JP7318607B2 - Euvリソグラフィ用反射型マスクブランク、euvリソグラフィ用反射型マスク、およびそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 基板上に、EUV光を反射する多層反射膜と、EUV光の位相をシフトさせる位相シフト膜とがこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
上記位相シフト膜が、ルテニウム(Ru)と、酸素(O)および窒素(N)からなる群から選択される少なくとも一方とを含む層1を有し、
out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に観測される上記位相シフト膜由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークの半値幅FWHMが1.0°以上であることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[2] 上記層1が、Ruを40~99at%、Oを1~60at%の範囲で含む、または、Ruを30~98at%、Oを1~69at%、Nを1~69at%の範囲で含む、[1]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[3] 上記層1が、Ruを30~98at%、Nを2~70at%の範囲で含む、[1]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[4] 上記層1が、さらに、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、レニウム(Re)、タングステン(W)、ビスマス(Bi)、マンガン(Mn)、白金(Pt)、銅(Cu)、イリジウム(Ir)およびバナジウム(V)からなる群から選択される少なくとも1つの元素(X)を、上記位相シフト膜におけるRuとXとの組成比(at%)(Ru:X)で20:1~1:5の範囲で含み、かつ、RuおよびXの合計(Ru+X)を40~99at%、Oを1~60at%の範囲で含む、または、RuおよびXの合計(Ru+X)を30~98at%、Oを1~69at%、Nを1~69at%の範囲で含む、[1]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[5] 上記層1が、さらに、Cr、Ta、Ti、Re、W、Bi、Mn、Pt、Cu、IrおよびVからなる群から選択される少なくとも1つの元素(X)を、RuとXとの組成比(at%)(Ru:X)で20:1~1:5の範囲で含み、かつ、RuおよびXの合計(Ru+X)を30~90at%、Nを10~70at%の範囲で含む、[3]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[6] 上記位相シフト膜が、さらに、Cr、Ta、Ti、Re、W、Bi、Mn、Pt、Cu、IrおよびVからなる群から選択される少なくとも1つの元素(X)を含む層2を有する、[1]~[5]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[7] 上記層2が、さらに、O、N、ホウ素(B)および炭素(C)からなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む、[6]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[8] 上記位相シフト膜の膜厚が20nm~60nmである、[1]~[7]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[9] 上記層1の厚みが10nm以上である、[1]~[8]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[10] 上記多層反射膜からのEUV光の反射光と、上記位相シフト膜からのEUV光の反射光との位相差が150度~250度であり、上記位相シフト膜表面のEUV光線反射率と、上記多層反射膜表面のEUV光線反射率との相対反射率((位相シフト膜表面のEUV光線反射率/多層反射膜表面のEUV光線反射率)×100)が2%~37%である、[1]~[9]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[11] 上記多層反射膜と上記位相シフト膜との間に、上記多層反射膜の保護膜が形成されている、[1]~[10]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[12] 上記保護膜が、Ru、パラジウム(Pd)、Ir、ロジウム(Rh)、Pt、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、Ta、Tiおよびケイ素(Si)からなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む、[11]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[13] 上記保護膜が、さらに、O、N、およびBからなる群から選択される少なくとも1つの元素をさらに含む、[12]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[14] 上記位相シフト膜の上に、エッチングマスク膜を有しており、上記エッチングマスク膜が、Nb、Ti、モリブデン(Mo)、TaおよびSiからなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む、[1]~[13]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[15] 上記エッチングマスク膜が、さらに、O、N、およびBからなる群から選択される少なくとも1つの元素をさらに含む、[14]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
[16] [1]~[15]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの上記位相シフト膜に、パターンが形成されているEUVリソグラフィ用反射型マスク。
[17] 基板上にEUV光を反射する多層反射膜を形成する工程と、
上記多層反射膜上にEUV光の位相をシフトさせる位相シフト膜を形成する工程と、
上記位相シフト膜上に、エッチングマスク膜を形成する工程と
を含み、
上記位相シフト膜が、ルテニウム(Ru)と、酸素(O)および窒素(N)からなる群から選択される少なくとも一方とを含む層1を有し、
out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークの半値幅FWHMが1.0°以上であり、
上記エッチングマスク膜は、酸や塩基を用いた洗浄で除去可能であることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法。
[18] [17]に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法によって、製造したEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクにおける位相シフト膜をパターニングして、パターンを形成することを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクの製造方法。
なお、多層反射膜12の保護膜13とは、位相シフト膜14のパターン形成時に多層反射膜12を保護する目的で設けられる層である。
基板11は、表面粗さ(rms)0.15nm以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度を有すると、パターン形成後のフォトマスクにおいて高反射率および転写精度が得られるため好ましい。
