メガスターミー
めがすたーみー
『Pokémon LEGENDS Z-A』から登場した、なぞのポケモン・スターミーがメガシンカした姿。
初代『赤・緑』から登場以来、常に謎めいた存在感を放ってきたスターミーがついにメガシンカ。その驚くべき姿は……!
脚が伸びた。以上。
なんとボディの下部にある腕が、まるで人間の両脚のようにニュッと伸びただけである。おまけにたかさも1.0m以上伸びている。しかし、何故かおもさは全く変わっていない。
よく見るとコア周辺の突起も少し発達しているのが分かるが、それ以外は特に追加された器官や体色の変化というものもなく、数あるメガシンカの中で最も外見的な変化の少ないメガシンカと言えるかもしれない。
そう、あくまで外見的な変化は。
メガシンカ時にはまるで両腕を腰に当てたような仁王立ちポーズを取り、コアを誇らしげにペカーッと光らせる。
何よりインパクトが強いのは移動時で、かつてのように浮遊してクルクルと回転しながら移動することはなくなり、代わりにそのやたらと発達した足腰で人間さながらに走り回って移動する。
ヒトデマン系は元々平時は下部の腕を脚としてヨチヨチ歩くが、メガシンカ後はそれがスケールアップしドタバタと柔軟に動かしまくる、これまでとは次元の違うモーションを見せつけてくる。
軟体のヒトデながら、明確に肘膝じみた折れ目もあるのが人型感を加速させており、人間が気合の入ったスターミーのコスプレをしたと言われても無理はない。
このように体型だけでなく動きも人間に近くなったが、人間との意思疎通を図ろうとしているのか、それとも人に成り変わるつもりか、その理由は謎とされる。単純に「歩けるようになって嬉しい!」 …もといハイな状態なのかもしれない(テンションが異常に上がっている状態)
いったいどうしてこうなったのか、謎が謎を呼ぶその姿は「なぞのポケモン」の名に恥じないメガシンカと言えよう。
暴走メガシンカ戦においてはビルドアップで自己強化を図りながらアクアジェットで高速ジャンプからの急降下突撃やしねんのずつきによる肉弾戦をしかけてくる。
みずのはどうで中距離を、なみのりで広範囲を巻き込む攻撃もある。
大技はギガインパクトで主人公に向かって超高速突撃してくるものと、ダッシュで位置調整をしながらこれまた主人公狙いでハイドロポンプの速射。
どちらもその長い脚でしゃかしゃか走り回るので腹筋にも心臓にも悪い。
あと、物理攻撃が基本的にかなりエグく鋭いローキックなのも笑いを誘う(しねんのずつきキック!)
倒すとメガストーン・スターミナイトを入手できる。ミッション自体は最終盤と遅いが、ヒトデマンやみずのいしは序盤から簡単に手に入る為、揃える事自体に苦労はしない。
| HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 通常 | 60 | 75 | 85 | 100 | 85 | 115 | 520 |
| メガ | 60 | 140 | 105 | 130 | 105 | 120 | 660 |
| 上昇値 | ±0 | +65 | +20 | +30 | +20 | +5 | +140 |
見てのとおり攻撃の上がり幅が凄まじく、特攻すら抜き去って元の数値のほぼ2倍に。……というか上昇値の合計がメガシンカ前から+140となっており、メガシンカの基本的な上昇値である100を大きく逸脱している。
この異常な数値は、現在未解禁のメガスターミーの特性が「ヨガパワー」または「ちからもち」(あるいはこの2つと同じ効果を持つ新特性)であることが原因と考えられている。
理由としては、
- 今作には特性が存在しないため、特性による大幅なステータスアップが前提となっている一部のポケモンは特例的に種族値が上昇されている。
- 本来「ヨガパワー」を持つメガチャーレムも『ZA』では攻撃が元の100から140に上昇している。これを逆算的にメガスターミーに当てはめると本来の攻撃の数値は100であり、上昇値の合計もちょうど+100となる。
という点が挙げられる。
いずれにせよ、やや中途半端で持て余し気味だった物理方面が大幅に強化され、メガチャーレム並みの火力を手に入れたことでまさかの両刀アタッカー運用が可能となった。
「アクアジェット」や「アクアブレイク」「しねんのずつき」といったタイプ一致技に加え、積み技も地味に「ビルドアップ」を新規習得するなど抜かりないが、欠点として物理技のレパートリーがほぼ一致技とノーマル技しかないため、現状では特殊受けに対する打点くらいにしかならないのが気になるところ。
