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JP3614507B2 - ローテータ装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、岩盤にさく孔を行うときにさく孔機のロッドの継足し及び回収を行うロッドチェンジャ等において、棒状体を回転させるため使用されるローテータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ドリルジャンボやファンカットドリル等のさく孔機では、ガイドシェルに搭載されたさく岩機にシャンクロッドを挿着し、このシャンクロッドに所定長のロッドをスリーブを介して接続し、ロッド先端にはビットを取付け、さく岩機から打撃と回転をビットに伝達し、さく岩機に送りを与えて岩盤にさく孔する。さく孔長がロッドの長さより長い場合には、さく孔作業の際にロッドの継足し及び回収を行う。
【0003】
このロッドの継足し、回収の作業は、かって人力で行われていたが、近年機械化され、ロッドチェンジャによって行われるようになっている。このロッドチェンジャには、ロッドを回転させてねじの接続、切り離しを行うためのローテータ装置が装備されている。
ローテータ装置としては、従来、図10に示すような3ローラ式のものが用いられていた。このローテータ装置は、シリンダ91とスプリング92とで開閉される左右のローテータアーム93L、93Rに設けた左右のローラ94L、94Rと、中央のローラ94Cとでロッド95を挟持し回転を与えるようになっている。
【0004】
ここで、中央のローラ94Cの軸96Cが駆動軸であり、左右のローラ94L、94Rの軸96L、96Rが従動軸となっている。
図11に示すように、ロッド95に反時計方向の回転を与える場合、中央のローラ94Cと左右のローラ94L、94Rとは、いずれも時計方向に回転しなければならない。従って、駆動軸である中央のローラ94Cの軸96Cと、従動軸である左右のローラ94L、94Rの軸96L、96Rとの間には、反時計方向に回転して回転を伝達する中間ギヤ97L、97Rが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このローテータ装置は、中央のローラ94Cと左右のローラ94L、94Rとでロッド95を挟持するものであるため、ローテータ装置をロッド95の中心に確実に合わせなければならず、調整不足によるトラブルが発生しがちであり、ロッド95と中央のローラ94Cと左右のローラ94L、94Rとの接点が3点のみであるので、回転力の伝達効率がわるい。また、回転伝達用のギヤ等の使用部品点数が多くなり、構造が複雑で高価となる。
【0006】
本発明は、ローテータ装置におけるかかる問題を解決するものであって、多少の芯ずれがあっても確実にロッドを挟持することができ、ロッドとの接触面積が大で回転力の伝達効率が高く、且つ、構造がシンプルで部品点数が少なく廉価なローテータ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、棒状体を回転させるローテータ装置において、ローテータフレームに支持されたヘッド軸にヘッドプーリを設け、開閉可能な左右のローテータアームに支持されたテール軸にそれぞれテールプーリを設け、ヘッドプーリとテールプーリとの間に棒状体を挟持して回転を与えるベルトを張設することにより、ローテータ装置の上記課題を解決している。
【0008】
【作用】
棒状体を回転させるときには、左右のローテータアームを開いて左右の伝動ベルトの間に棒状体を入れた後、ローテータアームを閉じ棒状体を左右のベルトで挟持する。それからプーリを回転させてベルトを走行させると、棒状体にはこのベルトにより回転が与えられる。
【0009】
このローテータ装置では、可撓性のあるベルトを利用して棒状体を挟持するので、多少の芯ずれがあっても支障はなく、従って当初の位置決めがきわめて容易となる。
また、棒状体とベルトの接触は面接触となるので、回転力の伝達効率が高く、確実に回転が伝達される。
【0010】
【実施例】
図1は本発明の一実施例であるローテータ装置を装備したロッドチェンジャを搭載しているさく孔機の側面図、図2はロッドチェンジャの正面図、図3はロッドチェンジャの平面図、図4は図3のA−A線端面図、図5はローテータアームの開閉機構の説明図、図6乃至図9はベルトの作動の説明図である。
【0011】
