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JP7841860B2 - 加工装置 - Google Patents
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JP7841860B2 - 加工装置 - Google Patents

加工装置

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Description

本発明は、ポーラス部材の保持面に二流体を噴射して洗浄する機能を有する加工装置に関する。
ポーラス部材からなる吸引部の上面を保持面とするチャックテーブルにおいてウェーハを吸引保持して研削する研削装置は、二流体を噴射させるノズルを備え、ノズルから噴射した二流体によって保持面を洗浄している(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2011-200785号公報 特開2020-119931号公報
ポーラス部材の保持面には凹凸がある。そのため、ノズルから噴射した二流体は、凹凸によって保持面上において散乱する。すなわち、保持面に当たった二流体は、噴射方向に対する順方向である保持面にならう方向に流れるだけなく、噴射方向に対する逆方向側にも散乱する。そして、このように保持面において散乱した二流体によって、加工屑が保持面に再付着してしまうことがある。
したがって、ノズルから二流体を噴射してポーラス部材の保持面を洗浄する機能を備えた加工装置においては、二流体を保持面で散乱させないようにするという課題がある。
本発明は、ポーラス部材の凹凸を有する保持面において被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該保持面が保持した被加工物を研削または研磨加工する加工ユニットと、を備える加工装置であって、該保持面に対して傾いた噴射方向に水とエアとを混合させた二流体を噴射するノズルを有する洗浄ユニットを備え、該洗浄ユニットは、該ノズルから噴射される該二流体の、該保持面の凹凸による少なくとも噴射方向の側方および後方への散乱を防止する散乱防止部を備え、該散乱防止部は、該保持面に対面する下面を有し該二流体の噴射方向の前方側に配置される前方板であって、前方に導かれて該前方板に当たった該二流体を降下させることにより、該二流体の乱反射を防止する前方板と、該ノズルを挟んで該前方板の反対側に配置される後方板と、該後方板の両側面に連結されて該後方板とともに該ノズルを囲繞する一対の側板と、該側板のそれぞれの下端に接続されており、該保持面に平行に互いに遠ざかる方向に延在する平板と、を備える。
該散乱防止部は、該後方板の下端に、該ノズルの下端の縮径部に沿って平行に、該縮径部との間に隙間が形成されるように設けられた平行板をさらに備え、該平行板の先端と該ノズルの該縮径部の先端との間の隙間が、該縮径部の下端に設けられた噴射部から該二流体が噴射されたときに負圧となり、該後方板の後方側から外気を導入する外気導入部として機能するとともに、該平行板が、該導入された外気を該ノズルの該噴射部側に向けて噴出させるガイドとして機能し、該導入された外気によって、該保持面の凹凸による該噴射方向の後方への該二流体の散乱を防止することが望ましい。
本発明では、チャックテーブルの保持面の凹凸による二流体の散乱を防止する散乱防止部を洗浄ユニットに備えるため、加工屑が保持面に再付着するおそれを低減することができる。
また、ノズルが噴射した二流体によって外気を噴射方向に導く外気導入部を備えることにより、二流体の散乱のおそれをより低減することができる。
加工装置の一例を示す斜視図である。 洗浄ユニット及びチャックテーブルの例を示す正面図である。 ノズルからチャックテーブルの保持面に向けて二流体を噴射する状態を示す断面図である。 気液分離ユニットの例を示す斜視図である。 ノズルを旋回させながらからチャックテーブルの保持面に向けて二流体を噴射する状態を示す斜視図である。
1 加工装置の構成
図1に示す加工装置1は、加工ユニットである粗研削ユニット30と仕上げ研削ユニット31と研磨ユニット32とを用いて、チャックテーブル5の上に保持された被加工物100を加工する加工装置である。加工装置1には制御ユニット17を備えており、被加工物100の搬送や研削加工、研磨加工等を行う際に各種の機構を制御する。
