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鬼滅の刃 (きめつのやいば)とは【ピクシブ百科事典】
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鬼滅の刃

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きめつのやいば

吾峠呼世晴による漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2016年11号 - 2020年25号まで連載された。略称は「鬼滅」。

概要

週刊少年ジャンプにて2016年11号 - 2020年24号まで連載された少年漫画。

原作者は吾峠呼世晴。略称は「鬼滅」。単行本は全23巻。

大正時代日本を舞台に、家族惨殺された主人公・竈門炭治郎が、鬼の始祖によって鬼に変えられた妹・禰豆子を人に戻す手掛かりを求め、古より鬼退治を生業とする組織「鬼殺隊」の隊士として仲間達と共に鬼の脅威から人々を守る戦いを描く。

本誌連載も終わりかけの頃、コロナ禍という中で巣ごもり特需なども相まって国内で話題沸騰となり、社会現象とまでなった。連載終了後もさらに売上を伸ばしコミックス累計発行部数は2億2,000万部と桁違いの値だが、海外でも人気が高いことが売上を牽引している(特に台湾タイを初めアジアでの人気が高く、中国微博による公称で約8,000万部を売り上げたともいわれている)。一部海外では『Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba』の題で刊行されている。

ブーム全盛期にはXXの型、○○の呼吸や全集中という言葉が流行ったりもした。

2020年5月18日発売の週刊少年ジャンプ24号にて、4年3ヶ月の連載に幕を降ろす。

同年10月の劇場版入場特典としての1人・煉獄杏寿郎の特別読切『煉獄零巻』、その後「冨岡義勇外伝」を含む全3話の外伝が収録された『鬼滅の刃 外伝』(平野稜二作画・吾峠呼世晴監修)が発表された。

作風

身内をに殺された人達が大部分を構成する、華族産屋敷家直轄の討伐組織・鬼殺隊と、作中における平安時代を起源とするの戦いを軸とする。ジャンルとしてはダークファンタジーに分類され、ゴシックホラーでは定番の「吸血鬼退治モノ」のフィクション構造を和風の世界観に落とし込んでいる。時代設定が大正期なのも、リアルにおける怪奇文学や幻想文学の全盛期(19・20世紀)に合致した時代である故と思われる。

仇討ちの要素があるが、少年漫画らしく登場人物は明るく個性的、ジャンプの王道である友情・努力・勝利も全て揃えられている。現代には珍しいほど、ストーリーや設定に難解な部分が殆ど無く、非常に分かりやすいため全世代的に理解できる点も支持を集めた要因の一つで、少年少女が苦難を逞しく乗り越えていく内容は朝ドラ世界名作劇場に例えられることも。

敵キャラクターであるの不死性や致死条件の頸切り、身体破壊や人喰いなどハードな描写が多く、鉄則として主人公サイドの人間の欠損は回復しない。しかし笑い所も要所要所に散りばめられ、特に唐突に放たれるシュールな笑いには定評があり、このセンスは読者によって好き嫌いが分かれる一方で本作の人気の要因にもなっている。

時代設定は物語開始当初より大正時代と設定されているが、正確に大正何年なのかは明記されていない。炭治郎が鬼殺隊の新人隊士の選抜試験である最終選別に参加した際、遭遇した鬼との会話の中で年号が大正に変わったことについて触れられることから、大正初期の可能性が高い。

これらの時代背景は劇中の内容にはあまり反映されることはないが、大正浪漫と称され和洋折衷の文化が花開いた美しい近代日本の風景は、明治時代の文明開化を経て安定期へと入っていた大正時代当時を十分に感じさせるものとなっている。同時に一部の登場人物の経歴に見られるように、都市部における民間の貧富の差といった当時の社会問題も描写されている。

また、登場人物はこの時代の日本人にしてはかなり高身長な人物が多い(中には現代でもNBA選手並みかそれ以上に高身長の人もいる)一方、少年漫画としては珍しくその身長に対する(特に男性陣の)体重は割と現実的な値なのも特徴。

