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JP4920064B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents
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JP4920064B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、トルクコンバータのロックアップクラッチの締結状態を制御する自動変速機の制御装置に関する。
車両に搭載される変速機に備えられるトルクコンバータには、摩擦要素としてのロックアップクラッチが備えられる。ロックアップクラッチを締結状態とすることで、トルクコンバータの入力/出力回転速度の偏差が抑制されて、エンジンの燃費が向上する。
このようなトルクコンバータのロックアップクラッチの制御方法として、供給される流体圧のプリチャージによりピストンの不感帯を消尽させ、プリチャージの後に更なる流体圧の供給によりピストンの押付力を増大させてトルクコンバータ内のポンプ羽根車とタービン羽根車とのスリップ回転数を制御するロックアップクラッチの制御方法(特許文献1参照。)が開示されている。
なお、特許文献1によると、車両の運転状態がロックアップオン領域にある場合はロックアップクラッチを係合し、車両の運転状態がロックアップオン領域にない場合は、ロックアップクラッチを非係合状態とする。
特開2004−138192号公報
前述のような特許文献1では、車両の運転状態が、ロックアップオン領域(以下、締結領域)と、ロックアップオン領域にない領域(以下、解放領域)との境目付近である場合は、ドライバのアクセル操作や路面勾配の変化、または運転状態を判断するパラメータ(車速やブレーキペダル開度、スロットルバルブ開度等)のバラツキ等、わずかな運転状態の変化によって、締結領域と解放領域との切り替わりが頻繁に生じる場合がある。
この場合、前述の特許文献1では、運転状態が締結領域から解放領域となった後に再びすぐに締結領域となった場合であっても、解放領域であるとの判断に基づき、摩擦要素のプリチャージを終了しピストン室から油圧をドレンする。そのため、解放領域から締結領域となったとき、再度プリチャージを開始して締結状態へと制御するため、締結領域となってから締結状態となるまでの応答性が低くなり、解放状態での走行が長くなって、燃費が悪化する懸念がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、燃費を向上することができる自動変速機の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施態様によると、車速とエンジン負荷とに基づいて目標変速段を設定する自動変速機の制御装置であって、油圧を制御することによりトルクコンバータをロックアップする摩擦要素を、車両の運転状態に基づいて、動力伝達可能な締結状態とするか動力を伝達しない解放状態とするかを判定する判定手段と、判定手段の判定結果に基づいて、締結指令又は解放指令を出力する制御手段と、締結指令を受けて摩擦要素が動力伝達を開始する直前の状態となるように当該摩擦要素への供給油圧を制御するプリチャージ制御を行った後所定油圧へと制御して摩擦要素を締結状態とし、解放指令を受けて摩擦要素への供給油圧を排出して摩擦要素を解放状態とする制御を行う油圧制御手段と、を備え、制御手段は、締結指令の出力後、プリチャージ制御が完了するまで、摩擦要素への解放指令の出力を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする。
本発明によると、摩擦要素の締結指令の出力後、プリチャージ制御が完了するまで、摩擦要素への解放指令の出力を禁止するので、解放状態を判定したときにも、プリチャージを継続して次回の締結指令に備えることができ、解放状態から締結状態への切り替わりを迅速に行うことにより締結領域が拡大することで、燃費を向上することができる。
本発明の実施形態の自動変速機の構成の一例を示すスケルトン図及びシステム構成図である。 本発明の実施形態のコントロールバルブユニットの油圧回路の説明図である。 本発明の実施形態の締結作動表の説明図である。 本発明の実施形態のソレノイドバルブの作動状態の説明図である。 本発明の実施形態の変速マップの説明図である。 本発明の実施形態のトルクコンバータの要所を示す断面図である。 本発明の実施形態のロックアップクラッチの制御を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態のATCUによるロックアップクラッチの制御のフローチャートである。 本発明の実施形態のATCUによるロックアップクラッチの制御のタイムチャートである。 本発明の実施形態のATCUによるロックアップクラッチの制御のタイムチャートの他の例である。
以下に、本発明の実施形態の自動変速機の制御装置について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の自動変速機の構成の一例を示すスケルトン図及びシステム構成図である。
本実施形態の自動変速機は、前進7速と後退1速の変速段を有する自動車用変速機であって、車両のエンジンEgに対し、ロックアップクラッチLUCを備えたトルクコンバータTCを介して接続されている。エンジンEgから出力された回転は、トルクコンバータTCのポンプインペラ及びオイルポンプOPに伝達され、このポンプインペラの回転により攪拌されたオイルがステータを介してタービンランナに伝達され、入力軸Inputが駆動される。
また、図示しない車両には、エンジンEgの駆動状態を制御するエンジンコントローラ(ECU)10と、自動変速機の変速状態等を制御する自動変速機コントローラ(ATCU)20と、ATCU20の出力信号に基づいてクラッチ、ブレーキ等の油圧制御を実行するコントロールバルブユニット(CVU)30が設けられている。なお、ECU10とATCU20とは、CAN通信線等を介して接続され、相互にセンサ情報や制御情報を通信により共有している。
ECU10は、ドライバのアクセルペダル操作量(アクセルペダル開度)APOを検出するアクセル開度センサ1と、エンジンのスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ1aと、エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度センサ2と、が接続されている。ECU10は、エンジン回転速度やアクセルペダル開度APOに基づいて燃料噴射量やスロットル開度を制御し、エンジン回転速度及びエンジントルクを制御する。
ATCU20は、後述する第1キャリヤPC1の回転速度を検出する第1タービン回転速度センサ3と、第1リングギヤR1の回転速度を検出する第2タービン回転速度センサ4と、出力軸Outputの回転速度を検出する出力軸回転速度センサ5と、ドライバのシフトレバー操作状態を検出するインヒビタスイッチ6と、が接続されている。なお、シフトレバーは、P、R、N、Dの他に、エンジンブレーキが作用するエンジンブレーキレンジ位置とエンジンブレーキが作用しない通常前進走行レンジ位置とを備える。
ATCU20は、入力軸Inputの回転速度を演算する回転速度算出部を備え、正常時には車速Vspとスロットル開度TVO又はアクセルペダル開度APOに基づいて、後述する前進7速の変速マップから最適な目標変速段を設定し、CVU30に目標変速段を達成する制御指令を出力する。
また、ATCU20は、トルクコンバータTCのロックアップクラッチLUCを締結状態とするか解放状態とするかを判定し、この判定結果に基づいて締結指令又は解放指令をCVU30に出力する。これにより、制御手段が構成される。
[自動変速機の構成]
次に、自動変速機の構成について説明する。
