リュウタロス
りゅうたろす
ウラタロスと殆ど同じタイミング(厳密にはリュウタロスの方が僅かに先)で良太郎に憑依した紫色のイマジン(金の差し色が入った口周りに生える髭のような意匠が目を引く)。第13話(ただし、第13話ではR良太郎及びガンフォームに変身した状態でのみの登場で、イマジンの姿としての本格的な登場はその次の第14話)より登場。
姿は良太郎が持つドラゴンのイメージが具現化されたもの。
当初は深層意識に潜伏していたため、誰もその存在に気づかなかったが、良太郎が三浦イッセーから催眠治療を受け、その存在を暴かれたのをきっかけに行動を開始した。
デンライナーに姿を現した後に他の3体に倣い、自らリュウタロスと名乗った。
一人称は「僕」。
口調は無邪気、性格は我が侭で気分屋、動物好きで甘えん坊である等、非常に子供っぽい。行動も強引且つ一方的で相手に「~するけど、いいよね?」と許可を求めるが、決め台詞でもある「答えは聞いてない!(聞かないけど)」と言い放ち即行動に移す。
仲間のイマジン達を「カメちゃん」(ウラタロス)、「クマちゃん」(キンタロス)、「おデブちゃん」(デネブ)、「鳥さん」(ジーク)と呼ぶ。純粋な動物がモチーフではないモモタロスは例外的に呼び捨てにしているが、テディは「青いクマちゃん」と呼んでいる。
ダンスが好きで、しばしばヘッドホンで音楽を聞きながら踊っており、性格もあってしばしばDJのようなポーズを取る。また、お絵描き、シャボン玉、動物も好き。
特に絵に燗しては、上手くはないものの数回見ただけのゼロノスを資料無しでSDキャラ風に描いたりと要点は押さえており、観察眼の鋭さは後のデンカメンソード考案に繋がった。
またイマジンの中でも憑依力が強く、リュウタロスが憑依している状態ではジーク以外のイマジンは簡単に憑依できなくなる(作中の描写からするとゴーストイマジンには劣ると思われる)。良太郎自身の意識もある程度制限がかかり、制御に時間を要する。
また人間に軽い暗示をかけて精神を支配する能力を持ち、良太郎に憑依した時はこの力で周囲の人間をバックダンサー(製作側からの呼称は「リュウタロスダンサーズ」)にしてブレイクダンスを踊ったりする。
武器は紫の大型銃・リュウボルバー。必殺技は電王ガンフォーム同様「ワイルドショット」で『クライマックス刑事』の冒頭ではピンクラビットイマジンを粉砕してみせた(雑魚のレオソルジャーを除けば、電王への変身無しの素のイマジンのまま敵イマジンを粉砕したのはこれが最初で最後)。
元々は良太郎の殺害目的で送りこまれた刺客であり、とある人物に「良太郎を殺したら時の列車の車掌にする」と唆され深層意識に潜伏していた。
しかし彼の姉・愛理を良太郎を通じて見ているうちに「お姉ちゃん」と呼び慕うようになってしまい、「良太郎を殺せば愛理が悲しむのか」という考えを(良太郎の身を守るため)デンライナーの面々に必死で肯定され、計画を後回しにすることになる。
登場初期は無邪気さ故の残酷さを持ち、何を考えているのか分からない危ない奴として描かれていた。その強い憑依力もあり、味方イマジンの中では一番手のつけられない暴走ぶりを見せていた(一般人相手に発砲したこともある)。
そのため、ガンフォームのスペックの高さとは裏腹に良太郎から戦闘で呼ばれることはなく、気分次第で勝手に憑依して変身し、戦いに飽きたり気乗りしなければたとえ途中でも戦闘を放棄する、といった具合に戦っていた。
愛理というストッパーの存在もあって一応は味方となり、良太郎にも動物を心配した際の優しさを受け入れられ、モモタロス達とも仲良くやっていたものの、愛理が絡むと良太郎に勝手に憑依し、彼の体を自分のものとして扱ったりする暴走や身勝手さが目立っていた。特に、愛理の婚約者を名乗る桜井侑斗のことも当初は敵視しており、侑斗が登場して間もない第21・22話では良太郎に無理矢理憑依して侑斗を一方的に攻撃し、侑斗も当初はゼロノスカードの節約のために変身しないつもりでいたが、否応なくゼロノスに変身し、ライダー同士の争いにまで発展した(当然ながら侑斗は「カードを無駄に使わせやがって!」と激怒していた)。
愛理を慕う気持ちは本物で第29話では肝試し大会の副賞の1つに愛理とお茶できる券があると知った際はMilk Dipper(ミルクディッパー)の常連客に負けない参加意欲を見せる。
しかし、第37・38話にて首謀者であるカイに手駒として扱われた上に消滅させられる危機に陥り、加えて逃亡の最中R良太郎として愛理に接したところを「良ちゃんじゃない」と他人として扱われたことで「自分と良太郎が同じ存在ではない」ことを思い知る。騒動終結後は良太郎に自分の行いを初めて謝り、カイと完全に決別した。
以降は精神的に成長していき、良太郎や仲間イマジン達にもより懐いていき、侑斗の話も落ち着いて聞けるようになった。後に良太郎が「イマジンの未来を消滅させるための戦いに4人を巻き込めない」としてタロスズとの共闘を拒絶した際にも、すぐに異議を唱えた上に本気で落ち込んでいたこと、そのショックを侑斗に八つ当たりせずに素直に明かしていたことからもそれが窺える。
最終的にはイマジン内でもトップクラスの成長を見せ最終回では良太郎の意思でガンフォームに変身、『さらば電王』では荷車に轢かれかけた一般人の子供を庇ったり(上述の一般人に発砲した件を考えると感慨深いものがある)、侑斗=ゼロノスとの共闘及び同時必殺技も披露している。
精神年齢や言動の方は逆に幼児化した(前半が少年なら後半は幼稚園児)が良太郎やモモタロス達との関わりを経て使命に決着もつき性格的に丸くなった反動と思われる。『超・電王トリロジー』にてキンタロスに『平成ジェネレーションズFOREVER』にてウラタロスに不意をつかれて良太郎への憑依の権限を奪われていたのも、同じく気の緩みやいい意味での甘えの現れと言えよう。
『劇場版仮面ライダーキバ魔界城の王』では、紅渡が高校のクラブに体験入部をするシーンでサッカー部のキーパーが「止めるけどいいよね?答えは聞いてない!」というシーンがある(演じたのはCV担当の鈴村健一である)。
仮面ライダーディケイドではアタックライド「コタエハキイテナイ!」があるが、フォームチェンジしてちょっとダンスを踊ったあとに「答えは聞いてない!」と門矢士のなんとなくやる気のない声で言うだけという、単純に言うとこれのどこがアタックライドなんだ?と聞きたくなるカードである。
ちなみにこのあとはキンタロスの「ナケルデ」とウラタロスの「ボクニツラレテミル?」があった。
ここで言う事ではないよね?
