「AIエージェント元年」と呼ばれる2025年。AIエージェントの構築において重要な役割を果たすのが、AIエージェントを社内外のシステムとつなぐ「MCP(Model Context Protocol)」だ。システム連携にかかる作業を簡素化できることから、ITエンジニアの支持を集めている。 「MCPはマーケットに非常に受け入れられている。エコシステムも形成されており、当社も必要に応じてサポートしている」――。グーグル・クラウド・ジャパンの下田倫大AI/ML事業開発部長は、MCPについてこのように説明する。 MCPとはAI(人工知能)エージェントと社内外のシステムをつなぐための共通プロトコルだ。接続先として、内部ではローカルで保存するデータソース、外部では利用するSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)やURL、オープンデータなどがある。 AIエージェントが社内外のシステムに接続する際、課題