加工装置1は、第1の装置ベース10の後方(+Y方向側)に第2の装置ベース11が連結されて構成されている。第1の装置ベース10上は、被加工物100の搬出入等が行われる搬出入領域91となっている。第2の装置ベース11上は、粗研削ユニット30、仕上げ研削ユニット31または研磨ユニット32によってチャックテーブル5に保持された被加工物100が加工される加工領域92となっている。
第1の装置ベース10の正面側(-Y方向側)には、第1のカセット載置部150及び第2のカセット載置部151が設けられており、第1のカセット載置部150には加工前の被加工物100が収容される第1のカセット173が載置され、第2のカセット載置部151には加工後の被加工物100が収容される第2のカセット174が載置される。
第1のカセット173の後方(+Y方向側)には図示しない開口が設けられており、当該開口の後方には、第1のカセット173から加工前の被加工物100を搬出するとともに加工後の被加工物100を第2のカセット174に搬入するロボット155が配設されている。ロボット155に隣接する位置には、仮置き領域152が設けられており、仮置き領域152には、回転可能なテーブル153と、テーブル153に載置された被加工物100の上面101を撮像するカメラ154と備えている。
仮置き領域152に隣接する位置には、被加工物100を保持した状態で旋回する第1搬送機構171が配置されている。第1搬送機構171は、仮置き領域152に位置する被加工物100を保持し、加工領域92内に配設されているいずれかのチャックテーブル5へ搬送することができる。第1搬送機構171の隣には、加工後の被加工物100を保持した状態で旋回する第2搬送機構172が設けられており、第2搬送機構172の近傍には、第2搬送機構172により搬送された加工後の被加工物100を洗浄するスピンナー洗浄ユニット156が配置されている。スピンナー洗浄ユニット156により洗浄された被加工物100は、ロボット155により第2のカセット174に搬入される。
第2の装置ベース11の上の前方の-X側には第1のコラム12が立設されており、第1のコラム12の側面には粗研削送りユニット20が配設されている。粗研削送りユニット20は、鉛直方向(Z軸方向)の軸心を有するボールネジ200と、ボールネジ200と平行に配設された一対のガイドレール201と、ボールネジ200に連結されボールネジ200を回動させるモータ202と、内部のナットがボールネジ200に螺合し側部がガイドレール201に摺接する昇降板203と、昇降板203に連結され粗研削ユニット30を保持するホルダ204とを備えている。モータ202がボールネジ200を回動させると、これに伴い昇降板203がガイドレール201にガイドされてZ軸方向に往復移動し、昇降板203に連結されたホルダ204に支持されている粗研削ユニット30がZ軸方向に往復移動する構成となっている。
粗研削ユニット30は、軸方向が鉛直方向(Z軸方向)である回転軸300と、回転軸300を回転可能に支持するハウジング301と、回転軸300を回転駆動するモータ302と、回転軸300の下端に接続されたマウント303と、マウント303の下面に着脱可能に接続された研削ホイール304とを備える。そして、研削ホイール304は、ホイール基台305と、ホイール基台305の底面に環状に配設された略直方体形状の複数の粗研削砥石306と備える。
また、第2の装置ベース11の上の後方の-X側には、第2のコラム13が立設されており、第2のコラム13の前面には仕上げ研削送りユニット21が配設されている。仕上げ研削送りユニット21は、粗研削送りユニット20と同様に構成されており、仕上げ研削ユニット31をZ軸方向に研削送りすることができる。仕上げ研削ユニット31は、砥石に含まれる砥粒が上記の粗研削砥石306よりも小さい仕上げ研削砥石307を備え、その他の構成は粗研削ユニット30と同様となっている。仕上げ研削送りユニット21を構成する各部位については粗研削送りユニット20と同様の符号を付し、説明を省略する。また、仕上げ研削ユニット31については、仕上げ研削砥石307以外の各部位については粗研削ユニット30と同様の符号を付し、説明を省略する。
