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JP3587285B2 - 平版印刷版用版面処理液 - Google Patents
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JP3587285B2 - 平版印刷版用版面処理液 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版用版面処理液に関するもので、特に不感脂化液及び給湿液に関する。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷版は、親油性のインキを受理する画線部分と親水性で水を受理する非画線部分とから構成される。従って、通常の平版印刷は水とインキの両方を版面に供給し、画線部分は着色性のインキを、非画線部分は水を選択的に受け入れ、該画線上のインキを例えば紙などの基質に転写させることによってなされる。従って、良好な印刷物を得るためには、画線部分と非画線部分の表面の親油性及び親水性の差が十分に大きいことが要求される。
【0003】
従来、平版印刷版として使用されているものには、アルミニウム等の金属を支持体としたプレセンシタイズド版(PS版)を初め、電子写真法(例えば、エレクトロファックス)で得られる印刷版、及び高い感度を有しかつスペクトル増感できるハロゲン化銀乳剤を用いた銀錯塩拡散転写法を利用した印刷版等がある。通常、印刷に際してはそれぞれの印刷版に応じた不感脂化液及び給湿液が用いられているが、これらの版面処理液には次に示すような共通の特性が要求される。
【0004】
1として、最適な印刷を行うには、画線部分と非画線部分の表面の親油性と親水性の差を充分に大きくすることが必要であり、版面処理液にはその性能が要求される。即ち、画線部のインキ付着性を妨げずに、非画線部にインキが付着しないように充分に不感脂化できることである。2として、印刷機や印刷版の金属部に対して腐食作用のないことが要求される。3として、長期間にわたって熱や光に安定であり、かつ腐敗しないことが必要である。
【0005】
前記の特性の内、金属の腐食防止については、従来からあまり検討されておらず、今日提案されている、あるいは実用に供されている版面処理液は大なり小なりこの種の欠点を有していた。この点に関して更に詳細に述べるならば、特公昭47−5123号、特開昭54−70103号公報に燐酸を用いることが提案されているが、充分な効果が得られるまでには至っておらず、また燐酸は環境上の問題があり、その使用を抑制する必要がある。従って、防錆効果の優れた版面処理液の開発が望まれている。
【0006】
また、前記したように最適な印刷を行うには、画像部のインキ付着性を妨げずに非画線部を充分に不感脂化することが必要である。とりわけ銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版は、PS版等に比べ画線部と非画線部の親油性と親水性の差が小さく、この特性は重要である。銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版では金属銀で構成される画像部の親油性を高める方法として、特公昭48−29723号、特開昭58−127928号等に記載のメルカプト基もしくはチオン基を有する化合物を用いることが一般的に行われている。
一方、非画線部の親水性を高めるためにコロイダルシリカやコロイダルアルミナを用いることが知られている(例えば、特開昭48−45305、同昭57−29046、同平5−301481等)。しかしながら、これらの無機微粒子は、平版印刷版において最も望まれている印刷インキによる汚れ防止という点では不十分であった。これを改良するために特開昭57−29046号公報にはメルカプト基またはチオン基と親水基を有する化合物と、無機微粒子を用いる方法が記載されているが、処理液を長期にわたって保管したときに本来の性能が低下するという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は印刷機や印刷版の金属部に錆を発生させない版面処理液を提供することにある。本発明の他の目的は長期にわたって経時しても、画線部と非画線部の表面の親油性と親水性の差を充分に大きく保持することができる平版印刷版用版面処理液を提供することにある。更に他の目的は、銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版に好適な版面処理液を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、コハク酸もしくはその塩、またはその誘導体を分子中に含むモノチオエーテル化合物を含有する不感脂化液または給湿液である平版印刷版用版面処理液によって、基本的に達成された。
【0009】
本発明は、特に銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版に好適な不感脂化液または給湿液から選択される版面処理液である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明に用いられるモノチオエーテル化合物は、その分子中にコハク酸もしくはその塩、またはその誘導体を含む。該化合物の特徴は、比較的多量に用いても画像部のインキ付着性を妨げないで、非画像部を不感脂化し、長期保管に対して安定である。また、印刷機や印刷版の金属部に対して優れた防錆効果を有する。
【0011】
