会員限定記事 戦後80年「人間の野蛮さは残っている」 林家木久扇さんが語る戦争と平和【政界Web】 2025年10月24日18時00分 インタビューに答える林家木久扇さん=8月1日、東京都世田谷区 「戦争は本当に悲惨なことで、今も外国で続けられている。ニュースで焼け跡や戦災孤児を見ると、あれはもしかしたら僕だったんだな、と思うんです。人ごとじゃない。人間はばかだなと感じます」 テレビ番組「笑点」に55年間レギュラー出演し、今月19日で米寿を迎えた落語家・林家木久扇さん(88)は1945年3月の東京大空襲で自宅を焼失、戦後の貧困を生き抜いた。ウクライナや中東での戦争に心を痛めながら、戦後80年を迎えた今、当時の記憶を積極的に語るようになった。(時事通信政治部=大塚洋一) 空襲のサイレン「もう敵機が来ている」 1937年、現在の東京都中央区・日本橋久松町の雑貨問屋の長男として生まれた。久松国民