第2の装置ベース11の上の後方の+X側には、上記の第2のコラム13とX軸方向に並んで第3のコラム14が立設されており、第3のコラム14の前面には、X軸方向移動ユニット24が配設されている。X軸方向移動ユニット24は、X軸方向の軸心を有するボールネジ240と、ボールネジ240と平行に配設された一対のガイドレール241と、ボールネジ240を回動させるモータ242と、内部のナットがボールネジ240に螺合し側部がガイドレール241に摺接する可動板243とから構成される。モータ242がボールネジ240を回動させると、これに伴い可動板243がガイドレール241にガイドされてX軸方向に移動し、可動板243上に配設された研磨ユニット32が可動板243の移動に伴いX軸方向に移動する。
可動板243の前面には、研磨ユニット32をチャックテーブル5に対して接近又は離間するZ軸方向に昇降させる研磨送りユニット25が配設されている。研磨送りユニット25は、鉛直方向の軸心を有するボールネジ250と、ボールネジ250と平行に配設された一対のガイドレール251と、ボールネジ250に連結しボールネジ250を回動させるモータ252と、内部のナットがボールネジ250に螺合し側部がガイドレール251に摺接する昇降板253と、昇降板253に連結され研磨ユニット32を保持するホルダ254とから構成され、モータ252がボールネジ250を回動させると昇降板253がガイドレール251にガイドされてZ軸方向に移動し、ホルダ254に支持された研磨ユニット32もZ軸方向に移動する。
研磨ユニット32は、軸方向がZ軸方向であるスピンドル320と、スピンドル320を回転可能に支持するハウジング321と、スピンドル320を回転駆動するモータ322と、スピンドル320の下端に固定されたマウント323と、マウント323の下面に着脱可能に取り付けられた円形の研磨パッド324とから構成されている。研磨パッド324は、例えば、フェルト等の不織布からなり、中央部分にスラリ(遊離砥粒を含む研磨液)が通液される図示しない貫通孔が形成されている。研磨パッド324の直径は、チャックテーブル5の直径よりも大径となっている。
図1に示すように、第2の装置ベース11上にはターンテーブル6が配設され、ターンテーブル6の上面には、例えばチャックテーブル5が周方向に等間隔に4つ配設されている。ターンテーブル6の中心には、ターンテーブル6を自転させるための図示しない回転軸が配設されており、回転軸を中心としてターンテーブル6をZ軸方向の軸を中心として自転させることができる。ターンテーブル6が自転することで、4つのチャックテーブル5を公転させ、チャックテーブル5を粗研削ユニット30の下方、仕上げ研削ユニット31の下方、研磨ユニット32の下方へと順次位置付けることができる。
隣り合うチャックテーブル5の間は、仕切り板161によって仕切られている。仕切り板161によって仕切られた個々の領域は、被加工物100の搬出入が行われる搬出入エリア181、粗研削が行われる粗研削エリア182、仕上げ研削が行われる仕上げ研削エリア183、研磨が行われる研磨エリア184である。
スピンナー洗浄ユニット156は、被加工物を保持して回転するスピンナーテーブル157と、被加工物に洗浄液を噴射するノズル158と備えている。洗浄液に代えて、水とエアとを混合させた二流体を用いてもよい。
搬出入エリア181には、図2に示す洗浄ユニット7が配設されている。図2に示すように、洗浄ユニット7には、二流体を噴射するノズルユニット72と、ノズルユニット72が先端に固定されたアーム73と、アーム73を旋回させる旋回モータ71と、旋回モータ71、アーム73及びノズルユニット72を昇降させる昇降アクチュエータ74とを備えている。ノズルユニット72には、エア源75及び水源76が接続されており、エア源75から供給されるエアと水源76から供給される水とが混合された二流体をノズルユニット72から噴射することができる。
チャックテーブル5は、被加工物を吸引保持するポーラス部材50と、ポーラス部材50を下方及び側方から支持する枠体51と、枠体51を支持する支持ベース52とを備えている。ポーラス部材50の上面が、被加工物を吸引保持する保持面500となっており、保持面500には凹凸がある。支持ベース52には軸部53が連結されている。枠体51、支持ベース52及び軸部53の内部には、水又はエアが流通する流路54が形成されている。流路54の一端は、枠体51の上面の複数個所において開口している。また、流路54の他端は、3つの流量調整バルブ551、552、553及び3つの開閉バルブ554、555、556を介して吸引源557、エア源558及び水源559と選択的に連通可能となっている。開閉バルブ554を開き、開閉バルブ555、556を閉じた状態では、ポーラス部材50と吸引源557とが連通し、保持面500に吸引力を作用させることができる。開閉バルブ555を開き、開閉バルブ554、556を閉じた状態では、ポーラス部材50とエア源558とが連通し、保持面500からエアを噴出することができる。開閉バルブ556を開き、開閉バルブ554、555を閉じた状態では、ポーラス部材50と水源559とが連通し、保持面500から水を噴出することができる。また、開閉バルブ555、556を開き、開閉バルブ554を閉じた状態では、ポーラス部材50とエア源558及び水源559とが連通し、保持面500からエアと水とを混合させた二流体を噴出することができる。