コハク酸の誘導体としては、カルボキシ基の水素原子が置換したエステル、水酸基が置換したアミド基、及び酸無水物等が挙げられる。塩としては、特に限定されないが、Na、K等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩等が挙げられる。
【0012】
エステルを作る基として、アルキル基、アリール基が挙げられる。好ましくは炭素数1〜4の低級アルキル基である。これらはアルキル基またはエチレンオキシド基、プロピレンオキシド基等のアルキレンオキシド基で置換されていてもよい。この場合、アルキレンオキシド基は2個以上が好ましい。
【0013】
アミド基としては、置換及び未置換があるが、炭素数1〜4のアルキル基で置換したものが好ましい。
【0014】
本発明に用いられるモノチオエーテル化合物の代表的なものを化1に示す。
【0015】
【化1】
Figure 0003587285
【0016】
化1中、A及びAはOM、N(R)またはORを表す。Mは水素原 子、アルカリ金属、アンモニウム基等のカチオンを表し、R及びRは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基を表し、Rはアルキル基(例えば、メチル基、エ チル基、プロピル基、ブチル基等)、置換アルキル基(例えば、エチレンオキシド基、プロピレンオキシド基等で置換されたアルキル基)、アリール基(例えば、フェニル基等)等を表す。また、2個のカルボキシ基が脱水した酸無水物であってもよい。Lはメチレン、エチレン等のアルキレン基を表し、nは0または1を表す。Rは未置換のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基、プロピル基 、ブチル基等)、置換アルキル基(例えば、カルボキシ基もしくはその塩、アミド基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基等で置換されたアルキル基)を表す。
【0017】
好ましくは、A及びAがOM、Rがカルボキシ基もしくはその塩で置換されたアルキル基である。以下に本発明に用いられるモノチオエーエル化合物の具体例を挙げるが、これらに限定されることはない。
【0018】
【化2】
Figure 0003587285
【0019】
【化3】
Figure 0003587285
【0020】
【化4】
Figure 0003587285
【0021】
【化5】
Figure 0003587285
【0022】
【化6】
Figure 0003587285
【0023】
【化7】
Figure 0003587285
【0024】
【化8】
Figure 0003587285
【0025】
【化9】
Figure 0003587285
【0026】
【化10】
Figure 0003587285
【0027】
【化11】
Figure 0003587285
【0028】
【化12】
Figure 0003587285
【0029】
【化13】
Figure 0003587285
【0030】
【化14】
Figure 0003587285
【0031】
版面処理液への上記化合物の添加量は0.5〜50g/リットル、好ましくは1〜20g/リットルである。この化合物は比較的多量に用いても、他の性能即ちインキ受理性を阻害しないという特徴を有している。
【0032】
本発明の版面処理液には、平均粒子径0.1ミクロン以下の無機の微粒子を用いることが好ましい。該無機微粒子としては、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ等で、好ましくは、0.003〜0.05ミクロンのコロイダルシリカである。無機の微粒子の含有量は処理液1リットル当り1〜20gであるが、好ましくは、3〜10gである。
【0033】
版面処理液には、上記の化合物以外にも一般に使われている保恒剤、保存剤、湿潤剤、界面活性剤、錯化剤等を混合することができる。例えば、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合物、カルボキシメチルスターチ、硫酸塩、タンニン酸、ポリオール化合物(ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、ヘキシレングリコール等)、有機の弱酸(クエン酸、コハク酸、プロピオン酸等)、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸等も混合することができる。
【0034】
本発明の版面処理液が適用される平版印刷版としては、アルミニウム支持体上に感光性樹脂を塗設したプレセンシタイズド版(PS版)、電子写真法(例えば、エレクトロファックス)で得られる印刷版、及び支持体上にハロゲン化銀乳剤層と物理現像核層を有する銀錯塩拡散転写法を利用した印刷版等がある。特に保水性の経時安定性という点において、銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版の版面処理液に好適である。
【0035】
銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版の版面処理液、特に不感脂化液には銀画像部を親油化するためにメルカプト基又はチオン基を有する化合物を用いることが好ましい。該化合物としては、特公昭48−29723号、特開昭58−127928号等に記載されているものが好ましく用いられる。
【0036】
上記メルカプト基もしくはチオン基を有する化合物の代表例として、次の化15に示される一般式を有するものが挙げられる。
【0037】
【化15】
Figure 0003587285
【0038】
(式中のRは水素原子、炭素数12以下、好ましくは3〜12のアルキル基、アリール基、アラルキル基で、Zは、式中のN、Cと共に5ないし6員環を形成するのに必要な結合の残りの原子団を示す。)