ここで、さく孔機1は、坑道の周壁にさく孔するファンカットドリルであって、台車11の先端部にチルトブーム12が枢支されチルト用シリンダ13で上下傾動可能になっており、このチルトブーム12の先端部に側面視L字状となるようにスイングブーム14の基端部が軸着されスイング用シリンダ15で左右にスイング可能になっている。スイングブーム14の先端部には360°旋回する旋回機構16が設けられており、この旋回機構16にはガイドマウンチング17を介してガイドシェル18が、チルトブーム12に対しほぼ垂直な面上で360°旋回するよう支持されている。ガイドシェル18にはさく岩機19が搭載され、公知の送り機構(図示略)によりガイドシェル18に沿って移動する。
【0012】
このガイドシェル18の側面には、マガジン4とロッドキャリア5とローテータ装置7とを備えたロッドチェンジャ2が設けられている。
マガジン4は、周縁部にロッド3を収納する複数の収納口47を備えた円盤状のフロントマガジン41とリヤマガジン42とを、所定間隔で円筒状のマガジン軸43に固設したものであり、このマガジン軸43が、ガイドシェル18の側面に固定されているマガジンフレーム44に支持されたキャリアブーム軸51上に、回転可能に装着されている。マガジン軸43の上端部にはスプロケット45が設けられており、マガジン用モータ(図示略)からチエン(図示略)を介して回転が与えられる。
【0013】
ロッドキャリア5は、キャリアブーム52とキャリアアーム53とクランプフック54とを備えている。キャリアブーム軸51の両端部にはキャリアブーム52の基端部が固定されており、このキャリアブーム52は、マガジンフレーム44との間に取付けたキャリアブームシリンダ55で回動されるようになっている。
【0014】
キャリアブーム52の先端部にはキャリアアーム軸56が支持されており、このキャリアアーム軸56には、リンク57が固定されている。このリンク57とマガジンフレーム44との間にはキャリアアームシリンダ58が取付けられており、このキャリアアームシリンダ58でキャリアアーム軸56が回動されるようになっている。このキャリアアーム軸56には、キャリアアーム53の基端部がパワーロック59で固定されている。
【0015】
キャリアアーム53の先端部には、クランプフック54が枢着されており、このクランプフック54は、キャリアアーム53との間に取付けたクランプシリンダ60で回動され、ロッド3を把持するようになっている。
キャリアアーム軸56の中央部には、ローテータ7がパワーロック79で固定されている。このローテータ7では、ローテータフレーム70にヘッド軸71が回転可能に支持されており、このヘッド軸71には左右のローテータアーム72L、72Rの基端部が回動可能に取付けられていて、このローテータアーム72L、72Rの先端部にテール軸73L、73Rが回転可能に支持されている。
【0016】
ヘッド軸71にはヘッドプーリ74が設けられており、テール軸73L、73Rにはテールプーリ75L、75Rが設けられていて、ヘッドプーリ74とテールプーリ75L、75Rとの間にはベルト76L、76Rが張設されている。
ヘッド軸71の一端には、スプロケット77が固定されており、ローテータ用モータ78からチェン80、スプロケット77を介してヘッド軸71に回転が与えられ、この回転によってヘッドプーリ74がベルト76L、76Rを走行させる。
【0017】
右側のローテータアーム72Rは基端部がヘッド軸71より左方に延出している。この延出端部と左側のローテータアーム72Rの中間部との間には、スプリング82を挿着したローテータアームシリンダ81が取付けられていて、スプリング82によって常時ローテータアーム72L、72Rの先端部が閉じる方向へ付勢されており、ローテータアームシリンダ81を短縮させることによりローテータアーム72L、72Rの先端部が開くようになっている。また、ローテータフレーム70には、ローテータアーム72L、72Rの揺動と開閉の範囲を規制するストッパ84が設けられている。
【0018】
さく孔作業を行う場合には、さく孔機1の台車11をさく孔位置付近に設置し、チルト用シリンダ13を伸長してチルトブーム12を走行時の格納位置から下方へ傾動させ、水平な状態とする。次に左右のスイング用シリンダ15を伸縮させてスイングブーム14を左右にスイングし旋回機構16を移動させた後、旋回機構16でガイドマウンチング17を旋回させ、ガイドシェル18をさく孔位置に位置決めする。それから、さく岩機19を駆動してさく孔する。ロッド1本分のさく孔が終わると、ロッドの継足しを行う。
