以上に増加するまでは(s6のN)、前記のカウント(s5)を継続する。そして前記のカウント数の増加量ΔPcが前記の 1mに対応したカウント数Pxを超過すると(s6のY)、その時点でタクシー車両が 1m走行経過したものと判定し前記のIDPの初期値2000から値を 1ずつ減算して行く(s7)。
【0049】
こうして走行距離演算手段101内では、賃走距離が増加するにつれてIDPの値を初期値2000から漸次 1ずつ減少させて行くような演算を実行する。これはIDPの値が 0になるまで継続される(s9のN)。
そしてIDP= 0になると(s9のY)、前記の基本距離を経過したものとして、賃走料金演算手段102は前記の基本料金Ybに1単位のじ後料金Yrを加算し(s10)、これを前記のYbから新たな賃走料金Ydとして書き換えて賃走料金表示手段103に表示する(s11)。
【0050】
しかしここで、IDPの値が初期値の2000から前記の 0になるまでの間、つまりタクシー車両が賃走を開始してから基本距離を過ぎるまでの間には、本発明に係る指標202を表示するための指標サブルーチンR1(s8)が主に警告表示発生手段104に於て実行される。
【0051】
即ち、前記のs7のようにしてタクシー車両の賃走距離が増加するにつれてIDPが減算されて行くと、図4(a)に示すように、IDPはやがて90以下になる(s12のY)。つまり賃走距離が1910mにまで達すると、次に書き換えが必ず予定される1単位のじ後料金の金額の桁に相当する第2桁の数値201a上のセグメント202−1とその1桁上の第3桁の数値201c上のセグメント202−1とを、警告表示発生手段104は賃走料金表示手段103に表示させる(s13)。つまりそのようなセグメント202−1を表示するための表示用データを警告表示発生手段104が発生して賃走料金表示手段103に送出し、賃走料金表示手段103はそのセグメント202−1を表示する。
【0052】
本実施形態の場合には、基本料金Ybが 660円、1単位のじ後料金Yrが80円の場合の一例についてを例示しているので、料金表示Ydとして基本料金 660円の次に書き換えられる数値はYb+Yr= 740円となる。従ってこのとき指標202を表示されるべき数値201としては、上記のように第2桁の数値201a上のセグメント202−1とその1桁上の第3桁の数値201cとが該当することになる。ただしYbやYrはこの他にも種々の場合があるので、書き換えられる桁は上記のみには限定されないことは言うまでもない。例えば基本料金Ybが 610円、1単位のじ後料金Yrが70円の場合などには、s10〜s11においてYdで書き換えられるのは第2桁の数値201aのみであるから、このような場合には第2桁の数値201aの上のみに指標202を表示すればよい。
【0053】
続いて賃走を継続するにつれてIDPがさらに減算されて60以下になると(s14のY)、前記の第2桁の数値201a上のセグメント202−2と第3桁の数値201c上のセグメント202−2とを、警告表示発生手段104が賃走料金表示手段103に表示させる(s15)。
【0054】
そしてさらに賃走を継続するにつれてIDPがさらに減算されて、30以下になると(s16のY)、前記の第2桁の数値201a上のセグメント202−3と第3桁の数値201c上のセグメント202−3とを、警告表示発生手段104が賃走料金表示手段103に表示させる(s17)。
【0055】
このようにして、賃走が開始されてからまず基本料金Ybの書き換えが近付いて来ると、次に書き換えられることが予定されている数値201aや数値201cの上に、賃走距離の増加につれて徐々に点灯個数が増加して行くセグメント202−1,2,3、即ち指標202が、警告表示発生手段104によって賃走料金表示手段103上に表示される。
【0056】
前記の如く基本距離を経過すると(s9のY)、その瞬間から賃走料金演算手段102はじ後料金を加算していく料金演算モードに入ると共に、警告表示発生手段104は前記の表示用データおよびその発生プロセスをリセットして、賃走料金表示手段103に表示していた全部の指標202を消灯し(s18)、それ以降から開始されるじ後料金の書き換えに対応した指標を表示するための表示用データの発生プロセス(s19〜)に入る。