基板11の大きさや厚さ等はマスクの設計値等により適宜決定される。後で示す実施例では外形6インチ(152mm)角で、厚さ0.25インチ(6.3mm)のSiO2-TiO2系ガラスを使用した。
基板11の多層反射膜12が形成される側の表面に欠点が存在しないのが好ましい。しかし、欠点が存在していても、凹状欠点および/または凸状欠点によって位相欠点が生じなければよい。具体的には、凹状欠点の深さおよび凸状欠点の高さが2nm以下、かつこれら凹状欠点および凸状欠点の半値幅が60nm以下が好ましい。凹状欠点の半値幅とは、凹状欠点の深さの1/2深さ位置での幅を指す。凸状欠点の半値幅とは、凸状欠点の高さの1/2高さ位置での幅を指す。
保護膜13は、さらに、O、N、およびBからなる群から選択される少なくとも1つの元素をさらに含んでもよい。すなわち、上記元素の酸化物、窒化物、酸窒化物、ホウ化物であってもよい。具体例としては、ZrO2、SiO2が挙げられる。
本発明のEUVマスクブランク1aは、位相シフト膜14が層1を有することにより、out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークの半値幅FWHM(以下、本明細書中、半値幅FWHMと言う。)が1.0°以上である。半値幅FWHMが1.0°以上であると、結晶相に由来するシャープなピークが観測されず、位相シフト膜14の結晶構造がアモルファスである。
位相シフト膜14が、層1のみで構成される場合、層1をなす位相シフト膜14の結晶構造がアモルファスである。位相シフト膜14が、後述する層2を有する場合、層1および層2を含めた位相シフト膜14全体の結晶構造がアモルファスである。
なお、out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に位相シフト膜由来の回折ピークが観測されなかった場合、半値幅FWHMは180°とする。
本明細書では、位相シフト膜14表面の平滑性の指標として、原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope)を用いて測定される、位相シフト膜14表面の表面粗さ(RMS)を用いる。
本発明のEUVマスクブランク1aは、位相シフト膜14表面の表面粗さ(RMS)が、0.3nm以下が好ましく、0.25nm以下がより好ましい。
位相シフト膜14の第1態様は、Ruを40~99at%、Oを1~60at%の範囲で含む層1を有する。
層1のO含有量が1at%未満だと、out of plane XRD法で測定した際、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuの結晶相に由来するシャープなピークが観測され、半値幅FWHMが1.0°未満になる。
層1のO含有量が60at%超だと、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuO2の結晶相に由来するシャープなピークが観測され、半値幅FWHMが1.0°未満になる。
Ruを含む層のO含有量が1~60at%の範囲だと、out of plane XRD法で測定した際、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuの結晶相やRuO2の結晶相に由来するシャープなピークが観測されず、半値幅FWHMが1.0°以上になる。
位相シフト膜14の第2態様は、Ruを30~98at%、Oを1~69at%、Nを1~69at%の範囲で含む層1を有する。
層1のO含有量が1at%未満だと、out of plane XRD法で測定した際、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuの結晶相に由来するシャープなピークが観測され、半値幅FWHMが1.0°未満になる。
層1のO含有量が69at%超だと、層1の形成が困難である。
層1のN含有量が1at%未満だと、out of plane XRD法で測定した際、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuの結晶相に由来するシャープなピークが観測され、半値幅FWHMが1.0°未満になる。
層1のN含有量が69at%超だと、層1の形成が困難である。
Ruを含む層のO含有量が1~69at%の範囲、かつN含有量が1~69at%の範囲だと、out of plane XRD法で測定した際、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuの結晶相に由来するシャープなピークが観測されず、半値幅FWHMが1.0°以上になる。
位相シフト膜14の第3態様は、Ruを30~98at%、Nを2~70at%の範囲で含む層1を有する。
層1のN含有量が2at%未満だと、out of plane XRD法で測定した際、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuの結晶相に由来するシャープなピークが観測され、半値幅FWHMが1.0°未満になる。
層1のN含有量が70at%超だと、層1の形成が困難である。
層1のN含有量が2~70at%の範囲だと、out of plane XRD法で測定した際、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜14由来の回折ピーク中にRuの結晶相に由来するシャープなピークが観測されず、半値幅FWHMが1.0°以上になる。
層1における元素(X)の含有割合は、組成比(Ru:X)で4:1~1:4の範囲であることが好ましく、2:1~1:2の範囲であることがより好ましい。
層2は、さらに、O,N,BおよびCからなる群から選択される少なくとも1つの元素を含んでいてもよい。
なお、層2は、Ruを含まない。
なお、位相シフト膜14が、層1を2以上含む場合、上記した層1の厚みは、2以上の層1の合計膜厚である。位相シフト膜14が、層2を2以上含む場合、上記した層2の厚みは、2以上の層2の合計膜厚である。
スパッタガス:ArガスとO2との混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2))=0.010~0.50、好ましくは0.010~0.30、より好ましくは0.010~0.200。ガス圧5×10-2Pa~1.0Pa、好ましくは1×10-1Pa~8×10-1Pa、より好ましくは2×10-1Pa~4×10-1Pa。)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:1.0W/cm2~15.0W/cm2、好ましくは3.0W/cm2~12.0W/cm2、より好ましくは4.0W/cm2~10.0W/cm2。成膜速度:0.010nm/sec~1.00nm/sec、好ましくは0.015nm/sec~0.500nm/sec、より好ましくは0.020nm/sec~0.300nm/sec。
スパッタガス:ArガスとO2とN2との混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.010~0.75、好ましくは0.010~0.500、より好ましくは0.010~0.200。混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.010~0.75、好ましくは0.010~0.500、より好ましくは0.010~0.200。ガス圧5×10-2Pa~1×1.0Pa、好ましくは1×10-1Pa~8×10-1Pa、より好ましくは2×10-1Pa~4×10-1Pa。)。ターゲット面積当たりの投入電力密度:1.0W/cm2~15.0W/cm2、好ましくは3.0W/cm2~12.0W/cm2、より好ましくは4.0W/cm2~10.0W/cm2。成膜速度:0.010nm/sec~1.000nm/sec、好ましくは0.015nm/sec~0.500nm/sec、より好ましくは0.020nm/sec~0.300nm/sec。