入力軸Input側から軸方向出力軸Output側に向けて、第1遊星ギヤセットGS1、第2遊星ギヤセットGS2の順に遊星歯車機構が配置されている。また、複数のクラッチC1、C2、C3及びブレーキB1、B2、B3、B4が配置されるとともに、複数のワンウェイクラッチF1、F2が配置されている。
第1遊星ギヤセットGS1は、2つの遊星ギヤG1、G2を備えて構成されている。このうち、第1遊星ギヤG1は、第1サンギヤS1と、第1リングギヤR1と、両ギヤS1、R1に噛み合う第1ピニオンP1と、上記第1ピニオンP1を回転支持する第1キャリヤPC1とを備えたシングルピニオン型遊星ギヤとして構成されている。
また、第2遊星ギヤG2も、第2サンギヤS2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2、R2に噛み合う第2ピニオンP2と、上記第2ピニオンP2を回転支持する第2キャリヤPC2とを有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
また、第2遊星ギヤセットGS2は、2つの遊星ギヤG3、G4を備えて構成されている。このうち第3遊星ギヤG3は、第3サンギヤS3と、第3リングギヤR3と、両ギヤS3、R3に噛み合う第3ピニオンP3と、上記第3ピニオンP3を回転支持する第3キャリヤPC3とを有するシングルピニオン型遊星ギヤとして構成されている。
また、第4遊星ギヤG4も第1〜3ギヤセット同様、第4サンギヤS4と、第4リングギヤR4と、両ギヤS4、R4に噛み合う第4ピニオンP4と、上記第4ピニオンP4の回転を支持する第4キャリヤPC4とを有するシングルピニオン型遊星ギヤである。
入力軸Inputは、第2リングギヤR2に連結されており、エンジンEgからの回転駆動力は、トルクコンバータTC等を介して第2リングギヤR2に入力される。
一方、出力軸Outputは、第3キャリヤPC3に連結され、出力回転駆動力は図示しないファイナルギヤ等を介して駆動輪に伝達される。
ところで、第1リングギヤR1と第2キャリヤPC2と第4リングギヤR4とは、第1連結メンバM1により一体的に連結されている。また、第3リングギヤR3と第4キャリヤPC4とは、第2連結メンバM2により一体的に連結されており、この第2連結メンバM2は、クラッチC1を介して入力軸Input及び第2リングギヤR2に接続されている。
また、第1サンギヤS1と第2サンギヤS2とは、第3連結メンバM3により一体的に連結されている。
従って、第1遊星ギヤセットGS1は、第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2とを第1連結メンバM1及び第3連結メンバM3により連結することで、4つの回転要素から構成されている。また、第2遊星ギヤセットGS2は、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4とを第2連結メンバM2により連結することで、5つの回転要素から構成されている。
第1遊星ギヤセットGS1は、入力軸Inputから第2リングギヤR2に入力されるトルク入力経路を有しており、第1遊星ギヤセットGS1に入力されたトルクは、第1連結メンバM1から第2遊星ギヤセットGS2に出力され。
また、第2遊星ギヤセットGS2は、入力軸Inputから第2連結メンバM2に入力されるトルク入力経路と、第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に入力されるトルク入力経路を有しており、第2遊星ギヤセットGS2に入力されたトルクは、第3キャリヤPC3から出力軸Outputに出力される。
ここで、各種クラッチC1〜C3のうちインプットクラッチC1は、入力軸Inputと第2連結メンバM2とを選択的に断接するクラッチである。また、ダイレクトクラッチC2は、第4サンギヤS4と第4キャリヤPC4とを選択的に断接するクラッチである。
また、H&LRクラッチC3は、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4とを選択的に断接するクラッチである。なお、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4との間には、一方向へのみ相対回転を許容し、逆方向へは一体となって回転する第2ワンウェイクラッチF2が配置されている。
なお、H&LRクラッチC3が解放され、第3サンギヤS3よりも第4サンギヤS4の回転速度が大きい時は、第3サンギヤS3と第4サンギヤS4は独立した回転速度を発生する。よって、第3遊星ギヤG3と第4遊星ギヤG4が第2連結メンバM2を介して接続された構成となり、それぞれの遊星ギヤが独立したギヤ比を達成する。
また、各種ブレーキB1〜B4のうち、フロントブレーキB1は、第1キャリヤPC1の回転を選択的に停止させるブレーキである。また、フロントブレーキB1と並列に第1ワンウェイクラッチF1が配置されている。
また、ローブレーキB2は、第3サンギヤS3の回転を選択的に停止させるブレーキである。また、2346ブレーキB3は、第3連結メンバM3(第1サンギヤS1及び第2サンギヤS2)の回転を選択的に停止させるブレーキである。また、リバースブレーキB4は、第4キャリヤPC4の回転を選択的に停止させるブレーキである。
[タービン回転速度演算]
入力軸Inputは第2リングギヤR2に連結され、更に第1遊星ギヤG1と第2遊星ギヤG2は2つの回転要素が連結された第1遊星ギヤセットGS1を構成していることに着目し、ATCU20内に設けられた回転速度算出部において、2つのタービン回転速度センサ3、4を用いて入力軸Inputの回転速度を計算により検出している。
ここで、第1タービン回転速度センサ3は第2キャリヤPC2の回転速度を検出し、第2タービン回転速度センサ4は第1キャリヤPC1に連結されたタービンセンサ用メンバとしてのセンサ用部材の回転速度を検出している。
そして、第1キャリヤPC1の回転速度をN(PC1)、第2キャリヤPC2の回転速度をN(PC2)、第2リングギヤR2の回転速度をN(R2)とし、第2リングギヤR2と第2キャリヤPC2(第1リングギヤR1)のギヤ比を1とし、第1リングギヤR1(第2キャリヤPC2)と第1キャリヤPC1のギヤ比をβとすると、下記の式により第2リングギヤR2の回転速度N(R2)を算出することができる。
N(R2)=(1+1/β)・N(PC2)−(1/β)・N(PC1)
これにより、第2リングギヤR2(入力軸Input)の回転速度=タービン回転速度を求めることができる。
[コントロールバルブユニットの構成]
次に、図2を用いてCVU30の油圧回路について説明する。
この油圧回路には、エンジンEgにより駆動された油圧源としてのオイルポンプOPと、ドライバのシフトレバー操作と連動してライン圧PLを供給する油路を切り換えるマニュアルバルブMVと、ライン圧を所定の一定圧に減圧するパイロットバルブPVが設けられている。
また、油圧回路には、ローブレーキB2の締結圧を調圧する第1調圧弁CV1と、インプットクラッチC1の締結圧を調圧する第2調圧弁CV2と、フロントブレーキB1の締結圧を調圧する第3調圧弁CV3と、H&RLクラッチC3の締結圧を調圧する第4調圧弁CV4と、2346ブレーキB3の締結圧を調圧する第5調圧弁CV5と、ダイレクトクラッチC2の締結圧を調圧する第6調圧弁CV6と、が設けられている。
また、油圧回路には、ローブレーキB2とインプットクラッチC1との各供給油路150a、150bのうちをどちらか一方のみ連通する状態に切り換える第1切換弁SV1と、ダイレクトクラッチC2に対しDレンジ圧とRレンジ圧の供給油路をどちらか一方のみ連通する状態に切り換える第2切換弁SV2と、リバースブレーキB4に対して供給する油圧を第6調圧弁CV6からの供給油圧とRレンジ圧からの供給油圧との間で切り換える第3切換弁SV3と、第6調圧弁CV6から出力された油圧を油路123と油路122との間で切り換える第4切換弁SV4と、が設けられている。
