JP4024360B2 - 新規陰イオン界面活性剤 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は新規な陰イオン界面活性剤に関し、詳しくは、乳化力、分散力、可溶化力に優れ、しかもクラフト点が低く、常温での水への溶解性に優れる、洗浄剤、乳化・分散剤、可溶化剤として有用な新規な陰イオン界面活性剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来より、洗浄剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪酸塩などの陰イオン界面活性剤が多く使用されている。一般的に陰イオン界面活性剤の疎水基中の炭化水素鎖の鎖長は、長くなるに従って界面活性が増大し、乳化力、分散力、可溶化力が強くなり、その結果洗浄剤としての洗浄力は向上することが知られている。しかし、アルキル鎖長の増大とともに陰イオン界面活性剤のクラフト点は上昇し、一定以上のアルキル鎖長のものは、常温での水への溶解性が著しく低下し、界面活性が発揮されなくなることから、洗浄剤としては使用が困難となる。このために炭化水素鎖長12、14を中心とした組成の陰イオン界面活性剤がもっぱら使用されている。
【0003】
しかし、高い界面活性能とともに、自然界に存在する油脂には炭化水素鎖16や18といった組成が多く存在する事実とを考え合わせると、16、18といった炭化水素鎖長を有する陰イオン界面活性剤が常温で使用できることは非常に有意義なことであり、クラフト点を如何に下げるかは、界面活性剤の応用上非常に重要である。
【0004】
クラフト点を下げる方法としては、
(1) 界面活性剤の疎水基に、不飽和結合や分岐鎖を導入する方法
(2) ポリエチレンオキシド基やポリプロピレンオキシド基を導入する方法
(3) 他の界面活性剤を混合する方法
などが考えられるが、(1) の方法は汎用性に欠け、(2) の方法は使用感低下の原因となり、(3) の方法は極端にクラフト点の異なる界面活性剤の混合では有効ではない。
【0005】
一方、陰イオン界面活性剤においては、一般に親水基中の対イオンはナトリウムなどのアルカリ金属塩が使用されているが、他基剤との相溶性向上、泡性能改良、刺激性低下等が要求される場合には、アンモニウム、アルカノールアミン、塩基性アミノ酸、ジアミンなどの塩基性有機化合物が対イオンとして使用される。クラフト点を下げることに関しても、対イオンとして塩基性有機化合物を対イオンとして使用することは、一つの有効な解決手段であるが、対イオンを何に変えればクラフト点が下がるのかを予想するのは難しく、アンモニウム、アルカノールアミン、塩基性アミノ酸、ジアミンなどすでに陰イオン界面活性剤の対イオンとして知られる塩基性化合物では満足のいく状態ではなかった。
【0006】
従って、本発明の課題は、炭素数12〜18といった長い炭化水素鎖を有しても、クラフト点が低く、常温での水への溶解性に優れ、洗浄剤、乳化・分散剤、可溶化剤等に利用できる新規な陰イオン界面活性剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究の結果、特定のアミドアミン化合物を対イオンとする新規な陰イオン界面活性剤が上記課題を解決できることを見いだし本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、アミド基を含むアミン誘導体のプロトン付加体を対イオンとする陰イオン界面活性剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0009】
本発明の陰イオン界面活性剤は、アミド基を含むアミン誘導体のプロトン付加体を対イオンとするものであれば特に限定されないが、アミド基を含むアミン誘導体のプロトン付加体の分子量が 100〜500 、好ましくは 100〜300 のものが、クラフト点が低いという点で好ましい。
【0010】
本発明の陰イオン界面活性剤の対イオンとなるアミド基を含むアミン誘導体のプロトン付加体としては、一般式(I)
【0011】
【化3】
【0012】
〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくは水素原子を示し、R3は炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキレン基、フェニレン基、もしくは炭素数1〜3のアルキル基で置換されたアルキル置換フェニレン基を示し、R4は水素原子、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、フェニル基、もしくはヒドロキシフェニル基を示し、X はアミド基を示す。〕
で表されるものが好ましい。
【0013】
R1及びR2は同一でも異なっていても良く、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくは水素原子を示すが、その中でも炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基が好ましく、炭素数1〜2の直鎖アルキル基又はヒドロキシアルキル基が特に好ましく、メチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基が最も好ましい。
【0014】
R3は炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキレン基、フェニレン基、もしくは炭素数1〜3のアルキル基で置換されたアルキル置換フェニレン基を示すが、炭素数2〜6の直鎖又は分岐のアルキレン基、もしくはフェニレン基が好ましく、炭素数2〜3の直鎖アルキレン基が特に好ましい。
【0015】