ターンテーブル6の下面にはブラケット61が固定され、ブラケット61は、チャックテーブル5を回転させるモータ56を保持している。モータ56のシャフト561の上端には駆動プーリ562が配設されている。一方、チャックテーブル5の軸部53には従動プーリ563が配設されている。駆動プーリ562及び従動プーリ563にはベルト564が巻回されている。モータ56がシャフト561を回転させると、ベルト564によってその回転力が軸部53に伝達され、チャックテーブル5が回転する。支持ベース52は、ターンテーブル6に固定されたベアリング62によって回転可能に支持されている。
図3に示すように、ノズルユニット72には、保持面500に対して二流体を噴射するノズル77を備えている。ノズル77は、筒体771と、筒体771の側面に形成されエア源75と連通するエア流入口772と、筒体771の側面に形成され水源76と連通する水流入口773と、筒体771の下端において縮径した縮径部774と、縮径部774の下端において開口した噴射部775と、エア流入口772と連通するエア流路776と、水流入口773と連通する水流路777とを備えている。エア流路776と水流路777とは縮径部774の内側において合流して二流体778が生成され、噴射部775からその二流体778が噴出される。
二流体778の噴射方向は、チャックテーブル5の保持面500に対して傾斜している。ノズル77の噴射方向後方には、二流体の噴射方向に平行でかつ保持面500に対して鋭角をなすように後方板781が配置されている。この後方板781の下端は、噴射部775側に向けて屈曲し、縮径部774とほぼ平行に形成された平行板782を備えている。平行板782と縮径部774との間には、隙間が形成されている。なお、後方板781およぶ平行板782をノズル77に接触させていてもよい。
また、側板784の下端には、保持面500に平行にノズル77から遠ざかる方向に延在する平板787を備えてもよい。
後方板781の左右両端(図3の紙面における手前側と奥側)には、2枚の側板784が連結されている。2枚の側板784は、ノズル77を挟んで対向して配置されており、後方板781と2枚の側板784とでノズル77を囲繞している。なお、後方板781と側板784とは一体に形成されていてもよい。
縮径部774の二流体の噴出方向前部には、前方板785が配置されている。前方板785は、保持面500に対して対面する板状部材であり、その面方向は、二流体778の噴射方向に対して直交する角度から保持面500に対して平行な角度の間とすることが望ましい。
エア流入口772から流入したエアと水流入口773から流入した水とが縮径部774の内側において合流して二流体778が生成され噴射部775から噴出されると、保持面500に付着していた加工屑は、二流体によって掻き出されて上昇するが、その上昇した加工屑は、前方板785に衝突するため、加工屑を含んだミストが飛散するのを防ぐことができる。
また、噴射部775から二流体778が噴出されると、ノズル22の縮径部774の先端と、平行板782の先端との間の隙間783は負圧となり、後方板781の後方側から外気788が導入される。すなわち、隙間783は、外気導入部として機能する。なお、縮径部774の先端と平行板782の先端は接触していてもよい。そして、後方板781の後方側から外気が導入されると、その外気は、平行板782にガイドされて前方(噴射部775側)に向けて噴出される。したがって、二流体778や保持面500において反射した二流体のミストが後方に流れるのを防ぐことができるため、加工屑が後方に飛散するのを防ぐことができる。
このように、二流体778及びその反射した二流体が前方にのみ流れることによって二流体の散乱が防止される。したがって、前方板785と後方板781と側板784とによって散乱防止部786が構成される。