【0057】
即ち、図3に示すように、賃走距離演算手段101は、じ後距離データADPを初期値 274にセットする(s19)。つまり本実施形態においては1単位のじ後距離が 274mの場合について記述している。なお、じ後距離の値はその時点での料金制に基づいて変化するものであるから、この他の値を用いることも可能であることは言うまでもない。
【0058】
続いて、賃走が継続されると、前記のs5と同様にその賃走距離に対応して演算パルスの増加量ΔPcをカウントし(s20)、その値ΔPcが 1mに対応したカウント数Pxを超過すると(s21のY)、その時点でタクシー車両が 1m走行経過したものと判定し前記のADPの初期値274から値を 1ずつ減算して行く(s22)。
【0059】
こうして走行距離演算手段101内では、賃走距離が増加するにつれてADPの値を初期値 274から漸次 1ずつ減少させて行くような演算を実行する。これはADPの値が 0になるまで継続される(s23のN)。
そしてADP= 0になると(s23のY)、前記の1単位のじ後距離を経過したものとして、賃走料金演算手段102は賃走料金表示手段賃走料金表示手段103に現示されている値Ydに1単位のじ後料金Yrを加算し(s24)、これをそれまで現示されていた値Ydから新たな賃走料金Ydとして書き換えて賃走料金表示手段103に表示する(s25)。
【0060】
しかしここで、ADPの値が初期値の 274から前記の 0になるまでの間、つまり前回の料金表示を書き換えてからそのタクシー車両が1単位のじ後距離を経過して次に料金表示を書き換えるまでの間には、本発明に係る指標202を表示するための指標サブルーチンR2(s26)が、主に警告表示発生手段104に於て実行される。
【0061】
即ち、タクシー車両の賃走距離が増加するにつれて前記のs19〜s22のようにしてADPが減算されて行き、図5に示すように、ADPはやがて90以下になる(s27のY)と、つまりじ後距離の増加分が 184mにまで達すると、次に書き換えが必ず予定される1単位のじ後料金の数値に相当する第2桁の数値201a上のセグメント202−1をはじめとして(s28)、表示料金の桁が繰り上がるような場合には(s29のYおよびs31のYおよびs33のY)、その1桁上の第3桁の数値201cあるいはさらに1桁上の第4桁の数値201dのセグメント202−1あるいはさらに1桁上の第5桁の数値201e上のセグメント202−1を、警告表示発生手段104は賃走料金表示手段103に表示させる(s30,s32,s34)。つまりそのようなセグメント202−1を表示するための表示用データを警告表示発生手段104が発生して賃走料金表示手段103に送出し、賃走料金表示手段103はそのセグメント202−1を表示する。
【0062】
図2に示した一例の場合には、現示料金Ydが9940円、1単位のじ後料金が80円の場合について示しているので、現示料金Ydが次回書き換えられる際にはYd= 10020円となり桁の繰り上がりが生じる。つまり数値201a,c,d,eが書き換えられる予定となる。従ってこの場合には、指標202つまりセグメント202−1,2,3は数値201a,c,d,eの上に表示(点灯)されることになる。ただしここで、書き換えられる桁は上記のみには限定されないことは言うまでもない。例えば現示料金がYd=1700円の場合などには、次回に書き換えられて表示される値がYd=1780なので第2桁の数値201aのみ書き換えられるのだから、このような場合には第2桁の数値201aの上のみに指標202を表示すればよい。
【0063】
このような書き換えられる桁を警告表示発生手段104が判別する際には、s29,s31,s33にそれぞれ示したような各しきい値(2,9,9)を用いれば良い。
即ち、料金がじ後上がりする際に必ず1単位(本実施形態では80円)ずつ加算される桁(本実施形態では第2桁)の数値201aにおいては、その数値201aの値(これをAとする)がA≧2ならば、2+8=10となるので1桁繰り上がることになる。従ってA≧2が否かによってこの第2桁から次桁の第3桁に桁が繰り上がってその数値201cが次回に書き換えられるか否かを判別することができる(s29)。
【0064】