R4は水素原子、炭素数1〜12の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、フェニル基、もしくはヒドロキシフェニル基を示すが、水素原子、炭素数1〜10の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、フェニル基、もしくはヒドロキシフェニル基が好ましく、炭素数1〜10の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくはフェニル基が特に好ましく、炭素数1〜7の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくはフェニル基が最も好ましい。
【0016】
X はアミド基を示すが、その方向は-CONH-、-NHCO-のどちらでも良く、-NHCO-が好ましい。
【0017】
上記一般式(I)で表されるブロトン付加体としては、R1及びR2が同一又は異なる炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基であり、R3が炭素数2〜6の直鎖又は分岐のアルキレン基、もしくはフェニレン基であり、R4が水素原子、炭素数1〜10の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、フェニル基、もしくはヒドロキシフェニル基であり、X が-NHCO-又は-CONH-であるものが好ましく、R1及びR2が同一又は異なって、炭素数1〜2の直鎖アルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R3が炭素数2〜3の直鎖アルキレン基であり、R4が水素原子、炭素数1〜10の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくはフェニル基であり、X が-NHCO-であるものが更に好ましく、R1及びR2が同一又は異なって、炭素数1〜2の直鎖アルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R3が炭素数2〜3の直鎖アルキレン基であり、R4が水素原子、炭素数1〜7の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくはフェニル基であり、X が-NHCO-であるものが特に好ましい。
【0018】
本発明の陰イオン界面活性剤は、アミド基を含むアミン誘導体のプロトン付加体を対イオンとするものであれば特に限定されず、陰イオン基は、公知の陰イオン界面活性剤から誘導される陰イオン基であればいずれでもよい。本発明の陰イオン界面活性剤の代表的なものとしては、一般式(II)
【0019】
【化4】
【0020】
〔式中、Y は高級脂肪酸、アルキル又はアルケニル硫酸、アルキルスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、N−アルキルアミドアルカノール硫酸、アルキル又はアルケニルエーテル硫酸、ポリオキシアルキレンアルキルカルボン酸、アルキル又はアルケニルリン酸、N−アシル−N−メチルタウリン、N−アシルタウリン、アシルイセチオン酸、N−アシルアミノ酸、N−アシル−β−アラニン、N−アシル−N−カルボキシアルキルグリシン、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、N−アシルアミノアルカンスルホン酸、スルホコハク酸エステル、スルホコハク酸アミド又はアミドエーテルカルボン酸から誘導される陰イオン基を示し、M は陰イオン基Y の価数を示し、R1, R2, R3, R4及びX は前記の意味を示す。〕
で表される化合物が挙げられる。
【0021】
この一般式(II)で表される化合物の中では、Y が、アルキル基又はアルケニル基の炭素数8〜20のアルキル又はアルケニル硫酸、アルキル又はアルケニル基の炭素数8〜20のアルキル又はアルケニルリン酸、炭素数8〜20の高級脂肪酸、アルキル基の炭素数が8〜20のアルキルベンゼンスルホン酸、アシル基の炭素数が8〜20のN−アシルアミノ酸、又はアシル基の炭素数が8〜20でアルカンの炭素数が1〜6のN−アシルアミノアルカンスルホン酸から誘導される陰イオン基であるものが好ましく、更にはアルキル基の炭素数12〜18のアルキル硫酸、アルキル基の炭素数12〜18のアルキルリン酸、炭素数12〜18の飽和脂肪酸、又はアシル基の炭素数が12〜18のN−アシルタウリンから誘導される陰イオン基、特にアルキル基の炭素数16〜18のアルキル硫酸、アルキル基の炭素数16〜18のアルキルリン酸、炭素数16〜18の飽和脂肪酸、又はアシル基の炭素数が16〜18のN−アシルタウリンから誘導される陰イオン基であるものが好ましい。
【0022】
本発明の陰イオン界面活性剤は、アミド基を含むアミン誘導体、例えば、一般式(III)
【0023】
【化5】
【0024】
(式中、R1, R2, R3, R4及びX は前記の意味を示す。)
で表される化合物と、アルキル又はアルケニル硫酸;アルキルスルホン酸;アルキルベンゼンスルホン酸;α−オレフィンスルホン酸;N−アルキルアミドアルカノール硫酸;アルキル又はアルケニルエーテル硫酸;ポリオキシエチレンアルキル酢酸等のポリオキシアルキレンアルキルカルボン酸;アルキル又はアルケニルリン酸;N−アシル−N−メチルタウリン;N−アシルタウリン;アシルイセチオン酸;N−アシルグルタミン酸、N−アシルアスパラギン酸等のN−アシルアミノ酸;N−アシル−β−アラニン;N−アシル−N−カルボキシエチルグリシン等のN−アシル−N−カルボキシアルキルグリシン;ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸等のポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸;N−アシルアミノアルカンスルホン酸;スルホコハク酸エステル;スルホコハク酸アミド;アミドエーテルカルボン酸等との中和反応を行なうことにより製造することができる。
