「この子も連れて行こう、アスラン」「キラ？」Part4

レイがこれから生きていくためにハッピーシンルナレイルートを目指すお話

＜これまでのあらすじ＞

はーい、マユでーす！

お兄ちゃんたちはプラントにあるレイさんのおうちに色々探検しに行ったの。

そしたらなんと！議長さんが残した手帳を見つけちゃった！

レイさんにしか開けれない金庫に入ってた手帳なんだよ、何が書いてあるのかな？

その後3人で楽しく写真撮影をしたんだけど、その後ちょっと休憩ってお兄ちゃんたちが目を離した隙にレイさんはどっか行っちゃったの！

レイさんが追いかけてったあの男の子、マユと同じくらいの年かなあ。

二人はどんなお話するんだろうね！仲良くなれるといいんだけど……

＜登場人物＞

・キラ

最近出番がないが、真面目に仕事をしている……と見せかけてアスランと一緒にノリノリでシンルナレイ用の携帯端末を作っていた。そのうちザフトに出向してくださいね～と言われて心底嫌。でもプラントはラクスもいるから会いたくもある。ラクスがオーブで仕事すればいいんじゃないかな？

・アスラン
オーブでまあまあ忙しくしている。イザークから議長の家も調査が終わったと連絡が来たのでさらに手回ししてもらってシンルナレイがお宅訪問できるように手はずを整えた。渡した携帯端末に隠しコードを入力するとハロの形になるギミックを仕掛けた。

・シン
アスランが「レイが逃げないように」とかいうから喧嘩した。レイはちゃんと俺たちと約束したんだからそんなことするはずないだろ。とは思いつつもレイが本当はそんなこと思ってなかったらどうしようと考えてしまった自分にモヤモヤした。レイがどっか行ったので嫌な予感がする。

・ルナマリア
シンは明るくふるまってるけど何だか所々元気がない気がするので私が何とかしないとね。と思って頑張っていた矢先にレイが単独行動したので見つけたら一発お見舞いしなければと思っている。私だって赤なのよ！

・レイ
別に逃げ出したつもりはなかったがじわじわ追いかけない方がよかったんじゃないかと思い始めてきた。でも見過ごすのも自分の性格上無理だと腹をくくってタクシーに乗ってウィルを追いかけている。

・ムウ

レイを養子にしたものの適切な距離を測りかねている悩める30代。まだ父親なんて柄じゃないんだけどな。おっさんって柄でもないぞ。

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・AAの皆さん

オーブにいます。

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・ラクス

引き続きプラントで仕事をしていますわ。ザフトの方からキラがそろそろ来るだろうと聞いたのでたくさん料理の練習中ですわ。私だけでは食べきれないのでザフトの方々にもふるまっていますわ。

・カガリ

オーブで仕事をしているぞ！忙しすぎて勘弁してくれ！

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・イザークとディアッカ

上からの命令でキラをザフトに呼んだのに来なくて、おこ。

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・クルーゼ

出番は少ないが私はいつもレイを見守っているよ。悪霊とは失礼な。

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・ステラ

マユと遊んでいる。たのしい。

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・マユ

今回のあらすじ担当。お兄ちゃん頑張れ！

・ウィリアム

全部が最低。全部が最悪。僕はこんなにも運命に見放されたのか。

・アーサー

ええーっ！？艦長の遺品を届ける先は息子さんしかいないんですかあ！？

arc消すの忘れてて所々画像が表示されてませんが時間がないのでこのままで……すみません
まだのんびり更新ですがお付き合いいただけると嬉しいです
いつもほしゅなどしてくださったりありがとうございます

たておつー

> 渡した携帯端末に隠しコードを入力するとハロの形になるギミックを仕掛けた

おまえはなにやっとんじゃい！他にどんな隠し機能を仕掛けた！言え！

> 「レイが逃げないように」

シンルナの元からではなくこの世から逃げる可能性がね……(今回は杞憂)

> 追いかけない方がよかったんじゃないか

2人を待つか連絡入れてればOKだったよ、でも動くのは間違いじゃない

ウィリアム＆アーサー

レイとの出会いによって一度目で追い返されない可能性を信じて……！

偶然隠しコードを入れてハロになった端末に脱走されてわちゃわちゃする回観たい

端末がハロになるならみんなのイメージカラーの端末が渡されてるのかな

「すみません、あのバスを追ってもらえますか」

タクシーを捕まえ、運転手に告げるとほどなくしてあの少年が乗ったバスの後ろにつくことができた。バスの中を伺い見て少年の姿を探すと、どうやらこのバス停で降車するらしい。タクシーの運転手に運賃を支払い、釣銭は貰わぬまま急いで降り立つと、ここはどうやらザフトの戦没者が眠る共同墓地のようだった。

