JPS6219910B2 - - Google Patents
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- JPS6219910B2 JPS6219910B2 JP59163731A JP16373184A JPS6219910B2 JP S6219910 B2 JPS6219910 B2 JP S6219910B2 JP 59163731 A JP59163731 A JP 59163731A JP 16373184 A JP16373184 A JP 16373184A JP S6219910 B2 JPS6219910 B2 JP S6219910B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- copper
- film
- blue
- green
- treatment liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は、銅または銅合金製品、特に屋根材と
して適用される建材用銅板の表面に工業的に緑青
色皮膜を形成させるための方法に関するものであ
る。 〔従来技術〕 銅または銅合金製品、特に屋根材として適用さ
れる建材用銅板の表面に工業的に緑青色皮膜を形
成させる方法として、これ迄数多く特許出願され
ており、これ等を大別すると、薬液により処理
する方法即ち化成処理法、薬液での電解処理
法、化成処理してさらに塗装する方法、緑青
色形成物質を含む塗料で塗装する方法、及びサ
ンドブラストなどにより表面を粗化した銅表面に
銅粉末又は銅合金粉末を接着剤で接着させたの
ち、緑青化作用を有する処理液を塗布して緑青皮
膜を形成させる方法などを挙げることができる。
前記の方法に該当するものとして、特開昭52−
110235、特開昭53−122637、特開昭53−
1223638、特開昭55−8490、特公昭56−9270、特
公昭56−30396及び特公昭57−51468などがある
が、何れの方法においても、処理後の乾燥が自然
乾燥で行われるか、または処理と乾燥とを繰り返
して行う必要がある為緑青の発生速度が遅いばか
りでなく緑青色皮膜の密着性がよくないなどの品
質上又は工業生産上必ずしも適切ではないなどの
問題を有している。 前記の方法に該当するものとして、特開昭53
−122641、特公昭55−12117、特公昭55−14157、
特公昭55−15558及び特開昭57−177997などが挙
げられるが、電解法により処理工程内において銅
表面に短時間で緑青を発生させることが可能であ
る反面形成した緑青色皮膜が剥離し易いこと、電
解液の管理が困難であることおよび多額の設備投
資を必要とすることなどの問題を有している。 前記の方法に該当するものとして、特開昭55
−8491、特開昭56−13483などがあるが、緑青色
皮膜を安定して形成させることが困難であるとい
う問題を有している。 前記の方法に該当するものとして特公昭55−
139467が挙げられるが緑青色皮膜の密着性がよく
ないという問題を有している。 の方法に該当するものとして、特開昭56−
693575及び特公昭57−52425等を挙げることがで
きるが、何れの方法も緑青色皮膜を形成させるた
めの工数が多く、生産性ならびに処理コストの面
で問題を有している。 〔発明の目的〕 本発明は、以上の諸問題すなわち欠点を排除す
ることを目的としてなされたものであつて、銅ま
たは銅合金特に屋根材として適用される建材用銅
板の表面に、緑青化を促進する化合物を含有する
有機皮膜を形成させたのち、緑青色の顔料および
通気性・通水性を付与する体質顔料を配合した有
機樹脂塗料を被覆することにより、当初から緑青
色を有しかつその皮膜の屋外暴露により均一でし
かも落着いた色調を有する密着性のよい緑青色皮
膜とする工業生産的にも優れた新規な緑青色皮膜
の形成方法を提供するものである。 〔本発明の構成〕 上記の目的を達成するためになされた本発明
は、水系樹脂、銅イオンと錯塩を形成する化合物
および/または銅イオンとキレート結合する化合
物を含む水溶液または水懸濁液を処理液として、
清浄な銅または銅合金表面に塗布してただちに強
制乾燥したのち、さらにその塗膜の上に緑青色系
の顔料および通気性・通水性を付与する体質顔料
を配合した有機樹脂塗料を塗布して強制乾燥する
ことから構成される。 本発明において使用する処理液に使用される水
系樹脂としては、水溶性又は水分散性のいずれの
タイプでもよく、樹脂の種類としてはアクリル