スパッタガス:N2ガス、もしくは、ArガスとN2との混合ガス(スパッタガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+N2))=0.100~1.000、好ましくは0.200~0.750、より好ましくは0.250~0.500。ガス圧5×10-2Pa~1.0Pa、好ましくは1×10-1Pa~8×10-1Pa、より好ましくは2×10-1Pa~4×10-2Pa。)ターゲット面積当たりの投入電力密度:1.0W/cm2~15.0W/cm2、好ましくは3.0W/cm2~12.0W/cm2、より好ましくは4.0W/cm2~10.0W/cm2。成膜速度:0.010nm/sec~1.000nm/sec、好ましくは0.015nm/sec~0.500nm/sec、より好ましくは0.020nm/sec~0.300nm/sec。
スパッタガス:O2ガスとN2の混合ガス、もしくは、ArガスとO2とN2との混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/((O2+N2)もしくは、(Ar+O2+N2)))=0.010~0.750、好ましくは0.100~0.500、より好ましくは0.200~0.500。混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/((O2+N2)もしくは、(Ar+O2+N2)))=0.010~0.750、好ましくは0.010~0.500、より好ましくは0.010~0.200。ガス圧5×10-2Pa~1×1.0Pa、好ましくは1×10-1Pa~8×10-1Pa、より好ましくは2×10-1Pa~4×10-1Pa。)。ターゲット面積当たりの投入電力密度:1.0W/cm2~15.0W/cm2、好ましくは3.0W/cm2~12.0W/cm2、より好ましくは4.0W/cm2~10.0W/cm2。
成膜速度:0.010nm/sec~1.000nm/sec、好ましくは0.015nm/sec~0.500nm/sec、より好ましくは0.020nm/sec~0.300nm/sec
スパッタガスとして、N2ガス、もしくは、不活性ガスとN2とを含む混合ガスを使用して、以下の成膜条件で実施すればよい。
スパッタガス:N2ガス、もしくは、ArガスとN2との混合ガス(スパッタガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+N2))=0.100~1.000、好ましくは0.200~0.750、より好ましくは0.250~0.500。ガス圧5×10-2Pa~1.0Pa、好ましくは1×10-1Pa~8×10-1Pa、より好ましくは2×10-1Pa~4×10-2Pa。)ターゲット面積当たりの投入電力密度:1.0W/cm2~15.0W/cm2、好ましくは3.0W/cm2~12.0W/cm2、より好ましくは4.0W/cm2~10.0W/cm2。成膜速度:0.010nm/sec~1.000nm/sec、好ましくは0.015nm/sec~0.500nm/sec、より好ましくは0.020nm/sec~0.300nm/sec。
また、位相シフト膜14における層1の厚みが10nm以上であることが、以下に示すハーフトーン型EUVマスクの位相シフト膜として所望の光学特性を達成できるため好ましい。
また、多層反射膜12からのEUV光の反射光と、位相シフト膜14からのEUV光の反射光との位相差が150度~250度が好ましく、180度~230度がより好ましい。
位相シフト膜14における層1の厚みが20nm以上がより好ましく、30nm以上がさらに好ましい。
ハーフトーン型EUVマスクの使用は、原理的にはEUVリソグラフィにおいて、解像性を向上させる、有効な手段である。しかし、ハーフトーン型EUVマスクにおいても最適な反射率は、露光条件や転写するパターンに依存し、一概に決めることは難しい。
さらに、EUV露光は反射露光であるために、入射光は垂直ではなく、やや斜め(通常6°程度)方向から入射し、EUVマスクで反射光となる。EUVマスクにおいて、パターンとして加工されるのは位相シフト膜であるが、斜めからEUV光が入射するために、パターンの影が生じる。したがって、入射方向とパターンの配置方向によっては、反射光で形成する、ウエハ上の転写レジストパターンに、本来のパターン位置からのずれが生じる。これを射影効果(Shadowing Effect)と呼び、EUV露光の課題となっている。射影効果を低減するには、影の長さを短くすることであり、そのためにはパターンの高さをなるべく低くすればよく、パターンの高さを低くするには、位相シフト膜をなるべく薄くする必要がある。
位相シフト膜14の層1は、O2、またはO2とハロゲン系ガス(塩素系ガス、フッ素系ガス)との混合ガスをエッチングガスとして、ドライエッチングを実施した際に、10nm/min以上のエッチング速度でエッチング可能であることが好ましい。
O2とハロゲン系ガスとの混合ガスとしては、O2を40vol%以上100vol%未満、好ましくは75vol%~90vol%含み、塩素系ガスまたはフッ素系ガスを0vol%超60vol%以下、好ましくは10vol%~25vol%含むものを用いる。塩素系ガスとしては、Cl2、SiCl4、CHCl3、CCl4、BCl3等の塩素系ガスおよびこれらの混合ガスを用いる。フッ素系ガスとしては、CF4、CHF3、SF6、BF3、XeF2等のフッ素系ガスおよびこれらの混合ガスを用いる。
このとき、Cr、V、Mn、Reのように揮発性のある酸化物、もしくは、酸ハロゲン化物を形成する元素(X)を選択することで、パターン側壁への付着物の少ない、パターン形成が期待できる。
例えば、位相シフト膜14が、層1と、元素(X)として、Taを含む層2とを有する場合、層1はO2、または、O2とハロゲン系ガス(塩素系ガス、フッ素系ガス)との混合ガスをエッチングガスとするドライエッチングをし、層2は、ハロゲン系ガス(塩素系ガス、フッ素系ガス)をエッチングガスとするドライエッチングをすることで、位相シフト膜のパターン形成をすることができる。
EUVマスクブランク1bの構成要素のうち、基板11、多層反射膜12、保護膜13、および位相シフト膜14は、上記したEUVマスクブランク1aと同様であるので省略する。
そのため、エッチングマスク膜15は、O2、またはO2とハロゲン系ガス(塩素系ガス、フッ素系ガス)との混合ガスをエッチングガスとするドライエッチングに対し、高いエッチング耐性を有することが求められる。
上記の目的で使用される洗浄液の具体例としては、硫酸過水(SPM)、アンモニア過水、フッ酸が挙げられる。SPMは、硫酸と過酸化水素とを混合した溶液であり、硫酸と過酸化水素とを、体積比で、4:1~1:3、好ましくは3:1で混合できる。このとき、SPMの温度は、エッチング速度を向上させる点から、100℃以上に制御されることが好ましい。アンモニア過水は、アンモニアと過酸化水素とを混合した溶液であり、NH4OHと過酸化水素と水とを、体積比で、1:1:5~3:1:5で混合できる。このとき、アンモニア過水の温度は70℃~80℃で制御されることが好ましい。
スパッタガス:ArガスとN2との混合ガス(混合ガス中のO2の体積比(N2/(Ar+N2))=15vol%以上)
ガス圧5.0×10-2~1.0Pa、好ましくは1.0×10-1~8.0×10-1Pa、より好ましくは2.0×10-1~4.0×10-1Pa
ターゲット面積当たりの投入電力密度:1.0W/cm2~15.0W/cm2、好ましくは3.0W/cm2~12.0W/cm2、より好ましくは4.0W/cm2~10.0W/cm2
成膜速度:0.010nm/sec~1.0nm/sec、好ましくは0.015nm/sec~0.50nm/sec、より好ましくは0.020nm/sec~0.30nm/sec
ターゲットと基板間距離:50mm~500mm、好ましくは100mm~400mm、より好ましくは150mm~300mm
高誘電性コーティングは、公知の成膜方法、例えば、マグネトロンスパッタリング法、イオンビームスパッタリング法といったスパッタリング法、CVD法、真空蒸着法、電解メッキ法を用いて形成できる。
a)基板上にEUV光を反射する多層反射膜を形成する工程
b)工程a)で形成された多層反射膜上に位相シフト膜を形成する工程
