JP7764896B2 - 隔壁形成用インクジェットインク、隔壁形成用インクジェットインクセット、及びledデバイスの製造方法 - Google Patents
隔壁形成用インクジェットインク、隔壁形成用インクジェットインクセット、及びledデバイスの製造方法Info
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Description
より詳しくは、輝度を低下させない隔壁をLEDチップ間に低ダメージで形成することができる隔壁形成用インクジェットインク等に関する。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
光重合性組成物と、白色色材とを含有し、
標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%であり、
前記光重合性組成物の成分として、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する
ことを特徴とする隔壁形成用インクジェットインク。
第1の隔壁形成用インクジェットインクと、第2の隔壁形成用インクジェットインクとを有し、
前記第1の隔壁形成用インクジェットインクが、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する光重合性組成物と、白色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%であり、
前記第2の隔壁形成用インクジェットインクが、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する光重合性組成物と、黒色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%である
ことを特徴とする隔壁形成用インクジェットインクセット。
インクジェット法によって前記隔壁のパターニングを行う隔壁形成工程を有し、
前記隔壁形成工程が、少なくとも、白色隔壁形成工程を有し、
前記白色隔壁形成工程において、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する光重合性組成物と、白色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%である隔壁形成用インクジェットインクを用いる
ことを特徴とするLEDデバイスの製造方法。
この特徴は、下記実施形態に共通する又は対応する技術的特徴である。
本発明の隔壁形成用インクジェットインク(以下、単に「インク」ともいう。)は、LEDデバイスのLEDチップ間に隔壁を形成するための隔壁形成用インクジェットインクであって、光重合性組成物と、白色色材と含有し、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、25%以下であることを特徴とする。
本発明のインクは、LEDデバイスのLEDチップ間に隔壁を形成するための隔壁形成用インクジェットインクである。
本発明のインクは、光重合性組成物と、白色色材とを含有し、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、25%以下であることを特徴とする。以下、成分の詳細を説明する。
本発明に係る光重合性組成物は、成分として少なくとも重合性化合物を含み、必要に応じて更に光重合開始剤を含むことが好ましい。
本発明のインクは、白色色材を含有することを特徴とする。白色色材は、顔料であっても染料であってもよい。
分散剤の例には、ヒドロキシ基を有するカルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、及びステアリルアミンアセテート等が含まれる。分散剤の市販品の例には、Avecia社のSolsperseシリーズ、及び味の素ファインテクノ社製のPBシリーズ等が含まれる。
本発明のインクは、本発明の効果が得られる範囲において、白色色材以外の色材を更に含有していてもよい。
本発明のインクは、標準沸点(1気圧下での沸点)が250℃以下である溶剤の含有量が、25%以下であることを特徴とする。これによって、LEDチップへのダメージを抑制することができ、また、環境負荷も低減させることができる。標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量は、10%以下であることがより好ましく、1%以下であることがさらに好ましい。
本発明のインクは、本発明の効果が得られる範囲において、重合禁止剤及び界面活性剤を含むその他の成分を更に含有していてもよい。これらの成分は、本発明のインク中に、1種のみが含有されていてもよく、2種類以上が含有されていてもよい。
本発明のインクの色は、白色又は灰色であることが好ましく、白色であることが特に好ましい。インクの色は、各色の色材の含有量により調整することができる。
本発明のインクは、前述の光重合性組成物、及び顔料等を、加熱しながら公知の方法で混合することによって、調製することができる。
本発明の隔壁形成用インクジェットインクセット(以下、単に「インクセット」ともいう。)は、LEDデバイスのLEDチップ間に隔壁を形成するための隔壁形成用インクジェットインクセットであって、第1の隔壁形成用インクジェットインクと、第2の隔壁形成用インクジェットインクとを有し、前記第1の隔壁形成用インクジェットインクが、光重合性組成物と、白色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、25%以下であり、前記第2の隔壁形成用インクジェットインクが、光重合性組成物と、黒色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、25%以下であることを特徴とする。