系、アルキツド系、ウレタン系、ポリエステル系
など一般的に用いられる樹脂組成物が挙げられ
る。 処理液中の樹脂含有量は固形分として10〜300
g/(好ましくは50〜300g/)である。10
g/以下の処理液を適用した場合には本皮膜の
密着性が劣る。固形分として300g/以上の処
理液については、本発明の実施例において適用し
た水系樹脂が何れも固形分が50%よりも低いの
で、その処理液を調整することができなかつた。
しかしながら300g/以上の固形分を含む処理
液を調整することが可能な場合には、処理液へ銅
錯塩形成化合物および/または銅イオンとキレー
ト結合する化合物を多量配合し、それを使用する
ことによつても本発明の目的は達成されるものと
推察される。 銅イオンと錯塩を形成する化合物としては、ア
ンモニア水、アンモニウム塩類、アミン類などが
あり、銅イオンとキレート結合する化合物として
エチレンジアミン四錯酸塩などのポリアミノカル
ボン酸塩、クエン酸などのオキシカルボン酸類お
よび縮合リン酸塩などを挙げることができ、此等
の化合物から任意に選択して使用できる。この化
合物の処理液中の含有量は10〜500g/(好ま
しくは50〜400g/)であり、10g/以下の
場合には、この処理液で形成された皮膜は屋外暴
露における緑青化作用が不十分か又は殆んど緑青
化されない状態となり、500g/以上の場合に
は、この処理液で形成された皮膜は屋外暴露にお
いて緑青化が満足に進行するが皮膜の銅または銅
合金表面に対する密着性が低下する。 次に、処理液の塗布法として例えばロールコー
ター塗布、エアナイフ法等を挙げることができる
が、特に此等の方法に限定するものではなく、銅
または銅合金の表面に処理液の乾燥付着量として
0.5〜5g/m2となるよう均一に塗布できる方法
であれば何れの塗布法でもよい。乾燥付着量が
0.5/m2以下のときは、屋外暴露における緑青化
が行われ難くまた5g/m2以上では本塗膜への雨
水、炭酸ガスなどの浸透性が悪くなるので屋外暴
露における緑青化が困難となつてくる。次に、強
制乾燥手段として熱風または赤外線などによる方
法が挙げられる。乾燥条件については、特定する
ものではないが、通常100〜150℃で固着乾燥
(Tack Free)させる条件で行われる。 本発明の方法においては、以上の処理液塗布に
よる皮膜(下層皮膜)の上に、緑青色系の顔料お
よび塗膜に通気性・通水性を付与する体質顔料を
配合した有機樹脂塗料を塗布して、通気性・通水
性を有する緑青色の有機樹脂皮膜(上層皮膜)を
形成させる。 緑青色系の顔料としてはフタロシアニングリー
ン、フタロシアニンブルーなどの有機顔料および
天然緑青、チタンホワイトなどの無機顔料から任
意に選定し配合することにより調色することがで
きる。その顔料の配合量は、緑青色としての好み
の色調、色の濃淡などにより左右され、本発明に
おいてはそれを特定するものではない。また、塗
膜に通気性・通水性を付与する体質顔料として例
えばシリカが挙げられ、この樹脂に対する配合量
は1〜10重量%が好ましい。1%以下の場合に
は、上層塗膜の通気性・通水性が悪くなり、また
10%以上加えると下層皮膜に対する上層皮膜の密
着性が著しく悪くなり、実用にそぐはないように
なる。 次に有機樹脂としては、アクリル樹脂、アルキ
ツド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
などが挙げられ、此等の有機樹脂から任意に選択
できる。また、有機溶剤としては樹脂を溶解する
ものから選択される。以上の構成にて作られる有
機塗料はロールコーター法、またはその他の方法
により下層塗膜の上に塗布されるが、塗布量とし
て乾燥付着量が5〜50g/m2となる様塗布するの
が好ましい。5g/m2以下では上層皮膜の緑青色
が不十分となり、50g/m2以上では上層皮膜の通
気性・通水性を低下させるので下層皮膜の緑青化
を遅延させる。 また、上層皮膜の乾燥は通常100℃〜150℃で熱
風または赤外線などにより強制乾燥するのが好ま
しく、乾燥時間としては皮膜が固着乾燥(Tack
Free)するまで行われる。 本発明の方法により皮膜形成された銅または銅
合金特に屋根材として適用される建材用銅板は屋
外暴露される。 〔作用〕 本発明の方法により銅または銅合金の表面に形
成された皮膜は、皮膜形成の時点で上層皮膜によ
る緑青色系の色調を有しており、この皮膜は屋外
暴露されると、先づ上層皮膜を通して雨水や空気
中の炭素ガスなどが下層皮膜に到達し、さらに下