【0025】
また、一般式(III) で表される化合物は、例えば、一般式 (IV)
【0026】
【化6】
【0027】
(式中、R1, R2及びR3は前記の意味を示す。)
で表されるアミンと、一般式(V)又は (VI)
【0028】
【化7】
【0029】
(式中、R4は前記の意味を示し、R5は水素原子又は低級アルキル基を示し、R6は炭素数2〜12のアルキレン基を示す。)
で表されるカルボン酸、その低級アルキルエステルあるいはラクトンとを反応させることにより得ることができる。
【0030】
【実施例】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
【0031】
実施例1
ステアリル硫酸−ジメチル(6−ヒドロキシヘキサノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0032】
【化8】
【0033】
(1) 6−ヒドロキシヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドの合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量1リットルの四つ口フラスコにε−カプロラクトン 228.3g(2モル)を入れ、80℃に加熱した。そこへ、ジメチルアミノプロピルアミン 204.4g(2モル)を30分で滴下し、その後140 ℃まで加熱して3時間攪拌した。得られた生成物から、減圧下蒸留して精製し、6−ヒドロキシヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド 367g(収率85%)を得た。この化合物はガスクロマトグラフィー〔カラム; DB17(J&W サイエンティフィック)〕で純度99.5%、全アミン価は257.6 (理論値 259.4)、3級アミン価は 257.2(理論値 259.4)であった。また、赤外
線吸収スペクトル、1H−NMR スペクトルの結果は以下の通りであった。
【0034】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 板、neat)
3304-3100(O-H伸縮、N-H伸縮)、2944,2868(C-H 伸縮)、1642(C=O伸縮) 、 1554(N-H変角)、1058(C-O伸縮、C-N 伸縮)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)重水中
a:1.5 (8H,m)、b:2.2 (6H, s) 、c:2.3 (4H, dt)、d:3.2 (2H, t) 、e:3.6(2H, t)
【0035】
【化9】
【0036】
(2) ステアリル硫酸−ジメチル(6−ヒドロキシヘキサノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 500mlの四つ口フラスコにステアリルアルコール40.6g(0.15モル)とクロロホルム 400gを入れ、室温で攪拌して溶解させた。そこへクロロスルホン酸26.2g(0.22モル)をおよそ1時間で滴下した。滴下終了後、室温で3時間攪拌した。反応混合物をイソプロパノール70gを含む氷水 200g中に注ぎ、分液ロートに移して激しく振盪した後、有機層を分離した。この有機層に、上記(1) で合成した6−ヒドロキシヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドを添加して中和し、減圧下で溶媒を留去した。得られた固体をアセトンから再結晶して、ステアリル硫酸−ジメチル(6−ヒドロキシヘキサノイルアミドプロピル)アミン塩の白色粉末を73.1g(収率86%)得た。このものの陰イオン界面活性剤純度をエプトン法にて滴定したところ99.5%であった。また、赤外線吸収スペクトル、1H -NMRスペクトル及び元素分析の結果は以下の通りであった。
【0037】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 錠剤法)
3344-3052(O-H伸縮、N-H 伸縮)、2928,2860(C-H伸縮)、1648(C=O伸縮)、
1554(N-H変角)、1050(C-O伸縮、C-N 伸縮)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)重水中
a:0.9 (3H,m)、b:1.0-1.8 (38H, m)、c:2.0 (2H, tt)、d:2.3 (2H, t)、e:2.9 (6H, s) 、f:3.2(4H, dt) 、g:3.6 (2H, t) 、h:4.0(2H , t)
【0038】
【化10】
【0039】
・元素分析値(C29H62N2SO6=566.88)
計算値(%) C:61.44 H:11.02 N:4.94 S:5.67
測定値(%) C:61.54 H:11.22 N:4.88 S:5.55
実施例2
モノセチルリン酸エステル−ジメチル(6−ヒドロキシヘキサノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0040】
【化11】
【0041】
攪拌機を備えた容量 100mlの三つ口フラスコにセチルリン酸3.22g(0.01モル)と、実施例1の(1) で合成した6−ヒドロキシヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド2.16g(0.01モル)を秤取り、クロロホルム50mlを加えて攪拌した。減圧下で溶媒を留去して、白色固体を5.35g(収率99%)得た。このものの1H-NMRスペクトル及び元素分析結果は以下の通りであった。
【0042】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm )CDCl3 中
