はぐれ騎士と純真アクマのフィデスクロニクル 　〜剣と知略と契約で世界に抗います〜

まだ読み始めたばかりですが、序盤から面白いですし、この先も裏切られることはないだろうなと確信してます。

ぶっきらぼうだが根は優しいライアンと悪魔らしくない悪魔のリリア。騎士らしいと言えばらしいが、どこか自分の命を達観しているようにも思えるライアンがリリアと共に過ごしていくことで変わっていくのか、どうなのか気になります。
その他に登場するキャラもキャラ立ちしていますし、話のテンポも良いし、最後まで追いたいと思える作品です。

騎士のライアンのキャラクターが自分的にかなり好みでした。
リリアちゃんも、応援したくなるような優しさと可愛らしさを持つ気弱な悪魔です。
この2人の関係がとてもいい。

EPISODE:1を最後まで読むのをおすすめします。
展開が意外で秀逸ですが、それ以上にラストに向けての過程で生まれるキャラクターたちのやり取りが魅力的です。

章ごとにメリハリの効いた構成と、読みやすく美しい文体で、楽しく読むことができます。

このレビューはEpisode 1を読了してのものです。
貧民上がりの騎士ライアンは自らの魂を対価に悪魔の少女リリアと取引をします。
「王国に迫る脅威を打ち払え」と。
それから二人は、リリアの脅威を見極める能力を使い、驚異の排除を目指していきます。
しかし、一つの脅威を排除しても次の脅威が浮かび上がる。
そうやって次々に脅威を排除して行って現れた「脅威と捉えられない脅威」とは何か。

そして、ライアンの魂を取り立てることに苦しむ心優しきリリアと、自らの魂を捧げてリリアを人間にしてやりたいライアンの心の交流が心に染みます。

Episode 1の最後に「脅威と捉えられない脅威」の排除と、リリアの…続きを読む

主人公は特に特別な力や能力を持っていない騎士というのがよかったです。
悪魔も憎めない性格をしており、主人公と共に非常に親しみやすい性格だと思いました。
とても読みやすく、ストーリーも練られている良い作品だと思います。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（347文字）

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（359文字）

騎士ってだけでも最高なのに、物語の構成も描写も素晴らしく。
なんですか、本当にありがとうございますです！
リリアちゃんはかわいくて、ほどよく抜け感を出してくれます。

形だけ哨戒任務、のはずだった。

「どうして、こんなところに魔獣が！？」

圧倒的な暴力の前に騎士団は壊滅、残ったのは廃屋に身を潜めるライアンただ一人となっていた。
絶望の只中で彼が出会ったのは、場違いにも見える黒衣の少女リリアだった。

「貴方の魂を、わたしに下さい！」

契約の代償は、命。
それでもライアンは戦う。
少女に「死ぬな」と言われたから――。

「悪魔」と「騎士」の契約が、運命を塗り替える。

思わぬことから悪魔の少女リリアと、ある契約を結んだ騎士ライアン。
ライアンの命にその価値はあるのか？
騎士と悪魔、二人が織りなす関係に注目です。

騎士である主人公が悪魔の少女と契約するところから物語は始まります。

誰にも賞賛されることのないサスペンス系の要素がある英雄譚でしょうか。
俺様最強系では描写が飛ばされがちな、黙々とした作業が描かれています。
主人公が周りから小馬鹿にされながらも信念を貫くのがかっこいい。『俺、不器用ですから』と言ってそうな渋い系。

上手く進まぬ出来事、それに伴う感情を表現されています。
読んでいてこれからの展開を期待する物語です。
一読してみてください。