c)工程c)で形成された位相シフト膜上にエッチングマスク膜を形成する工程
本発明のEUVマスクブランクの製造方法によれば、図2に示すEUVマスクブランク1bが得られる。
図3に示すEUVマスク2は、図1に示すEUVマスクブランク1aの位相シフト膜14にパターン(位相シフト膜パターン)140が形成されている。すなわち、基板11上にEUV光を反射する多層反射膜12と、多層反射膜12の保護膜13と、EUV光の位相をシフトさせる位相シフト膜14と、が、この順に形成されており、位相シフト膜14にパターン(位相シフト膜パターン)140が形成されている。
EUVマスク2の構成要素のうち、基板11、多層反射膜12、保護膜13、および位相シフト膜14は、上記したEUVマスクブランク1aと同様である。
EUVマスクブランク1bの位相シフト膜14にパターンを形成する手順を図面を参照して説明する。
図4に示すように、EUVマスクブランク1bのエッチングマスク膜15上にレジスト膜30を形成する。次に、電子線描画機を用いて、図5に示すように、レジスト膜30にレジストパターン300を形成する。次に、レジストパターン300が形成されたレジスト膜30をマスクとして、図6に示すように、エッチングマスク膜15にエッチングマスク膜パターン150を形成する。Nb系材料からなるエッチングマスク膜15のパターン形成には、エッチングガスとして、塩素系ガスを用いたドライエッチングを実施すればよい。次に、エッチングマスク膜パターン150が形成されたエッチングマスク膜15をマスクとして、図7に示すように、位相シフト膜14に位相シフト膜パターン140を形成する。Ruを含む位相シフト膜14のパターン形成には、O2、またはO2とハロゲン系ガス(塩素系ガス、フッ素系ガス)との混合ガスをエッチングガスとするドライエッチングを実施すればよい。次に、酸または塩基を用いた洗浄液により、レジスト膜30およびエッチングマスク膜15を除去することにより、位相シフト膜パターン140が露出したEUVマスク2が得られる。なお、レジストパターン300、およびレジスト膜30の大半は、位相シフト膜パターン140を形成する過程で除去されるが、残存するレジストパターン300、レジスト膜30およびエッチングマスク膜15を除去する目的で酸または塩基を用いた洗浄液による洗浄が実施される。
例1では、図1に示すEUVマスクブランク1aを作製する。
成膜用の基板11として、SiO2-TiO2系のガラス基板(外形6インチ(152mm)角、厚さが6.3mm)を使用する。このガラス基板の20℃における熱膨張係数は0.02×10-7/℃、ヤング率は67GPa、ポアソン比は0.17、比剛性は3.07×107m2/s2である。このガラス基板を研磨により、表面粗さ(rms)が0.15nm以下の平滑な表面と100nm以下の平坦度に形成する。
平板形状をした通常の静電チャックに、形成したCr膜を介して基板11(外形6インチ(152mm)角、厚さ6.3mm)を固定して、該基板11の表面上にイオンビームスパッタリング法を用いてSi膜およびMo膜を交互に成膜することを40周期繰り返すことにより、合計膜厚272nm((4.5nm+2.3nm)×40)のSi/Mo多層反射膜12を形成する。
さらに、Si/Mo多層反射膜12上に、DCスパッタリング法を用いてRuZr膜(膜厚2.5nm)と成膜することにより、保護膜13を形成する。
Si膜の成膜条件
ターゲット:Siターゲット(ホウ素ドープ)
スパッタガス:Arガス(ガス圧2.0×10-2Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.077nm/sec
膜厚:4.5nm
Mo膜の成膜条件
ターゲット:Moターゲット
スパッタガス:Arガス(ガス圧2.0×10-2Pa)
電圧:700V
成膜速度:0.064nm/sec
膜厚:2.3nm
RuZr膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Zrターゲット
スパッタガス:Arガス(ガス圧2.0×10-2Pa)
Ru投入電力:500W
Zr投入電力:150W
成膜速度:0.073nm/sec
膜厚:2.5nm
RuO x 膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2))=0.030、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.170nm/sec
膜厚:39nm
RuOx膜の組成を、X線光電子分光分析装置(X-ray Photoelectron Spectroscopy)(アルバック・ファイ社製)を用いて測定する。RuOx膜の組成比(at%)は、Ru:O=91:9である。
多層反射膜12からのEUV光の反射光と、位相シフト膜14からのEUV光の反射光との位相差、および、位相シフト膜14表面のEUV光線反射率と、多層反射膜12表面のEUV光線反射率との相対反射率を光学シミュレーションにより求める。シミュレーションに必要な多層反射膜12の光学定数はCenter for X-Ray Optics,Lawrence Berkeley National Laboratoryのデータベースの値を使用する。位相シフト膜14の光学定数はCenter for X-Ray Optics,Lawrence Berkeley National Laboratoryのデータベースの値や13.5nm領域の反射率の「角度依存性」を測定することにより評価したものを使用する。
具体的には、EUV反射率とEUV光の入射角度、および光学定数は、以下の式で表される。
R=|(sinθ-((n+ik)2-cos2θ)1/2)/(sinθ+((n+ik)2-cos2θ)1/2)|
ここで、θはEUV光の入射角度、Rは入射角度θにおけるEUV反射率、nは位相シフト膜14の屈折率、kは位相シフト膜14の消衰係数である。各EUV入射角度における反射率測定値を、前式を用いてフィッティングすることにより、EUV光学定数((屈折率(n)、消衰係数(k)))を見積もることができる。
位相シフト膜14の屈折率(n)は0.900、消衰係数(k)は0.017である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は31.9%である。
位相シフト膜(RuOx膜)に対し、out of plane XRD法による測定を実施する。2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークについて、半値幅FWHMを求める。
半値幅FWHMは1.0°であり、位相シフト膜(RuOx膜)の結晶構造はアモルファスである。
ICP(誘導結合方式)プラズマエッチング装置の試料台上に、位相シフト膜(RuOx膜)が形成された試料を設置し、以下に示す条件でICPプラズマエッチングして、エッチングレートを求める。
ICPアンテナバイアス:200W
基板バイアス:40W
エッチング時間:30sec
トリガー圧力:3.0×100Pa
エッチング圧力:3.0×10-1Pa
エッチングガス:O2とCl2との混合ガス
ガス流量(Cl2/O2):10/10sccm
エッチングレートは25nm/minである。
例2は、位相シフト膜14の層1(RuOx膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例1と同様の手順で実施する。
RuO x 膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2))=0.04、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.22nm/sec
膜厚:45nm
RuOx膜の組成比(at%)は、Ru:O=76:24である。
RuOx膜の屈折率(n)は0.912、消衰係数(k)は0.019である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は23.5%である。
