「あの時の自分を救いたい」9年かけて防犯ブザーを再発明、Yolniに込めた想い 夜道の恐怖体験から始まった開発ストーリー。ベランダで塗装を繰り返した夜、心ない言葉に折れそうになった日々を越えて 「あの時の自分を、救いたい」——その想いから始まった、9年間の挑戦がある。 Yolni(ヨルニ)は、ただの防犯ブザーではない。音と光で周囲に警戒を促し、緊急時には位置情報を共有し、AIがユーザーの行動データから安全をサポートする、新しいセキュリティデバイスだ。開発したのは、Yolni株式会社代表取締役の奥出氏。彼女自身が夜道で経験した、どうしようもない不安や恐怖。その原体験が、すべての始まりだった。 実は奥出えりか氏は、僕の大学時代の後輩だ。在学中も卒業後も物作りを続けていることは知っていたが、今回満を持してプロダクトをローンチし、クラウドファンディングまで行っていると聞き、話を聞かせてもらうことに