a:0.9 (3H, t) 、b: 1.3〜1.6 (34H, m)、c:2.0 (2H, q) 、d:2.25 ( 2H, t)、e:2.8(6H, s)、f:3.0 (2H, t) 、g:3.4(2H, m)、h:3.6(2H, t)、i:3.9(2H, t)
【0043】
【化12】
【0044】
・元素分析値(C27H59N2PO6=538.75)
計算値(%) C:60.19 H:11.03 N:5.19 S:5.78
測定値(%) C:60.05 H:11.15 N:5.11 S:5.88
実施例3
パルミトイルタウリン−ジメチル(6−ヒドロキシヘキサノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0045】
【化13】
【0046】
容量 500mlのビーカーにパルミトイルタウリンナトリウム塩15.0g(0.04モル)と6−ヒドロキシヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド10.1g(0.05モル)を取り、イオン交換水 300mlを加えた。攪拌下、塩酸(36%)4.77g(0.05モル)を加えた後、60℃まで加熱して溶解させた。そのまま電気透析に2時間かけ、脱塩を行った。この際、伝導度は22.3ms/mから3.0ms/m まで減少した。10℃まで冷却し不溶物を濾過により除去した後、減圧下溶媒を留去した残渣をアセトンから再結晶してパルミトイルタウリン−ジメチル(6−ヒドロキシヘキサノイルアミドプロピル)アミン塩の白色粉末を得た。このものの陰イオン界面活性剤純度をエプトン法にて滴定したところ98.0%であった。また1H-NMRスペクトル及び元素分析結果は以下の通りであった。
【0047】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm )CDCl3 中
a:0.9 (3H,t)、b:1.3〜1.6(32H, m)、c:1.9(2H, m)、d:2.25(4H, m) 、e:2.6(6H, s)、f:2.8(2H, t)、g:3.15(4H, dt)、h:3.6(4H, dt)
【0048】
【化14】
【0049】
・元素分析値(C29H60N3SO6=578.88)
計算値(%) C:60.17 H:10.44 N:7.25 S:5.56
測定値(%) C:60.30 H:10.57 N:7.35 S:5.54
実施例4
ステアリル硫酸−ジメチル(n−ヘプタノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0050】
【化15】
【0051】
(1) n−ヘプタン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドの合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 300mlの三つ口フラスコにジメチルアミノプロピルアミン 76.48g(0.75モル)とナトリウムメチラート(28%メタノール溶液) 3.4g(0.018 モル)を入れ、80℃に加熱した。そこへ、ヘプタン酸メチル102.80g(0.71モル)を30分で滴下し、その後 130℃まで加熱して5時間攪拌した。得られた生成物を減圧下蒸留して精製し、ヘプタン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド 105g(収率69%)を得た。この化合物はガスクロマトグラフィー〔カラム;DB17(J&Wサイエンティフィック)〕で純度99.0%、全アミン価は261.5 (理論値261.8)、3級アミン価は 261.2(理論値 261.8)であった。また、赤外線吸収スペクトル及び1H-NMRスペクトル値は以下の通りであった。
【0052】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 板、neat)
3300(N-H伸縮) 、2940,2860 、2820(C-H伸縮)、1650(C=O伸縮)、1556(N-H 変角)、1460 (C-H 変角)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9 (3H,t)、b:1.8(6H, m)、c:1.6 (4H, dq)、d:2.15(2H, t) 、e:2.3(6H, s)、f:2.4(2H, t)、g:3.3(2H, dt)
【0053】
【化16】
【0054】
(2) ステアリル硫酸−ジメチル(n−ヘプタノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
中和剤として上記の(1) で合成したn−ヘプタン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドを用いる以外は、実施例1の(2) で記述した方法でステアリルアルコールの硫酸化及び中和後の精製を行って、ステアリル硫酸−ジメチル(n−ヘプタノイルアミドプロピル)アミン塩の白色粉末を50.8g(収率60%)得た。このものの陰イオン界面活性剤純度をエプトン法にて滴定したところ99 .9%であった。また、1H-NMRスペクトル及び元素分析結果は以下の通りであった。
【0055】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9 (6H, t) 、b: 1.2〜1.65 (40H, m) 、c:2.05 (2H, m)、d:2. 25(2H,t)、e:2.9(6H, s)、f:3.2(2H, t)、g:3.4 (2H, m) 、h:4.05 (2H, t)
【0056】
【化17】
【0057】
・元素分析値(C30H64N2SO5=564.91)