位相シフト膜(RuOx膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは2.6°であり、位相シフト膜(RuOx膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuOx膜)のエッチングレートは36nm/minである。
例3は、位相シフト膜14の層1(RuOx膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例1と同様の手順で実施する。
RuO x 膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2))=0.05、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.22nm/sec
膜厚:45nm
RuOx膜の組成比(at%)は、Ru:O=67:33である。
RuOx膜の屈折率(n)は0.919、消衰係数(k)は0.020である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は15.2%である。
位相シフト膜(RuOx膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは3.2°であり、位相シフト膜(RuOx膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuOx膜)のエッチングレートは41nm/minである。
例4は、保護膜上に、RuおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuN膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
RuN膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとN2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+N2))=0.5、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:1.7W/cm2
成膜速度:0.017nm/sec
膜厚:39nm
RuN膜の組成比(at%)は、Ru:N=98:2である。
RuN膜の屈折率(n)は0.890、消衰係数(k)は0.016である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は35.4%である。
位相シフト膜(RuN膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは1.2°であり、位相シフト膜(RuN膜)の結晶構造はアモルファスである。
る。
位相シフト膜(RuN膜)のエッチングレートは23nm/minである。
例5は、保護膜上に、Ru、OおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuON膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の層1の成膜条件は以下の通りである。
RuON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2とN2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.013、混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.2、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.13nm/sec
膜厚:39nm
RuON膜の組成比(at%)は、Ru:O:N=93:2:5
(Ru:O+N=93:7)である。
RuON膜の屈折率(n)は0.901、消衰係数(k)は0.017である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は31.8%である。
位相シフト膜(RuON膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは1.9°であり、位相シフト膜(RuON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuON膜)のエッチングレートは26nm/minである。
例6は、位相シフト膜14の層1(RuON膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例5と同様の手順で実施する。
RuON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2とN2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.026、混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.2、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.17nm/sec
膜厚:39nm
RuON膜の組成比(at%)は、Ru:O:N=76:14:10
(Ru:O+N=76:24)である。
RuON膜の屈折率(n)は0.912、消衰係数(k)は0.019である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は23.5%である。
位相シフト膜(RuON膜)由来の結晶ピークは観測されなかったため、半値幅FWHMは180°であり、位相シフト膜(RuON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuON膜)のエッチングレートは32nm/minである。
例7は、位相シフト膜14の層1(RuON膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例5と同様の手順で実施する。
RuON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2とN2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.051、混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.19、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.21nm/sec
膜厚:46nm
RuON膜の組成比(at%)は、Ru:O:N=62:29:9
(Ru:O+N=62:38)である。
RuON膜の屈折率(n)は0.919、消衰係数(k)は0.020である。
EUV波長領域の位相差は1.2度であり、相対反射率は11.8%である。
位相シフト膜(RuON膜)由来の結晶ピークは観測されなかったため、半値幅FWHMは180°であり、位相シフト膜(RuON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuON膜)のエッチングレートは35nm/minである。
例8は、位相シフト膜14の層1(RuON膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例5と同様の手順で実施する。
RuO x N膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2とN2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.17、混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.17、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.20nm/sec
膜厚:52nm
RuON膜の組成比(at%)は、Ru:O:N=38:51:11
(Ru:O+N=38:62)である。