図1に示した搬出入エリア181と研磨エリア184との境界の近傍の搬出入エリア181側には、気液分離ユニット70が配設されている。なお、気液分離ユニット70は、搬出入エリア181と粗研削エリア182との境界の近傍の搬出入エリア181側に配設してもよい。
図4に示すように、気液分離ユニット70には、天板700と、天板700から垂下する複数の側板701と、飛散するミストを受け入れるための入口702とが備えられている。天板700は、被加工物100が保持されたチャックテーブル5が搬出入エリア181に位置付けられた際に+Z側からみてチャックテーブル5に重ならないような形状かつ、被加工物100の洗浄時にノズル77から噴射され飛散した二流体778を気液分離ユニット70に導いて気液分離するのに効果的な形状をなしており、本実施形態における天板700は、ターンテーブル6の回転中心に向かってX軸方向に長尺に形成されている。
天板700は、略長方形の一部(チャックテーブル5の上方に位置する部分)が切り取られた形状に形成されている。当該切り取られた部分は、X軸方向に平行な第1辺705と、一端が第1辺705の+X方向側の端部と接続されX軸方向に対して角度を有する斜辺706とを備えている。天板700は、そのほかに、斜辺706の他端に接続されX軸方向に平行な1つの第2辺707と、Y軸方向に平行な対向する第3辺708及び第4辺709とを備えている。しかし、天板700の形状はこれに限定されるものではない。例えば、第1辺705及び斜辺706に代えて、チャックテーブル5の周縁に沿うように円弧状に形成された部分を有していてもよい。
側板701は、+Y方向側、すなわちチャックテーブル5の公転方向の上流側に形成されている第1側板710と、+X方向側、すなわちチャックテーブル5の公転軌道の外周側でありチャックテーブル5の自転中心から最も離れた側に形成されている第2側板711と、+X方向と-Y方向の間の方向の側に、第2側板711から屈折させてチャックテーブル5の公転軌道の外周に沿うように形成されている第3側板712とで構成されており、第1側板710は、例えば仕切り板161の側面に固定され、第2側板711及び第3側板712は、例えばそれらの下部が第1の装置ベース10に固定される。すなわち、側板701は、ミストが飛散する方向に配設されており、飛散するミストを受け止める役割を有している。一方、気液分離ユニット70のうち、-Y側、すなわちノズル77から二流体778が噴射される位置に近い側、及び、-X側、すなわちチャックテーブル5の公転方向の下流側には側板がなく、これにより、ミストを受け入れる入口702が形成されている。なお、第1側板710はなくてもよく、その場合は、仕切り板161が第1側板710と同様の役割を果たす。
上記の気液分離ユニット70に備える入口702の上辺、すなわち第1辺705、斜辺706及び第2辺707には、下方向に延びる庇703が備えられている。庇703は、天板700に対して垂直な-Z方向に配設されていてもよいし、-Z方向よりも若干チャックテーブル5の中心に向く方向に傾斜していてもよい。また、湾曲していてもよい。図4に示した例の庇703は、-X側、すなわちノズル77に近い側は、Z方向の長さが短く、+X側、すなわちノズル77から遠い側は、Z方向の長さが長く形成されている。このように、庇703は、ノズル77に近い側のZ方向の長さが短く、開口部分がZ軸方向に長く形成されることにより、ノズル77との衝突を回避し、ノズル77の可動域を広くとることができる。一方、庇703のうち、ノズル77から遠い側のZ方向の長さを長く形成することにより、より多くのミストを収容することができる。
また、ノズル77に近い側のZ方向の長さが短い庇703の下を通ってノズル77を気液分離ユニット70内に収納することにより、チャックテーブル5への被加工物100の搬送の邪魔にならないようにしている。
上記のように、天板700は、略長方形の一部を切り取った形状に形成されているため、天板700のうち切り取られていない部分の下方は、より多くのミストを収容することができる容積が広い大容量エリア704となっている。
2 加工装置の動作
(搬入工程)
上記の構成の加工装置1を用いて被加工物100の加工を行う際の加工装置1の動作について説明する。まず、図1に示したターンテーブル6が所定角度回転することで、被加工物100が載置されていないチャックテーブル5が公転し、搬出入エリア181に位置付けられる。