計算値(%) C:63.78 H:11.41 N:4.95 S:5.70
測定値(%) C:63.88 H:11.20 N:4.88 S:5.59
実施例5
ステアリン酸−ジメチル(n−ヘプタノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0058】
【化18】
【0059】
攪拌機を備えた容量 100mlの三つ口フラスコにステアリン酸2.84g(0.01モル)と実施例4の(1) で合成したn−ヘプタン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド2.14g(0.01モル)を秤取り、クロロホルム50mlを加えて攪拌した。減圧下で溶媒を留去して、白色固体を4.88g(収率98%)得た。得られた化合物の1H-NMRスペクトル及び元素分析の結果は以下の通りであった。
【0060】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9 (6H, t) 、b: 1.3〜1.6(38H, m) 、c:1.8(2H, q)、d:2.2(2H, t)、e:2.5(6H, s)、f:2.7(2H, t)、g:3.3 (2H, dt)
【0061】
【化19】
【0062】
・元素分析値(C30H62N2O3=498.83)
計算値(%) C:72.23 H:12.52 N:5.61
測定値(%) C:72.33 H:12.39 N:5.38
実施例6
モノステアリルリン酸エステル酸−ジメチル(n−ヘプタノイルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0063】
【化20】
【0064】
攪拌機を備えた容量 100mlの三つ口フラスコにモノステアリルリン酸エステル3.50g(0.01モル)と実施例4の(1) で合成したn−ヘプタン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド2.14g(0.01モル)を秤取り、クロロホルム50mlを加えて攪拌した。減圧下で溶媒を留去して、白色固体を 5.5g(収率98%)得た。得られた化合物の1H-NMRスペクトル及び元素分析の結果は以下の通りであった。
【0065】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9(3H, t)、b:1.3(36H, m) 、c:1.6(4H, m)、d:2.0(2H, q)、e: 2.25(2H, t) 、f:2.75(6H, s) 、g:3.0 (2H, t) 、h:3.75(2H, m) 、i:3.9(2H, m)
【0066】
【化21】
【0067】
・元素分析値(C30H65N2PO5=564.83)
計算値(%) C:63.79 H:11.59 N:4.95 P:5.51
測定値(%) C:63.90 H:11.66 N:4.86 P:5.60
実施例7
ステアリル硫酸−ジメチル(ベンゾイルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0068】
【化22】
【0069】
(1) 安息香酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドの合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 500mlの三つ口フラスコにジメチルアミノプロピルアミン 112.4g(1.1モル)を入れ、80℃に加熱した。そこへ、安息香酸 122.1g(1.0 モル)を攪拌の様子を見ながら30分で加えた。その後 140℃まで加熱して24時間攪拌した。得られた生成物から減圧下分別蒸留して、安息香酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド 124g(収率 60%)を得た。この化合物はガスクロマトグラフィー〔カラム;DB17(J&Wサイエンティフィック)〕で純度99.3%、全アミン価は 269.3(理論値272.0)、3級アミン価は275.0 (理論値 272.0)であった。また、赤外線吸収スペクトル及び1H-NMRスペクトル値は以下の通りであった。
【0070】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 板、neat)
3300(N-H伸縮)、3070,2900,2870(C-H伸縮)、1645(C=O伸縮)、1550(N-H変角)、1470(C-H変角)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:1.85 (2H, q)、b:2.4(6H, s)、c:2.6(2H, t)、d:3.55(2H, dt)、
e:7.4 (3H, m) 、f:7.8(2H, m)
【0071】
【化23】
【0072】
(2) ステアリル硫酸−ジメチル(ベンゾイルアミドプロピル)アミン塩の合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 500mlの四つ口フラスコにステアリルアルコール40.6g(0.15モル)とクロロホルム 400gを入れ、室温で攪拌して溶解させた。そこへクロロスルホン酸26.2g(0.22モル)をおよそ1時間で滴下した。滴下終了後、室温で3時間攪拌した。反応混合物をイソプロパノール70gを含む氷水 200g中に注ぎ、分液ロートに移して激しく振盪した後、有機層を分離した。この有機層に上記(1) で合成した安息香酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドを添加して中和し、減圧下で溶媒を留去した。得られた固体をアセトンから再結晶して、ステアリル硫酸−ジメチル(ベンゾイルアミドプロピル)アミン塩の白色粉末を66.8g(収率80%)得た。このものの陰イオン界面活性剤純度をエプトン法にて滴定したところ99.9%であった。また、1H-NMRスペクトル値及び元素分析の結果は以下の通りであった。
