松浦彦操と紙折りの神事 西洋にも、ロープや紐の結び目が呪力を帯びるという考え方がある。これは、ヨー... 松浦彦操と紙折りの神事 西洋にも、ロープや紐の結び目が呪力を帯びるという考え方がある。これは、ヨーロッパの民間信仰でも盛んに使われたし、現代魔女術においてもこれを重視し、「影の書」などにも、それが説かれている。 だが、こうした信仰は、わが国のほうが、ずっと複雑で多様であるように思える。 わが国では、紐の結び目だけではなく、折り紙や切り紙が呪力を帯びると言う信仰がある。 このような一定の規則によって作られた「紐の結び目」や「折り紙」、「切り紙」が呪力を帯びるという信仰は、身近なところでも生きている。例えば神社の注連縄などが良い例だろう。 他にも、冠婚葬祭で用いる「水引(ご祝儀やお香典を入れた袋についてる金や銀の紐)」や「熨斗(のし)」などが良い例であろう。これは、もともと呪術的な護符の一種なのだ。 また、病人に千羽鶴を折って、これを送って病気や怪我の回復を祈るのも、こうした呪術の残滓であろう
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