本発明のLEDデバイスの製造方法は、一の実施形態として、LEDチップ間に隔壁を有するLEDデバイスの製造方法であって、インクジェット法によって前記隔壁のパターニングを行う隔壁形成工程を有し、前記隔壁形成工程が、少なくとも、白色隔壁形成工程を有し、前記白色隔壁形成工程において、光重合性組成物と、白色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、25%以下である隔壁形成用インクジェットインクを用いることを特徴とする。
下記の手順で、黒色顔料分散液、白色顔料分散液A、及び白色顔料分散液Bを調製した。
70.7質量部のトリプロピレングリコールジアクリレート(Miramer M200 Miwon社製、「Miramer」は同社の登録商標)と、8質量部の分散剤(BYKJET-9151、BYK社製、「BYKJET」は同社の登録商標)とを、ステンレス鋼製のビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間撹拌して分散剤を溶解させた。得られた液体を室温まで冷却した後、白色顔料として21.3質量部の酸化チタン(TCR-52、堺化学工業社製)を加えて、混合液を得た。得られた混合液を、ジルコニアビーズ220g(直径:0.5mm)と共にガラス瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて5時間分散処理した。その後、混合液からジルコニアビーズを除去して、白色顔料分散液Aを得た。
70.7質量部のトリプロピレングリコールジアクリレート(Miramer M200 Miwon社製、「Miramer」は同社の登録商標)と、8質量部の分散剤(BYKJET-9151、BYK社製、「BYKJET」は同社の登録商標)とを、ステンレス鋼製のビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間撹拌して分散剤を溶解させた。得られた液体を室温まで冷却した後、白色顔料として21.3質量部の酸化ジルコニウム(Zirconeo、アイテック社製)を加えて、混合液を得た。得られた混合液を、ジルコニアビーズ220g(直径:0.5mm)と共にガラス瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて5時間分散処理した。その後、混合液からジルコニアビーズを除去して、白色顔料分散液Bを得た。
71.0質量部のジプロピレングリコールジアクリレートと、9.0質量部の分散剤(味の素ファインテクノ社製、アジスパーPB824)とを、ステンレス鋼製のビーカーに入れ、65℃のホットプレート上で加熱しながら1時間撹拌して分散剤を溶解させた。得られた液体を室温まで冷却した後、黒色顔料として20.0質量部のpigiment Black 7(三菱化学社製、MA77)を加えて、混合液を得た。得られた混合液を、200gのジルコニアビーズ(直径:0.5mm)と共にガラス瓶に入れて密栓し、ペイントシェーカーにて5時間分散処理した。その後、混合液からジルコニアビーズを除去して、黒色顔料分散液を得た。
下記の手順で、黒色顔料インク及び白色顔料インクを調製した。
表Iに示す材料をステンレスビーカーに入れ、ホットプレートで80℃に加熱しながら1時間撹拌した。得られた溶液を加熱しながら、ADVATEC社製テフロン(登録商標)3μmメンブランフィルターで濾過することにより、白色顔料インク1~7を得た。
6EO-TMPTA:6EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート
4EO-HDDA:4EO変性ヘキサンジオールジアクリレート
TPGDA:トリプロピレングリコールジアクリレート
DAROCURE TPO:2,4,6-トリメチルベンゾインジフェニルフォスフィンオキサイド、BASF社製
Irgacure 819:BASF社製
Irgastab UV-10:BASF社製
KF-352:信越化学工業社製
白色顔料分散液A:上記調製した白色顔料分散液A
白色顔料分散液B:上記調製した白色顔料分散液B
ブチルカルビトールアセテート:標準沸点247℃である溶剤
表IIに示す材料をステンレスビーカーに入れ、ホットプレート上で80℃に加熱しながら1時間撹拌した。得られた溶液を加熱しながら、ADVATEC社製テフロン(登録商標)3μmメンブランフィルターで濾過することにより、黒色顔料インク1~7を得た。
DPGDA:ジプロピレングリコールジアクリレート
HDDA:1,6-ヘキサンジオールジアクリレート
3PO-TMPTA:3PO変性トリメチロールプロパントリアクリレート
9EO-TMPTA:9EO変性トリメチロールプロパントリアクリレート
PEGDA(600):ポリエチレングリコール#600ジアクリレート
4EO-PETA:4EO変性ペンタエリスリトールテトラアクリレート
DAROCURE TPO:2,4,6-トリメチルベンゾインジフェニルフォスフィンオキサイド、BASF社製
Speedcure ITX:2-イソプロピルチオキサントン、Lambson社製
Irgastab UV-10:BASF社製
黒色顔料分散液:上記調製した黒色顔料分散液
ブチルカルビトールアセテート:標準沸点247℃である溶剤
特開2020-205417号公報を参考に、以下の手順で、比較例用の白色顔料含有レジスト組成物(以下、「白色顔料レジスト」と略す。)及び黒色顔料含有レジスト組成物(以下、「黒色顔料レジスト」と略す。)を調製した。