【0019】
ロッドの継足しは次の手順で行う。
さく岩機19を空打ちしてさく岩機19のシャンクロッドとロッド3の後端のスリーブとの接続部のねじを緩め、セントラライザ(図示略)でスリーブをクランプし、さく岩機19を逆転させてさく岩機19のシャンクロッドとロッド3のスリーブとの接続部のねじを切り離し、さく岩機19をガイドシェル18の後端(図1上、上端)まで後退させる。
【0020】
マガジン4の収納口47にはロッド3が収納されており、ロッドキャリア5のクランプフック54は、ロッド3をクランプしている。そこで、キャリアアームシリンダ58を短縮してキャリアアーム53を若干回動させ、ロッド3をマガジン4から取り出す。
キャリアブームシリンダ55を短縮して、キャリアブーム52をガイドシェル18側へ旋回させる。このとき、キャリアアームシリンダ58を伸縮させないでおくと、リンク57の作用により、ロッド3はガイドシェル18側へ直線的に移動する。
【0021】
そこでキャリアアームシリンダ58を伸長してキャリアアーム53を若干回動させ、ロッド3の中心がさく孔軸線Xと一致するよう位置決めを行った後、クランプシリンダ60を若干短縮してクランプフック54を緩め、ロッド3が回転可能な程度に保持する。
このとき、ローテータ装置7もキャリアアーム軸56に固定されているので、ロッドキャリア5の動きに伴ってロッド3側へ移動する。そこで、ローテータアームシリンダ81を短縮させ、ローテータアーム72L、72Rの先端部を図6に示すように開いておき、ロッド3が左右のベルト76L、76Rの間で自由に回転できるようにする。
【0022】
さく岩機19を正転しながら前進させてシャンクロッドとロッド3後端のスリーブのねじを接続し、さらにロッド3の前端のねじを前方のロッド3後端のスリーブのねじと接続する。
マガジン用モータでマガジン4を回転させ、次の継足し用のロッド3を取り出し位置まで移動させる。
【0023】
クランプシリンダ60を短縮してクランプフック54を開き、キャリアアームシリンダ58を短縮しキャリアアーム53を若干回動させて、クランプフック54をロッド3から離脱させた後、キャリアブームシリンダ55を伸長して、キャリアブーム52をマガジン4側へ旋回させる。このとき、キャリアアームシリンダ58を伸縮させないでおくと、リンク57の作用により、クランプフック54はマガジン4側へ直線的に移動する。
【0024】
キャリアアームシリンダ58を伸長しキャリアアーム53を回動させ、クランプシリンダ60を伸長してクランプフック54でロッド3をクランプすることにより継足しが終了する。
このとき、ローテータ装置7もロッドキャリア5の動きに伴ってマガジン4側へ戻り、ロッド3が左右のベルト76L、76Rの間に入る。
【0025】
このようにロッドキャリア5が元の位置に戻ると、さく孔を再開し、所定のさく孔長に達するまでこのサイクルを繰り返す。但し、最終のサイクルでは、クランプフック54で次のロッド3をクランプする必要はなく、クランプフック54を開いた状態にしておく。所定のさく孔長に達すると、ロッド3の回収を行う。
ロッドの回収は次の手順で行う。
【0026】
さく岩機19で空打ちを十分行って、全てのロッド3の接続部のねじを緩めた後、さく岩機19をロッド3の1本分の距離だけ後退させ、そのロッド3の前端部のスリーブをセントラライザでクランプする。
キャリアアームシリンダ58を短縮してキャリアアーム53を回動させ、キャリアブームシリンダ55を短縮して、キャリアブーム52をガイドシェル18側へ旋回させる。
【0027】
キャリアアームシリンダ58を伸長してキャリアアーム53を回動させ、クランプシリンダ60を若干伸長して、クランプフック54でロッド3を回転可能な程度に保持する。
このとき、ローテータ装置7はキャリアアーム軸56に固定されているので、さく孔軸線Xまで移動している。そこで、ローテータアームシリンダ81を伸長させ、ローテータアーム72L、72Rの先端部を図7に示すように閉じて、ロッド3を左右のベルト76L、76Rで挟持し回転が与えられるようにする。
【0028】
ローテータアーム72L、72Rの先端部を閉じてロッド3を挟むとき、ベルト76L、76Rは可撓性があり、ローテータアーム72L、72Rはストッパ84で規制された範囲で揺動可能であるので、図8や図9に示すように、ロッド3とベルト76L、76Rとの位置関係に多少の芯ずれがあっても確実にロッド3を挟持することができる。