その後、ロボット155が第1のカセット173から一枚の被加工物100を搬出し、被加工物100を仮置き領域152のテーブル153に載置する。次いで、テーブル153を回転させながらカメラ154によって被加工物100の上面101が撮像され、被加工物100の外周の3点を検出し、その3点の位置に基づき、被加工物100の中心が検出される。
次に、第1搬送機構171によって被加工物100の上面101を吸着して搬出入エリア181に位置付けられたチャックテーブル5の上方に移動させる。そして、チャックテーブル5の中心と被加工物100の中心とが合致するように、被加工物100の上面101を上に向けた状態で保持面500の上に載置する。そして、被加工物100は、図2に示した開閉バルブ554を開き、開閉バルブ555、556を閉じることにより、保持面500に作用する吸引力によって吸引保持される。
(粗研削工程)
チャックテーブル5の保持面500において被加工物100を吸引保持した後、ターンテーブル6を+Z側からみて時計回りに所定の角度だけ回転させることで、チャックテーブル5を公転させ、チャックテーブル5に保持された被加工物100を粗研削ユニット30の下方に移動させて粗研削エリア182に位置付ける。このとき、粗研削ユニット30と被加工物100とは、粗研削砥石306を被加工物100に向かって下降させて粗研削砥石306と被加工物100の上面101とが当接した際に粗研削砥石306の下面が被加工物100の回転中心を通るような位置に位置合わせされる。
チャックテーブル5を回転させるとともに、モータ302により回転軸300を回転駆動して粗研削砥石306を回転させ、粗研削送りユニット20のモータ202によってボールネジ200を回転駆動して粗研削砥石を下降させていき、粗研削砥石306を被加工物100の上面101に当接させる。
粗研削砥石306に被加工物100が当接してから、さらに粗研削砥石306を所定の距離だけ所定の速さで-Z方向に降下させることで、被加工物100の上面101を所定の厚みだけ粗研削する。粗研削終了後、粗研削送りユニット20が粗研削砥石306を上昇させ、被加工物100の上面101から離間する。
(仕上げ研削工程)
その後、+Z側からみて時計回りにターンテーブル6を所定の角度だけ回転させることでチャックテーブル5を公転させ、チャックテーブル5に保持された被加工物100を仕上げ研削ユニット31の下方に移動させて仕上げ研削エリア183に位置付ける。仕上げ研削砥石307と被加工物100とが当接した際に、仕上げ研削砥石307の下面の円の外周縁が被加工物100の回転中心を通るように位置合わせする。そして、上記の粗研削工程と同様に、仕上げ研削送りユニット21を用いて、回転する仕上げ研削砥石307を回転する被加工物100に向かって下降させて仕上げ研削砥石307を被加工物100に当接させる。
仕上げ研削砥石307が被加工物100に当接してから、さらに仕上げ研削砥石307を所定の距離だけ所定の速さで-Z方向に降下させ、被加工物100の上面101を仕上げ研削し、被加工物100が所定の仕上げ厚みに達すると、仕上げ研削送りユニット21が仕上げ研削砥石307を上昇させて研削を終了する。
(研磨工程)
さらに、ターンテーブル6を+Z側からみて時計回りに所定の角度だけ回転させることで、チャックテーブル5を公転させ、チャックテーブル5に保持された被加工物100を研磨ユニット32の下方に移動させる。研磨ユニット32の研磨パッド324に対する被加工物100の位置合わせは、研磨パッド324が被加工物100の上面101全面に当接するように行われる。
チャックテーブル5を所定の回転速度で回転させるとともに、モータ322がスピンドル320を回転させるのに伴い研磨パッド324が回転し、研磨ユニット32が研磨送りユニット25によって-Z方向へと送られて、回転する研磨パッド324が被加工物100の上面101全面に当接する。
研磨加工を行うと、被加工物100の上面101に縞模様が形成される場合があり、上面101に縞模様が形成されると被加工物100の抗折強度を低下させるおそれがある。そこで、研磨加工中においては、X軸方向移動ユニット24が研磨ユニット32をX軸方向に往復移動させて、研磨パッド324を被加工物100の上面101上でX軸方向に 移動させることで、上面101に縞模様が形成されるのを防止する。
(被加工物洗浄工程)
