2025年6月、子どもの甲状腺検査に関する要望書が福島県に提出されました。提出したのは、かつて福島県立医科大学で検査運営に携わった医師らが所属する専門家団体「若年型甲状腺癌研究会(JCJTC)」です。 ■“過剰診断”が生じている…研究団体が「子どもの甲状腺検査」見直しを県に要望(2025年6月12日掲載)|中テレNEWS NNN ■JCJTCから福島県に対し、甲状腺検査に関する要望書を提出しました(第1報)|若年型甲状腺癌研究会 中テレNEWSの記事では過剰診断がクローズアップされていますが、要望書には過剰診断に加えて「数十年後に発症するがんの大幅な前倒し診断例」にも言及されています。放射線被ばくの影響があろうとなかろうと、過剰診断や大幅な前倒し診断は著しい不利益が生じます。一方で、甲状腺がん検診から得られる利益は不明確で、利益は存在しないか、存在したとしてもきわめて小さいと考えられます。