JP6375707B2 - マルチピースソリッドゴルフボール - Google Patents
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1.コアと、該コアを被覆する包囲層と、該包囲層を被覆する中間層と、該中間層を被覆し、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアがポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、オレフィン系、スチレン系よりなる群から選択される1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーを主材として形成され、その直径が10〜30mm、比重が1.0を超え1.3未満であり、かつ初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量が3.6〜10mmであり、
上記包囲層がゴム材を主材とするゴム組成物で形成され、その厚さが3〜10mmであり、
上記中間層がアイオノマーを主材とする樹脂組成物で形成され、
上記カバーがウレタンを主材とする樹脂組成物で形成されると共に、上記コアと上記包囲層との比重差(包囲層比重−コア比重)が0〜0.2であり、上記包囲層、中間層及びカバーの比重が、
包囲層比重 > 中間層比重 < カバー比重
の関係を満足し、上記コア、包囲層、中間層及びカバーの表面硬度(ショアD硬度)が、
コア表面硬度 < 包囲層表面硬度 < 中間層表面硬度 > カバー表面硬度
の関係を満足することとするマルチピースソリッドゴルフボール。
2.上記コアがポリエーテルエステルエラストマーを主材として形成される上記1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
3.上記コアの直径が20〜30mmである上記1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
4.上記コアの直径が22〜28mmである上記3記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
5.上記包囲層の厚さが4〜8mmである上記1〜4のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
6.上記コア、包囲層、中間層及びカバーの表面硬度(ショアD硬度)が、
1 ≦ 包囲層表面硬度−コア表面硬度 ≦ 40
5 ≦ 中間層表面硬度−包囲層表面硬度 ≦ 25
−25 ≦ ボール表面硬度−中間層表面硬度 ≦ −1
の関係を満足する上記1〜5のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
7.上記中間層の比重が1.0未満である上記1〜6のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
8.上記包囲層の比重が1.1〜1.5である上記1〜7のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
9.コアと、該コアを被覆する包囲層と、該包囲層を被覆する中間層と、該中間層を被覆し、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアがポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、オレフィン系、スチレン系よりなる群から選択される1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーを主材として形成され、その直径が10〜30mm、比重が1.0を超え1.3未満であり、かつ初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量が3.6〜10mmであり、
上記包囲層がゴム材を主材とするゴム組成物で形成され、その厚さが3〜10mmであり、
上記中間層がアイオノマーを主材とする樹脂組成物で形成され、
上記カバーがウレタンを主材とする樹脂組成物で形成されると共に、
上記包囲層、中間層及びカバーの比重が、
包囲層比重 > 中間層比重 < カバー比重
の関係を満足し、上記コア、包囲層、中間層及びカバーの表面硬度(ショアD硬度)が、
コア表面硬度 < 包囲層表面硬度 < 中間層表面硬度 > カバー表面硬度
の関係を満足し、且つ、
20 ≦ 包囲層表面硬度−コア表面硬度 ≦ 40
−25 ≦ カバー表面硬度−中間層表面硬度 ≦ −10
の関係を満足することとするマルチピースソリッドゴルフボール。
10.上記コアがポリエーテルエステルエラストマーを主材として形成される上記9記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
11.上記コアの直径が20〜30mmである上記9又は10記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
12.上記包囲層の厚さが4〜8mmである上記9〜11のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
13.上記コアと上記包囲層との比重差(包囲層比重−コア比重)が0〜0.2である請求項9〜12のいずれかに記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
上記コアの直径は、10〜30mmに設定することを要する。この場合、その直径のより好ましい下限値は20mm以上とすることができ、更に好ましくは22mm以上とすることができる。一方、その直径のより好ましい上限値は28mm以下であり、更に好ましくは26mm以下である。該コアの直径が小さすぎると、フルショット時にスピン量が多くなりすぎて飛距離が出なくなることがある。一方、その直径が大きすぎると、繰り返し打撃時の耐久性が悪くなったり、打感が硬くなりすぎたり、ボール全体としての反発性が不足して飛距離が出なくなることがある。