そしてその第3桁よりも上の桁つまり第4桁や第5桁の数値201d,eについては、前記のような桁の繰り上がりによって書き換えられるのであるから、それらの桁の1つ下の数値201c,dとして現示されている値(これをそれぞれC,D,とする)が、それぞれC≧9,D≧9であるか否かを警告表示発生手段104が判別し、そうであった場合には(s31のY,s33のY)、それに該当する桁の数値201d,eの上に指標202を表示するか否かを決定し、その上部に指標202を点灯することができる(s32,s34)。
【0065】
なお、第2桁から第3桁への繰り上がりを判別するためのしきい値(本実施形態の場合≧2つまりしきい値=2)は、本実施形態の場合には1単位のじ後料金が80円なので上記のようにA≧2としたが、1単位のじ後料金が例えば60円の場合にはしきい値は4(つまりA≧4)となる。このように、しきい値は1単位のじ後料金に合わせて適宜変更されることは言うまでもない。
【0066】
続いて賃走を継続するにつれADPがさらに減算されて60以下になると(s35のY)、前記の1個目のセグメント202−1の場合と同様の方法により、各桁の数値201a,c,d,e上の各セグメント202−2を、警告表示発生手段104が賃走料金表示手段103に表示させる(s36〜s42)。
【0067】
そしてさらに賃走を継続するにつれてADPが30以下になると(s43のY)、前記の1個目および2個目のセグメント202−2の場合と同様の方法によって、各桁の数値201a,c,d,eの上の各セグメント202−3を、警告表示発生手段104が賃走料金表示手段103に表示させる(s44〜s50)。
【0068】
このようにして、基本距離走行を経過した後にじ後料金上がりが適用されるモードに入り、1つのじ後距離の経過が終了に近付いて、賃走料金表示手段103に現示されていた料金の書き換えが近付いて来ると、次に書き換えられることが予定されている数値201a、201c…等の上に、賃走距離の増加につれて徐々に点灯個数が増加して行くセグメント202−1,2,3即ち指標202が、警告表示発生手段104によって賃走料金表示手段103上に表示される。
【0069】
そしてさらに賃走が継続され、やがてADPの値が0になると(図3のs23)、前記したようにそれまで賃走料金表示手段103の各数値201で表示されていたYdが、1単位のYrを追加されて新たなYdとして演算され書き換えられて(s24)、新たに賃走料金表示手段103に表示される(s25)。そしてこのとき前述したように警告表示発生手段104はリセットされて指標202も全て消灯される(s18,s19)。
【0070】
以上のような動作が1度の賃走中に継続される。そしてこれら一連のプロセスは、その各段階のプロセスに対して割込可能な、図4(b)に示すような賃走終了割込サブルーチンR3、即ち支払いタリフが選択され(s57)、さらにその後で空車タリフが選択されて(s58)、最終的な空車処理(s59)を施された後に終了される。なお、このような賃走終了割込サブルーチンR3自体についても従来のものと同様なので、その詳述は本説明においては省略する。
【0071】
(実施形態2)
上記第1の実施形態においては、次回に書き換えが予定される全ての数値201の上に指標201としてセグメント202−1,2,3を表示する場合の一例を述べたが、この第2の実施形態においては、毎回の書き換え時に必ず書き換えられる桁、つまり第1の実施形態の場合で言えば第2桁の数値201aの上のみに指標202を表示する場合について述べる。
【0072】
このタクシーメータの賃走料金表示手段103を含む前面の料金表示パネル部分は、図6に示すように形成されている。即ち、第2桁の数値201aの上のみに指標202としてセグメント202−1,2,3が、第1の実施形態と同様の順序で203−1〜203−2〜203−3の順に点灯して行くように、103および104が形成されている。このような指標202としてのセグメント201−1,2,3の点灯順序、およびそれに対応する1単位のじ後距離内での経過距離(単位はm)の関係を図7(a)に示す。
【0073】