【0039】
5ないし6員環の具体的な例としては、イミダゾール、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、オキサゾール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾール、チアジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン等であり、又これらの環は2個以上の縮合生成した環であってもよく、ベンゼン環やナフタリン環と縮合したものであってもよい。
【0040】
係る化合物の具体例としては、2−メルカプト−4−フェニルイミダゾール、2−メルカプト−1−ベンジルイミダゾール、2−メルカプト−ベンズイミダゾール、1−エチル−2−メルカプト−ベンズイミダゾール、2−メルカプト−1−ブチル−ベンズイミダゾール、1,3−ジエチル−ベンゾイミダゾリン−2−チオン、1,3−ジベンジル−イミダゾリジン−2−チオン、2,2´−ジメルカプト−1,1´−デカメチレン−ジイミダゾリン、2−メルカプト−4−フェニルチアゾール、2−メルカプト−ベンゾチアゾール、2−メルカプトナフトチアゾール、3−エチル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2−チオン、2−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、3−ペンチル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェニル−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカプト−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5−ヘプチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘプチル−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシル−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5−メルカプト−1−フェニル−テトラゾール、2−メルカプト−5−ニトロピリジン、1−メチル−キノリン−2(1H)−チオン、3−メルカプト−4−メチル−6−フェニル−ピリダジン、2−メルカプト−5,6−ジフェニル−ピラジン、2−メルカプト−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−メルカプト−6−ベンジル−1,3,5−トリアジン、1,5−ジメルカプト−3,7−ジフェニル−S−トリアゾリノ〔1,2−a〕−S−トリアゾリン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0041】
上記化合物の使用量は、処理液1リットル当り0.01〜10gで、好ましくは0.02〜5gの範囲で添加する。アミン化合物(例えばアルカノールアミン化合物)、ポリエチレングリコールあるいは第4級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤を溶解助剤として用いることができる。
【0042】
本発明に好適な平版印刷版は、前記したように銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版であり、例えば、支持体上に下塗層、ハロゲン化銀乳剤層及び物理現像核層を有する平版印刷版として、米国特許第3721559号、同第3490905号、同第3385701号、同第3814603号、同第3454398号、同第3764323号、同第3099209号、特公昭44−27242号、同48−30562号、特開昭53−9603号、同53−21602号、同54−103104号、同56−9750号公報等に記載されている。また、アルミニウム支持体に担持された物理現像核の上にハロゲン化銀乳剤層を有する平版印刷版として、特開平5−216236号、同6−81194号公報等に記載されている。
【0043】
係る平版印刷版の製版の1つの実施法によれば、支持体及びその上にハレーション防止を兼ねた下塗層、ハロゲン化銀乳剤層、物理現像核層からなる感光材料を画像露光し、現像処理を行うと潜像が形成されているハロゲン化銀は乳剤中で黒化銀となる。同時に潜像が形成されていないハロゲン化銀は現像処理液中に含まれるハロゲン化銀溶剤の作用で溶解し、感光材料の表面に拡散してくる。溶解し拡散してきた銀錯塩が表面層の物理現像核の上に現像主薬の還元作用によって、画像銀として析出する。
【0044】
【実施例】
以下に本発明を実施例により説明するが、勿論これだけに限定されるものではない。
【0045】
実施例1
PS版に使用する給湿液を下記のように作成した。
Figure 0003587285
【0046】
Figure 0003587285
【0047】
上記2種類の給湿液の10倍に希釈したものについて、鉄くぎをこれらの給湿液に漬浸し、自然状態で3週間放置したときの錆の発生状況を観察した。その結果、従来の給湿液では錆が発生していたが、本発明の給湿液は錆の発生は認められなかった。
本発明の給湿液の化2に代えて、化3、4、7を用いたが、いずれも錆の発生はなかった。
【0048】
実施例2
下記の方法で銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版を作成した。