多くの場合、日本の漫画・アニメにおいては巨漢で筋肉質なキャラはその分ウエイトがあるためパワーはあるが鈍重というキャラクター付けがなされることが多いが、本作においてはデカくてマッチョな奴ほどパワーもスピードもずば抜けているというある意味現実に忠実なキャラクター設定がなされているのも特徴。

ストーリー

時は大正。

東京の田舎の山中にて炭焼きを営む少年・竈門炭治郎は、数年前に病死した父に代わって母や幼い弟妹達を養いつつ、貧しいながらも平穏な暮らしを送っていた。

だがある冬の日、夜遅くまで仕事をしたため山の麓に住む三郎爺さんに引き止められる。曰く夜は鬼が出るから家に泊まって明日の朝に帰るように言い含められた炭治郎は、三郎爺さんの家に一晩寝かせてもらい、一日遅れで帰宅した。帰り着いた炭治郎が見たものは、何者かに惨殺された母や兄弟達の無惨な姿だった。

かろうじて息のあった妹・禰豆子を医者に運ぼうとする炭治郎だったが、意識を取り戻した禰豆子は突如牙を剥き、凶暴なと化して炭治郎に襲い掛かる。しかし禰豆子にまだ理性が残っていると分かった刹那、突然冨岡義勇という男が現れ禰豆子が襲われる。冨岡は古来より闇夜に紛れて鬼を退治してきた鬼殺隊の一員で、炭治郎は彼から家族を皆殺しにし、禰豆子をこのような姿に変えたのは「鬼」の仕業だと知らされる。

妹を死なせたくない炭治郎は、見逃してくれるよう必死に地に頭を擦り付ける。しかし親兄弟でも関わりなく貪ってきた鬼の凶暴性を知る冨岡は、鬼狩りの任を全うすべく禰豆子に刃を向けた。その時戦闘の素人である炭治郎が見せた意外な反撃と、鬼になりたてで飢餓状態の筈の禰豆子が見せた不可解な行動に、冨岡は考えを改め彼らを助けることに決める。そして自身の師である鱗滝左近次を訪ねるよう告げ、二人の元を去った。

今や唯一の家族となった禰豆子を元に戻すため、そして家族の仇を討つため、炭治郎の果てなき旅が始まった。

あらすじ

仮称該当単行本主な話・舞台
竈門炭治郎立志編1巻~7巻(序盤)兄妹の絆 / 浅草編 / 鼓屋敷編 / 那田蜘蛛山編 / 柱合会議・蝶屋敷編
無限列車編7巻(中盤)~8巻(中盤)無限列車
遊郭編8巻(終盤)~12巻吉原遊郭
刀鍛冶の里編13巻~15巻(前半)刀鍛冶の里
柱稽古編15巻(後半)~16巻(前半)柱稽古
無限城編16巻(後半)~23巻(~中盤)無限城 / 最終決戦
後日談&最終回23巻(終盤)蝶屋敷 / 現代

登場人物

下記の主要人物以外は「鬼滅の刃の登場キャラクター一覧」を参照。

本作の登場人物に難読な名前が多いが、その多くは実際に存在する苗字であり、本作の特徴の一つとなっている。

竈門炭治郎

CV:花江夏樹

本作の主人公。

額に火傷らしき傷痕を持つ、両耳に耳飾りを付けた少年。元は炭焼きで生計を立てていた山育ちで、亡くなった父の代わりに母やきょうだいを養いつつ平穏な生活を送っていた。ある日自分が留守の間に家を鬼に襲われ、禰豆子以外の家族は全員死亡。禰豆子自身も鬼へ変貌してしまう。禰豆子を人間に戻す手掛かりを求め、自らも鬼殺隊へ入隊することとなる。匂いで他の人間の感情まで読み取ることが出来る程の並外れた嗅覚を持つ。温厚で心優しく意志が強い。

