ウクライナ危機を受けてエネルギー確保をめぐる外交戦が過熱している。ロシア産天然ガスの途絶に備え、米国は欧州への代替供給を探る一方、ロシアは中国への追加供給を提案した。そのはざまで日本も非常時の備えが欠かせないが、かぎを握るガス大国との関係悪化が影を落としている。「日本はあれだけ動いて実現できなかったのに……」。政府関係者が嘆息するのは、1月31日の米国とカタールの首脳会談のことだ。バイデン米大
脱炭素社会の実現を目指すEU=ヨーロッパ連合は、温室効果ガスの排出削減に役立つとして、原子力発電を条件付きで「持続可能な経済活動」として認め、民間の投資を促していく方針を正式に発表しました。脱原発を進めるドイツなど一部の加盟国は反対しています。 EUは温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を実現するため「環境面で持続可能な経済活動」を選定して民間の投資を促していく計画です。 EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は2日、原子力と天然ガスを使った発電などについて脱炭素への移行を支えるとして一定の条件のもとで、「持続可能な経済活動」と認める方針を正式に発表しました。 EUでは、気候変動対策などとして原発を新設する方針を打ち出す加盟国が相次いでいます。 ヨーロッパ委員会のマクギネス委員は記者会見で、まだ再生可能エネルギーだけに頼ることはできないという認識を示したうえで、「この方針は完
世界中で脱炭素の動きが加速する中、電力の大部分を石炭火力に依存する日本もその流れの外にいることはできなくなりました。 短期的には原発を動かしつつ、長期的には火力を削減し安全な小型軽水炉(SMR)や太陽光、風力等の再生エネルギーに移行していくというのが現実的な解でしょう。 その再エネにおいて、重要なエネルギー源になり得ると期待されているのが洋上風力です。そして、日本における洋上風力の第一の橋頭保となる重要な案件が間もなく決定します。秋田の由利本荘洋上風力発電所(以下、本件)です。 まずは各陣営の顔ぶれを見てみましょう。 レノバ ・ コスモエコパワー ・ JR東日本 ・ 東北電力 Jパワー ・ JERA ・ エクイノール ユーラスエナジー ・ 日本風力開発 ・ オーステッド 中部電力 ・ 三菱商事パワー ・ ウェンティジャパン 九電みらいエナジー ・ RWE Renewable Japan こ
「此の頃都に流行るもの 夜討ち 強盗 謀綸旨(にせりんじ) 召人(めしうど) 早馬 虚騒動(そらさわぎ)」 現代風に訳すと「このごろメディアに流行るもの 夜討ち 朝駆け 謀綸旨 号外 速報 虚騒動」となりましょうか。 筆者は2021年10月2日にJBpressで発表した「欧州のガス価格高騰」で「欧州ガス価格高騰はロシアの責任ではない。需給崩壊によるガス価格高騰である」と孤高の論陣を張りました。 (「欧州のガス価格高騰:真の理由を伝えない欧米日の大メディア」https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67159) ところが、その後も欧米マスコミを中心として、この種の謀綸旨や虚騒動があふれています。 そこで今回は再度実例を挙げながら、ロシア悪玉論を排すべく、この種の意図的偽情報(ディスインフォメーション)の実態を描写したいと思います。 結論から先に書きます。ソ連
ドイツは今世紀半ばまでに電力の80%を再生可能エネルギーで賄うという野心的目標を掲げた Fabian Bimmer-REUTERS <脱化石燃料・脱原発の野心的な目標をぶち上げたドイツだが、送電網の再整備が立ち遅れロシアの天然ガス頼みに> 今年8月の猛暑の日、ドイツ北部のバルト海沖に浮かぶリューゲン島に数百人のツアー客が集まった。お目当てはビーチではない。アルコナ洋上風力発電所が開催した「魅惑の洋上風力発電」展だ。 港には巨大な白いグラスファイバーのブレードが並んでいた。この長さ約75メートルのブレードは、約30キロ沖合にそびえる風力発電用タワー60基の上に設置されると、ガイドが説明した。2019年初めまでに発電量は385メガワットに達し、40万世帯分の電力を供給できるようになるという。 「わが社がここでやろうとしていることを一般の人たちに知らせて、『おお、すごい!』と言ってもらいたい」と
国民負担は永遠に減らない7月23日付の産経ニュースに、「再エネ買い取り総額累計94兆円、2050年度に 電気料金に上乗せ、国民負担増も懸念」という記事が載った。 http://www.sankei.com/economy/news/170723/ecn1707230008-n1.html 電力中央研究所が発表した「固定価格買い取り制度(FIT)による買い取り総額・賦課金総額の見通し(2017年版)」をまとめたものだ。 http://criepi.denken.or.jp/jp/serc/source/pdf/Y16507.pdf 再エネを生産している人、および企業は、発電した再エネ電気を買い取ってもらえるが、その買い取り金額が激増している。現在、再エネの発電施設はどんどん増えているので、2030年度には、1年分の買い取り額だけで4.7兆円になるという。 これは、2016年の買い取り総額2.
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