米調査会社IDCによると、2024年第4四半期のセキュリティー装置市場における販売シェアでフォーティネットは世界第1位(約19%)。日本でも同社製VPN装置を利用する組織は相当数に上ると見られる。日経NETWORKが2025年6~7月に実施した「ネットワーク機器利用実態調査2025」では、フォーティネット製セキュリティー装置を利用していると回答した割合が48.1%を占めた。 技術サポート終了まであとわずか。直前になって移行を検討し始めても間に合わない可能性が高い。同社のVPN装置でSSL-VPNを利用する企業や組織は、早急な対処が求められる。 脆弱性の頻発でパッチ適用が負担に SSL-VPNは、一般的なWeb通信にも使われる暗号化技術のTLS(Transport Layer Security)をVPNに応用した仕組みである。製品が登場した当初はTLSの前身技術であるSSL(Secure S