層皮膜を通して金属表面に到達し、金属表面から
銅分をイオン化する。この銅イオンは下層皮膜中
の錯塩形成化合物および/またはキレート結合物
質と結合して銅錯塩および/または銅キレート化
合物となり、これ等の物質が雨水や炭酸ガスの作
用を受けて緑青化するのである。下層皮膜中の水
系樹脂の役割は、下層の緑青化物質を金属表面へ
接着させることにあり、従つて緑青皮膜としての
下層皮膜の密着性を保持する結合剤としての役割
を有する。また、上層皮膜の役割は、被覆当初か
らそれが屋外暴路により経時劣化しはく離する迄
の間緑青色系の外観を保つことにある。即ち、上
層皮膜は屋外暴露において雨水や炭酸ガスなどを
透過して下層皮膜の緑青化を促進させ反面経時劣
化して皮膜に亀裂を生じ徐々にハク落するが、そ
れ迄に下層皮膜の緑青化がなされているので以後
は下層皮膜即ち均一な密着性のある落着いた色調
を有する緑青皮膜により外観が保持されるのであ
る。かくして、本発明の方法によれば、被覆当初
から緑青系色で外観を保持することができ長期屋
外暴露によりそれが剥離したのちは下層の密着性
のある緑青皮膜により外観が保持できるのであ
る。 以下に本発明の実施例を比較例と共に示す。 〔実施例〕 (1) 処理液の調整に使用した化合物 銅イオンと錯塩を形成する化合物 塩化アンモニウム(試薬一級) 炭酸アンモニウム(試薬一級) 銅イオンとキレート結合する化合物 エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム (EDTA−4Na)(試薬一級) 水系樹脂 フタルキツドW−760A樹脂固形分47% (アルキツドエマルジヨン日立化成工業
(株)製) プライマールHA−8樹脂固形分45.5% (アクリル系アマルジヨン、ローンアンドハ
ースジヤパン(株)製) ボンデイツク1010C樹脂固形分40% (ウレタン系エマルジヨン、大日本インキ化
学工業(株)製) (2) 処理液の調製 計算量の銅錯塩形成化合物および/又は銅キ
レート形成化合物を適量の水に添加し、よくか
きまぜたのち、その水溶液又は水懸濁液に計算
量の水系樹脂を加え、さらに水を加えて全容を
1とし、さらに撹拌して処理液を調製した。
本発明の実施例および比較例において使用した
処理液の構成を表−1に示す。
して適用される建材用銅板の表面に工業的に緑青
色皮膜を形成させるための方法に関するものであ
る。 〔従来技術〕 銅または銅合金製品、特に屋根材として適用さ
れる建材用銅板の表面に工業的に緑青色皮膜を形
成させる方法として、これ迄数多く特許出願され
ており、これ等を大別すると、薬液により処理
する方法即ち化成処理法、薬液での電解処理
法、化成処理してさらに塗装する方法、緑青
色形成物質を含む塗料で塗装する方法、及びサ
ンドブラストなどにより表面を粗化した銅表面に
銅粉末又は銅合金粉末を接着剤で接着させたの
ち、緑青化作用を有する処理液を塗布して緑青皮
膜を形成させる方法などを挙げることができる。
前記の方法に該当するものとして、特開昭52−
110235、特開昭53−122637、特開昭53−
1223638、特開昭55−8490、特公昭56−9270、特
公昭56−30396及び特公昭57−51468などがある
が、何れの方法においても、処理後の乾燥が自然
乾燥で行われるか、または処理と乾燥とを繰り返
して行う必要がある為緑青の発生速度が遅いばか
りでなく緑青色皮膜の密着性がよくないなどの品
質上又は工業生産上必ずしも適切ではないなどの
問題を有している。 前記の方法に該当するものとして、特開昭53
−122641、特公昭55−12117、特公昭55−14157、
特公昭55−15558及び特開昭57−177997などが挙
げられるが、電解法により処理工程内において銅
表面に短時間で緑青を発生させることが可能であ
る反面形成した緑青色皮膜が剥離し易いこと、電
解液の管理が困難であることおよび多額の設備投
資を必要とすることなどの問題を有している。 前記の方法に該当するものとして、特開昭55
−8491、特開昭56−13483などがあるが、緑青色
皮膜を安定して形成させることが困難であるとい
う問題を有している。 前記の方法に該当するものとして特公昭55−
139467が挙げられるが緑青色皮膜の密着性がよく
ないという問題を有している。 の方法に該当するものとして、特開昭56−
693575及び特公昭57−52425等を挙げることがで
きるが、何れの方法も緑青色皮膜を形成させるた
めの工数が多く、生産性ならびに処理コストの面
