僕たちが生きる世界は、「国家」「企業」「個人間の紐帯」の三層にまたがっている。この三層のうち、「国家」に対し「企業」や「個人間の紐帯」の重要性が増してきた。たとえば、日本の将来を悲観し、国外脱出を図ったところで、それは「国家」の枠組みの話でしかない。むしろ、「企業」や「個人間の紐帯」での自分の存在感を増す努力をすべきだ。それには、英語とITリテラシーは不可欠だが、プラスαの能力が必要である。 “ホリエモン”、“英語公用語化”、 “ウィキリークス”・・・から導ける一つの仮説 堀江貴文氏は、収監前に出演した朝まで生テレビで、「尖閣なんてあげちゃえばいいんだよ」と発言をしていた。覚えている人も多いだろう。それに対して、重鎮の参加者たちが顔を真っ赤にして反論している姿が印象的だった。 なぜ彼の口からそのような発言が出たのだろうか? ユニクロを展開するファーストリテイリングや楽天が英語公用語化を掲げ