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サイエンス"ZERO"
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2025-06-03

サイエンス"ZERO"

RACK1のストレス反応における翻訳役割2025年Cell Signaling

「この論文は、増殖中のSH-SY5Y神経芽腫細胞における、**eIF3d特異的翻訳**の新たなメカニズムを解き明かしています。通常、ほとんどのmRNA翻訳開始は5'キャップ構造にeIF4Eが結合することで行われますが、eIF4Eが阻害されても多くのmRNAキャップされたままであることから、別の翻訳開始メカニズム存在するはず。そこで、この研究ではその謎に挑んだ、というわけです。

驚くべきことに、研究者たちは**eIF4Eが阻害されている状況**で、リボソーム足場タンパク質である**RACK1**が、eIF3dを43S翻訳開始前複合体(PIC)にリクルートすることを発見しました。つまり、RACK1がeIF3dの翻訳装置への結合と、その活性化必須である、というわけです。

さらに、このRACK1とeIF3dの結合を促進するのは、**活性型のPKCβII**であることが特定されました。そして、このRACK1とeIF3dの結合が、細胞周期の進行に重要な**サイクリンD2の発現に必要**であることも示唆されています

特筆すべきは、この**eIF3d-RACK1複合体**が、主要な栄養感知経路であるmTORC1が阻害された状態でも活性を保ち、さらに**HSP-70 mRNA翻訳制御**している点です。

これらの発見は、リボソームRACK1がeIF3dの特異的翻訳においてこれまで知られていなかった役割を担っていることを明らかにし、翻訳制御における新たな局面示唆しています。これは、キャップ依存翻訳代替メカニズム理解する上で、非常に重要な手がかりとなるでしょう。」

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