また、油圧回路には、自動変速機コントロールユニット20からの制御信号に基づいて、第1調圧弁CV1に対し調圧信号を出力する第1ソレノイドバルブSOL1と、第2調圧弁CV2に対し調圧信号を出力する第2ソレノイドバルブSOL2と、第3調圧弁CV3に対し調圧信号を出力する第3ソレノイドバルブSOL3と、第4調圧弁CV4に対し調圧信号を出力する第4ソレノイドバルブSOL4と、第5調圧弁CV5に対し調圧信号を出力する第5ソレノイドバルブSOL5と、第6調圧弁CV6に対し調圧信号を出力する第6ソレノイドバルブSOL6と、第1切換弁SV1及び第3切換弁SV3に対し切り換え信号を出力する第7ソレノイドバルブSOL7と、が設けられている。
前記各ソレノイドバルブSOL2、SOL5、SOL6は三つのポートを有する三方比例電磁弁であり、第1のポートは後述するパイロット圧が導入され、第2のポートはドレン油路に接続され、第3のポートはそれぞれ調圧弁または切換弁の受圧部に接続されている。また、上記各ソレノイドバルブSOL1、SOL3、SOL4は2つのポートを有する二方比例電磁弁、ソレノイドバルブSOL7は三つのポートを備える三方オンオフ電磁弁である。
また、第1ソレノイドバルブSOL1と第3ソレノイドバルブSOL3と第7ソレノイドバルブSOL7は、ノーマルクローズタイプ(非通電時に閉じた状態)の電磁弁である。一方、第2ソレノイドバルブSOL2と第4ソレノイドバルブSOL4と第5ソレノイドバルブSOL5と第6ソレノイドバルブSOL6は、ノーマルオープンタイプ(非通電時に開いた状態)の電磁弁である。
[油路構成]
エンジンにより駆動されるオイルポンプOPの吐出圧は、ライン圧に調圧された後、油路101及び油路102に供給される。油路101には、ドライバのシフトレバー操作に連動して作動するマニュアルバルブMVと接続された油路101aと、フロントブレーキB1の締結圧の元圧を供給する油路101bと、H&LRクラッチC3の締結圧の元圧を供給する油路101cと、が接続されている。
マニュアルバルブMVには、油路105と、後退走行時に選択されるRレンジ圧を供給する油路106が接続され、シフトレバー操作に応じて油路105と油路106を切り換える。
油路105には、ローブレーキB2の締結圧の元圧を供給する油路105aと、インプットクラッチC1の締結圧の元圧を供給する油路105bと、2346ブレーキB3の締結圧の元圧を供給する油路105cと、ダイレクトクラッチC2の締結圧の元圧を供給する油路105dと、後述する第2切換弁SV2の切り換え圧を供給する油路105eとが接続されている。
油路106には、第2切換弁SV2の切り換え圧を供給する油路106aと、ダイレクトクラッチC2の締結圧の元圧を供給する油路106bと、リバースブレーキB4の締結圧を供給する油路106cとが接続されている。
油路102にはパイロットバルブPVを介してパイロット圧を供給する油路103が接続されている。油路103には、第1ソレノイドバルブSOL1にパイロット圧を供給する油路103aと、第2ソレノイドバルブSOL2にパイロット圧を供給する油路103bと、第3ソレノイドバルブSOL3にパイロット圧を供給する油路103cと、第4ソレノイドバルブSOL4にパイロット圧を供給する油路103dと、第5ソレノイドバルブSOL5にパイロット圧を供給する油路103eと、第6ソレノイドバルブSOL6にパイロット圧を供給する油路103fと、第7ソレノイドバルブSOL7にパイロット圧を供給する油路103gとが設けられている。
このような油圧回路を構成し、各種ソレノイドバルブをそれぞれ制御することにより、各クラッチC1〜C3及びブレーキB1〜B4の係合と解放とを切り換えることができる。また、油圧回路にはロックアップクラッチLUCのピストン油室62へと油圧を供給する回路も備えられている。
そして、図3の締結作動表に示すように、各クラッチC1〜C3及び各ブレーキB1〜B4の締結(○印)と解放(無印)とを適宜組み合わせることにより、前進7速、後退1速の各変速段を実現することができる。
[変速作用]
次に、変速作用について説明する。
<1速>
1速は、エンジンブレーキ作用時(エンジンブレーキレンジ位置選択中)とエンジンブレーキ非作用時(通常前進走行レンジ位置選択中)とで異なるクラッチ又はブレーキが作用する。エンジンブレーキ作用時は、図3の(○)に示すように、フロントブレーキB1とローブレーキB2とH&LRクラッチC3との締結により得られる。なお、フロントブレーキB1に並列に設けられた第1ワンウェイクラッチF1と、H&LRクラッチC3と並列に設けられた第2ワンウェイクラッチF2もトルク伝達に関与する。エンジンブレーキ非作用時は、フロントブレーキB1とH&LRクラッチC3は解放され、ローブレーキB2のみが締結され、第1ワンウェイクラッチF1と第2ワンウェイクラッチF2によりトルク伝達される。
この1速では、フロントブレーキB1が締結(エンジンブレーキ非作動時は第1ワンウェイクラッチF1により締結)されているため、入力軸Inputから第2リングギヤR2に入力された回転は、第1遊星ギヤセットGS1により減速される。この減速された回転が第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に出力される。また、ローブレーキB2及びH&LRクラッチC3が締結(エンジンブレーキ非作動時はローブレーキB2及び第2ワンウェイクラッチF2により締結)されているため、第4リングギヤR4に入力された回転は、第2遊星ギヤセットにより減速され、第3キャリヤPC3から出力される。
この1速では、フロントブレーキB1(もしくは第1ワンウェイクラッチF1)、ローブレーキB2、H&LRクラッチC3(もしくは第2ワンウェイクラッチF2)、第1連結メンバM1、第2連結メンバM2、第3連結メンバM3にトルクが作用する。つまり、第1遊星ギヤセットGS1と第2遊星ギヤセットGS2がトルク伝達に関与する。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、第1〜第3ソレノイドバルブSOL1〜SOL3及び第6及び第7ソレノイドバルブSOL6、SOL7をオンとし、それ以外をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。
ここで、第7ソレノイドバルブSOL7をオンとしているため、第1切換弁SV1は図2中左方に移動し、第1調圧弁CV1とローブレーキB2を連通し、インプットクラッチC1をドレンと接続する(インターロック状態防止)。また、第2切換弁SV2には第4ポートc4にDレンジ圧が作用しているため図2中左方に移動し、第1ポートc1と第3ポートc3が連通されるため第6調圧弁CV6にはDレンジ圧が作用する。第6調圧弁CV6は図2中下方に移動しているため、ダイレクトクラッチC2や第4切換弁SV4にDレンジ圧が供給されることはない。
なお、第4切換弁SV4はDレンジ圧の作用により図2中右方に移動し、油路121と油路123とを連通した状態であるが締結作用には関係ない。また、第3切換弁SV3には第7ソレノイドバルブSOL7からポートd4に信号圧が供給されているため図2中左方に移動し、第1ポートd1と第3ポートd3が連通されているものの油路122には油圧が供給されていないため、リバースブレーキB4に油圧が供給されることはない。
<2速>
2速は、エンジンブレーキ作用時(エンジンブレーキレンジ位置選択中)とエンジンブレーキ非作用時(通常前進走行レンジ位置選択中)とで異なるクラッチ又はブレーキが締結する。エンジンブレーキ作用時は、図3の(○)に示すように、ローブレーキB2と2346ブレーキB3とH&LRクラッチC3との締結により得られる。なお、H&LRクラッチ C3と並列に設けられた第2ワンウェイクラッチF2もトルク伝達に関与する。エンジンブレーキ非作動時は、H&LRクラッチC3は解放され、ローブレーキB2と2346ブレーキB3が締結され、第2ワンウェイクラッチF2によりトルク伝達される。
