あなたが泉に落としたのは…

ポンコツで見栄っ張りでかわいいアルちゃんを落としましたっ！

>>2

浅黄のレス

泉の精「あなたが落としたのはこの『トリニティが誇る才媛にして次期ティーパーティーホスト浦和ハナコ』ですか？それとも『古聖堂から日々慈愛の眼差しで学園を見守るシスターフッドの聖女浦和ハナコ』ですか？」

コハル「いいえ、うちのハナコは頭いいくせにアホで下ネタ好きで意地っ張りで目を離すと何しでかすか分からない死刑囚です」

泉の精「正直者のあなたにはキリッとしたハナコとたおやかに微笑むハナコの両方をお渡ししましょう」

コハル「………」

コハル（没収品のエ駄死本を釣り竿に吊るして泉に向ける）

コハル（しばし待つ）

コハル（水面が波打ち始めたのでタモを準備する）

いつものハナコ（スク水）「―――コーハールーちゃぁあーーーん♡」
コハル「っしゃあ釣れたっ！！」
いつものハナコ「あらあらあらコハルちゃんってばどうしたんですか♡こんな大胆な本を見せびらかすなんてぇ♡」
コハル「うっさいっ！！ 馬鹿なことやってないでさっさと帰るわよ！ ほらきびきび歩きなさいっっっ！！」

泉の精「いやはや真の友情ですねぇ」
優等生ハナコ＆聖女ハナコ「「お幸せにー♡」」

原作の展開って本当のこと言ったら泉に落とした本物の斧返ってきたっけ?

アル「なんですってー！？」足滑らせバシャーン
ハルカ「アル様あああああああああ！？」

泉の精「あなたが落としたのはこの『キヴォトス全土を手中に収めんとする冷酷無比なクイーン・オブ・アウトロー陸八魔アル』ですか？それとも……」

ハルカ「あ、アル様が二人……許せない……」

泉の精「えっ」

ハルカ「アル様を、アル様の魅力を勝手に分割して半減させるなんてお前お前お前ぇええええええーーーーーーー！！！！！」EXスキル発動



アル「ぶはぁ！ し、死ぬかと思ったわ……コートが水吸って重……」
ハルカ「うわぁあぁんアル様ぁあああ！！ よかったですぅううう！！」
アル「心配かけたわねハルカ、さっさと帰って暖を取って……あら？ この泉ってこんなに赤かったかしら……？」

泉の精「……いやぁ、解釈違いって戦争のもとですね……（ズタボロプカプカ）」

さすがっすハルカ姐さん…

メグ「うわぁ！？」足滑らせドボォン
カスミ「メグーーーっ！？」

泉の精「あなたが落としたのはこの『あなたに日頃から感謝して大切な友達だと思っている下倉メグ』ですか？それとも『あなたのことを同じ部活の後輩程度にしか思っていない下倉メグ』ですか？」
カスミ「えっ……えっ？ メグが、メグが私のことを……いや、そんなの本人に聞かなきゃわからないではないか……」
泉の精「ふふ、起きればわかりますよ」
カスミ「起きれば？それは一体―――」

―――スミ―――カ―――カスミ！！

カスミ「むにゃむにゃ……はっ、ここは！？」
メグ「あ、カスミ！ 目が覚めた！？」
カスミ「メグ……？わ、私は一体……」
メグ「びっくりしたぁー……カスミ……部長ってば温泉で足すべらせて頭から突っ込んで溺れたんだよ！このまま目を覚まさなかったらどうしようって私心配で……」
カスミ「心配……心配してくれたのかメグ……」
メグ「ん？当たり前じゃん、カスミ部長あっての私たちなんだから！」

泉の精「普段通りの幸せは時に言葉にすることをふと忘れてしまうもの。常に己の周囲の幸福に目を向けることも大事です」

メグ「それはそうと部長がひどい目にあったんじゃこの温泉は欠陥だね！爆破しよう！！」
泉の精「えっ」



泉の精「えっ」



チュドォォォォン

>>10

草

キキョウ「ZZZ……ん、来客……？ 誰よこんな時間に……」
ナグサ「キキョウっ！ 良かった、無事で……」
キキョウ「わっ、どうしたのよナグサ先輩」
ナグサ「うぅ……こわい夢を見たの……あなたが水底に引きずり込まれてしまう夢……」
キキョウ「う、嫌な夢を……で、なに？ 夢と現実の境目が分からなくなってこんな時間に押しかけてきたっての？」
ナグサ「あや、謝りたかったの……夢の中の私は、とんでもないことを……！」