で問題を有している。 〔発明の目的〕 本発明は、以上の諸問題すなわち欠点を排除す
ることを目的としてなされたものであつて、銅ま
たは銅合金特に屋根材として適用される建材用銅
板の表面に、緑青化を促進する化合物を含有する
有機皮膜を形成させたのち、緑青色の顔料および
通気性・通水性を付与する体質顔料を配合した有
機樹脂塗料を被覆することにより、当初から緑青
色を有しかつその皮膜の屋外暴露により均一でし
かも落着いた色調を有する密着性のよい緑青色皮
膜とする工業生産的にも優れた新規な緑青色皮膜
の形成方法を提供するものである。 〔本発明の構成〕 上記の目的を達成するためになされた本発明
は、水系樹脂、銅イオンと錯塩を形成する化合物
および/または銅イオンとキレート結合する化合
物を含む水溶液または水懸濁液を処理液として、
清浄な銅または銅合金表面に塗布してただちに強
制乾燥したのち、さらにその塗膜の上に緑青色系
の顔料および通気性・通水性を付与する体質顔料
を配合した有機樹脂塗料を塗布して強制乾燥する
ことから構成される。 本発明において使用する処理液に使用される水
系樹脂としては、水溶性又は水分散性のいずれの
タイプでもよく、樹脂の種類としてはアクリル
系、アルキツド系、ウレタン系、ポリエステル系
など一般的に用いられる樹脂組成物が挙げられ
る。 処理液中の樹脂含有量は固形分として10〜300
g/(好ましくは50〜300g/)である。10
g/以下の処理液を適用した場合には本皮膜の
密着性が劣る。固形分として300g/以上の処
理液については、本発明の実施例において適用し
た水系樹脂が何れも固形分が50%よりも低いの
で、その処理液を調整することができなかつた。
しかしながら300g/以上の固形分を含む処理
液を調整することが可能な場合には、処理液へ銅
錯塩形成化合物および/または銅イオンとキレー
ト結合する化合物を多量配合し、それを使用する
ことによつても本発明の目的は達成されるものと
推察される。 銅イオンと錯塩を形成する化合物としては、ア
ンモニア水、アンモニウム塩類、アミン類などが
あり、銅イオンとキレート結合する化合物として
エチレンジアミン四錯酸塩などのポリアミノカル
ボン酸塩、クエン酸などのオキシカルボン酸類お
よび縮合リン酸塩などを挙げることができ、此等
の化合物から任意に選択して使用できる。この化
合物の処理液中の含有量は10〜500g/(好ま
しくは50〜400g/)であり、10g/以下の
場合には、この処理液で形成された皮膜は屋外暴
露における緑青化作用が不十分か又は殆んど緑青
化されない状態となり、500g/以上の場合に
は、この処理液で形成された皮膜は屋外暴露にお
いて緑青化が満足に進行するが皮膜の銅または銅
合金表面に対する密着性が低下する。 次に、処理液の塗布法として例えばロールコー
ター塗布、エアナイフ法等を挙げることができる
が、特に此等の方法に限定するものではなく、銅
または銅合金の表面に処理液の乾燥付着量として
0.5〜5g/m2となるよう均一に塗布できる方法
であれば何れの塗布法でもよい。乾燥付着量が
0.5/m2以下のときは、屋外暴露における緑青化
が行われ難くまた5g/m2以上では本塗膜への雨
水、炭酸ガスなどの浸透性が悪くなるので屋外暴
露における緑青化が困難となつてくる。次に、強
制乾燥手段として熱風または赤外線などによる方
法が挙げられる。乾燥条件については、特定する
ものではないが、通常100〜150℃で固着乾燥
(Tack Free)させる条件で行われる。 本発明の方法においては、以上の処理液塗布に
よる皮膜(下層皮膜)の上に、緑青色系の顔料お
よび塗膜に通気性・通水性を付与する体質顔料を
配合した有機樹脂塗料を塗布して、通気性・通水
性を有する緑青色の有機樹脂皮膜(上層皮膜)を
形成させる。 緑青色系の顔料としてはフタロシアニングリー
ン、フタロシアニンブルーなどの有機顔料および
天然緑青、チタンホワイトなどの無機顔料から任
意に選定し配合することにより調色することがで
きる。その顔料の配合量は、緑青色としての好み
の色調、色の濃淡などにより左右され、本発明に
おいてはそれを特定するものではない。また、塗
膜に通気性・通水性を付与する体質顔料として例
えばシリカが挙げられ、この樹脂に対する配合量
は1〜10重量%が好ましい。1%以下の場合に
は、上層塗膜の通気性・通水性が悪くなり、また
10%以上加えると下層皮膜に対する上層皮膜の密
着性が著しく悪くなり、実用にそぐはないように
なる。 次に有機樹脂としては、アクリル樹脂、アルキ