RuOxN膜の屈折率(n)は0.922、消衰係数(k)は0.021である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は15.7%である。
位相シフト膜(RuON膜)由来の結晶ピークは観測されなかったため、半値幅FWHMは180°であり、位相シフト膜(RuON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuON膜)のエッチングレートは37nm/minである。
例9は、保護膜上に、Ru、CrおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuCrN膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の層1の成膜条件は以下の通りである。
RuCrN膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Crターゲット
スパッタガス:ArガスとN2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=1、ガス圧:2.5×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 4.9W/cm2
Crターゲット 9.9W/cm2
成膜速度:0.10nm/sec
膜厚:52nm
RuCrN膜の組成比(at%)は、Ru:Cr:N=37:33:30
(Ru+Cr:N=70:30、Cr/Ru=0.9)である。
RuCrN膜の屈折率(n)は0.921、消衰係数(k)は0.023である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は8.7%である。
位相シフト膜(RuCrN膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは2.3°であり、位相シフト膜(RuCrN膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuCrN膜)のエッチングレートは測定していない。
例10は、保護膜上に、Ru、Cr、OおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuCrON膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の層1の成膜条件は以下の通りである。
RuCrON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Crターゲット
ArガスとN2とO2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.2、混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.033、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 4.9W/cm2
Crターゲット 9.9W/cm2
成膜速度:0.31nm/sec
膜厚:52nm
RuCrON膜の組成比(at%)は、Ru:Cr:O:N=14:35:41:10
(Ru+Cr:O+N=49:51、Cr/Ru=2.5)である。
RuCrON膜の屈折率(n)は0.923、消衰係数(k)は0.031である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は12.6%である。
位相シフト膜(RuCrON膜)由来の結晶ピークは観測されなかったため、半値幅FWHMは180°であり、位相シフト膜(RuCrON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuCrON膜)のエッチングレートは測定していない。
例11は、保護膜上に、Ru、Re、OおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuReON膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の層1の成膜条件は以下の通りである。
RuReON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Reターゲット
ArガスとN2とO2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.2、混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.1、ガス圧:3.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 2.5W/cm2
Reターゲット 7.4W/cm2
成膜速度:0.16nm/sec
膜厚:52nm
RuReON膜の組成比(at%)は、Ru:Re:O:N=16:71:2:11で
(Ru+Cr:O+N=87:13、Cr/Ru=4.4)である。
RuReON膜の屈折率(n)は0.928、消衰係数(k)は0.029である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は6.1%である。
位相シフト膜(RuReON膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは4°であり、位相シフト膜(RuReON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuReON膜)のエッチングレートは測定していない。
例12は、位相シフト膜14の層1(RuReON膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例11と同様の手順で実施する。
RuReON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Reターゲット
ArガスとN2とO2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.2、混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.016、ガス圧:3.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 7.4W/cm2
Reターゲット 7.4W/cm2
成膜速度:0.30nm/sec
膜厚:52nm
RuReON膜の組成比(at%)は、Ru:Re:O:N=41:48:2:9
(Ru+Re:O+N=89:11、Re/Ru=1.2)である。
RuReON膜の屈折率(n)は0.914、消衰係数(k)は0.026である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は14.2%である。
位相シフト膜(RuReON膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは1.3°であり、位相シフト膜(RuReON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuReON膜)のエッチングレートは測定していない。
例13は、位相シフト膜14の層1(RuReON膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例11と同様の手順で実施する。
RuReON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Reターゲット
ArガスとN2とO2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.2、混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.016、ガス圧:3.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 7.4W/cm2