【0073】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9(3H, t)、b:1.25(30H, m)、c:1.6(2H, q)、d:2.2(2H, q)、e: 2.4(6H, s) 、f:3.2(2H, t)、g:3.6(2H, dt) 、h:4.0(2H, t)、i:7.4(3H, m)、j:7.9(2H, m)
【0074】
【化24】
【0075】
・元素分析値(C30H56N2SO5=556.85)
計算値(%) C:64.70 H:10.13 N:5.08 S:5.78
測定値(%) C:64.96 H:10.25 N:5.00 S:5.88
実施例8
ステアリル硫酸−ジエチル(ヒドロキシアセチルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0076】
【化25】
【0077】
(1) グリコール酸(3−ジエチルアミノプロピル)アミドの合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 500mlの三つ口フラスコにジエチルアミノプロピルアミン 130.2g(1.0モル)を入れ、80℃に加熱した。そこへ、グリコール酸メチル90.1g(1.0 モル)を30分で加えた。その後 140℃まで加熱して5時間攪拌した。得られた生成物を減圧下蒸留して精製し、グリコール酸(3−ジエチルアミノプロピル)アミド 162g(収率86%)を得た。この化合物はガスクロマトグラフィー〔カラム;DB17(J&Wサイエンティフィック)〕で純度 100%、全アミン価は 305.2(理論値 298.1)、3級アミン価は 302.9(理論値 298.1)であった。また、赤外線吸収スペクトル及び1H-NMRスペクトル値は以下の通りであった。
【0078】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 板、neat)
3300〜3100(O-H伸縮、N-H伸縮)、2950,2870(C-H伸縮)、1645(C=O伸縮)、
1550(N-H変角)、1060(C-O伸縮、C-N 伸縮)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:1.05 (6H, t)、b:1.7(2H, q)、c:2.5 (6H, m) 、d:3.4(2H, dt)、e:4.05(2H, s)
【0079】
【化26】
【0080】
(2) ステアリル硫酸−ジエチル(ヒドロキシアセチルアミドプロピル)アミン塩の合成
中和剤として上記の(1) で合成したグリコール酸(3−ジエチルアミノプロピル)アミドを用いる以外は、実施例1の(2) で記述した方法でステアリルアルコールの硫酸化及び中和後の精製を行って、ステアリル硫酸−ジエチル(ヒドロキシアセチルアミドプロピル)アミン塩の白色粉末を60.6g(収率75%)得た。このものの陰イオン界面活性剤純度をエプトン法にて滴定したところ99 .1%であった。また、1H-NMRスペクトル及び元素分析の結果は以下の通りであった。
【0081】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9(3H, t)、b:1.3(36H, m) 、c:1.7(2H, m)、d:2.05(2H, m) 、
e:3.2(6H, m)、f:3.45(2H, dt)、g:4.0(2H, t)、h:4.1(2H, s)
【0082】
【化27】
【0083】
・元素分析値(C27H58N2SO6=538.83)
計算値(%) C:60.18 H:10.84 N:5.19 S:5.98
測定値(%) C:60.19 H:10.90 N:5.00 S:5.99
実施例9
ステアリル硫酸−N−ヒドロキシエチル−N−メチル(ヒドロキシアセチルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0084】
【化28】
【0085】
(1) グリコール酸(3−(ヒドロキシエチルメチルアミノ)プロピル)アミドの合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 500mlの三つ口フラスコにN−ヒドロキシエチル−N−メチルアミノプロピルアミン 130.2g(1.1 モル)を入れ、80℃に加熱した。そこへ、グリコール酸メチル90.1g(1.0 モル)を30分で加えた。その後 140℃まで加熱して5時間攪拌した。得られた生成物を減圧下蒸留して精製し、グリコール酸(3−(ヒドロキシエチルメチルアミノ)プロピル)アミド 162g(収率86%)を得た。この化合物はガスクロマトグラフィー〔カラム;DB17(J&Wサイエンティフィック)〕で純度 100%、全アミン価は 305.2(理論値298.1)、3級アミン価は302.9(理論値298.1)であった。また、赤外線吸収スペクトル及び1H-NMRスペクトル値は以下の通りであった。
【0086】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 板、neat)
3390(O-H伸縮、N-H 伸縮)、2950(C-H伸縮)、1660(C=O 伸縮)、1550(N-H変角)、1440 (C-H 変角)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:1.55(2H, q) 、b:2.2(3H, s)、c:2.5(4H, dt) 、d:3.4(2H, dt) 、e:3.65(2H, t) 、f:4.0(2H, s)
【0087】
【化29】
【0088】