ツド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂
などが挙げられ、此等の有機樹脂から任意に選択
できる。また、有機溶剤としては樹脂を溶解する
ものから選択される。以上の構成にて作られる有
機塗料はロールコーター法、またはその他の方法
により下層塗膜の上に塗布されるが、塗布量とし
て乾燥付着量が5〜50g/m2となる様塗布するの
が好ましい。5g/m2以下では上層皮膜の緑青色
が不十分となり、50g/m2以上では上層皮膜の通
気性・通水性を低下させるので下層皮膜の緑青化
を遅延させる。 また、上層皮膜の乾燥は通常100℃〜150℃で熱
風または赤外線などにより強制乾燥するのが好ま
しく、乾燥時間としては皮膜が固着乾燥(Tack
Free)するまで行われる。 本発明の方法により皮膜形成された銅または銅
合金特に屋根材として適用される建材用銅板は屋
外暴露される。 〔作用〕 本発明の方法により銅または銅合金の表面に形
成された皮膜は、皮膜形成の時点で上層皮膜によ
る緑青色系の色調を有しており、この皮膜は屋外
暴露されると、先づ上層皮膜を通して雨水や空気
中の炭素ガスなどが下層皮膜に到達し、さらに下
層皮膜を通して金属表面に到達し、金属表面から
銅分をイオン化する。この銅イオンは下層皮膜中
の錯塩形成化合物および/またはキレート結合物
質と結合して銅錯塩および/または銅キレート化
合物となり、これ等の物質が雨水や炭酸ガスの作
用を受けて緑青化するのである。下層皮膜中の水
系樹脂の役割は、下層の緑青化物質を金属表面へ
接着させることにあり、従つて緑青皮膜としての
下層皮膜の密着性を保持する結合剤としての役割
を有する。また、上層皮膜の役割は、被覆当初か
らそれが屋外暴路により経時劣化しはく離する迄
の間緑青色系の外観を保つことにある。即ち、上
層皮膜は屋外暴露において雨水や炭酸ガスなどを
透過して下層皮膜の緑青化を促進させ反面経時劣
化して皮膜に亀裂を生じ徐々にハク落するが、そ
れ迄に下層皮膜の緑青化がなされているので以後
は下層皮膜即ち均一な密着性のある落着いた色調
を有する緑青皮膜により外観が保持されるのであ
る。かくして、本発明の方法によれば、被覆当初
から緑青系色で外観を保持することができ長期屋
外暴露によりそれが剥離したのちは下層の密着性
のある緑青皮膜により外観が保持できるのであ
る。 以下に本発明の実施例を比較例と共に示す。 〔実施例〕 (1) 処理液の調整に使用した化合物 銅イオンと錯塩を形成する化合物 塩化アンモニウム(試薬一級) 炭酸アンモニウム(試薬一級) 銅イオンとキレート結合する化合物 エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム (EDTA−4Na)(試薬一級) 水系樹脂 フタルキツドW−760A樹脂固形分47% (アルキツドエマルジヨン日立化成工業
(株)製) プライマールHA−8樹脂固形分45.5% (アクリル系アマルジヨン、ローンアンドハ
ースジヤパン(株)製) ボンデイツク1010C樹脂固形分40% (ウレタン系エマルジヨン、大日本インキ化
学工業(株)製) (2) 処理液の調製 計算量の銅錯塩形成化合物および/又は銅キ
レート形成化合物を適量の水に添加し、よくか
きまぜたのち、その水溶液又は水懸濁液に計算
量の水系樹脂を加え、さらに水を加えて全容を
1とし、さらに撹拌して処理液を調製した。
本発明の実施例および比較例において使用した
処理液の構成を表−1に示す。
以上の試験結果を表−2に示してあるように、
実施例と比較例とを下層皮膜の緑青発生性、皮膜
の密着性および屋外暴露後の皮膜の密着性の面か
ら総合比較して明らかに実施例の方が勝つてお
り、本発明の効果を裏付けることができた。即
ち、本発明の方法により銅または銅合金特に屋根
材として適用される建材用銅板の表面に形成され
た皮膜は被覆当初から緑青色系の外観を有してお
り、それが長期の屋外暴露により、縁青色系の上
層皮膜が劣化し、亀裂を生じ自然はく離する間に
おいて、上層皮膜を透過して金属表面に到達した
水分および炭酸ガスなどが金属表面から銅イオン
を形成させ、さらにこのイオンが下層皮膜中の錯
塩形成物質および/またはキレート結合物質と作
用してそれぞれ銅錯塩および/または銅キレート
化合物となり、さらにこれらの化合物が緑青化さ
れ水系樹脂の結合作用と相俟つて密着性があり、
かつ均一で落着いた緑青色を持つ緑青皮膜を形成
し、それを安定して持続するのである。 従つて、本発明の方法によつて形成される皮膜
は被覆当初は緑青色系の上層皮膜によつて緑青外