このように、指標202を表示する位置をさらに絞り込んで、料金じ後上がりが生じる毎に必ず変化する桁、つまりじ後上がりの単位料金の桁数(本実施形態では第2桁)に相当する数値201aの表示に付随してその上部に、そのじ後上がりを警告するための指標202つまりセグメント202−1,2,3を表示することによって、タクシー料金のじ後料金上りの警告を乗客に対してさらに明確に直観的に知らせることができる。そしてその他の桁の数値201b,c,d,eの上には指標202を表示しない。
【0074】
なお、201aの他の桁でも必要であれば、例えば現示料金の最高桁201eが変化する場合などに上記の第2桁の変化と共にその最高桁201eの上にも指標202を表示するようにしてもよい。
このように指標202を数値201aに絞り込むことで、上記第1の実施形態場合と同様あるいはそれ以上に目立つ表示効果を得ることができる。
【0075】
しかも、指標202を表示する警告表示発生手段104を上記第1の実施形態の場合よりもさらに簡易化することができるという効果をも得ることができる。つまり、第1の実施形態の動作プロセスに於ける、s29…s34、s37…s42、s45…s50の各プロセスは全て省略することができるので、警告表示発生手段104の構造およびその作動プロセスを第1の実施形態の場合よりもさらに飛躍的に簡易化できるという利点が得られる。
【0076】
(実施形態3)
上記第1の実施形態および第2の実施形態においてはいずれも、指標202は、セグメント202−1,202−2,202−3の3個が下から上へと積み上げられるように順次点灯(表示)されて行く場合についてを示したが、本発明に係る指標202としては、この他にも種々の有効な形態がある。そこで第3の実施形態においては、そのような指標202の種々の有効な形態について示す。
【0077】
まず、第1の実施形態および第2の実施形態においてはいずれも、指標202は、セグメント202−1,202−2,202−3の3個が下から上へと積み上げられるような順序で点灯される場合を示したが、この他にも、図7(b)に示すように、指標202はセグメント202−1,202−2,202−3,202−4の4個で形成されており、しかもこの順で上から下へと点灯されて増えていくように表示することもできる。そして料金表示の数値201aに最も近いセグメント202−4の概形は、他の矩形のセグメント202−1,2,3とは異なり、下向きの三角形(つまり、あたかも数値201aを指示しているように直観的に理解できる形)に形成されている。
【0078】
このように指標202のセグメントの形状および点灯順序を形成することによって、じ後料金の書き換えが近付くにつれて指標のセグメント202−1,2,3,4が漸次にその書き換えられる予定の数値202aを目指して近付いて行くように表示することができるので、じ後料金の書き換えいたことをさらに明確に認識可能に表示することができる。
【0079】
次に、指標202の形態についても、上記各実施形態以外にも図8に示すような形態が有効である。
即ち、図8(a)に示すように、指標202はセグメント202−1,202−2,202−3…,202−nの複数個(n個;nは5や10などの自然数)で形成されており、この順で下から上へと次々に積み重ねられるように点灯するが、最後に表示されるセグメント202−nのさらに上の位置、つまり指標202の終端部には、その位置を常に表示するセグメント202−zが配置されている。
【0080】
このようにセグメント202−1,202−2…,202−nで形成される指標202の終端部の位置を、セグメント202−zによって常に表示することにより、指標202が途中まで点灯しているとき(つまり202−nまでは点灯していないとき)でも、その終端の位置を明示することができる。その結果、指標202の全体としての長さ(つまりセグメント202−1から202−nまでの長さ)を、乗客は常に明確に認識することができるので、料金じ後上がりが近付くその進捗状況を、定量的にも一目瞭然に直観的に認識することができる。
【0081】