(2) ステアリル硫酸−N−ヒドロキシエチル−N−メチル(ヒドロキシアセチルアミドプロピル)アミン塩の合成
中和剤として上記の(1) で合成したグリコール酸(3−(ヒドロキシエチルメチルアミノ)プロピル)アミドを用いる以外は、実施例1の(2) で記述した方法でステアリルアルコールの硫酸化及び中和後の精製を行って、ステアリル硫酸−N−ヒドロキシエチル−N−メチル(ヒドロキシアセチルアミドプロピル)アミン塩の白色粉末を64.9g(収率80%)得た。このものの陰イオン界面活性剤純度をエプトン法にて滴定したところ99.1%であった。また、1H-NMRスペクトル及び元素分析の結果は以下の通りであった。
【0089】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9(3H, t)、b:1.3(30H, m) 、c:1.65 (2H, m)、d:2.05(2H, m) 、e:2.9(3H, s)、f:3.4(6H, m)、g:4.0(4H, m)、h:4.1(2H, s)
【0090】
【化30】
【0091】
・元素分析値(C26H56N2SO7=540.80)
計算値(%) C:57.74 H:10.43 N:5.17 S:5.96
測定値(%) C:57.88 H:10.40 N:5.08 S:6.19
実施例10
モノセチルリン酸エステル−ジメチル(3−(2−エチルヘキサノイルアミド)プロピル)アミン塩の合成
【0092】
【化31】
【0093】
(1) 2−エチルヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドの合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 300mlの三つ口フラスコにジメチルアミノプロピルアミン 100g(0.69モル)を入れ、80℃に加熱した。そこへ、2−エチルヘキサン酸77.9g(0.76モル)を30分で加えた。その後 140℃まで加熱して16時間攪拌した。得られた生成物から減圧下分別蒸留して、2−エチルヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド98.0g(収率60%)を得た。この化合物はガスクロマトグラフィー〔カラム;DB17(J&Wサイエンティフィック)〕で純度99.1%、全アミン価は242.0(理論値245.7)、3級アミン価は242.5(理論値 245.7)であった。また、赤外線吸収スペクトル及び1H-NMRスペクトル値は以下の通りであった。
【0094】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 板、neat)
3300(N-H伸縮)、2950,2870(C-H 伸縮)、1660(C=O伸縮)、1550(N-H変角)、1460(C-H変角)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9(6H, t)、b: 1.3〜1.6(10H, m) 、c:1.9(1H, m)、d:2.2(6H, s)、e:2.4(2H, t)、f:3.35(2H, dt)
【0095】
【化32】
【0096】
(2) モノセチルリン酸エステル−ジメチル(3−(2−エチルヘキサノイルアミド)プロピル)アミン塩の合成
攪拌機を備えた容量 100mlの三つ口フラスコにセチルリン酸3.22g(0.01モル)と上記の(1) で合成した2−エチルヘキサン酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド2.28g(0.01モル)を秤取り、クロロホルム50mlを加えて攪拌した。減圧下で溶媒を留去して、白色固体を5.33g(収率97%)得た。得られた化合物の1H-NMRスペクトル及び元素分析の結果は以下の通りであった。
【0097】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9(9H, tt) 、b: 1.3〜1.6(36H, m) 、c:2.1(3H, m)、d:2.75(6 H, s) 、e:3.0(2H, t)、f:3.4(2H, dt) 、g:3.9(2H, m)
【0098】
【化33】
【0099】
・元素分析値(C29H63N2PO5=550.80)
計算値(%) C:63.23 H:11.52 N:5.08 S:5.65
測定値(%) C:63.58 H:11.66 N:4.98 S:5.50
実施例11
モノセチルリン酸エステル−ジメチル(3−アセチルアミドプロピル)アミン塩の合成
【0100】
【化34】
【0101】
(1) 酢酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミドの合成
攪拌機、滴下ロート、冷却管及び温度計を備えた容量 500mlの三つ口フラスコにジメチルアミノプロピルアミン 204.4g(2モル)を入れ、80℃に加熱した。そこへ、酢酸 120.1g(0.76モル)を1時間で加えた。その後 140℃まで加熱して40時間攪拌した。得られた生成物から減圧下分別蒸留して、酢酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド 236.5g(収率82%)を得た。この化合物はガスクロマトグラフィー〔カラム;DB17(J&Wサイエンティフィック)〕で純度 100%、全アミン価は 388.1(理論値 389.1)、3級アミン価は 386.8(理論値 389.1)であった。また、赤外線吸収スペクトル及び1H-NMRスペクトル値は以下の通りであった。
【0102】
・赤外線吸収スペクトル(KBr 板、neat)
3300(N-H伸縮)、2940,2870(C-H 伸縮)、1660(C=O伸縮)、1560(N-H変角)、1460(C-H変角)
