会期を終えた万博会場では、さまざまな施設の撤去や解体作業が進められている=10月14日午後、大阪市此花区(安元雄太撮影) 10月13日に閉幕した2025年大阪・関西万博(大阪市此花区)の解体工事をめぐり、一部の海外パビリオンで判明した建設費の未払い問題がネックとなり、契約を敬遠する動きが業界内で目立っている。解体費用を回収できないことへの懸念が主な理由。出展国側は来年4月中旬までに解体を終え、敷地を日本国際博覧会協会(万博協会)側に返還しなければならないが、産業廃棄物の処分問題も重なり、スムーズな解体に暗雲が垂れ込めている。 「未払い問題は大きな不安定要素。健全な工事環境の確保をお願いしたい」 解体業者など74社で構成する大阪府解体工事業協会は万博閉幕を目前に控えた9月26日、パビリオンの解体工事を円滑に進めるための環境整備を求めて、万博協会に上申書を提出した。 建設費の未払い問題が起きた