上記の研磨工程の終了後、ターンテーブル6を、+Z側からみて時計回りに所定の角度だけ回転させ、研磨後の被加工物100を搬出入エリア181に移動させる。そして、搬出入エリア181においては、チャックテーブル5を回転させ、図2に示した昇降アクチュエータ74によってノズル77を下降させるとともに、旋回モータ71によってノズル77を旋回させながら、ノズル77にエア源75及び水源76からエア及び水を導入することにより、図3に示した噴射部775から二流体778を噴射させて被加工物100の上面101を洗浄する。この洗浄工程には、加工後の被加工物100を加工領域92から搬出入領域91へと搬送する際に、第2搬送機構172の搬送パッドが汚れるのを防ぐ目的等がある。
ノズル77から噴射された二流体778は、被加工物100の中心から気液分離ユニット70へと向かい、気液分離ユニット70の入口702から気液分離ユニット70の内部の空間へと進入し、側板701や天板700に当たって、水とエアとに気液分離される。その後、エアは入口702の上部から該搬出入エリア181の大気に開放され、図示しない加工装置の排気口から加工室の外部へと排気され、一方で水は排水口162から加工室16の外部へと排水される。
その後、搬出入エリア181の内部の空間から二流体のミストが取り除かれると、昇降アクチュエータ74及び旋回モータ71によってノズル77が被加工物100の上方から退避し、次いで、被加工物100が図1に示した第2搬送機構172によって加工領域92から搬出入領域91のスピンナー洗浄ユニット156に搬送され、スピンナーテーブル157に載置される。そして、スピンナーテーブル157が回転するとともに被加工物100の上面101に対してノズル158から洗浄液が噴出されて上面101が洗浄される。上面101の洗浄後は、被加工物100がロボット155に吸着されて第2のカセット174に収容される。
(保持面洗浄工程)
搬出入エリア181に位置するチャックテーブル5から第2搬送機構172によって加工後の被加工物が搬出された後、保持面500に加工屑が付着している場合は、洗浄ユニット7によって保持面500を洗浄する。
図5に示すように、図2に示した旋回モータ71によってノズル77を保持面500の中心部上方に位置させとともに、昇降アクチュエータ74によってノズル77を下降させ保持面500に側板の下端を接近させる。そして、チャックテーブル5を回転させるとともに、旋回モータ71によってノズル77を旋回させ旋回範囲79内で保持面500の半径方向に揺動させながら、エア流入口772からエアを導入するとともに水流入口773から水を導入し、噴射部775から二流体を噴射する。これにより、保持面500全面に二流体が当たり、ポーラス部材50に入り込んでいる加工屑も掻き出すことができる。なお、この洗浄中は、図2に示した開閉バルブ555を開き、開閉バルブ554、556を閉じることにより、保持面500からエアブローを行う。
保持面500に向けて二流体が噴射されると、側板784によって保持面500において反射した二流体のミストが飛散しないように前方に導かれる。また、前方に導かれたミストが前方板785に当たって降下するため、加工屑が混じったミストが乱反射するのを防ぎ、保持面の外側に排除することができる。したがって、加工屑が飛散して保持面500に再付着するのを防止することができる。
また、噴射部775から二流体778が噴出されると、隙間783が負圧となって後方板781の後方側から外気が導入され、その外気は、噴射部775側に向けて噴出され、二流体778の噴射方向に導かれる。したがって、噴射部775から噴射される二流体778や保持面500において乱反射していた二流体のミストのうち後方(二流体778の噴射方向に対する逆方向)に流れるものを防ぐことができるため、加工屑を効果的に保持面500から排出することができる。
また、ノズル77の噴射部775から噴射された二流体及び散乱防止部786の作用によって保持面500から排除されたミストが、かりに上方に舞い上がったとしても、その方向には気液分離ユニット70が配設されているため、加工屑が混じった水が受け止められ、飛散を防ぐことができる。そして、その水は、気液分離ユニット70の下方に設けられた排出部81から排出することができる。
なお、本実施形態では、後方板781と側板784と前方板785とで散乱防止部を構成したが、後方板781及び側板784、又は、前方板785のみでも散乱防止部として機能する。
1:加工装置
10:第1の装置ベース 11:第2の装置ベース
12:第1のコラム 13:第2のコラム 14:第3のコラム
