『猫ニャッ記』(佐久間薫/文藝春秋) 犬も歩けば猫本に当たる――ほどに、書店の棚は猫に関する本やコミックでギッシリ。そんなギチギチの本棚の猫コーナーに、書店で働くマンガ家・佐久間薫さんが自らの体験をつづったコミックエッセイ『猫ニャッ記』(文藝春秋)が仲間入りしました。 佐久間さん(さくさん)は、同じく書店員の夫・大作さんと、2匹の保護猫・推定13歳の黒丸と推定12歳半の白丸(ともにオス)と暮らす、2人2匹のベテラン猫家族。そんな一家に新たな仔猫・茶丸(当時生後1ヶ月ほど)が加わるところからニャッ記は始まります。 「ウチの猫カワイイコミック」は世に多けれど、『猫ニャッ記』が他と大きく違うのは、「すでに猫と暮らしている人が、新たに猫を迎え入れるときのあれこれ」がじっくり描かれていること。 茶丸は生まれたての赤ちゃん。さくさんたちにとっても、そんなに小さな仔猫の世話は初めてで、新たな発見とビック