Reターゲット 2.5W/cm2
成膜速度:0.19nm/sec
膜厚:44nm
RuReON膜の組成比(at%)は、Ru:Re:O:N=71:18:3:11で
(Ru+Re:O+N=89:11、Re/Ru=0.3)である。
RuReON膜の屈折率(n)は0.904、消衰係数(k)は0.020である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は21.0%である。
位相シフト膜(RuReON膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは3°であり、位相シフト膜(RuReON膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuReON膜)のエッチングレートは測定していない。
例14は、位相シフト膜14の層1(RuCrN膜)の成膜条件を下記条件とした以外、例9と同様の手順で実施する。
RuCrN膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Crターゲット
スパッタガス:ArガスとN2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.17、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 3.7W/cm2
Crターゲット 4.9W/cm2
成膜速度:0.07nm/sec
膜厚:40nm
RuCrN膜の組成比(at%)は、Ru:Cr:N=42:44:14
(Ru+Cr:N=86:14、Cr/Ru=1)である。
RuCrN膜の屈折率(n)は0.920、消衰係数(k)は0.024である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は10.2%である。
位相シフト膜(RuCrN膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは2.8°であり、位相シフト膜(RuCrN膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuCrN膜)のエッチングレートは測定していない。
例10は、保護膜上に、Ru、Cr、およびOを含む位相シフト膜14の層1(RuCrO膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の層1の成膜条件は以下の通りである。
RuCrO膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Crターゲット
ArガスとO2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2))=0.2、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 7.4W/cm2
Crターゲット 5.9W/cm2
成膜速度:0.49nm/sec
膜厚:40nm
RuCrO膜の組成比(at%)は、Ru:Cr:O=20:30:50
(Ru+Cr:O=50:50、Cr/Ru=0.6)である。
である。
RuCrO膜の屈折率(n)は0.929、消衰係数(k)は0.027である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は7.3%である。
位相シフト膜(RuCrO膜)由来の結晶ピークは観測されなかったため、半値幅FWHMは180°であり、位相シフト膜(RuCrO膜)の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜(RuCrO膜)のエッチングレートは測定していない。
例16は、保護膜上に、Ru、OおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuON膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成し、Ta、OおよびNを含む位相シフト膜14の層2(TaON膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成した以外は、例1と同様の手順で実施する。
位相シフト膜14の層1、層2の成膜条件は以下の通りである。
RuON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2とN2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.17、混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.17、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.20nm/sec
膜厚:48nm
TaON膜の成膜条件
ターゲット:Taターゲット
スパッタガス:ArガスとO2とN2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.4、混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.1、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.10nm/sec
膜厚:4nm
RuON膜の組成比(at%)は、Ru:O:N=38:51:11
(Ru:O+N=38:62)である。
RuON膜の屈折率(n)は0.922、消衰係数(k)は0.021である。
TaON膜の屈折率(n)は0.955、消衰係数(k)は0.025である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は12.9%である。
位相シフト膜(層1(RuON膜)、層2(TaON膜)由来の結晶ピークは観測されなかったため、半値幅FWHMは180°であり、層1(RuON膜)および層2(TaON膜)を含む位相シフト膜14の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜14の層1(RuON膜)および層2(TaON膜)のエッチングレートは測定していない。
例17は、保護膜上に、CrおよびNを含む位相シフト膜14の層2(CrN膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成し、Ru、OおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuON膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成した以外は、例1と同様の手順で実施する。
位相シフト膜14の層2、層1の成膜条件は以下の通りである。
CrN膜の成膜条件
ターゲット:Crターゲット
スパッタガス:ArガスとN2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+N2))=0.2、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:9.9W/cm2
成膜速度:0.09nm/sec
膜厚:4nm
RuON膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとO2とN2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.17、混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.17、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.20nm/sec
膜厚:48nm
RuON膜の組成比(at%)は、Ru:O:N=38:51:11
(Ru:O+N=38:62)である。
RuON膜の屈折率(n)は0.922、消衰係数(k)は0.021である。