竈門禰豆子

CV:鬼頭明里

本作のヒロインにして炭治郎の実妹。炭治郎が留守の間に家を襲われ、自身も鬼の始祖・無惨により鬼にされてしまう。しかし他の鬼には見られない強靭な意志と肉体の高い適応力を持ち、炭治郎と家族への想いを拠り所に理性を保つ特異な個体となる。以後は鬼殺隊に入った兄に従い、鬼化で高まった身体能力を駆使して彼と共闘する。普段は人を喰わぬよう竹筒を装着させられている。元は家族思いの心優しい少女で、母に似て地元では評判の美人だった。

我妻善逸

CV:下野紘

炭治郎と同期の鬼殺隊士

後天的理由で大正時代には珍しい金髪を持つ垂れ眉の少年。「雷の呼吸」の使い手だが小心者で、普段は泣き叫んだり、鬼殺隊士でありながら鬼に尻込みする場面も多い。しかし極度の緊張やストレスで意識が真っ新になると、彼の本領たる居合の才能が発揮され、呼吸による神速の斬撃で鬼を斬り捨てる。つまりやる時はやる男の究極型。美人や可愛い女の子に目が無く、禰豆子に一目惚れしてからは彼女を守ることにも懸命になる。

炭治郎同様、他の人間の心音から感情を読み取ることが出来る等、優れた聴覚を持つ。

嘴平伊之助

CV:松岡禎丞

炭治郎と同期の鬼殺隊士。猪の被り物をした上半身剥き出しの少年。事情により野山で雌猪に養われて育った野生児。それ故社会生活に疎く、好戦的で気性が激しい。しかし被り物の下は少女と見紛う美貌で、そのギャップに戸惑う者は多い。ひょんな事から炭治郎、善逸と親しくなり、禰豆子も含めた四人で行動を共にするようになる。自身が独自に編み出した「獣の呼吸」の使い手。秀でた触覚を持つ。

冨岡義勇

CV:櫻井孝宏

炭治郎が遭遇した最初の鬼殺隊士であり、組織における最高練度の剣士の称号『』を占める一人。「水の呼吸」を極めた使い手故、水柱と呼ばれる。感情を表に出さない冷静沈着な人物。当初は禰豆子を殺そうとするも、炭治郎の懇願と戦闘センス、通常の鬼とは異なる挙動を見せた禰豆子の姿を見て刀を納め、二人を救うことを決意する。

炭治郎を鬼殺の道へと導いた人物であり、彼の下した判断が『鬼滅の刃』という物語の嚆矢となった。

鱗滝左近次

CV:大塚芳忠

炭治郎の剣の師匠。天狗の面を常に付けている。嘗ては冨岡の師匠も務め、彼の伝を経て炭治郎、禰豆子を引き取る。彼ら以外にも身寄りの無い子供たちを育て、才ある者を鬼殺の剣士として送り出していた。柱の現役時代は鬼殺隊水柱として活躍していた。

鬼舞辻無惨

CV:関俊彦

千年前に鬼となった鬼の始祖(原種)であり、物語の元凶。彼に血を与えられた人間は人喰い鬼に変貌する。

炭治郎の家族の仇であり、禰豆子を鬼に変えた張本人。性格は極めて冷酷且つ残忍で、人間は勿論、同じ鬼の配下に対しても嗜虐的に接する超弩級の暴君でもある。

珠世(画像・右)

CV:坂本真綾

数百年前に鬼となった女性。元は夫や子供と暮らすごく普通の人間だったが、鬼になったことで彼らを喰い殺してしまい、そのため無惨に強い怨みを抱いている。長い年月の間に自らの肉体を改造し、人を喰らうこと無く生きていけるようになる。無惨の呪いからも逃れてその支配を脱し、無惨を討つため鬼の研究を行っている。自身にも穏便に接してくれた炭治郎を信用し、以後協力関係を結ぶ。

愈史郎(画像・左)