この2速では、2346ブレーキB3が締結されているため、入力軸Inputから第2リングギヤR2に入力された回転は、第2遊星ギヤG2のみにより減速される。この減速された回転が第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に出力される。また、ローブレーキB2及びH&LRクラッチC3が締結(エンジンブレーキ非作動時は第2ワンウェイクラッチF2により締結)されているため、第4リングギヤR4に入力された回転は、第2遊星ギヤセットにより減速され、第3キャリヤPC3から出力される。
この2速では、2346ブレーキB3、ローブレーキB2、H&LRクラッチC3(もしくは第2ワンウェイクラッチF2)、第1連結メンバM1、第2連結メンバM2、第3連結メンバM3にトルクが作用する。つまり、第2遊星ギヤG2と第2遊星ギヤセットGS2がトルク伝達に関与する。
なお、1速から2速へのアップシフト時は、フロントブレーキB1を早めに解放し、2346ブレーキB3の締結を開始することで、2346ブレーキB3の締結容量が確保された時点で第1ワンウェイクラッチF1が解放される。よって、変速タイミングの精度の向上を図ることができる。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、第1、第2、第5〜第7ソレノイドバルブSOL1、SOL2、SOL5、SOL6、SOL7をオンとし、それ以外をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。
<3速>
3速は、図3に示すように、2346ブレーキB3とローブレーキB2とダイレクトクラッチC2との締結により得られる。
この3速では、2346ブレーキB3が締結されているため、入力軸Inputから第2リングギヤR2に入力された回転は、第2遊星ギヤG2により減速される。この減速された回転が第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に出力される。また、ダイレクトクラッチC2が締結されているため、第4遊星ギヤG4は一体となって回転する。また、ローブレーキB2が締結されているため、第4リングギヤR4と一体に回転する第4キャリヤPC4から第2連結メンバM2を介して第3リングギヤR3に入力された回転は、第3遊星ギヤG3により減速され、第3キャリヤPC3から出力される。このように第4遊星ギヤG4はトルク伝達に関与するが減速作用には関与しない。
すなわち、3速は、エンジンの出力回転を減速する2346ブレーキB3の締結点と、第2遊星ギヤG2からの減速回転を減速するローブレーキB2の締結点とを結ぶ線にて規定され、入力軸Inputから入力された回転を減速して出力ギヤOutputから出力する。
この3速では、2346ブレーキB3、ローブレーキB2、ダイレクトクラッチC2、第1連結メンバM1、第2連結メンバM2、第3連結メンバM3にトルクが作用する。つまり、第2遊星ギヤG2と第2遊星ギヤセットGS2がトルク伝達に関与する。
なお、2速から3速へのアップシフト時は、H&LRクラッチC3を早めに解放し、ダイレクトクラッチC2の締結を開始することで、ダイレクトクラッチC2の締結容量が確保された時点で第2ワンウェイクラッチF2が解放される。よって、変速タイミングの精度の向上を図ることができる。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、第1、第2、第4、5及び第7ソレノイドバルブSOL1、SOL2、SOL4、SOL5、SOL7をオンとし、それ以外をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。
<4速>
4速は、図3に示すように、2346ブレーキB3とダイレクトクラッチC2とH&LRクラッチC3との締結により得られる。
この4速では、2346ブレーキB3が締結されているため、入力軸Inputから第2リングギヤR2に入力された回転は、第2遊星ギヤG2のみにより減速される。この減速された回転が第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に出力される。また、ダイレクトクラッチC2及びH&LRクラッチC3が締結されているため、第2遊星ギヤセットGS2は一体で回転する。よって、第4リングギヤR4に入力された回転は、そのまま第3キャリヤPC3から出力される。
この4速では、2346ブレーキB3、ダイレクトクラッチC2、H&LRクラッチC3、第1連結メンバM1、第2連結メンバM2、第3連結メンバM3にトルクが作用する。つまり、第2遊星ギヤG2と第2遊星ギヤセットGS2がトルク伝達に関与する。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、第2及び第5ソレノイドバルブSOL2、SOL5をオンとし、それ以外をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。
ここで、第7ソレノイドバルブSOL7をオフとしているため、このとき第1切換弁SV1は図2中右方に移動し、ローブレーキB2をドレン回路と連通し、第2調圧弁CV2とインプットクラッチC1を連通する(インターロック状態防止)。また、第2切換弁SV2には第4ポートc4にDレンジ圧が作用しているため図2中左方に移動し、第1ポートc1と第3ポートc3が連通される。第6調圧弁CV6は図2中上方に移動しているため、第4切換弁SV4に調圧された油圧が供給される。
第4切換弁SV4にはDレンジ圧が作用しているため、油路121と油路123が連通される。油路122はドレン回路と連通されているため、ダイレクトクラッチC2に油圧が供給され、一方、第3切換弁SV3に油圧が供給されることはない。また、第3切換弁SV3には第7ソレノイドバルブSOL7からポートd4に信号圧が供給されていないため図2中右方に移動し、第2ポートd2と第3ポートd3が連通されているものの油路106cにはRレンジ圧が供給されていない(マニュアルバルブMVで遮断されている)ため、リバースブレーキB4に油圧が供給されることはない。
<5速>
5速は、図3に示すように、インプットクラッチC1とダイレクトクラッチC2とH&LRクラッチC3との締結により得られる。
この5速では、インプットクラッチC1が締結されているため、入力軸Inputの回転は第2連結メンバM2に入力される。また、ダイレクトクラッチC2及びH&LRクラッチC3が締結されているため、第3遊星ギヤG3は一体で回転する。よって、入力軸Inputの回転は、そのまま第3キャリヤPC3から出力される。
この5速では、インプットクラッチC1、ダイレクトクラッチC2、H&LRクラッチC3、第2連結メンバM2にトルクが作用する。つまり、第3遊星ギヤG3のみがトルク伝達に関与する。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、全てのソレノイドバルブSOL1〜SOL7をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。
<6速>
6速は、図3に示すように、インプットクラッチC1とH&LRクラッチC3と2346ブレーキB3の締結により得られる。
この6速では、インプットクラッチC1が締結されているため、入力軸Inputの回転は第2リングギヤに入力されると共に、第2連結メンバM2に入力される。また、2346ブレーキB3が締結されているため、第2遊星ギヤG2により減速された回転が第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に出力される。また、H&LRクラッチC3が締結されているため、第2遊星ギヤセットGS2は、第4リングギヤR4の回転と、第2連結メンバM4の回転によって規定される回転を第3キャリヤPC3から出力する。
