10月20日に連立政権の合意書を交わした自民党と日本維新の会。その交渉期間はわずか11日だった。26年連れ添った公明党との「熟年離婚」に続き、永田町関係者を驚かせたこの「スピード結婚」だが、実は「スピード離婚」につながる火種も抱えている。ジャーナリストの長島重治氏が同床異夢の“偽装結婚”の実態に迫った。 【画像】きっかけは1通のショートメッセージ…自維連立のキーマン 「公明、大変だと思うけど、がんばってください」 「公明、大変だと思うけど、がんばってください」 旧知の知人をただ励ますつもりで送った何げないメールが、この国に新たな連立政権を誕生させるきっかけになった。 10月9日。日本維新の会の遠藤敬国会対策委員長は、長年にわたって交流があった高市早苗・自民党新総裁に携帯電話のショートメッセージを送った。まさに公明党が連立離脱を高市氏に通告する前日だった。 遠藤氏は長年にわたって維新の国会対