CV:山下大輝

珠世によって鬼に変えられた少年。実年齢は35歳。

彼女と同じく輸血で得た少量の血液を飲むことで人を喰らうことなく生活している。鬼になる前は難病を患い余命幾許も無かった身故に、命の恩人である珠世に心酔している。

用語

詳しくは鬼滅の刃用語一覧を参照。

本作の敵。

鬼舞辻無惨の血を注ぎ込まれ、その血に適応できた人間が変異して生まれる人食い生物。無惨の支配を受け、より多くの人を喰らい、より強くなることを目的として行動する。怪力や驚異的な身体能力、血鬼術という特殊能力を持つ。不老不死でもあるが、陽光を蓄えた鉄を使用した武器の日輪刀で首を胴体から切り落とされるか、日光を浴びると死ぬ(また特殊なや、無惨に処刑されて死んだ個体もあり)

十二鬼月

鬼舞辻無惨が創造した最強の十二体の鬼。

上弦の六体と下弦の六体から構成される。上弦下弦それぞれに番号(壱、弐、参、肆、伍、陸)が割り振られており、基本的に鬼舞辻の血を多く持つ鬼ほど番号が若く、持つ力も強大なものになる。

上下弦の別と番号は目に刻まれる。

鬼殺隊

炭治郎達が所属する、古の昔より人食い鬼から人を守ってきた鬼狩りを生業とする組織。

最終選別で勝ち残った選りすぐりの剣士とその協力者で構成され、産屋敷耀哉を含む一族が当主として組織を運営している。

構成員の大半は炭治郎同様、肉親や友人等、大切な者を鬼に殺されており、仇討ちの目的で入隊した者が殆どである。しかし死亡率の高さから慢性的な人手不足や質の低下に悩まされている背景もあり、生活自己実現、果ては婚活といった様々な事情で加入する者も居る。

鬼滅隊士たちの中でも最高位に立つ剣士たちの総称。

本編で描かれる大正時代の柱たちは、数百年に一度の精鋭揃いといわれ、水柱・冨岡義勇、蟲柱・胡蝶しのぶ、炎柱・煉獄杏寿郎、音柱・宇随天元、恋柱・甘露寺蜜璃、霞柱・時透無一郎、蛇柱・伊黒小芭内、風柱・不死川実弥、岩柱・悲鳴嶼行冥の9名から成る。指揮官としての役割も兼ねるため通常の鬼狩りに加え、現場指揮・警邏・調査・隊士の育成etc…と任務内容は多岐に亘る。

番外編・スピンオフ

『中高一貫!!キメツ学園物語』

コミックス巻末などに掲載されている、作者自身によるセルフパロディ

本編においては、血と涙に濡れた手で刃を振るい合う人と鬼が、割と明るく暢気に日常を過ごしている。

『鬼滅の刃 外伝』

鬼滅の刃【外伝】を参照。

公式小説

矢島綾による公式ノベライズ版。

基本的に本編の内容を補完する小話を4~5話+番外編として「キメツ学園」のノベライズ版が1話収録されている構成。

細かいネタバレ防止のため、『鬼滅の刃(小説版)』の項目を参照。

メディアミックス

アニメ

2018年6月4日発売の週刊少年ジャンプ27号にてアニメ化することが発表された。アニメーション制作はufotable

これに合わせ、公式ウェブサイトではキービジュアル第一弾として、アニメ絵の炭治郎と禰豆子が公開されている。

また、TVアニメ化決定に即して、原作とアニメの情報を一挙に得ることが出来る公式ポータルサイトとTwitterも開設された。

2021年2月14日鬼滅祭にてTVシリーズ第2期として『遊郭編』のアニメ化決定が発表。

2022年2月14日遊郭編』最終話にて『刀鍛冶の里編』のアニメ化決定が発表。

2023年6月18日刀鍛冶の里編』最終話にて『柱稽古編』のアニメ化決定が発表。

詳細は鬼滅の刃(アニメ)を参照。

劇場版

2019年3月29日ミニシアター公開「特別上映版『鬼滅の刃』兄妹の絆編」TVアニメ第1~5話に相当。

2020年10月16日公開「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編PG12指定。

2023年2月3日公開「ワールドツアー上映『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ。PG12指定。TVアニメの遊郭編10,11話と刀鍛冶の里編1話に相当。