下引き処理したポリエチレンテレフタレートフィルム支持体の片面に平均粒子サイズ5μのシリカ粒子を含有するゼラチン層(裏塗層)を設け、反対側の面に光反射率が3%になる量のカーボンブラックを含み、写真用ゼラチンに対して20重量%の平均粒径3.5μmのシリカ粉末を含むハレーション防止用下塗り層と、緑感域にスペクトル増感された高感度塩化銀乳剤層(ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成時にハロゲン化銀1モル当たり4×10−6モルの塩化ロジウムを添加したものであり、平均粒径0.3ミクロンであった)とを塗布、乾燥した。
【0049】
下塗り層のゼラチンは3.5g/m、乳剤層のゼラチンは0.8g/m、硝酸銀に換算したハロゲン化銀1.0g/mの割合で塗布された。この下塗り層と乳剤層は硬膜剤としてホルマリンをゼラチンに対して5.0mg/gゼラチン量で含んでいる。乾燥後40℃で7日間加熱した後、この乳剤層の上に、特開昭54−103104号の実施例2のプレートNo.31記載の核塗液を塗布、乾燥し、平版印刷版を作成した。
【0050】
この様にして得られた平版印刷版の原版に像反転機構を有する製版カメラで像露光し、下記の現像液及び安定液を用いて製版処理した。
【0051】
Figure 0003587285
【0052】
Figure 0003587285
【0053】
次に、以下の不感脂化液を作成した。
〈不感脂化液A〉
Figure 0003587285
【0054】
〈不感脂化液B〉
上記不感脂化液Aに2−メルカプトエタノールを2g加えた。
【0055】
〈不感脂化液C〉
Figure 0003587285
(pH6に調整)
【0056】
〈不感脂化液D〉
不感脂化液Cの化2の代わりに化3を加えた。
【0057】
〈不感脂化液E〉
不感脂化液Cの化2の代わりに化4を加えた。
【0058】
〈不感脂化液F〉
不感脂化液Cの化2の代わりに化7を加えた。
【0059】
上記不感脂化液A〜Fの作成直後の液と、35℃の条件下に3カ月放置した液について、印刷性能を以下の方法で評価した。
印刷機エービーディック1250(AB−Dick社製オフセット印刷機の商標)に平版印刷版を装着し、版面上に上記不感脂化液を塗布した後、印刷してインキ受理性と保水性(耐汚れ性)を試験した。
インキ受理性の試験は、インキとしてAB−Dick3−1012墨インキを使用し、保水性の試験は、インキとしてVANSON2329を使用した。尚、用いた給湿液を以下に示す。
【0060】
〈給湿液〉
Figure 0003587285
【0061】
インキ受理性の評価は、版面にインキを接触させると同時に紙を送り始め、良好な画像濃度で濃度ムラのない印刷物が得られるまでの印刷枚数として評価した。保水性の評価は、1000枚印刷を行い、そのときの印刷物の汚れの程度から次の3つの水準で行った。
○ 全く汚れがない
△ 部分的もしは薄い汚れ
× 全面的な濃い汚れ
結果を表1に示す。
【0062】
【表1】
Figure 0003587285
【0063】
本発明の不感脂化液はインキ受理性を阻害することなく優れた保水性を示し、保存経時でも安定した保水性を示す。
【0064】
実施例3
更に、比較の不感脂化液Gを作成した。
〈不感脂化液G〉
Figure 0003587285
【0065】
実施例2の不感脂化液A〜Fと前記Gについて、鉄くぎをこれらの不感脂化液に漬浸し、自然状態で3週間放置したときの錆の発生状況を以下の基準で評価した。その結果を表2に示す。
○:錆の発生がない。
△:錆が発生している。
×:錆が著しく発生している。
【0066】
【表2】
Figure 0003587285
【0067】
上記結果より、本発明は錆の発生防止に対して極めて優れていることがわかる。
【0068】
実施例4
以下の給湿液を作成した。
〈給湿液A〉
Figure 0003587285
【0069】
〈給湿液B〉
上記給湿液Aに2−メルカプトエタノールを5g加えた。
【0070】
〈給湿液C〉
Figure 0003587285
【0071】
〈給湿液D〉
Figure 0003587285
【0072】
〈給湿液E〉
上記給湿液Dの化2の代わりに化3を加えた。
【0073】
〈給湿液F〉
上記給湿液Dの化2の代わりに化4を加えた。
【0074】
〈給湿液G〉
上記給湿液Dの化2の代わりに化7を加えた。
【0075】
上記給湿液を実施例2と同様に製造直後と、35℃3カ月放置について以下の方法で試験した。
実施例2に準じて製版した平版印刷版を印刷機リョービ3200CD(リョービK.K社製)に装着し、版面上に実施例1の不感脂化液Aを塗布して印刷した。インキ(大日本インキ株製Fグロス紫68N)と上記給湿液を用いて印刷し、地汚れが発生し印刷に供せなくなったときの印刷枚数で、以下の基準で評価した。
【0076】
○:10000枚以上
△:5000〜10000枚
×:5000枚以下
【0077】
また、錆についても実施例3と同様にいて評価した。その結果を表3に示す。
【0078】
【表3】
Figure 0003587285
【0079】
上記結果より、本発明の給湿液は、長期保管経時しても地汚れの発生がなく、また錆に対しても優れた効果を示すことがわかる。
【0080】
【発明の効果】
本発明の版面処理液は、長期保管経時しても、高い保水性を保持することができ、かつ錆に対しても優れた効果がある。特に銀錯塩拡散転写法を利用した平版印刷版に好適に用いることができる。

Claims (1)

  1. コハク酸もしくはその塩、またはその誘導体を分子中に含むモノチオエーテル化合物を含有する不感脂化液または給湿液である平版印刷版用版面処理液。
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