とはいえこれは「レジェンド」シリーズの仕様によるところがあり、過去作ではスターミーのステータスとの相性は悪いものの、「ゆきなだれ」「ジャイロボール」なども習得しているため、タイプ補完自体は悪くはない構成となっている。
イラストではご覧のキャラ変化ゆえキックやパンチを振るうイラストが多いが、元のスターミーの性質上、足技もパンチ技も覚えず「何のための足だよ」とも言われる事も。「アクアブレイク」が代用になる程度か。
しかし上述通り、攻撃の際は堂の入ったタイキック(ローキック)をかますためモーション上は役に立っている
とはいえ「クイックターン」や「じばく」といった一癖ある技が物理にあるため切り捨ててしまうのももったいない。
なお、通常スターミーのステータスは据え置き。通常時でも攻撃種族値は75あるため物理オンリーでもやっていけなくはないが物理技の高火力はメガシンカありきということを念頭に入れておきたい。
何かと攻撃の高さに目が行きがちだが、特攻も130と十分に高い水準まで上がっており、一致技は「なみのり」や「サイコキネシス」など、サブウェポンも「れいとうビーム」や「10まんボルト」などといつも通りの安定した高威力技が揃う。
もはや説明不要のジーランスよりもよほど生きた化石な由緒正しき
・なみのり ・サイコキネシス ・10まんボルト ・れいとうビーム
と、攻撃範囲の広さで同じなスターミーだが、そこに物理も加わって、さすがにハピナスやカビゴン相手には厳しかろうが、それでも特殊受けで対処しようにも物理でぶん殴って落としてくる可能性も持つようになると言うことである。
そしてとくこうもゲンガーやエーフィ、グレイシアくらいの130もあるのだから、安定して受けるのは非常に困難になることが予想される。
もしかしたら、第四世代の役割破壊の申し子の再来になるのだろうか?属性は真逆だけど。
色々な意味で衝撃的なデザインなため、発売直後からSNSではスクショが貼られ賛否両論の嵐となった。中には(当然の反応と言えばそうだが)「悪質なデマ」とまで決めつける声があったほどである。
しかしそうしたスクショは「立ち姿のみ」であるため、ゲームをプレイしてあまりにも激しいメガスターミーの動きを見たプレイヤーからは比較的好意的な意見も見られる。
元々ヒトデマンのモチーフに光の巨人が含まれているという説と共に、ポケモンの参考元にはMOTHERシリーズが含まれていることからスターマンもオマージュ元ではないかという説もあった。
それを考えると、メガスターミーの登場ポーズがスターマンや光の巨人の特徴的姿である仁王立ちであり、待機ポーズが光の巨人との類似点があるなど、ある意味原点回帰なのではないかと捉えるファンもいる。
また、スターミーはスタジアム等の3D作品では見た目に反し柔らかい質感をした基本直立二足であり、HGSSの連れ歩きでも普通に歩いている。そして実はよく見るとキレのいい走り方もスターミーやヒトデマンのヨタヨタ歩きの面影がある。
過去のスターミーをよく見ていたらこの姿になるのも不思議ではないと思える…のかもしれない。
ちなみにもし次回作以降で「ちからもち」系統の特性を得た場合はメガクチートとの被りを懸念する声もあるが
- タイプの違いによる耐性面・攻撃面の強弱がはっきり分かれている
- メガクチートはS50と鈍足だがメガスターミーは(現在では上を取られやすいという声もあるが)S120と高速型
- クチートはメガシンカ前の「いかく」もあり物理面の耐久が高いが、スターミーの特性ではそういったことは出来ない
- 両者で特攻の差が大きく、スターミーは特殊技も無理なく採用できる
- 確実にメガシンカも含め物理型のクチートと、メガシンカしないで特殊型で戦う選択肢もあるスターミー
という点で差別化は十分可能だろう。
図鑑番号順
0120.ヒトデマン→0121.スターミー(メガスターミー)→0122.バリヤード(ガラルバリヤード)
同複合タイプ
関連ポケモン等・グループタグ
その他
| ネタ | どうしてこうなった 中の人などいない これは伸びる(縦に) |
|---|---|
| 他作品 | |
| 光の巨人 | 進化前のヒトデマンやスターミーの元ネタの一つと思われるキャラクター。 |
| スターマン(MOTHER) | 同任天堂作品の宇宙人のキャラクター。 |
| パイラ人 | 本キャラクターの元ネタの大元と思われるキャラクター。 |