なお、上記のセグメント202−1…202−nとセグメント202−zとは、同じ色や形状に形成(表示)してもよいが、例えばセグメント202−1…202−nは赤色で表示し、セグメント202−zは橙色で表示するというように、異なった色で表示しても良い。また、その形状も、同図に示すようにセグメント202−zを他のセグメントよりも異なる面積の外形に形成しても良い。このように、じ後料金上がりを警告するためのセグメント202−1…202−nと、それら指標202の終端部を常に表示するためのセグメント202−zとを、異なった色や形状に形成(表示)して、それらが異なった意味を持つ表示であることをさらに明確化することも有効である。
【0082】
また、図8(b)に示すように、指標202の各セグメント202−1,202−2…202−n,202−zを、上から下に向かって漸次にその横幅が狭まって行くような形状に形成する。そして指標202の終端部に相当するセグメント202−zは常に点灯する。このように指標202を形成しても有効である。即ち、例えばセグメント202−1…202−nは順次に点灯されていくが、その間はセグメント202−zは常に点灯している。そして最後にこのセグメント202−zが選択される順番になると、このセグメント202−zは点滅を開始することで、じ後料金上がりが近付いていることを認識可能に表示することができる。
【0083】
なお、セグメント202−zをその他のセグメント202−1…202−nとは異なった色に形成しても良い。例えば、セグメント202−1…202−nは赤色で、またセグメント202−zは橙色で、それぞれ表示しても良い。
また、図8(c)に示すように、指標202の各セグメント202−1,202−2…202−n,202−zを、いずれも赤色で上向きの三角形に形成し、かつ上記各場合とは異なりそれらを料金表示の数値201aの上部ではなく右側脇に、その数値201aの高さ方向下端から上端までの間に配置する。そして指標202の終端部に相当するセグメント202−zは常に点灯させる。その点灯順序および点灯方式は上記の下から上へと点灯が増える場合と同様である。このように、指標202は数値201の上部ではなく横側(本実施形態では右側)に配置しても良い。ただしこの場合、指標202の表示が数値201の料金の金額としての表示の視認性を損なうことの無いように配慮することが好ましい。例えば、指標202が数字の1と誤認されるようなことがあると、料金表示としては不都合である。そこでそのような不都合を避けるためには、例えば数値201の表示色と指標202の表示色とを異なった色にすれば良い。あるいはその形状を、数値201の形状つまりこの数値201として表示される1〜9までの形状とは明らかに異なって見えるような形状にすれば良い。あるいは本実施形態の場合のように、数値201aの右隣りは第1桁目の数値201bで、通常は殆ど変化すること無く数字0が表示されているのであるから、数値201aの右脇部分が1のような数字に誤認される確率は低い。そこでそのような位置に指標202配置しても良い。
【0084】
あるいは、上記のような数値201の上部や側部以外にも、数値201の下部に指標202を表示しても良い。
このように、指標202としては上述の如く種々の形態を有効に用いることができる。
【0085】
また、上記各実施形態にさらに加えて、指標202を点滅させても良い。これにより指標202をさらに目立たせることができるので好ましい。
なお、上記各実施形態はいずれも、説明の簡潔化のために賃走タリフモードが選択されている場合についてを述べたが、この他にも例えば高速タリフモードや割増タリフモードなどが選択されているときの賃走の場合にも、本発明の上記のような指標202を表示する技術を適用可能であることは言うまでもない。
【0086】
【発明の効果】
以上、詳細な説明で明示したように、本発明によれば、タクシー料金のじ後料金上りの警告を乗客に対して直観的に認知可能に表示するタクシーメータを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態のタクシーメータの構成の概要を示す図である。
【図2】本発明に係る第1の実施形態のタクシーメータの料金表示パネル部分、つまり賃走料金表示手段103およびその周囲の概要を示す図である。
【図3】本発明に係るタクシーメータの動作の主要なプロセス、特にそのじ後料金上がりの警告のための指標を発生させ、それを表示するプロセスを中心として示す、概要フローチャートである。
