学生時代から数えて15年以上は住んできたニューヨークを、8か月ぶりに訪れた。昨年も半年間暮らしていた... 学生時代から数えて15年以上は住んできたニューヨークを、8か月ぶりに訪れた。昨年も半年間暮らしていたのでごく最近の街の雰囲気は把握していたつもりだったが、1年もたたずにそこは、違った街になっていた。 地下鉄に乗ると、物乞いをする人々が目につく。物乞いといっても求めているのはほぼお金で、大きめの紙コップを持ち、お金をくれそうな乗客がいるとそれを差し出し小銭や1ドル札を入れてもらう。乗車してくるなり自分がいかに不幸な状況でお金に困っているかというスピーチを始める者もおり、「私は3か月前に会社をクビになり、無職になり食うに困っています」などとまくし立ててから紙コップを差し出す男もいた。 地下鉄だけでなく路上でもそうだ。地下鉄と違って紙コップを持って回るのではなく、例外なくすべての物乞いが路上に座り込み、段ボールの切れ端に自己アピールのためのキャッチコピーを書き込み、タッパーの容器のようなものを前
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