観が保たれ、屋外暴露により上層皮膜が劣化する
までに下層皮膜の緑青化が完了し、その緑青皮膜
が上層皮膜の劣化はく落後の緑青色を持続するも
のであつて、工業生産性の面でも品質の面におい
ても極めて好ましいという優れた効果を奏する。
実施例と比較例とを下層皮膜の緑青発生性、皮膜
の密着性および屋外暴露後の皮膜の密着性の面か
ら総合比較して明らかに実施例の方が勝つてお
り、本発明の効果を裏付けることができた。即
ち、本発明の方法により銅または銅合金特に屋根
材として適用される建材用銅板の表面に形成され
た皮膜は被覆当初から緑青色系の外観を有してお
り、それが長期の屋外暴露により、縁青色系の上
層皮膜が劣化し、亀裂を生じ自然はく離する間に
おいて、上層皮膜を透過して金属表面に到達した
水分および炭酸ガスなどが金属表面から銅イオン
を形成させ、さらにこのイオンが下層皮膜中の錯
塩形成物質および/またはキレート結合物質と作
用してそれぞれ銅錯塩および/または銅キレート
化合物となり、さらにこれらの化合物が緑青化さ
れ水系樹脂の結合作用と相俟つて密着性があり、
かつ均一で落着いた緑青色を持つ緑青皮膜を形成
し、それを安定して持続するのである。 従つて、本発明の方法によつて形成される皮膜
は被覆当初は緑青色系の上層皮膜によつて緑青外
観が保たれ、屋外暴露により上層皮膜が劣化する
までに下層皮膜の緑青化が完了し、その緑青皮膜
が上層皮膜の劣化はく落後の緑青色を持続するも
のであつて、工業生産性の面でも品質の面におい
ても極めて好ましいという優れた効果を奏する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水系樹脂、銅イオンと錯塩を形成する化合物
および/または銅イオンとキレート結合する化合
物を含む水溶液または水懸濁液を処理液とし、こ
の処理液を清浄な銅または銅合金の表面に塗布し
てその塗膜を強制乾燥したのち、さらにその塗膜
の上に緑青色系の顔料および塗膜に通気性・通水
性を付与する体質顔料を配合した有機樹脂塗料を
塗布して強制乾燥することを特徴とする緑青色皮
膜の形成方法。 2 処理液中の水系樹脂の含有量が固形分換算で
10〜300g/であり、かつ銅イオンと錯塩を形
成する化合物および/または銅イオンとキレート
結合する化合物の総含有量が10〜500g/であ
る特許請求の範囲第1項記載の緑青色皮膜の形成
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59163731A JPS6142378A (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 緑青色皮膜の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59163731A JPS6142378A (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 緑青色皮膜の形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6142378A JPS6142378A (ja) | 1986-02-28 |
| JPS6219910B2 true JPS6219910B2 (ja) | 1987-05-01 |
Family
ID=15779592
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59163731A Granted JPS6142378A (ja) | 1984-08-03 | 1984-08-03 | 緑青色皮膜の形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6142378A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR102543223B1 (ko) * | 2023-04-18 | 2023-06-15 | 대한민국 | 전통 단청 내 하엽 안료를 대체할 수 있는 동록 안료의 제조방법 |
-
1984
- 1984-08-03 JP JP59163731A patent/JPS6142378A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6142378A (ja) | 1986-02-28 |
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