1000mLの三口フラスコに、トリフルオロプロピルトリメトキシシランを147.32g(0.675mol)、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシランを40.66g(0.175mol)、3-トリメトキシシリルプロピルコハク酸無水物を26.23g(0.10mol)、3-(3,4-エポキシシクロヘキシル)プロピルトリメトキシシランを12.32g(0.05mol)、BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)を0.808g、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)を171.62g仕込み、室温で撹拌しながら水52.65gにリン酸2.265g(仕込みモノマーに対して1.0重量%)を溶かしたリン酸水溶液を30分間かけて添加した。その後、フラスコを70℃のオイルバスに浸けて90分間撹拌した後、オイルバスを30分間かけて115℃まで昇温した。昇温開始1時間後に溶液温度(内温)が100℃に到達し、そこから2時間加熱撹拌し(内温は100~110℃)、ポリシロキサン溶液を得た。なお昇温及び加熱撹拌中、窒素95体積%、酸素5体積%の混合気体を0.05L/分で流した。反応中に副生成物であるメタノール、水が合計131.35g留出した。得られたポリシロキサン溶液に、固形分濃度が40重量%となるようにPGMEAを追加し、ポリシロキサン溶液を得た。
特許第3120476号公報の実施例1の記載の方法により、メチルメタクリレート/メタクリル酸/スチレン共重合体(質量比30/40/30)を合成後、グリシジルメタクリレート40質量部を付加させ、精製水で再沈、濾過、乾燥することにより、アクリルポリマー粉末を得た。
以下の手順で、LEDデバイスを作製した。
特開2021-110875号公報の明細書段落[0091]~[0106]に記載の方法を参考に、下記の手順で、基板上に赤色、緑色、及び青色のLEDチップを配置し、隔壁未形成LEDデバイスを形成した。
上記と同様の方法で、基板上に赤色、緑色、及び青色のマイクロLEDチップを配置し、隔壁未形成LEDデバイスを形成した。
上記と同様の方法で、基板上に赤色、緑色、及び青色のマイクロLEDチップを配置し、隔壁未形成LEDデバイスを形成した。
上記と同様の方法で、基板上に赤色、緑色、及び青色のマイクロLEDチップを配置し、隔壁未形成LEDデバイスを形成した。
上記作製したLEDデバイスを用いて、下記のとおり評価を行った。
LEDデバイスを点灯させ、輝度を測定した。LEDデバイス1~10は、LEDデバイス1の輝度を100とし、それと比較した輝度の相対値を算出し、相対輝度とした。同様に、LEDデバイス11~20は、LEDデバイス11の輝度を100として、相対輝度を算出した。
◎:相対輝度が90以上
○:相対輝度が80以上90未満
×:相対輝度が80未満
温度85℃、相対湿度85%のサーモ機に、LEDデバイスを投入し、1000時間保存した。1000時間保存前の輝度と保存後の輝度から、下記式により、輝度維持率[%]を算出した。
輝度維持率[%]=保存後の輝度/保存前の輝度×100
◎:輝度維持率が90%以上
○:輝度維持率が80%以上90%未満
△:輝度維持率が70%以上80%未満
×:輝度維持率が70%未満
各構成のLEDデバイスを10個ずつ作製し、各構成において、十分な輝度が得られたLEDデバイスの個数を求めた。
◎:十分な輝度が得られたLEDデバイスの個数が9個又は10個
○:十分な輝度が得られたLEDデバイスの個数が7個又は8個
△:十分な輝度が得られたLEDデバイスの個数が5個又は6個
×:十分な輝度が得られたLEDデバイスの個数が4個以下
2 基板
3R 赤色LEDチップ
3G 緑色LEDチップ
3B 青色LEDチップ
4 隔壁
4Wh 白色隔壁
4Bl 黒色隔壁
5 透明封止剤
6 カバーガラス
Claims (3)
- LEDデバイスのLEDチップ間に隔壁を形成するための隔壁形成用インクジェットインクであって、
光重合性組成物と、白色色材とを含有し、
標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%であり、
前記光重合性組成物の成分として、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する
ことを特徴とする隔壁形成用インクジェットインク。 - LEDデバイスのLEDチップ間に隔壁を形成するための隔壁形成用インクジェットインクセットであって、
第1の隔壁形成用インクジェットインクと、第2の隔壁形成用インクジェットインクとを有し、
前記第1の隔壁形成用インクジェットインクが、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する光重合性組成物と、白色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%であり、
前記第2の隔壁形成用インクジェットインクが、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する光重合性組成物と、黒色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%である
ことを特徴とする隔壁形成用インクジェットインクセット。 - LEDチップ間に隔壁を有するLEDデバイスの製造方法であって、
インクジェット法によって前記隔壁のパターニングを行う隔壁形成工程を有し、
前記隔壁形成工程が、少なくとも、白色隔壁形成工程を有し、
前記白色隔壁形成工程において、多官能の(メタ)アクリレート化合物を含有する光重合性組成物と、白色色材とを含有し、かつ、標準沸点が250℃以下である溶剤の含有量が、0%である隔壁形成用インクジェットインクを用いる
ことを特徴とするLEDデバイスの製造方法。
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