一年が過ぎた。あの「何もしてないのに壊れた」事件の三人組は、今や職場のエースだ。
当時は「ディスプレイの電源の入れ方がわかりません」で全員の昼休みを潰した彼らが、だ。
人は成長する。いや、正確には「環境を与えられると覚醒する」というべきかもしれない。
あのあと、一応上司に報告した。「新人がディスプレイの電源を入れられない件について」と題したメールに、
あのときの顛末を淡々と書いた。報告を読んだ上司が言った一言が、すべてを変えた。
「それ、Apple Studio Displayじゃない?」
……え?
泣きたい。いや、もう笑うしかなかった。
Windowsのレジストリだのバッチファイルだのに全員アレルギーがあったらしい。
「Win端末って……Altキーが右にもあるの、何のためですか?」と真顔で聞かれたとき、
私の中の何かがそっと崩れた。
で、ちょうど一ヶ月後、上層部が「彼らの生産性を最大化するため」とか言い出して、
あっさりMac端末が支給された。MシリーズのMac Studio+Studio Display構成。
「あ、それComposeで並列処理に変えました」とか平然と言う。
気づけばTerraformで開発環境をインフラ化までしていた。
処理速度? 正確に計測したら、あのときのWindows仮想環境の十倍。
社内のGitリポジトリの更新履歴が、ほぼ彼らのコミットで埋まるようになった。
「それ、Homebrewで入れましょうか?」
……もう、何言ってるのか半分もわからん。
かつて「ディスプレイの電源が入れられない」と言っていた口で、
ただ、あのときの端末が彼らの性能に追いついてなかっただけ。
今日も彼らの後ろ姿を見ながら、私は小さく笑う。
——何もしてないのに、すごくなったな。
職場に若いのが3人入ってきた。 当面ドキュメントを読んでもらうしかないのだが、今の職場では仮想PCでの作業オンリーになっており、新規参入者の仮想PCの払い出しに数日かかるため...
一年が過ぎた。あの「何もしてないのに壊れた」事件の三人組は、今や職場のエースだ。 当時は「ディスプレイの電源の入れ方がわかりません」で全員の昼休みを潰した彼らが、だ。 人...
一日で一年過ぎるな
その高級モニタはコンセント入れ直すという方法でもつくの?
何もしてないのに増田が壊れたんです
こんな時期に若いのが3人も?10月入社?
でもさ、本当に何もしてないのに壊れることあるよね インターネットとか
壊れてんのはアンタの口調と指導だ😉
この口調と指導の不具合もコンセント入れ直すぐらいの手間で治れば良いんだけどね
たぶん、自分が「怒られる」と思ったから、「何もしてません」って嘘を言ってるんだろうね。 この考え方は社会人としては致命的だから、早く注意してあげたほうが良いよ。でない...