JP4871002B2 - コンバインの姿勢制御装置 - Google Patents
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Description
すなわち、車体が旋回走行するとその旋回走行に伴って上下軸芯周りでの角速度が発生することになるが、角速度センサが上下軸芯周りでの角速度も検出する構成になっていると、旋回走行に伴って発生する上下軸芯周りでの角速度を検出することになる。その結果、車体が左右傾斜していないにも拘らず、角速度センサは、左右方向に車体が傾斜したものとして誤った角速度の検出値を出力するおそれがある。従って、車体の左右傾斜角が設定傾斜角に維持されるように姿勢変更操作手段を制御することを良好に行うことができないおそれがある。
車体が旋回走行状態であるか否かを検出する旋回状態検出手段が備えられ、
前記左右傾斜角検出手段が、
重力の作用によって車体の左右傾斜角を検出する重力式の傾斜角センサと、車体の左右傾斜方向での角速度を検出する角速度センサとを備えて構成され、且つ、
前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態でないことが検出されているときは、前記傾斜角センサ及び前記角速度センサの夫々の検出値に基づいて車体の左右傾斜角を求め、前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態であることが検出されているときは、前記傾斜角センサの検出値に基づいて車体の左右傾斜角を求める傾斜角算出手段を備えて構成され、
車体が旋回走行するときに車体に掛かる遠心力を算出する遠心力検出手段が備えられ、
前記傾斜角算出手段が、前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態であることが検出されているときに、前記遠心力検出手段にて検出された遠心力に起因して変化する前記傾斜角センサにおける傾斜角変化量を算出し、且つ、前記傾斜角センサの検出値を前記傾斜角変化量にて補正して車体の左右傾斜角を求めるように構成され、
前記遠心力検出手段が、車体が旋回走行するときにおける前記左右の走行装置の旋回状態、及び、前記左右の走行装置の旋回走行速度に基づいて前記遠心力を算出するように構成され、
車体が旋回走行するときにおける前記左右の走行装置の目標速度比率を指令する手動操作式の旋回レバーと、車体が旋回走行するときにおける前記左右の走行装置のうちの旋回外側に位置する走行装置の走行速度を指令する手動操作式の変速レバーとが備えられ、
前記旋回レバーの操作位置を検出する旋回レバーセンサと、前記変速レバーの操作位置を検出する変速レバーセンサとが備えられ、
前記遠心力検出手段が、前記旋回レバーの指令情報としての前記旋回レバーセンサの検出値、及び、前記変速レバーの指令情報としての前記変速レバーセンサの検出値に基づいて、前記旋回レバーセンサの検出値にて指令される前記目標速度比率及び目標速度比率と旋回半径との関係を示すマップデータから前記左右の走行装置の旋回状態としての旋回半径を算出し、前記変速レバーセンサにて検出される旋回外側に位置する走行装置の走行速度と前記目標速度比率とから求まる左右の走行装置の走行速度の平均値を旋回走行速度として算出して、その旋回半径及び旋回走行速度から前記遠心力を算出するように構成されている点にある。
第2特徴構成によれば、前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態でないことが検出されているときは、角速度センサの検出値をサンプリングした複数の検出値を平均処理した値に基づいて、角速度が零である状態に対応する角速度の基準値を更新する。しかし、前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態であることが検出されているときは、前記基準値の更新を実行しないようにしている。
図1に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ式の走行装置1L,1R、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置3、脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンク4、搭乗運転部2等を備えた車体Vに対して、稲や麦等の植立穀稈を刈り取って脱穀装置3に供給する刈取部10を昇降自在に備えて構成されている。
先ず、左右の走行装置1L,1Rの車体Vへの取付構造を説明する。尚、左右の走行装置1L,1Rは夫々同一構成であるから、そのうち左側の走行装置1Lについて以下に説明し、右側の走行装置1Rについてはその説明を省略する。
一方、前後ベルクランク17a,17bの夫々の上方側端部には、夫々、油圧シリンダC2,C3のシリンダロッドが連動連結されている。前記各油圧シリンダC2,C3のシリンダ本体側は主フレーム11における横フレーム部分に枢支連結されており、前記各油圧シリンダC2,C3は夫々複動型の油圧シリンダにて構成されている。
また、前記下限基準姿勢にある状態から、左前シリンダC2をそのままの状態に維持しながら左後シリンダC3を伸長作動させると、図4に示すように、車体Vの後部側を接地部に対して離間する方向に姿勢変更(後上昇操作)することになる。
又、前記下限基準姿勢にある状態から、左前シリンダC2を短縮作動させ、且つ、左後シリンダC3を伸長作動させると、図5に示すように、車体Vが接地部に対して平行姿勢のまま離間する方向に姿勢変更(上昇操作)することになる。
図6に示すように、直進走行状態における走行速度を高低変速自在な直進用の無段変速装置70と、旋回走行時において旋回側に位置する走行装置の走行速度を高低変速自在な旋回用の無段変速装置80とが備えられ、それらの無段変速装置70、80からの動力が左右の走行装置1R、1Lへ出力されるように伝動系が構成されている。直進用の無段変速装置70と旋回用の無段変速装置80は夫々、エンジンEからの動力が入力される可変油圧ポンプ70A、80Aと、その可変油圧ポンプ70A、80Aからの供給油で回転駆動される油圧モータ70B、80Bとの対で構成された周知構造の静油圧式無段変速装置(HST)によって構成されている。