上記包囲層は上記コアの周囲を被覆する層であり、本発明ではその厚さを3〜10mmに設定することが必要である。この場合、該包囲層の厚さのより好ましい下限は、特に制限されるものではないが、4mm以上とすることができ、更に好ましくは5mm以上とすることができる。一方、その厚さのより好ましい上限も特に制限されないが、9mm以下とすることができ、更に好ましくは8.5mm以下とすることができる。包囲層が薄すぎると、フルショット時の低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなったり、繰り返し打撃時の割れ耐久性が悪くなることがある。一方、包囲層が厚すぎると、フルショット時の低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなったり、フルショット時の打感が硬くなりすぎることがある。
中間層は上記包囲層の周囲を被覆する層である。本発明において、その厚さは特に制限されるものではないが、後述するカバーよりも厚く形成することが推奨される。より具体的には、0.5mm以上とすることが好ましく、より好ましくは0.8mm以上、更に好ましくは1.0mm以上とすることが推奨される。また、その上限値も特に制限されないが、好ましくは2.5mm以下、より好ましくは2.0mm以下、更に好ましくは1.5mm以下とすることができる。中間層の厚さが、上記範囲よりも厚くなったり、後述する外層カバーの厚さより薄くなったりした場合、ドライバー(W#1)でのフルショット時に、低スピン効果が足りずに飛距離が出なくなることがある。また、中間層の厚さが薄すぎると、繰り返し打撃時の割れ耐久性や低温時の耐久性が悪くなることがある。
包囲層比重 > 中間層比重 < カバー比重
の関係を満足する必要がある。上記各層の比重がこの関係を満足することにより、良好な反発性を確保することができる。中間層の比重が高すぎると反発性が大きく低下することがある。
コア表面硬度 < 包囲層表面硬度 < 中間層表面硬度 > カバー表面硬度
の関係を満足する必要がある。本発明では、中間層の表面硬度を高くすることによってフルショット時のスピンが抑制され、コアの表面硬度を上記中間層よりも低くすることで、フルショット時に硬すぎない良好な打感が得られると共に、包囲層の表面硬度を、上記中間層とソリッドコアの中間的な硬度とすることで、良好な反発性と適度な打感が付与される。そして、カバー(ボール)の表面硬度を上記中間層の表面硬度よりも軟らかくすることで、ショートゲームでの高いコントロール性能が付与される。
更には、上記各層の表面硬度は、以下の関係を満足することが好適である。
まず、ハイトレル3046(東レ・デュポン社製)をコア成形用金型内に射出してソリッドコアを作製した。
次に、表1に示した配合のゴム組成物を、混練ロールを用いて調製した後、35℃、3分間で一次加硫(半加硫)して一対の半球殼状のハーフカップを作製した。次いで、得られたハーフカップで上記のソリッドコアを包み、金型内で155℃、14分間の条件にて二次加硫(全加硫)して包囲層を形成した。
ポリブタジエンゴム:JSR社製「BR730」、Nd系触媒を用いて得られたポリブタジエンゴム、シス−1,4−結合含有量96質量%、ムーニー粘度「55」、分子量分布「3」
アクリル酸亜鉛:日本蒸留工業社製
有機過酸化物:日油社製「パーヘキサC−40」、1,1−ビス(t−ブチルペルオキシ)シクロヘキサンを無機充填剤で40%に希釈、155℃の半減期が約50sec
老化防止剤:大内新興化学工業社製「ノクラック200」、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール
酸化亜鉛:堺化学工業社製
硫酸バリウム:堺化学工業株式会社「沈降性硫酸バリウム100」
ハイミラン1605、1706、1557:三井デュポンポリケミカル社製のアイオノマー樹脂
パンデックスT−8290、T−8283:DIC Bayer Polymer社製のMDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン
酸化チタン:石原産業社製「タイペークR680」
ポリエチレンワックス:三洋化成社製「サンワックス161P」
イソシアネート化合物:4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート
直径:ディンプルの縁に囲まれた平面の直径
深さ:ディンプルの縁に囲まれた平面からのディンプルの最大深さ
V0 :ディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、前記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値
SR:ディンプルの縁に囲まれた平面で定義されるディンプル面積の合計が、ボール表面にディンプルが存在しないと仮定した仮想球の表面積に占める比率
VR:ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル空間体積の合計が、ボール表面にディンプルが存在しないと仮定した仮想球の体積に占める比率
コアを硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでのたわみ量を計測した。
上記のたわみ量は、いずれも23℃に温調した後の測定値である。
(2)コアの中心硬度(ショアD硬度)
コアを半分に(中心を通るように)切断して得た断面の中心にASTM D2240−95規格に準拠したタイプDデュロメータの針を垂直に押し当てて測定した。
上記の硬度は、いずれも23℃に温調した後の測定値である。また、表4には当該中心硬度のJIS−C硬度(JIS K 6301準拠)換算値も併記した。
(3)コア、包囲層、中間層及びカバーの表面硬度(ショアD硬度)
測定対象となる層が形成された段階の中間製品又はボールの表面に対してASTM D2240−95規格に準拠したタイプDデュロメータの針を垂直になるように押し当てて測定した。なお、ボール(カバー)の表面硬度は、ボール表面においてディンプルが形成されない陸部における測定値である。
上記の硬度は、いずれも23℃に温調した後の測定値である。また、表4には当該表面硬度のJIS−C硬度(JIS K 6301準拠)換算値も併記した。
(4)中間層の材料硬度(ショアD硬度)
中間層形成用材料を厚さ2mmのシート状に成形し、23℃で2週間保存後、厚さ6mm以上になるように重ねて、ASTM D2240−95規格に準拠したタイプDデュロメータを用いて測定した。また、表4には当該材料硬度のJIS−C硬度(JIS K 6301準拠)換算値も併記した。