150:第1のカセット載置部 151:第2のカセット載置部 152:仮置き領域
153:テーブル 154:カメラ 155:ロボット
156:スピンナー洗浄ユニット 157:スピンナーテーブル 158:ノズル
16:加工室 161:仕切り板 162:排水口
17:制御ユニット
171:第1搬送機構 172:第2搬送機構
173:第1のカセット 174:第2のカセット
181:搬出入エリア 182:粗研削エリア 183:仕上げ研削エリア
184:研磨エリア
20:粗研削送りユニット
200:ボールネジ 201:ガイドレール 202:モータ 203:昇降板
204:ホルダ
21:仕上げ研削送りユニット
24:X軸方向移動ユニット
240:ボールネジ 241:ガイドレール 242:モータ 243:可動板
25:研磨送りユニット
250:ボールネジ 251:ガイドレール 252:モータ 253:昇降板
254:ホルダ
30:粗研削ユニット
300:回転軸 301:ハウジング 302:モータ 303:マウント
304:研削ホイール 305:ホイール基台 306:粗研削砥石
31:仕上げ研削ユニット
307:仕上げ研削砥石
32:研磨ユニット
320:スピンドル 321:ハウジング 322:モータ 323:マウント
324:研磨パッド
5:チャックテーブル
50:ポーラス部材 500:保持面
51:枠体 52:支持ベース 53:軸部 54:流路
551、552、553:流量調整バルブ
554、555、556:開閉バルブ
557:吸引源、558:エア源、559:水源
56:モータ 561:シャフト 562:駆動プーリ 563:従動プーリ
564:ベルト
6:ターンテーブル 61:ブラケット 62:ベアリング
7:洗浄ユニット
70:気液分離ユニット
700:天板 701:側板 702:入口 703:庇 704:大容量エリア
705:第1辺 706:斜辺 707:第2辺 708:第3辺 709:第4辺
710:第1側板 711:第2側板 712:第3側板
71:旋回モータ 72:ノズルユニット 73:アーム 74:昇降アクチュエータ
75:エア源 76:水源
77:ノズル
771:筒体 772:エア流入口 773:水流入口 774:縮径部
775:噴射部 776:エア流路 777:水流路 778:二流体
781:後方板 782:平行板 783:隙間(外気導入部) 784:側板
785:前方板 786:散乱防止部
79:旋回範囲
81:排出部
91:搬出入領域 92:加工領域
100:被加工物 101:上面

Claims (2)

  1. ポーラス部材の凹凸を有する保持面において被加工物を吸引保持するチャックテーブルと、該保持面が保持した被加工物を研削または研磨加工する加工ユニットと、を備える加工装置であって、
    該保持面に対して傾いた噴射方向に水とエアとを混合させた二流体を噴射するノズルを有する洗浄ユニットを備え、
    該洗浄ユニットは、該ノズルから噴射される該二流体の、該保持面の凹凸による少なくとも噴射方向の側方および後方への散乱を防止する散乱防止部を備え、
    該散乱防止部は、
    該保持面に対面する下面を有し該二流体の噴射方向の前方側に配置される前方板であって、前方に導かれて該前方板に当たった該二流体を降下させることにより、該二流体の乱反射を防止する前方板と、
    該ノズルを挟んで該前方板の反対側に配置される後方板と、
    該後方板の両側面に連結されて該後方板とともに該ノズルを囲繞する一対の側板と、
    該側板のそれぞれの下端に接続されており、該保持面に平行に互いに遠ざかる方向に延在する平板と、を備える、
    加工装置。
  2. 該散乱防止部は、
    該後方板の下端に、該ノズルの下端の縮径部に沿って平行に、該縮径部との間に隙間が形成されるように設けられた平行板をさらに備え、
    該平行板の先端と該ノズルの該縮径部の先端との間の隙間が、該縮径部の下端に設けられた噴射部から該二流体が噴射されたときに負圧となり、該後方板の後方側から外気を導入する外気導入部として機能するとともに、該平行板が、該導入された外気を該ノズルの該噴射部側に向けて噴出させるガイドとして機能し、
    該導入された外気によって、該保持面の凹凸による該噴射方向の後方への該二流体の散乱を防止する
    請求項1記載の加工装置。
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