この6速では、インプットクラッチC1、H&LRクラッチC3、2346ブレーキB3、第1連結メンバM1、第2連結メンバM2、第3連結メンバM3にトルクが作用する。つまり、第2遊星ギヤG2及び第2遊星ギヤセットGS2がトルク伝達に関与する。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、第5及び第6ソレノイドバルブSOL5、SOL6をオンとし、他のソレノイドバルブSOL1、SOL2、SOL3、SOL4、SOL7をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。
<7速>
7速は、図3に示すように、インプットクラッチC1とH&LRクラッチC3とフロントブレーキB1(第1ワンウェイクラッチF1)の締結により得られる。
この7速では、インプットクラッチC1が締結されているため、入力軸Inputの回転は第2リングギヤに入力されると共に、第2連結メンバM2に入力される。また、フロントブレーキB1が締結されているため、第1遊星ギヤセットGS1により減速された回転が第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に出力される。また、H&LRクラッチC3が締結されているため、第2遊星ギヤセットGS2は、第4リングギヤR4の回転と、第2連結メンバM4の回転によって規定される回転を第3キャリヤPC3から出力する。
この7速では、インプットクラッチC1、H&LRクラッチC3、フロントブレーキB1、第1連結メンバM1、第2連結メンバM2、第3連結メンバM3にトルクが作用する。つまり、第1遊星ギヤセットGS1及び第2遊星ギヤセットGS2がトルク伝達に関与する。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、第3及び第6ソレノイドバルブSOL3、SOL6をオンとし、他のソレノイドバルブSOL1、SOL2、SOL4、SOL5、SOL7をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。
<後退>
後退は、図3に示すように、H&LRクラッチC3とフロントブレーキB1とリバースブレーキB4の締結により得られる。
この後退では、フロントブレーキB1が締結されているため、第1遊星ギヤセットGS1により減速された回転が第1連結メンバM1から第4リングギヤR4に出力される。また、H&LRクラッチC3が締結され、リバースブレーキB4が締結されているため、第2遊星ギヤセットGS2は、第4リングギヤR4の回転と、第2連結メンバM2の固定によって規定される回転を第3キャリヤPC3から出力する。
すなわち、後退は、エンジンの出力回転を第1遊星ギヤセットGS1により減速するフロントブレーキB1、第2連結メンバM2の回転を固定するリバースブレーキB4、第2遊星ギヤセットGS2を構成するH&LRクラッチC3の締結点を結ぶ線にて規定され、入力軸Inputから入力された回転を逆向きに減速して出力ギヤOutputから出力する。
この後退でのトルクフローは、H&LRクラッチC3、フロントブレーキB1、リバースブレーキB4、第1連結メンバM1、第2連結メンバM2、第3連結メンバM3にトルクが作用する。つまり、第1遊星ギヤセットGS1及び第2遊星ギヤセットGS2がトルク伝達に関与する。
このとき、図4のソレノイドバルブ作動表に示すように、第2、第3及び第6ソレノイドバルブSOL2、SOL3、SOL6をオンとし、他のソレノイドバルブ SOL1、SOL4、SOL5、SOL7をオフとすることで、所望のクラッチ又はブレーキに締結圧が供給される。なお、第7ソレノイドSOL7についてはRレンジ切り換え初期はオンとし、締結完了後にオフとする。
リバースブレーキB4には、第3切換弁SV3を介してRレンジ圧が供給される。Rレンジには、専用の調圧弁を持っていないため、締結初期には、ダイレクトクラッチC2に使用していた第6調圧弁CV6を用いてリバースブレーキB4の締結圧を調圧する。まず、マニュアルバルブMVによりRレンジ圧に切り換えられると、第2切換弁SV2は図2中右方に移動し、第6調圧弁CV6にRレンジ圧が供給される。また、第4切換弁SV4は図2中左方に移動し、油路121と油路122とを連通する。これにより、第6調圧弁CV6により調圧された油圧が油路122に導入される。
この状態で第7ソレノイドバルブSOL7をオンとすると、第3切換弁SV3は図2中左方に移動し、油路122と油路130を連通する。よって、第7ソレノイドバルブSOL7がオンの間は第6調圧弁CV6により調圧された油圧によってリバースブレーキB4の締結圧を制御する。締結が完了すると、第7ソレノイドバルブSOL7をオフとする。すると、第3切換弁SV3が図2中右方に移動し、油路106cと油路130が連通されるため、Rレンジ圧がそのまま導入され、締結状態を維持する。
このように、第3切換弁SV3及び第4切換弁SV4を設けたことで、1つの調圧弁で2つのクラッチ又はブレーキの締結圧を制御することを可能としている。
この通常7速シフトマップは、例えば図5に示すような特性となっており、出力軸回転速度センサ5に基づいて算出される車速Vspと、アクセル開度センサ1で得られるアクセル開度APOをパラメータとして変速領域が区画され、アップシフト線又はダウンシフト線を横切るとアップシフト又はダウンシフトが実行される。
次に、このように構成された本実施形態の自動変速機における、トルクコンバータTCのロックアップの制御について説明する。
ATCU20は、車両の運転状態を取得し、この運転状態に基づいて、トルクコンバータTCのロックアップクラッチLUCを締結状態と非締結状態とのいずれかを判断する。そして、この判断結果に基づいて、トルクコンバータTCのロックアップクラッチLUCの締結状態を制御する。
具体的には、ATCU20は、運転状態としての車速Vspを取得する。この車速Vspと、図5のシフトマップ中に一点鎖線で示すロックアップ領域判定車速(SlipL/U領域判定車速)とを比較する。
車速VspがSlipL/U領域判定車速以上である場合はロックアップ領域であると判定して、ATCU20はロックアップクラッチLUCを締結状態に制御する。一方、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満である場合はトルコン(T/C)領域であると判定して、ATCU20はロックアップクラッチLUCを解放状態に制御する。
このように、ATCU20が、トルクコンバータTCをロックアップするロックアップクラッチLUCを締結状態とするか解放状態とするかを決定する判定基準(SlipL/U領域判定車速)を予め記憶することにより、記憶手段が構成される。
なお、本実施形態では、ロックアップクラッチLUCの締結状態は、ロックアップだけでなく、トルクコンバータTCの入力回転速度と出力回転速度との差を所定範囲内(例えば数10rpm)に制御するスリップロックアップ(以下、「SlipL/U」とも記載する)も含むものとする。
このような制御によって、車両の運転状態に基づいてトルクコンバータTCのロックアップクラッチLCUの締結状態が制御される。
このように、本実施形態では、ロックアップクラッチLUCを締結状態とする判定値(車速)と、ロックアップクラッチLUCを解放状態とする判定値(車速)を同一としたので、ロックアップクラッチLUCの締結領域が拡大し、燃費が向上する。
ここで、ATCU20が、トルクコンバータTCを締結状態又は解放状態を決定した場合は、ATCU20は、CVU30に制御指令を出力する。CVU30は、この制御指令を受けてロックアップクラッチLUCの締結状態を制御する。
図6は、本実施形態のトルクコンバータTCの要所を示す断面図である。
トルクコンバータTCは、入力要素であるポンプインペラ51、出力要素であるタービンライナ52及び反力要素であるステータ53を備える。
ポンプインペラ51は、トルクコンバータカバー54を介して図示しないエンジンからの回転力により常時駆動される。
タービンランナ52は、ポンプインペラ51とコンバータカバー54とにより形成されるコンバータ室に備えられ、ポンプインペラ51に対向して配置される。ポンプインペラ51の内周とタービンランナ52の内周との間にはステータ53が介在している。
