ツキノワグマの本格的な出没時期を前に箕輪町が5月に行った安全点検。ゾーニングの導入に向け緩衝地域の様子を見て回った 長野県箕輪町のツキノワグマの目撃が本年度、24日時点で9件にとどまり、昨年度の19件から半減している。シカなどの捕獲用わなにかかる錯誤捕獲も3頭で、昨年度の17頭から大きく減少。町は今年6月、熊の生息域と人の生活空間を分ける「ゾーニング」を導入し、目撃が多かった地区にやぶの刈り払いの補助金を出すなど対策を進めており、その成果ではないかとしている。 【写真】熊の襲撃で営業を取りやめた北アルプスのキャンプ場 町長「地域に協力してもらった効果」 同町の昨年度の目撃は6、7月が多く、9月が最後だった。本年度は8、9月に目立ったが、10月は1件。熊の目撃情報の大幅な減少について、白鳥政徳町長は「分析中」としつつ、ゾーニングの効果を指摘。「地域の皆さんに協力してもらい緩衝地帯を作ってきた