【0029】
さく岩機19を逆転しながら後退させると共に、ローテータ用モータ78でヘッド軸71を回転させ、ベルト76L、76Rを走行させて挟持しているロッド3に回転を与えることにより、まずロッド3の前端のねじを前方のロッド3後端のスリーブから切り離す。このときベルト76L、76Rとロッドとの接触面積が大であるので、回転力の伝達効率が高く確実に切り離しが行われる。
【0030】
所定の回収位置でさく岩機19の後退を停止し、クランプシリンダ60を伸長してクランプフック54でロッド3をクランプする。それから、再度さく岩機19を逆転しながら後退させてシャンクロッドをロッド3後端のスリーブから切り離す。この間に、マガジン4を回転させて、空の収納口47がロッド3を収納できるよう、位置合わせを行う。
【0031】
キャリアアームシリンダ58を短縮しキャリアアーム53を回動させて、ロッド3をさく孔軸線Xから離脱させた後、キャリアブームシリンダ55を伸長して、キャリアブーム52をマガジン4側へまで旋回させる。このとき、キャリアアームシリンダ58を伸縮させないでおくと、リンク57の作用により、ロッド3はマガジン4側へ直線的に移動する。
【0032】
キャリアアームシリンダ58を伸長しキャリアアーム53を回動させ、ロッド3を収納口47内に収納する。クランプシリンダ60を短縮してクランプフック54を開き、同時にローテータアームシリンダ81を短縮させてローテータアーム72L、72Rの先端部を開き後端のロッド3回収が終了する。
そこで、さく岩機19を前進し正転してシャンクロッドを前方のロッド3のスリーブに接続し、セントラライザのクランプを開き、再度上記のサイクルを繰り返す。
【0033】
以上本発明のローテータ装置をさく孔機のロッドチェンジャに使用した実施例について述べたが、さく孔機のロッド以外の棒状体を回転させる場合にも有効に使用することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のローテータ装置によれば、可撓性のあるベルトを利用して棒状体を挟持するので、多少の芯ずれがあっても支障はなく、従って当初の位置決めがきわめて容易となる。
また、棒状体とベルトの接触は面接触となるので、回転力の伝達効率が高く、確実に回転が伝達される。
【0035】
そして、ローテータ装置は、構造がシンプルで部品点数が少なく小型化でき、廉価に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるローテータ装置を装備したロッドチェンジャを搭載しているさく孔機の側面図である。
【図2】ロッドチェンジャの正面図である。
【図3】ロッドチェンジャの平面図である。
【図4】図3のA−A線端面図である。
【図5】ローテータアームの開閉機構の説明図である。
【図6】ベルトの作動の説明図である。
【図7】ベルトの作動の説明図である。
【図8】ベルトの作動の説明図である。
【図9】ベルトの作動の説明図である。
【図10】従来のローテータ装置の説明図である。
【図11】従来のローテータ装置の回転伝達の説明図である。
【符号の説明】
1 さく孔機
2 ロッドチェンジャ
3 ロッド
4 マガジン
5 ロッドキャリア
7 ローテータ装置
11 台車
12 チルトブーム
14 スイングブーム
16 旋回機構
18 ガイドシェル
19 さく岩機
44 マガジンフレーム
47 収納口
51 キャリアブーム軸
52 キャリアブーム
53 キャリアアーム
54 クランプフック
55 キャリアブームシリンダ
56 キャリアアーム軸
57 リンク
58 キャリアアームシリンダ
60 クランプシリンダ
70 ローテータフレーム
71 ヘッド軸
72L、72R ローテータアーム
73L、73R テール軸
74 ヘッドプーリ
75L、75R テールプーリ
76L、76R ベルト
77 スプロケット
78 ローテータ用モータ
80 チエン
81 ローテータアームシリンダ
82 スプリング

Claims (1)

  1. 棒状体を回転させるローテータ装置であって、ローテータフレームに支持されたヘッド軸にヘッドプーリを設け、開閉可能な左右のローテータアームに支持されたテール軸にそれぞれテールプーリを設け、ヘッドプーリとテールプーリとの間に棒状体を挟持して回転を与えるベルトを張設したことを特徴とするローテータ装置。
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