このような構成により、エンジンにより回転されるポンプインペラ51が作動流体を撹拌し、ステータ53による反力によってタービンランナ52をトルク増大しつつ駆動して、タービンライナ52から出力軸を介して変速機側に伝動する。
トルクコンバータTCは、このようなコンバータ状態でエンジン回転を伝達するときは、トルクの増大やトルクの変動を吸収できるという利点がある反面、ポンプインペラ51とタービンランナ52との間に相対回転(スリップ)が発生するため伝動効率が低下する。
そこで、トルクの増大やトルクの変動吸収が不要な場合は、ロックアップクラッチLUCを締結状態とすることにより、ポンプインペラ51とタービンランナ52との間を機械的に直結する。
ロックアップクラッチLUCは、ピストン61、ピストン油室62、多板クラッチ63、ハブディスク64、トーショナルダンパ65を備える。
多板クラッチ63は、クラッチディスク群63a及びクラッチディスク群63bにより構成されており、クラッチディスク群63aがコンバータカバー54に結合され、クラッチディスク群63bがハブディスク64に結合されている。なお、クラッチディスク群63aは、図示しないリターンスプリングによって解放側へと付勢されている。
ハブディスク64は、タービンライナ52に結合されており、タービンライナ52とともに回転する。
ピストン61は、コンバータカバー54に対して軸方向に自在に摺動可能にスプライン嵌合されている。ピストン油室62は、このピストン61とコンバータカバー54との間に形成され、内部に存在する作動油の圧力によってピストン61を締結方向へと移動させる。
ATCU20からロックアップクラッチLUCの締結指令が出された場合は、CVU30は、ピストン油室62の油圧を上昇させてピストン61を締結方向へと移動させる。これによりクラッチディスク群63aが締結方向へと移動してクラッチディスク群63bと互いに押圧することにより、多板クラッチ63が締結状態となる。
このような動作によって、ロックアップクラッチLUCが締結状態となり、ポンプインペラ51とタービンライナ52とが機械的に直結する(ロックアップ(L/U)状態)。
一方、ATCU20からロックアップクラッチLUCの解放指令が出された場合は、CVU30は、ピストン油室62の油圧を排出(ドレン)させる。これによりクラッチディスク群63aがリターンスプリングの弾力により解放方向へと移動してクラッチディスク群63bと離反することにより、多板クラッチ63が解放状態となる。
このような動作によって、ロックアップクラッチLUCが解放状態となり、ポンプインペラ51とタービンライナ52とがトルク増大作用をもって回転するトルコン(T/C)状態となる。
なお、締結状態時に供給する油圧を入出力回転差によりフィードバック制御することによって、トルクコンバータTCの入力回転速度と出力回転速度との差を所定範囲内に制御するSlipL/U制御を行うことができる。
ここで、ロックアップクラッチLUCの締結動作においては、CVU30が油圧を上昇させてから実際に多板クラッチ63が締結されるまでには、次のような動作が行われる。
ピストン61は、リターンスプリングによって解放方向に付勢されている。締結指令時には、ピストン油室62の油圧の上昇によりピストン61を移動させて、ピストン61をクラッチディスク群63aに接触させる。さらに油圧を供給することで、ピストン61の移動によりリターンスプリングの付勢力に抗してクラッチディスク群63aを締結方向へと移動させて、クラッチディスク群63bへと接触させる。
解放状態から、リターンスプリングの付勢力に抗して締結させる際に、ピストン61とクラッチディスク群63aの間隙、及びクラッチディスク群63aとクラッチディスク群63bとの間隙を詰める(ガタ詰め)ために、油圧を目標油圧(締結のために必要な油圧)よりも高く設定して供給される作動油の量を増大させる制御を行う。この制御を一般的に「プリチャージ制御」と呼ぶ。
なお、このようにCVU30が、締結指令又は解放指令に基づいてロックアップクラッチLUCの締結状態を制御することにより、油圧制御手段が構成される。
一方で、締結状態を判定してロックアップクラッチLUCにおけるプリチャージの動作を開始したときに、解放状態を判定してプリチャージ動作を終了し、作動油をドレンした後に、再び締結状態を判定してプリチャージ動作を開始する場合は、再度プリチャージ制御のために油圧を上昇させる必要がある。このため、締結状態となるまでに時間のロスが発生する。
このことは締結領域が減少することを意味するで、燃費の悪化が懸念される。
そこで、本実施形態では、以下に説明するように制御することによって、燃費の悪化を防止しするように構成した。
図7は、本実施の形態のロックアップクラッチLUCの制御を示すタイムチャートである。
この図7は、上段に従来技術による制御を、下段に本実施形態による制御を、それぞれ示す。
ロックアップクラッチLUCが解放状態(T/C状態)から締結を判定した場合は、まずプリチャージ制御を行い、プリチャージ制御が完了した後に、SlipL/U状態へと移行する。
ここで、車速がSlipL/U領域判定車速付近に停滞し、ATCU20が締結状態と解放状態との判定を頻繁に繰り返すような運転状態が発生した場合を想定する。
従来技術では、ATCU20が締結指令を出力した場合は、CVU30は、ロックアップクラッチLUCの締結に先立ってプリチャージ制御を行う。このプリチャージ制御中にATCU20が解放状態を判定して解放指令を出力した場合は、CVU30は、プリチャージ制御を中断し、作動油をドレンしてロックアップクラッチLUCを解放状態に制御する(タイミングt1〜t7)。
このような制御を繰り返した後、プリチャージが完了するまで解放指令が出力されなかった場合は、ロックアップクラッチLUCが締結状態に制御される(タイミングt9)。
これに対して本実施形態では、車速がSlipL/U領域判定車速付近に停滞し、ATCU20が締結状態と解放状態との判定を頻繁に繰り返すような運転状態が発生し、プリチャージ制御が終了する以前に解放指令が出力された場合にもプリチャージ制御を中断することなく維持する。その後、プリチャージ制御完了時点での車速がSlipL/U領域判定車速以上である場合には、ロックアップクラッチLUCが締結状態に制御される(タイミングt8)。
このように、解放状態を判定した場合も、すぐに制御油圧をドレンしないことで、締結状態への移行を早めることができる。
図8は、本実施形態のATCU20が実行するロックアップクラッチLUCの制御のフローチャートである。
このフローチャートは、ATCU20において所定の周期(例えば10ms毎)で実行される。
本フローチャートの処理開始後、ATCU20は、現在の車両の運転状態に関係するデータを取得する(S101)。具体的には、第1タービン回転速度センサ3、第2タービン回転速度センサ4、出力軸回転速度センサ5、インヒビタスイッチ6等からの信号を取得する。また、ECU10から、アクセルペダル開度APO、エンジン回転速度N等を取得する。
ATCU20は、これら各センサからの信号値に基づいて、以降の制御に関わるデータ(車速Vsp、アクセルペダル開度APO等)を取得する。すなわち、ATCU20が、前述の各センサから取得した値に基づいて車速Vspを検出することにより、車速検出手段が構成される。
次に、ATCU20は、予め記憶されている変速マップ(図5)を参照して、取得した車速Vspが、締結領域にあるか否か、すなわち、SlipL/U領域判定車速以上であるか否かを判定する(S102)。
このように、ATCU20が、車速Vspと判定基準であるSlipL/U領域判定車速が設定された変速マップとに基づいて摩擦要素であるロックアップクラッチLUCを締結状態とするか解放状態とするかを判定することにより、判定手段が構成される。
判定の結果、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であると判定した場合は、ステップS103に移行する。車速VspがSlipL/U領域領域判定車速以上であると判定した場合は、ステップS115に移行する。
