Cordorelli による初期近代英語期の綴字に関する新刊の研究書を読んでいる.そこでは語源的綴字 (etymol... Cordorelli による初期近代英語期の綴字に関する新刊の研究書を読んでいる.そこでは語源的綴字 (etymological_respelling) の問題も詳しく論じられているのだが,興味深い説が提示されている.語源的綴字の多くの例は,dout に対する doubt,receit に対する receipt のように1文字長くなることが多い.労働時間ではなく植字文字数(より正確には文字幅の総量)で賃金を支払われるようになった16世紀の植字工は,文字数,すなわち稼ぎを増やすために,より長くなりがちな語源的綴字のほうを選んだのではないかという.もちろん文字数を水増しする方法は他にもいろいろあったと思われるが,語源的綴字もそのうちの1つだったのではないか,という議論だ.Cordorelli (184--85) の説明を引用する. With regard to remuneration, la
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