答えは聞いてない!
特撮作品ではないが、アニメ『銀魂』では鈴村氏が演じる沖田総悟が神楽に対し「倒しちまってもいいですかィ、答えは聞いてやせんけど!」の台詞を吐いている。しかもその時は目が紫色に輝いているというおまけつき。
- 本来はただのドラゴンではなく、『龍の子太郎』の龍をイメージしてこの姿になったという設定なのだが、龍の子太郎は松谷みよ子氏の創作童話であり、「電王」放送当時には著作権が存続していたためそのことはボカされている(後に『イマジンあにめ』でネタにされた際はピー音まで入っていた)。そのため登場前のネタバレの段階では「なぜタツタロスじゃないんだ?」という意見も存在した。
- リュウタロス自身の初登場は上記の通り第13話だが、伏線は以前から張られており、第5話でウラタロスが良太郎に憑依した直後、良太郎に荷物を当ててしまったトラックから砂が零れ落ちるシーンや第9話で良太郎が無意識のうちに空手部員を上空数m先まで突き飛ばしたシーンが該当する。
- ソースは共にDVD第4巻の特典『15分1本勝負』(ダイジェスト&解説コーナー)から。それぞれ「エネルギー体のリュウタロスがトラックを通過したため(ウラタロスが良太郎に憑依しただけならトラックから砂は零れない)」、「リュウタロスが良太郎の危機を救った(おそらくは、良太郎の抹殺は自分の役目という理由から)」との説明がされている。
- 特に後者は、第14話分の未公開映像(カットシーン)にて伏線だったことを補強する場面が存在しており、尺の問題で省略となった部分を映像特典で補完した形となる。
- 物語当初は「キレる十代」「引きこもりの少年」として位置付けられており、良太郎に憑依してばかりで出番も少ない予定だったらしい。「HERO VISION」Vol.27によれば、鈴村氏とおぐら氏も起用当初に「あまり(物語に)出てこない」「重要局面になったら出る」と製作陣に話されていたと語っている。
- デザインを手掛けた韮沢靖のイメージは長身かつリーダー格だったそうで、車掌を思わせる白い手袋も意図したものではなかったとのこと。
- 4人のイマジンの中ではネガ電王に一番ボコボコにされる(モモタロスもやられている方だが防戦は出来ていた)、タロスズの中では唯一仮面ライダーNEW電王の武器に変形をしていない、超スーパーヒーロー大戦では一応ガンフォームが出ていたもののイマジンの中では唯一声の出演無しと少し扱いがよろしくない方である。
- 『モモタロスのまっかっか城の王』では映画の中の話とはいえ、なんとゴーオンレッドや仮面ライダーイクサに変身したりとやりたい放題していた。仮面ライダーのキャラクターが戦隊ヒーローに変身するというのは当時としてもかなりのレアケースであった。
- オールライダー超(スーパー)スピンオフでは、リュウタロスを演じた鈴村健一が、鳴滝とともに実況、解説を担っていた。特に「どうして〇〇には〇〇がないの?」という疑問に迫った陳情!シリーズで、当時はまだなかったデネブのソフビ化を頑張るデネブに対し、「頑張ってね。おデブちゃん」とリュウタロスを彷彿とさせる激励を送った。
- 「電王」放送当時、声優を堀川りょうが担うというガセネタが流れていた。初登場の13話の予告で上記の通り鈴村氏だと公式から発表されたのだが、後に堀川氏も「電王」と同じニチアサ東映特撮で小林靖子脚本の『侍戦隊シンケンジャー』に筋殻アクマロ役で出演することとなった。
- ダンス好きなリュウタロスだが、スーツアクターのおぐら氏はダンスがどちらかと言うと苦手で苦労したらしく、同じくダンスが不得意な高岩成二氏も共感していた。
- ちなみに良太郎役の佐藤氏もダンスが得意なため、劇場版の『俺、誕生!』で吹き替えなしでブレイクダンスをガッツリやった際にはいい迷惑だったと愚痴っている。
- 高岩氏は、リュウタと佐藤についてた振付師から、素人やダンスが苦手な人でもできるような簡単な振り付けで騙し騙しにやりきったようである
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