概要
次第に大きくなっていったんです
狂気のエロティック・ホラー。孤独を埋めるように淫蕩な性生活を送っていた女性。彼女は、ある日、道端で不思議な一匹の猫と出会い、その美しい瞳に魅入られる。会うたびに巨大化していく猫。卑猥で穢れた男たち。彼女が最後に至った境地とは……。
千織🐈⬛山羊座文学さん主催「ホラー短編集『狂気猫』」応募作です。
千織🐈⬛山羊座文学さん主催「ホラー短編集『狂気猫』」応募作です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!地球よりも大きくなるかも!
遭うたびに大きくなって行く猫。猫好きならきっと、この不思議な猫に遭ってみたいと思うに違いない。
主人公の女性は、無類の男好きを自覚している。その三毛猫との最初の出逢いはごく普通のシチュエーション。
ところがその後、その猫との出逢いは意外な場所になり、猫も次第に大きくなっていく。
そして事件が起きた。
彼女の危機を救ったのは、やっぱ巨大化したあの猫だった。
そして、猫はまだまだ大きくなっていく。一体どこまで大きくなるのか!
でも、その猫が見えるのは、彼女だけ⁈
狂気猫という自主企画の参加作品なので、他のも読んでみたくなる良作です。ハピエンになってるところも読後感が良い。
猫好きさん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!突き抜けたラストが清々しい! 大きさが変わると、猫は一体何になる?
思わぬ方向に話が転がって行く。その感じがとても心地良かったです。
主人公のもとに現れた一匹の猫。ごく普通の三毛猫かと思いきや、何やら様子がおかしい。
後日も現れるが、なんか少し「サイズ」が大きくなっていくような……。
果たして、この猫は彼女に何をもたらしてしまうのか。
ちょっと大きいくらいなら、メインクーンとかも存在するので「デカ猫かわいい」で済ませられるかもしれません。
けれど、「牛のようなサイズ」となっていくと、それは同じ猫科でも豹とか虎とかに通ずるものになっていく。いざ牙を剥かれたら人間などひとたまりもありません。
途中展開で「猫」がある役割を果たし、「あ、彼女に…続きを読む