企業の社会貢献やCSR活動が注目を浴びています。今回の分析では、これらの活動が消費活動に及ぼす影響について分析していきます。 図表1は、企業の社会貢献活動が、実際に商品を選択する際に、どのような影響を及ぼしているのかを調査した結果です。「同じ機能・値段ならば、社会貢献できる製品を買う」と回答している人は60%と多く、価値が同じ商品であれば、社会貢献という“付加価値”がある方を選ぶ傾向にあります。 次に「社会貢献できるかどうかは考えない」という人が多く、必ずしも、すべての人にとって社会貢献が重要というわけではありません。ただし、「できるだけ社会貢献活動に積極的な企業の製品を選ぶ」と考えている人も17%と多く、企業の社会貢献活動が製品選びに直結している人もいます。さらに、「社会貢献できるなら、多少値段が高くてもよい」という人も10%も存在しています。 商品の差別化が難しくなってきた最近では