(5)カバーの材料硬度(ショアD硬度)
カバー形成用材料を射出成形して得た厚さ2mmのシートに対して100℃×8時間の条件でアニール処理を施し、更に1週間室温に放置した後にASTM D2240−95規格に準拠したタイプDデュロメータを用いて測定した。また、表4には当該材料硬度のJIS−C硬度(JIS K 6301準拠)換算値も併記した。
(6)飛び性能
ゴルフ打撃ロボットにドライバー(W#1)を取り付けて、ヘッドスピード(HS)45m/sで打撃した時のスピン量、キャリー及びトータル飛距離を測定した。クラブはブリヂストンスポーツ社製「TourStage X−Drive 705 TYPE415(2011モデル)」(ロフト9.5°)を使用した。
(7)アプローチスピン量
ゴルフ打撃ロボットにサンドウェッジ(SW)を取り付けて、ヘッドスピード(HS)20m/sで打撃した時のスピン量を測定した。クラブはブリヂストン社製「TourStage X−WEDGE」(ロフト56°)を使用した。
2 包囲層
3 中間層
4 カバー
G ゴルフボール
D ディンプル
Claims (13)
- コアと、該コアを被覆する包囲層と、該包囲層を被覆する中間層と、該中間層を被覆し、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアがポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、オレフィン系、スチレン系よりなる群から選択される1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーを主材として形成され、その直径が10〜30mm、比重が1.0を超え1.3未満であり、かつ初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量が3.6〜10mmであり、
上記包囲層がゴム材を主材とするゴム組成物で形成され、その厚さが3〜10mmであり、
上記中間層がアイオノマーを主材とする樹脂組成物で形成され、
上記カバーがウレタンを主材とする樹脂組成物で形成されると共に、上記コアと上記包囲層との比重差(包囲層比重−コア比重)が0〜0.2であり、上記包囲層、中間層及びカバーの比重が、
包囲層比重 > 中間層比重 < カバー比重
の関係を満足し、上記コア、包囲層、中間層及びカバーの表面硬度(ショアD硬度)が、
コア表面硬度 < 包囲層表面硬度 < 中間層表面硬度 > カバー表面硬度
の関係を満足することとするマルチピースソリッドゴルフボール。 - 上記コアがポリエーテルエステルエラストマーを主材として形成される請求項1記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コアの直径が20〜30mmである請求項1又は2記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コアの直径が22〜28mmである請求項3記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記包囲層の厚さが4〜8mmである請求項1〜4のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コア、包囲層、中間層及びカバーの表面硬度(ショアD硬度)が、
1 ≦ 包囲層表面硬度−コア表面硬度 ≦ 40
5 ≦ 中間層表面硬度−包囲層表面硬度 ≦ 25
−25 ≦ ボール表面硬度−中間層表面硬度 ≦ −1
の関係を満足する請求項1〜5のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。 - 上記中間層の比重が1.0未満である請求項1〜6のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記包囲層の比重が1.1〜1.5である請求項1〜7のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- コアと、該コアを被覆する包囲層と、該包囲層を被覆する中間層と、該中間層を被覆し、表面に多数のディンプルが形成されたカバーとを備えたマルチピースソリッドゴルフボールにおいて、
上記コアがポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、オレフィン系、スチレン系よりなる群から選択される1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーを主材として形成され、その直径が10〜30mm、比重が1.0を超え1.3未満であり、かつ初期荷重98N(10kgf)から終荷重1275N(130kgf)まで負荷したときのたわみ量が3.6〜10mmであり、
上記包囲層がゴム材を主材とするゴム組成物で形成され、その厚さが3〜10mmであり、
上記中間層がアイオノマーを主材とする樹脂組成物で形成され、
上記カバーがウレタンを主材とする樹脂組成物で形成されると共に、
上記包囲層、中間層及びカバーの比重が、
包囲層比重 > 中間層比重 < カバー比重
の関係を満足し、上記コア、包囲層、中間層及びカバーの表面硬度(ショアD硬度)が、
コア表面硬度 < 包囲層表面硬度 < 中間層表面硬度 > カバー表面硬度
の関係を満足し、且つ、
20 ≦ 包囲層表面硬度−コア表面硬度 ≦ 40
−25 ≦ カバー表面硬度−中間層表面硬度 ≦ −10
の関係を満足することとするマルチピースソリッドゴルフボール。 - 上記コアがポリエーテルエステルエラストマーを主材として形成される請求項9記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コアの直径が20〜30mmである請求項9又は10記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記包囲層の厚さが4〜8mmである請求項9〜11のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
- 上記コアと上記包囲層との比重差(包囲層比重−コア比重)が0〜0.2である請求項9〜12のいずれか1項記載のマルチピースソリッドゴルフボール。
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