「女性初の首相誕生」を社会はどう受け止めるべきなのか。なぜ野党は政権交代を果たせなかったのか。山尾志桜里元衆院議員に寄稿してもらった。(前後編の前編) 【写真を見る】高市早苗新総理が山本拓氏と最初に結婚した時の「ウェディングドレス姿」 *** 「女性なのに保守」は男女差別 時代が高市早苗さんを日本初の女性総理に選びました。女性であることをアピールせず、政策勝負で宰相の座をつかみ取った高市さんの大偉業に、まずは心からの拍手を送りたい。よくぞ努力してくれたという感謝の気持ちも抑えることができません。 他方、一部の女性政治家や有識者から、初の女性総理が保守を標榜する高市さんであることに失望の声があがっています。リーダーにリベラルな価値観を求めるのは自由です。でも普段「女性は女性らしく」という風潮を批判している人が、「女性のリーダーはリベラルであってほしい」という価値観を押しつけるのは自己矛盾。高