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:1.65(2H, tt)、b:2.0(3H, s)、c:2.3(6H, s)、d:2.4(2H, t)、e:3.3(2H, dt)
【0103】
【化35】
【0104】
(2) モノセチルリン酸エステル−ジメチル(3−(アセチルアミド)プロピル)
アミン塩の合成
攪拌機を備えた容量 100mlの三つ口フラスコにセチルリン酸3.22g(0.01モル)と上記(1) で合成した酢酸(3−ジメチルアミノプロピル)アミド1.44g(0.01モル)を秤取り、クロロホルム50mlを加えて攪拌した。減圧下で溶媒を留去して、白色固体を4.52g(収率97%)得た。得られた化合物の1H-NMRスペクトルと元素分析の結果は以下の通りであった。
【0105】
・1H-NMRスペクトル(δ、ppm)CDCl3中
a:0.9(3H, t)、b:1.3(26H, m) 、c:1.65(2H, m) 、d:2.0(5H, m)、
e:2.7(6H, s)、f:3.0(2H, t)、g:3.35(2H, dt)、h:4.0(2H, m)
【0106】
【化36】
【0107】
・元素分析値(C23H51N2PO5=466.64)
計算値(%) C:59.20 H:11.01 N:6.00 S:6.65
測定値(%) C:59.28 H:10.95 N:6.19 S:6.52
試験例1
実施例1〜11で得られた化合物の0.05M 水溶液のクラフト点を測定した。その結果を表1に示す。
また、比較品として、従来の陰イオン界面活性剤のクラフト点も同様に測定した。その結果も表1に示す。
【0108】
【表1】
Claims (5)
- 一般式( II )
〔式中、 Y は炭素数8〜 20 の高級脂肪酸、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8〜 20 のアルキル又はアルケニル硫酸、アルキル基の炭素数が8〜 20 のアルキルスルホン酸、アルキル基の炭素数が8〜 20 のアルキルベンゼンスルホン酸、α−オレフィンスルホン酸、アルキル基の炭素数が8〜 20 のN−アルキルアミドアルカノール硫酸、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8〜 20 のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸、アルキル基の炭素数が8〜 20 のポリオキシアルキレンアルキルカルボン酸、アルキル基又はアルケニル基の炭素数が8〜 20 のアルキル又はアルケニルリン酸、アシル基の炭素数が8〜 20 のN−アシル−N−メチルタウリン、アシル基の炭素数が8〜 20 のN−アシルタウリン、アシル基の炭素数が8〜 20 のアシルイセチオン酸、アシル基の炭素数が8〜 20 のN−アシルアミノ酸、アシル基の炭素数が8〜 20 のN−アシル−β−アラニン、アシル基の炭素数が8〜 20 のN−アシル−N−カルボキシアルキルグリシン、アルキル基の炭素数が8〜 20 のポリオキシアルキレンアルキルエーテルリン酸、アシル基の炭素数が8〜 20 でアルカンの炭素数が1〜6のN−アシルアミノアルカンスルホン酸、スルホコハク酸エステル、スルホコハク酸アミド又はアミドエーテルカルボン酸から誘導される陰イオン基を示し、 M は陰イオン基 Y の価数を示し、 R 1 及び R 2 は同一又は異なって、炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくは水素原子を示し、 R 3 は炭素数1〜 12 の直鎖又は分岐のアルキレン基、フェニレン基、もしくは炭素数1〜3のアルキル基で置換されたアルキル置換フェニレン基を示し、 R 4 は水素原子、炭素数1〜7の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくはフェニル基を示し、 X はアミド基を示す。〕
で表される陰イオン界面活性剤。 - R1及びR2が同一又は異なる炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基であり、R3が炭素数2〜6の直鎖又は分岐のアルキレン基、もしくはフェニレン基であり、R4が水素原子、炭素数1〜7の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくはフェニル基であり、X が-NHCO-又は-CONH-である請求項1記載の陰イオン界面活性剤。
- R1及びR2が同一又は異なって、炭素数1〜2の直鎖アルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R3が炭素数2〜3の直鎖アルキレン基であり、R4が水素原子、炭素数1〜7の直鎖又は分岐のアルキル基あるいはヒドロキシアルキル基、もしくはフェニル基であり、X が-NHCO-である請求項1記載の陰イオン界面活性剤。
- Y が、アルキル基又はアルケニル基の炭素数8〜20のアルキル又はアルケニル硫酸、アルキル又はアルケニル基の炭素数8〜20のアルキル又はアルケニルリン酸、炭素数8〜20の高級脂肪酸、アルキル基の炭素数が8〜20のアルキルベンゼンスルホン酸、アシル基の炭素数が8〜20のN−アシルアミノ酸、又はアシル基の炭素数が8〜20でアルカンの炭素数が1〜6のN−アシルアミノアルカンスルホン酸から誘導される陰イオン基である請求項1〜3いずれかに記載の陰イオン界面活性剤。
- Y が、アルキル基の炭素数12〜18のアルキル硫酸、アルキル基の炭素数12〜18のアルキルリン酸、炭素数12〜18の飽和脂肪酸、又はアシル基の炭素数が12〜18のN−アシルタウリンから誘導される陰イオン基である請求項1〜3いずれかに記載の陰イオン界面活性剤。
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