【図4】本発明に係るタクシーメータの動作の主要なプロセス、特にそのじ後料金上がりの警告のための指標を発生させ、それを表示するプロセスを中心として示す、概要フローチャートである。
【図5】本発明に係るタクシーメータの動作の主要なプロセス、特にそのじ後料金上がりの警告のための指標を発生させ、それを表示するプロセスを中心として示す、概要フローチャートである。
【図6】第2の実施形態のタクシーメータの賃走料金表示手段103を含む前面の料金表示パネル部分を示す図である。
【図7】セグメント201−1,2,3等の点灯順序、及びそれらと単位距離内での経過距離(単位はm)との関係を示す図である。
【図8】第3の実施形態として、指標202の各種バリエーションを例示する図である。
【図9】従来提案されたタクシーメータに関する技術を例示する図である。
【符号の説明】
100…タクシーメータ、101…賃走距離演算手段、102…賃走料金演算手段、103…賃走料金表示手段、104…警告表示発生手段、201…料金表示の数値、202…指標

Claims (4)

  1. タクシー車両が賃走を開始すると該タクシー車両の賃走距離データを演算する賃走距離演算手段と、
    前記タクシー車両の賃走距離データが予め定められた単位距離に対応する数値ずつ増加する毎に、該単位距離に対応した単位料金の数値ずつを段階的に基本料金に加算して賃走料金データを演算する賃走料金演算手段と、
    前記賃走料金データに前記単位料金の数値を加算される毎に、表示内容を前記数値が加算された賃走料金データに対応した料金数値に書き換えて、該書き換えた料金数値を次回の書き換えまで継続して表示する賃走料金表示手段とを有するタクシーメータにおいて、
    前記料金数値の書き換えが近付いたことを警告する指標を、前記料金数値の複数の桁のうち書き換えられる予定の桁の数値の表示領域の上部及び下部及び左側及び右側のうち少なくともいずれか一か所に表示する警告表示発生手段を具備し、
    前記警告表示発生手段は、前記単位距離の途中から前記指標の表示を開始し、かつ前記指標として前記料金数値の書き換えが近付くにつれて個数又は量が増加すると共に色が変化する指標を表示する
    ことを特徴とするタクシーメータ。
  2. タクシー車両が賃走を開始すると該タクシー車両の賃走距離データを演算する賃走距離演算手段と、前記タクシー車両の賃走距離データが予め定められた単位距離に対応する数値ずつ増加する毎に、該単位距離に対応した単位料金の数値ずつを段階的に基本料金に加算して賃走料金データを演算する賃走料金演算手段と、前記賃走料金データに前記単位料金の数値を加算される毎に、表示内容を前記数値が加算された賃走料金データに対応した料金数値に書き換えて、該書き換えた料金数値を次回の書き換えまで継続して表示する賃走料金表示手段とを有するタクシーメータにおいて、
    前記料金数値の書き換えが近付いたことを警告する指標を、前記料金数値の複数の桁のうち少なくとも前記単位料金の桁数に相当する桁の数値の表示領域の、上部及び下部及び左側及び右側のうち少なくともいずれか一方に、表示する警告表示発生手段を具備し、
    前記警告表示発生手段は、前記単位距離の途中から前記指標の表示を開始し、かつ前記指標として前記料金数値の書き換えが近付くにつれて個数又は量が増加すると共に色が変化する指標を表示する
    ことを特徴とするタクシーメータ。
  3. 請求項1又は2記載のタクシーメータにおいて、
    前記警告表示発生手段は、前記料金数値の書き換えが近付くにつれて個数が増加又は個数が増加すると共に面積が変化していく複数個のセグメントを前記指標として表示し、前記セグメントのうち終端のセグメントは、前記指標の終端の位置を明示するために継続的に表示することを特徴とするタクシーメータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のタクシーメータにおいて、
    前記警告表示発生手段は、継続的に表示されている前記終端のセグメントを、前記終端のセグメントが選択されたときに点滅表示させることを特徴とするタクシーメータ。
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