2025年7月18日公開「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来PG12指定。

ラジオ

アニメ放送に先駆けて始まった公式ラジオチャンネル『鬼滅ラヂヲ』が配信されている。

ラジオは動画としてアニプレックスYoutube公式アカウントでも配信している。

舞台

2019年9月30日に舞台「鬼滅の刃」公式Twitterが開設され、2020年1月舞台化することが発表された。

脚本・演出は末満健一が、音楽は和田俊輔が担当する。

詳細は鬼滅の刃(舞台)を参照。

スーパー歌舞伎

澤瀉屋の人気歌舞伎俳優:市川猿之助が総合演出を手掛ける現代歌舞伎。

2024年に上演される予定であったが、2023年6月に猿之助が逮捕されたことを受け、上演見合わせが発表されている(現時点では上演の目途は立っておらず、関係者の間では事実上の上演中止と受け止められている)。

ゲーム

2020年3月16日発売の週刊少年ジャンプ2020年16号の誌面にて、TVアニメ『鬼滅の刃』を原作とする二大ゲーム化プロジェクトが進行中であることが発表された。

『鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル』スマートフォン向けアプリゲームとして、『鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚』家庭用ゲームとして、前者が2020年に、後者が2021年に両タイトルともアニプレックスより、配信・発売予定であるが前者は発売延期。後者は発売中。

発表と同時にゲーム版の公式ポータルサイトと公式Twitterが開設され、作品全体の公式ポータルサイトにはゲームの項目が追加された。

鬼滅の刃 血風剣戟ロワイアル

略称及び公式Twitterのハッシュタグは「キメロワ」。

ジャンルは非対称対戦型サバイバルアクションで、プレイヤーが鬼殺隊と鬼の陣営に分かれて戦う非対称型のマルチプレイゲーム。

鬼殺隊は味方の隊士と協力しながら、鬼の滅殺を目指す。

『血風剣戟ロワイアル』に関しては公式サイト及び公式SNSが開設済みで、ufotable描き下ろしのキービジュアルも公開されている。

2020年内に配信予定だったが、延期の発表後音沙汰なし。

鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚

プラットフォームはPlayStation 4。後にNintendo Switch版も追加。

ジャンルは鬼殺対戦アクション。

ソロモードは「無限列車編」までのシナリオとなっている。

鬼滅の刃 目指せ!最強隊士!

プラットフォームはNintendo Switchほか。

ジャンルはボードゲーム。

鬼滅の刃 ヒノカミ血風譚2

プラットフォームはPlayStation 4、Nintendo Switchほか。

ヒノカミ血風譚の続編でソロモードは「柱稽古編」までのシナリオとなっている。

評価と売上

平成最後の少年漫画の大ヒット作にして、令和の社会現象を引き起こした作品であり、後述のように様々な記録を更新している。この要因として、アニメが多数の動画配信サイトによって視聴されたネット社会との親和性が大きい。

小学生前後の世代の目に触れにくい深夜枠を補完した事に始まり、放送終了後間もないアニメが好評を博していたこと、当時の既刊分の単行本が19巻という手頃な巻数だったこと、連載中の原作が終盤のクライマックスに突入していたことなど様々な要因が重なった結果、折からのCOVID-19による非常事態宣言で自粛を余儀なくされ屋内娯楽を求めた層を丸ごと取り込み、普段は漫画やアニメを手にしない層をも巻き込んで普及したのが主な経緯である。

ストーリーの骨格自体は「主人公の少年が人喰い鬼を倒す」という、少年漫画としてオーソドックスな王道ものだが単純な勧善懲悪とは違う作品の展開におけるシビアさと、同時に主人公である炭治郎の敵であるはずの鬼に対しても向けられる滅私の優しさは、社会の摩擦を表したような今までの批評には収まらず、イデオロギー(政治・社会思想)を超えたものが感じられるなど、人気の秘訣とされる面が多くの面から語られている。

