このノンテクニカルサマリーは、分析結果を踏まえつつ、政策的含意を中心に大胆に記述したもので、DP・PDPの一部分ではありません。分析内容の詳細はDP・PDP本文をお読みください。また、ここに述べられている見解は執筆者個人の責任で発表するものであり、所属する組織および(独)経済産業研究所としての見解を示すものではありません。 社会保障・税財政プログラム (第三期:2011~2015年度) 「社会保障問題の包括的解決をめざして:高齢化の新しい経済学」プロジェクト 1.公的年金受給行動のミクロ分析 日本の公的年金の定量分析は、これまで、財政的な持続可能性といったマクロ的な分析、あるいは世代間における受益と負担の違いといったセミマクロ的な分析が大半を占めてきた。しかしいったいどんなタイプの人たちが、どういう理由で、いつから公的年金を受給し始めるかというミクロレベルでの個人の意思決定そのものを直接解