ステップS103では、ATCU20は、前回の領域判定の結果がSlipL/U領域であるか否かを判定する。なお、前回の判定領域とは、本フローチャートによる制御の一つ前に実行された制御(ステップS104、S107、S112、S115)における判定結果である。
前回の判定結果がSlipL/U領域でない、すなわちT/C領域である場合は、ステップS104に移行する。前回の判定結果がSlipL/U領域である場合はステップS105に移行する。
ステップS104では、現在の車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であり、かつ、前回の判定結果もT/C領域であるので、ATCU20は、引き続きT/C領域であると判定する。その後、本フローチャートによる処理を一旦終了する。
ステップS103において、前回の判定結果がSlipL/U領域であると判定した場合は、SlipL/U領域からT/C領域へと変更されたことを意味する。
このように判定された場合は、前回判定されたSlipL/U領域によってロックアップクラッチLUCのピストン61をプリチャージ制御が開始されていることを意味する。ここで、プリチャージ動作が終了しているか否かを、以下に説明する所定の条件(ステップS105及びS106)が成立していないことに基づいて判定する。プリチャージ制御が未だ終了していない場合は、ロックアップクラッチLUCに対する指令を直ちに解放指令とせず、締結指令を維持することでプリチャージ制御を維持する。
このように制御することにより、プリチャージ制御を終了させることによる油圧のドレンで、再度SlipL/U領域を判定したときに、再びプリチャージ制御を行うことによるタイムラグを防止し、締結領域を拡大して、燃費を向上させることができる。
まず、ステップS105において、ATCU20は、T/C領域判定ディレイタイマが所定値以上であるか否かを判定する。T/C領域判定ディレイタイマが所定値以上である場合、すなわちT/C領域判定ディレイタイマが満了した場合は、ステップS107に移行する。T/C領域判定ディレイタイマが所定値未満である場合、又は、T/C領域判定ディレイタイマが未だ開始していない場合はステップS106に移行する。
このT/C領域判定ディレイタイマの満了時間は、プリチャージ制御を開始してからプリチャージ制御が終了するまでの予定時間と同等又はそれ以上に設定する。
また、ステップS106では、ATCU20は、プリチャージ制御が終了したか否かを判定する。
CVU30は、プリチャージ制御において、油圧を制御してピストン61のストローク量を制御している。この油圧の制御量に基づいて、ピストン61のストローク量がロックアップクラッチLUCを締結状態とするために十分となったときに、プリチャージ制御が終了したと判定する。プリチャージ制御が終了したと判定した場合はステップS107に移行し、プリチャージ制御が未だ終了していないと判定した場合は、ステップS111に移行する。
このステップS105及びS106の処理によって、ATCU20は、車速Vspによる判定がT/C領域となった場合にも、プリチャージ制御中である場合はプリチャージを継続する。そこで、ステップS111では、前回の領域判定、すなわちSlipL/U領域を維持し、SlipL/U領域であると判定する(S112)。
次に、ATCU20は、T/C領域判定ディレイタイマに1を加算することでT/C領域判定ディレイタイマをカウントアップする(S113)。
次に、ATCU20は、SlipL/U領域における締結指令を出力して、SlipL/U領域におけるプリチャージ制御を継続する(S114)。これを受けて、CVU30は、プリチャージ制御を継続する。その後、本フローチャートによる処理を一旦終了する。
一方、プリチャージ制御が終了したと判定した場合は、ステップS107において、ATCU20は、T/C領域と判定する。そして、T/C領域判定ディレイタイマを0に設定してクリアする。(S108)。
次に、ATCU20は、SlipL/U制御を中止するために、CVU30に解放指令を出力する。これを受けてCVU30は、ロックアップクラッチLUCを解放状態に制御する。その後、本フローチャートによる処理を一旦終了する。
また、ステップS102において、車速VspがSlipL/U領域領域判定車速以上であると判定した場合は、ステップS115において、ATCU20は、SlipL/U領域と判定する。
次に、ATCU20は、T/C領域判定ディレイタイマが既に開始しているか否かを判定する(S116)。T/C領域判定ディレイタイマが未だ開始していない場合は、ステップS117において、T/C領域判定ディレイタイマを開始させる。T/C領域判定ディレイタイマが既に開始している場合は、ステップS118において、T/C領域判定ディレイタイマに1を加算することでT/C領域判定ディレイタイマをカウントアップする。
次に、ATCU20は、SlipL/U領域における締結指令を出力して、ロックアップクラッチLUCのプリチャージ制御を開始又は継続させる(S119)。これを受けて、CVU30は、プリチャージ制御を開始又は継続する。その後、本フローチャートによる処理を一旦終了する。
このような制御によって、ロックアップクラッチLUCのプリチャージ制御を開始した後、締結領域と解放領域とが拮抗する運転領域においては、所定の条件が成立するまでプリチャージ制御を継続するので、再度締結領域を判定したときに直ちにロックアップクラッチLUCの締結を完了できるため、締結状態とするまでの応答性が高く、締結領域を拡大することができるので、燃費を向上することができる。
なお、この図8のフローチャートにおいて、ATCU20が、ステップS105及びS106における所定の条件が成立していない場合に、ステップS111及びS112においてロックアップクラッチLUCを解放状態とすることを禁止することによって、禁止手段が構成される。
図9は、本実施形態のATCU20によるロックアップクラッチLUCの制御のタイムチャートである。
このタイムチャートは、上から、車速Vsp、SlipL/U領域又はT/C領域の判定結果、車速VspとSlipL/U領域判定車速との判定結果、ピストン61のストローク状態、CVU30の制御状態、をそれぞれ示す。
まず、車速VspはSlipL/U領域判定車速未満であるので、判定結果はT/C状態である。
ここで、車速Vspが上昇し、タイミングt1において、ATCU20が、車速VspがSlipL/U領域判定車速以上であると判定した場合は(図8のステップS102において「YES」)、ステップS115に移行して、SlipL/U状態と判定する。そしてATCU20は、CVU30に対して締結指令を出力する。CVU30は、この指令に基づいて、ロックアップクラッチLUCのプリチャージ制御を開始する(ステップS119)。
その後、車速Vspが下降し、タイミングt2において、ATCU20が、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であると判定した場合は(図8のステップS102において「NO」)、前回の領域判定がSlipL/Uであると判定するので(ステップS103において「YES」)、図8のステップS105及びS106に規定される所定の条件が成立しているか否かを判定する。
ステップS105において、ATCU20は、T/C領域判定ディレイタイマが満了しているか否かを判定する。タイミングt2の時点では満了していないので、この条件は否定される。
ステップS106において、ATCU20は、プリチャージ制御が終了か否かを判定する。タイミングt2の時点では終了していないので、この条件は否定される。
この結果、タイミングt2の時点ではこれら所定の条件が成立していないので、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であるとしても、ATCU20は、SlipL/U領域を維持する(S111)。そして、ステップS114において、CVU30は、プリチャージ制御を継続する。