ナグサ「沈んでしまったあなたはあっという間に姿が見えなくなって……頭が真っ白になった私の前に問いかけてくるものがいたの……！」


泉の精「あなたが落としたのは『休日にあなたの焼き鳥屋台巡りに付き合ってくれる桐生キキョウ』ですか？それとも『焼き鳥よりも読書していたいとあなたの誘いを断る桐生キキョウ』ですか？」



ナグサ「それでっ……それで私は、うっかり二人とも見殺しに……っ！！」
キキョウ（焼き鳥の方を選びやがったなこの女……！？）

ヒフミ「行きましょうアズサちゃん！ 今日はモモフレンズの新作グッズ発売日です！」
アズサ「ヒフミ、急ぐ気持ちはわかるけど気をつけて。この辺りは最近足をすべらせて近くの水の落ちる事故が多発しているらしい」
ヒフミ「えへへー、大丈夫ですよ！ それよりも急がないと……あわわっ！？」
アズサ「ヒフミっ！（がしっ）」
ヒフミ「す、すみませんアズサちゃん……足元が辺に濡れてて……」
アズサ「遠征時は体力の配分が後半になればなるほど物を言う。モモフレンズは逃げやしないから、慌てず慎重に急ごう」
ヒフミ「あうう、でもペロロ様の限定ぬいぐるみが……きゃあ！？」
アズサ「危ない！（がしっ）」
ヒフミ「……」
アズサ「……ヒフミ」
ヒフミ「ご、ごめんなさーい！」


泉の精「………隙がありませんね」

“うわっぷ！？”ザボーン
ミカ「先生ぇーーー！」

泉の精「あなたが落としたのはこの『あなたのことが大大大大好きなシャーレの先生』ですか？それとも『あなたのことを教え子の一人としか思っていない模範的な大人であるシャーレの先生』ですか？」

ミカ「そんなん大好きな方に決まってるじゃんね！！！！」
泉の精「あなたは（自分に）正直者ですね！！！」
“私の意思と風聞は！？”

自分の欲求に忠実なのはいいことだ…

ネル「どぁああ！？」足滑らせダーイブ
トキ「先輩！ 待っててくださいすぐに救助を……」

泉の精「貴方が落としたのは『品行方正母性溢れる完璧メイド美甘ネル』ですか？それとも『大人の色気たっぷりの妖艶お姉さんメイド美甘ネル』ですか？」
トキ「どっちも元の面影がないではないですか！？ なんでそんなアスナ先輩ばりのプロポーションになっているんですか！？」
泉の精「良いでしょう？CV小清水亜美ですよ？」
トキ「甘く見ないでください、そんな安易なキャラ付で先輩が、ネル先輩が―――！！」



トキ「―――ネル先輩のおっぱいがそんなに膨らむもんですかーーーーーっっっ！！……はっ」


ネル「………」
トキ「………」
ネル「………」
トキ「………おはようございますネル先輩。夢見が悪くお見苦しいところをお見せいたしました（瀟洒な一礼）」
ネル「最近疲れてたもんな、そのまま永遠に寝て良いぞ（笑顔で発砲）」

ミカ「わーお！？」ざばっしゃーん
ナギサ「ミカさぁあああん！？」

泉の精「貴方が落としたのは『ロールケーキをこよなく愛する聖園ミカ』ですか？それとも『それぞれ味の違う数種類のマカロンを楽し気にかじる聖園ミカ』ですか？」
ナギサ「な、そっ……それは……！」
泉の精「さぁ恐れることはありません、あなたの内なる望みに従って答えるのです。どれほど欲深い答えであろうともそれもまた、貴方の心の一つなのですから……」
ナギサ「あっ、ぁぁぁ……つ、作ります……」
泉の精「もっと大きな声で……！」
ナギサ「ロールケーキもマカロンも私が作りますから、どっちもミカさんです……！」
泉の精「ふふふ、貴方は正直者ですね。良いでしょう、おのれの欲をさらけ出した貴女にはどちらもあげましょう」



泉の精「………行きましたよ」
ミカ（本物）「はふー、やれやれ☆ ナギちゃんってばちょろいんだからもう♪」
泉の精「打ち合わせ通り桐藤ナギサには幻影のあなたを押し付けました。ただし効果は一週間ほどですのでそれまでにはトリニティへ戻ってくださいね」
ミカ（本物）「ありがとー、妖精さん☆」
泉の精「……しかし、わざわざ影武者など用意しなくても外食したければ普通に出かければよいだけなのでは」
ミカ（本物）「それが出来たらよかったんだけどね。さすがにそろそろ三食ロールケーキは限界かなって……あー楽しみー！ 久しぶりのラーメン！おにぎり！ハンバーガー！ここぞとばかりに食いだめしてやるんだからー！」