特に戦闘に関しては徹底してシビアであり、今時では珍しい程に主人公達が強くなる方法がひたすらに地道で、主人公的なご都合主義などは少ない。これは作者の「人がそんなに簡単に強くなれる訳がない」という信条を体現した作風であり、そこに惹かれるファンも非常に多い。

一方で、笑いどころやキャラの掛け合いは独特であり、台詞回しや言葉選びなどの評価も高い。編集は特に吾峠の語彙力を絶賛し、作中に組み込むことを奨めたという。

秀逸な世界観や設定、それらを彩る独特ながらも魅力的なキャラクターなど、総じて一度ハマればどんどんハマってしまうスルメ的な作品だと言える。それでいてストーリーラインは王道で常に明確なので子供に対しても分かり易く、普段漫画やアニメなどをあまり見ないような人であっても物語に入りやすい作風である事も本作が(特に作画が美麗なアニメから)ヒットした要因である。

初期から作品を追っていた古参の読者からは、「『自分は好みだが、ジャンプでは受けないだろう』と思いながらハガキ(アンケート)を出した」と後に語る者が多く、編集側も当時から支えてくれた彼らあっての作品だと感謝すると共に、「打ち切り寸前だったことはなかった」と巷の噂を否定している

また、早いうちから一部同業者にも注目されていたようで、奈須きのこ(TYPE-MOON)などを始め、著名な作家の称賛コメントが単行本の帯に度々載せられていた。その一人である秋本治からは上述の時代背景から古き良き日本の価値観美意識が色濃い側面について「日本的美学を描いている」と評された。

さらに複数の漫画評論家からも高い評価を得ている。現代の読者が感情移入しやすく描かれ、読者に強い読後感と早く続きが読みたいという渇望を与えているとしており、和洋折衷文化が花開いた近代日本の設定は、幻想的で美しい華麗な雰囲気作りに一役買っており、女性ファンが多い理由の一つとされている。

2019年3月時点で国内の累計発行部数は450万部を突破していたが、後述のアニメ放映が話題となり人気・単行本売上が爆発的に急上昇し、完売する書店が続出した。

国内の累計発行部数は全23巻で2021年2月15日1億5000万部を最速で突破している。

2020年度のオリコンコミック年間売上では1位から22位まで発売されている既刊全巻が独占

単巻年間売上は439.3万部(18巻)、シリーズ年間売上は8234.5万部と歴代記録を新しく塗り替えている。

2021年度のオリコンコミック年間売上では2年連続年間1位を獲得(オリコンは12~翌11月までの期間集計。最終23巻は12月4日発行)。23巻は「年間コミックランキング」史上初の最高期間内売上となる517.1万部を売り上げた。

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累計150万部突破記念公式PV

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掲載紙・作者週刊少年ジャンプ / 吾峠呼世晴
ジャンル伝奇/時代劇/ダークファンタジー/剣士/和風ファンタジー/アクション/バトル/鬼退治
登場人物鬼滅の刃の登場キャラクター一覧
用語鬼滅の刃用語一覧
劇中台詞関連鬼滅の刃台詞一覧
終盤ネタバレ注意用鬼の王(201〜203話) / 鬼のいない世界(204話) / 幾星霜を煌めく命(205話)
関連作品過狩り狩り(連載前に描かれた読み切り短編) / 大正コソコソ噂話(おまけコーナー) / キメツ学園(作者によるセルフ学パロ) / 鬼滅の刃(小説版)(小説版ネタバレ防止用タグ)/鬼滅の刃(アニメ)
その他鬼滅キッズ
表記揺れきめつのやいば(ひらがな表記)、DemonSlayer(英語表記)、鬼滅之刃(中国語表記)、귀멸의칼날(ハングル表記)、ดาบพิฆาตอสูร(タイ語表記)、Thanhgươmdiệtquỷ(ベトナム語表記)、Клинокрассекающийдемонов(ロシア語表記)

※評価タグや二次創作的なタグについてはコチラ⇒鬼滅の刃(二次創作)

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