「（話には聞いていたが、実際来るのは初めてだな）」

自分にはギルとラウ以外に身寄りはいないも同然だ。それにラウは前大戦の戦犯で、ザフトとしてはここの墓碑に名を刻む訳にはいかなかった。だからここにレイが冥福を祈るべき者はいない。ギルも恐らく世界に混乱をもたらした者として処理されるのだろう。

>>18

このまぶいレイちゃんは何話のですが

かわいい

>>20

出先なので定かではありませんが多分15話のED前だったように思います！

ギルが死んだことはあの時メサイアにいた者たちしか知らない。とはいえメサイアが沈んだことは誰の目に見ても明らかであるし、当時の議長がプラントに戻っていないということは、ギルバート・デュランダルは敗戦した悪の指導者だったと人々の記憶に残るはずだ。
……ギルを撃った時の感覚を思い出すと未だに呼吸が浅くなり、心臓が締め付けられる。

本当に俺はこのままのうのうと生きていていいのだろうか？

ギルもラウも死んだ。俺もギルに付き従っていた悪側の人間に間違いない。それだけのことをした自覚はある。あれだけシンとルナマリアと約束したというのに、俺はまだ時々、この世から去るための算段を企ててしまう。

やっぱりかあ…周囲に人がいる環境から外れて一人になるとまあ現世からのエスケープルートが見えて来ちゃうよね(頭抱え)

明確に決裂して結果的に撃たなかったアスランも息子の責任と後追いを兼ねて自爆するところだったし
カガリの言葉と依存があったからなんとか死に損なってる状態っぽかったからなあ…そして運命で壊れた

対立したアスランでそれならずっと信じて協力して衝動的に撃ったレイは引っ張られるよなあ…

今追いかけている少年だってきっと、艦長が亡くなったと知ってこの墓地に向かったんだろう。以前彼女は自分にはもう息子しかいないと言っていた。たった一人の身内をなくし、失意に暮れているであろう彼になんと声をかければいいんだ？

俺は君の母親を見殺しにした。ただその事実だけ伝えたかっただけだ、と。

そう告げたところでそれは俺の自己満足でしかないだろう。なんて身勝手で、傲慢なのか。

>>見殺し

いやいやいやいやそれはないよレイ

そんな考え方はいけない

艦長の選択ですから、彼女の意思を無視しないで

レイは一緒に逝きたかったのにタリアに駄目出しされてキラの私情で拉致されたのでどうにもならなかったんだけど
サバイバーズギルトが来てる最中なのがなあ、この後に来るシンルナもその辺たぶん知らないし…どうなることか

キラの自己満足のおかげでレイが生きてるから…にしても今回は超超デリケートだけど

レイの心がまだ死に惹かれてるな……
少しずつ生きるほうには進んでるんだけど、まだまだ安定しないのは仕方ないなあ

誰か…アスランにとってのカガリみたいな感じで楔打ち込める人募集せねば

普段であれば携帯しているはずの銃がないことに今更気付く。当たり前だ。軍籍こそ剥奪されていないだろうが、終戦後から一度もザフトに戻っていないことに加え、いつ逃げてもおかしくない捕虜のような中途半端な立ち位置の俺に武装は許されていない。

だがふと。

もし彼が望むのなら俺の命の行く先を託してもいいかもしれないと思った。

>>35

下手すりゃやべえことにならんかこれ大丈夫かな…

＜プラント　アプリリウス＞

「あ”～！！なかなかタクシーつかまんねえ！」

「おかしいわね、平日なのに……」

「あらあなた達、どうしたの？」

「あ、いえタクシーに乗りたいんですけどなかなか見つからなくて」

「知らないの？さっきこの近くのお家に泥棒が入ったとかでさっき警戒態勢が敷かれたのよ」

「ど、泥棒？！」

「……ちなみに奥様、どの辺りかわかりますか？」

「私も詳しくは知らないんだけどね、なんでも前の議長の家らしいわよ」

「げ……」

「まずいかもね……」

>>40

アスランに追跡用ジェットエンジン付きブーツでも作ってもらっていればこんなことには！(無茶振り)