以降、ATCU20は、車速VspがSlipL/U領域判定車速以上であると判定した場合(ステップS102において「YES」)は、SlipL/U領域と判定し、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であると判定した場合は(図8のステップS102において「NO」)、前回の領域判定がT/Cである(ステップS103において「YES」)ので、図8のステップS105及びS106に規定される所定の条件が成立しているか否かを判定する。なお、この間は、ステップS113の処理によって、T/C領域判定ディレイタイマをカウントアップする。
ここで、タイミングt3において、ATCU20が、車速VspがSlipL/U領域判定車速以上であり(ステップS102において「YES」)、ロックアップクラッチLUCのプリチャージ制御が終了した場合は、そのままロックアップクラッチを締結状態に制御する。その後は、CVU30は、ロックアップクラッチLUCの油圧のフィードバック制御(FB制御)を行い、締結力を制御する。
また、タイミングt4において、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であると判定した場合(ステップS102において「NO」)は、前回の領域判定がT/C領域である(ステップS103において「NO」)ので、ステップS104においてT/C領域に設定する。
図10は、本実施形態のATCU20によるロックアップクラッチLUCの制御のタイムチャートの他の例である。
まず、車速VspはSlipL/U領域判定車速未満であるので、判定結果はT/C状態である。
前述の図9と同様に、車速Vspが上昇し、タイミングt1において、ATCU20が、車速VspがSlipL/U領域判定車速以上であると判定した場合は(図8のステップS102において「YES」)、ステップS115に移行して、SlipL/U状態と判定する。そしてATCU20は、CVU30に対して締結指令を出力する。CVU30は、この指令に基づいて、ロックアップクラッチLUCのプリチャージ制御を開始する(ステップS119)。
その後、車速Vspが下降し、タイミングt2において、ATCU20が、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であると判定した場合は(図8のステップS102において「NO」)、前回の領域判定がSlipL/Uであると判定するので(ステップS103において「YES」)、図8のステップS105及びS106に規定される所定の条件が成立しているか否かを判定する。
ステップS105において、ATCU20は、T/C領域判定ディレイタイマが満了しているか否かを判定する。タイミングt2の時点では満了していないので、この条件は否定される。また、ステップS106において、ATCU20は、プリチャージ制御が終了か否かを判定する。タイミングt2の時点では終了していないので、この条件は否定される。
この結果、タイミングt2の時点ではこれら所定の条件が成立していないので、車速VspがSlipL/U領域判定車速以上であるとしても、ATCU20は、SlipL/U領域を維持する(S111)。そして、ステップS114において、CVU30は、プリチャージ制御を継続する。
その後、タイミングt3において、ATCU20が、車速VspがSlipL/U領域判定車速未満であり(ステップS102において「NO」)、前回の領域判定がSlipL/U領域である(ステップS103において「YES」)場合は、ステップS105及びS106の判定がなされる。
ここで、ATCU20は、プリチャージ制御が終了したことを判定し(ステップS106において「YES」)、ステップS107に移行し、T/C領域を判定する。そしてロックアップクラッチLUCの解放指令を出力する。
以上のように、本発明の実施形態では、トルクコンバータTCのロックアップクラッチLUCを締結状態(SlipL/U)と判断した後に、解放状態(T/C)を判断した場合は、ロックアップクラッチLUCのプリチャージ制御を、所定条件が成立するまでは終了することなく継続する。これにより、以降、再びロックアップクラッチLUCを締結状態と判断した場合に、直ちに締結状態への制御に移行するので、ロックアップクラッチの締結領域を拡大することができる。これによって、燃費を向上することができる。
また、ロックアップクラッチLUCの締結状態を判定する判断基準と解放状態を判定する判断基準とを同一としてヒステリシスを設定しないので、締結状態とする領域をより拡大することができるので、燃費を向上することができる。
なお、以上説明した本発明の実施形態では、7速の自動変速機を例に説明したが、これに限られるものではなく、他の有段変速機であってもよい。また、ベルトやチェーン等をプーリで挟持するベルト式無段変速機や、パワーローラを入出力ディスクで挟持するトロイダル式(フルトロイダル・ハーフトロイダル)の無段変速機構であってもよい。
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内でなしうるさまざまな変更、改良が含まれることは言うまでもない。
1 アクセル開度センサ
1a スロットル開度センサ
2 エンジン回転数センサ
3、4 タービン回転数センサ
5 出力軸回転数センサ
10 エンジンコントローラ(ECU)
20 自動変速機のコントローラ(ATCU、記憶手段、判定手段、制御手段、禁止手段)
30 コントロールバルブユニット(CVU、油圧制御手段)
Eg エンジン
LUC ロックアップクラッチ(摩擦要素)
TC トルクコンバータ
OP オイルポンプ

Claims (4)

  1. 車速とエンジン負荷とに基づいて目標変速段を設定する自動変速機の制御装置であって、
    油圧を制御することによりトルクコンバータをロックアップする摩擦要素を、車両の運転状態に基づいて、動力伝達可能な締結状態とするか動力を伝達しない解放状態とするかを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、締結指令又は解放指令を出力する制御手段と、
    前記締結指令を受けて前記摩擦要素が動力伝達を開始する直前の状態となるように当該摩擦要素への供給油圧を制御するプリチャージ制御を行った後所定油圧へと制御して前記摩擦要素を締結状態とし、前記解放指令を受けて前記摩擦要素への供給油圧を排出して前記摩擦要素を解放状態とする制御を行う油圧制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記締結指令の出力後、前記プリチャージ制御が完了するまで、前記摩擦要素への解放指令の出力を禁止する禁止手段を備えることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記摩擦要素を解放状態から締結状態へと制御した後、所定時間が経過したときに、前記プリチャージ制御の完了を判定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記摩擦要素を解放状態から締結状態へと制御した後、前記摩擦要素への供給油圧が該摩擦要素を締結状態とするために十分となったときに、前記プリチャージ制御の完了を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記車両の車速を検出する車速検出手段と、
    前記摩擦要素を締結状態とするか解放状態とするかを決定する判定基準を記憶する記憶手段と、を備え、
    前記判定手段は、前記車速が前記判定基準以上である場合に前記摩擦要素を締結状態と判定し、前記車速が前記判定基準未満である場合に前記摩擦要素を解放状態と判定することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一つに記載の自動変速機の制御装置。
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