図8に示すように、主変速レバー40が中立域にあり中立状態が指令されていると、前記斜板41が中立状態となり油圧モータ70Bは回転せず停止状態に維持され、主変速レバー40からの指令が前進増速側もしくは後進増速側への変速指令であると、主変速レバー40の操作指令に応じて上述したような油圧サーボ機構SVによって斜板41の角度が正転方向(前進増速方向)もしく逆転方向(後進増速方向)に油圧操作力によってアシスト操作され、油圧モータ70Bが指令位置に応じた速度で正転方向又は逆転方向に回転駆動されるように変速操作される構成となっている。
つまり、このコンバインでは、車体Vの左右傾斜角を検出する左右傾斜角検出手段SKと、その左右傾斜角検出手段SKの検出情報に基づいて、車体Vの左右傾斜角が設定傾斜角に維持されるように、前記姿勢変更操作手段100の作動を制御する姿勢制御手段200とが備えられている。
図17に示すように、上記したようにして検出された左右傾斜角の検出値と左右傾斜角設定器47にて設定された設定傾斜角との偏差がローリング用の不感帯を車体Vの左傾斜側に外れていれば、機体右側の前後に位置する各ストロークセンサ20、21の検出情報に基づいて、右前シリンダC4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されているか否かを判断し、両シリンダC4,C5がいずれも下限位置に操作されていなければ、その両シリンダC4,C5のいずれかが下限位置に達するまで、右前シリンダC4を伸長作動させるとともに右後シリンダC5を短縮作動させる。右前シリンダC4及び右後シリンダC5のいずれかが下限位置に操作されれば、左前シリンダC2及び左後シリンダC3のいずれかが上限位置に達するまで、左前シリンダC2を短縮作動させるとともに左後シリンダC3を伸長作動させる。
次に別実施形態を列記する。
40 変速レバー
45 傾斜角センサ
46 角速度センサ
56 旋回レバー
57 旋回レバーセンサ
65 変速レバーセンサ
100 姿勢変更操作手段
200 姿勢制御手段
300 傾斜角算出手段
500 基準値更新手段
600 遠心力検出手段
SK 左右傾斜角検出手段
V 車体
Claims (2)
- 左右の走行装置の接地部に対する車体の左右傾斜角を変更操作自在な姿勢変更操作手段と、車体の左右傾斜角を検出する左右傾斜角検出手段と、前記左右傾斜角検出手段の検出情報に基づいて車体の左右傾斜角が設定傾斜角に維持されるように前記姿勢変更操作手段の作動を制御する姿勢制御手段とが備えられているコンバインの姿勢制御装置であって、
車体が旋回走行状態であるか否かを検出する旋回状態検出手段が備えられ、
前記左右傾斜角検出手段が、
重力の作用によって車体の左右傾斜角を検出する重力式の傾斜角センサと、車体の左右傾斜方向での角速度を検出する角速度センサとを備えて構成され、且つ、
前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態でないことが検出されているときは、前記傾斜角センサ及び前記角速度センサの夫々の検出値に基づいて車体の左右傾斜角を求め、前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態であることが検出されているときは、前記傾斜角センサの検出値に基づいて車体の左右傾斜角を求める傾斜角算出手段を備えて構成され、
車体が旋回走行するときに車体に掛かる遠心力を算出する遠心力検出手段が備えられ、
前記傾斜角算出手段が、前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態であることが検出されているときに、前記遠心力検出手段にて検出された遠心力に起因して変化する前記傾斜角センサにおける傾斜角変化量を算出し、且つ、前記傾斜角センサの検出値を前記傾斜角変化量にて補正して車体の左右傾斜角を求めるように構成され、
前記遠心力検出手段が、車体が旋回走行するときにおける前記左右の走行装置の旋回状態、及び、前記左右の走行装置の旋回走行速度に基づいて前記遠心力を算出するように構成され、
車体が旋回走行するときにおける前記左右の走行装置の目標速度比率を指令する手動操作式の旋回レバーと、車体が旋回走行するときにおける前記左右の走行装置のうちの旋回外側に位置する走行装置の走行速度を指令する手動操作式の変速レバーとが備えられ、
前記旋回レバーの操作位置を検出する旋回レバーセンサと、前記変速レバーの操作位置を検出する変速レバーセンサとが備えられ、
前記遠心力検出手段が、前記旋回レバーの指令情報としての前記旋回レバーセンサの検出値、及び、前記変速レバーの指令情報としての前記変速レバーセンサの検出値に基づいて、前記旋回レバーセンサの検出値にて指令される前記目標速度比率及び目標速度比率と旋回半径との関係を示すマップデータから前記左右の走行装置の旋回状態としての旋回半径を算出し、前記変速レバーセンサにて検出される旋回外側に位置する走行装置の走行速度と前記目標速度比率とから求まる左右の走行装置の走行速度の平均値を旋回走行速度として算出して、その旋回半径及び旋回走行速度から前記遠心力を算出するように構成されているコンバインの姿勢制御装置。 - 前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態でないことが検出されているときは、前記角速度センサの検出値をサンプリングした複数の検出値を平均処理した値に基づいて、角速度が零である状態に対応する前記角速度の基準値を更新し、且つ、前記旋回状態検出手段にて旋回走行状態であることが検出されているときは、前記基準値の更新を実行しないように構成された基準値更新手段が備えられている請求項1記載のコンバインの姿勢制御装置。
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