＜プラント　アプリリウス＞

「はあ……艦長の息子さん、まだ寮に帰ってないっていうしどうしたもんか。上層部ももうちょっと何とかしてくれればいいのになあ。……ん？あれは……」

「まずいってルナ！おれら泥棒扱いされてるぞ！（こそこそ）」

「でもアスランが情報部の人に言ってごまかしてくれてるって言ってたじゃない！（こそこそ）」

「くっそーアスランの奴……！」

「おおい！シン！ルナマリア！」

>>35

おいおいおいおい子供に何させようと考えた

「副長！？」
「奇遇じゃないか、こんなところで！プラントにはいつ戻ってたんだ？」
「いや～色々あって……」

「レイはどうした？まだ治療中か？」
「治療中は治療中なんですけど、今立て込んでて！」
「どういうことだ？」
「とにかくここからこっそり移動したいんすよ！でもタクシーつかまんないし、ここら辺は警備がうろちょろしてるし！」

「副長、何かいい方法ありませんか？」
「それなら僕の車に乗って行けばいい。ちょうど人を探しに行こうと思ってたとこなんだ」

「マジすか！ナイスタイミング！たまにはいいとこあんじゃん！」
「たまにはとは何だ、たまにはとはぁ！」
「すみません、後で言って聞かせますから！」
「とにかく乗せてください！」
「わかった、行くぞぉ！」

＜ザフト　合同墓地＞

視界一面に広がる墓地は、手入れされているのかそれとも定期的に訪れる人たちがいるのか、荒れた様子はなくそれぞれのお墓に花もたくさん供えてある。

こんなところ今まで一度も用なんてなかったのに、なんでこんなことになってしまったんだろう。

父は僕が幼い頃に死んだ。ほとんど記憶にもない。ただ、普通の家庭に生まれた、普通の会社員だったそうだ。

父が死んでしばらくして、軍人である母が新しい戦艦の艦長に任命されると決まった。そうなると着任の手続きも忙しくて、しまいには戦争なんかが始まるものだから、家にもなかなか帰ってこなくなった。僕は寮で生活することになったけど、一人で父の墓に行こうなどと思ったこともない。だってほとんど喋ったこともないのに、お墓の前で何をすればいいんだろう？だから僕にとってお墓は馴染みのないものだ。

母子で墓参りしててもほぼ覚えてない亡くなった父親のお墓はただのオブジェとは言わないが自分と繋がる存在という実感はないよね…
滅茶苦茶あやういウィリアム君の元に生の意義を掴みきれてないレイ…シンーー！ルナーー！アーサーーーー！はやくきてくれーーー！！

小さい頃なら、母と仲が良かったと言える。けれど、大きくなれば次第に物事というものがわかってきて、彼女を取り巻く環境なんかも見えてきた。

ある時、ザフトの軍人が街中で歩きながら「グラディスは議長のお気に入りなんだ」「昔の女なんだろ？今も懇意にしてるみたいだしな」だなんてことを言うから、ああ、僕よりも、父さんよりも、その男の方がいいんだと思ってしまったのがそもそもの始まりだったのかもしれない。

ウィリアムくん……なまじ彼が聡かったからタリアさんと議長の関係を知ってしまって色々と拗れた感じだな

レイと会ったら、どうなってしまうんだろうか

>>59

色んな意味でアカンこと聞いちゃってるよその話してたやつをぶん殴りたい

小さな疑惑は心の中で黒い靄を伴って大きくなっていく。

母さんはどうして帰ってこないの？

戦争が始まるのに、僕は誰に守ってもらえればいいの？

父さんのことは忘れちゃったの？

僕のことは？

タリアはウィリアムが無事に生きられるプラントの未来を守るために戦っていたから…

自分の子供＝ウィリアム＞＞＞デュランダルは間違いないけど

夫は…共に生きることを選んだ人だし愛する努力はしたと思いたい…

考え出したらキリがない。きっとこんな墓地を見ているせいだ。本当は魂が安らかであるようにと祈る場所なのに、ここに訪れる人の悲しみが、やるせなさが、色んな所で渦巻いて嫌な気分にさせる。

「……こんなの、なくなっちゃえばいいんだ」
「何故だ？」
「！！」
「すまない、驚かせてしまって」
「いえ……」

誰もいないと思っていたのに、思わず口をついて出てしまっていた言葉を聞かれていたなんて。

>>66

ありがとうございます。そう言っていただけると励みになります！

皆さんもいつも保守ありがとうございます！まだしばらくのんびり更新のままですがどうぞよろしくお願いします。