CrN膜の屈折率(n)は0.928、消衰係数(k)は0.039である。
EUV波長領域の位相差は216度であり、相対反射率は13.6%である。
位相シフト膜(層2(CrN膜)、層1(RuON膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは3.6°であり、層2(CrN膜)および層1(RuON膜)を含む位相シフト膜14の結晶構造はアモルファスである。
位相シフト膜14の層2(CrN膜)および層1(RuON膜)のエッチングレートは測定していない。
例18は、保護膜上に、Ruを含む位相シフト膜14(Ru膜)を、DCスパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
Ru膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:Arガス(ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.14nm/sec
膜厚:40nm
位相シフト膜(Ru膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは0.42°であり、位相シフト膜(Ru膜)の結晶構造は結晶質である。
EUV波長領域の位相差、および相対反射率は測定していない。
位相シフト膜(Ru膜)のエッチングレートは測定していない。
例19は、保護膜上に、RuおよびOを含む位相シフト膜14(RuO2膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
RuO 2 膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
ArガスとO2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2))=0.13、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.26nm/sec
膜厚:40nm
RuO2膜の組成比(at%)は、Ru:O=38:62である。
位相シフト膜(RuO2膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは0.82°であり、位相シフト膜(RuO2膜)の結晶構造は結晶質である。
EUV波長領域の位相差、および相対反射率は測定していない。
位相シフト膜(RuO2膜)のエッチングレートは測定していない。
例20は、保護膜上に、RuおよびCrを含む位相シフト膜14(RuCr膜)を、2元スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
RuCr膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Crターゲット
Arガス(ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 7.4W/cm2
Crターゲット 4.9W/cm2
成膜速度:0.21nm/sec
膜厚:40nm
RuCr膜の組成比(at%)は、Ru:Cr=65:35である。
位相シフト膜(RuCr膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは0.34°であり、位相シフト膜(RuCr膜)の結晶構造は結晶質である。
EUV波長領域の位相差、および相対反射率は測定していない。
位相シフト膜(RuCr膜)のエッチングレートは測定していない。
例21は、保護膜上に、RuおよびReを含む位相シフト膜14(RuRe膜)を、2元スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
RuRe膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Reターゲット
Arガス(ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 7.4W/cm2
Reターゲット 7.4W/cm2
成膜速度:0.25nm/sec
膜厚:40nm
RuRe膜の組成比(at%)は、Ru:Re=50:50である。
位相シフト膜(RuRe膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは0.40°であり、位相シフト膜(RuRe膜)の結晶構造は結晶質である。
EUV波長領域の位相差、および相対反射率は測定していない。
位相シフト膜(RuRe膜)のエッチングレートは測定していない。
例22は、保護膜上に、RuおよびNを含む位相シフト膜14(RuN膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
RuN膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
スパッタガス:ArガスとN2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+N2))=0.2、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.07nm/sec
膜厚:40nm
RuN膜の組成比(at%)は、Ru:N=99:1である。
位相シフト膜(RuN膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは0.72°であり、位相シフト膜(RuN膜)の結晶構造は結晶質である。
EUV波長領域の位相差、および相対反射率は測定していない。
位相シフト膜(RuN膜)のエッチングレートは測定していない。
例23は、保護膜上に、Ru、ReおよびNを含む位相シフト膜14(RuReN膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
RuReN膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Reターゲット
スパッタガス:ArガスとN2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+N2))=0.04、ガス圧:3.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 7.4W/cm2
Reターゲット 7.4W/cm2
成膜速度:0.32nm/sec
膜厚:40nm
RuReN膜の組成比(at%)は、Ru:Re:N=41:58:1
(Ru+Re:N=99:1、Re/Ru=0.7)である。
位相シフト膜(RuReN膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは0.4°であり、位相シフト膜(RuReN膜)の結晶構造は結晶質である。
EUV波長領域の位相差、および相対反射率は測定していない。
位相シフト膜(RuReN膜)のエッチングレートは測定していない。
例24は、保護膜上に、Ru、CrおよびNを含む位相シフト膜14(RuCrN膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する以外は例1と同様の手順で実施する。位相シフト膜14の成膜条件は以下の通りである。
RuCrN膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
Crターゲット
スパッタガス:ArガスとN2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+N2))=0.09、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:Ruターゲット 7.4W/cm2
Crターゲット 7.4W/cm2
成膜速度:0.24nm/sec
膜厚:40nm
RuCrN膜の組成比(at%)は、Ru:Cr:N=61:31:8である。
位相シフト膜(RuCrN膜)由来の結晶ピークの半値幅FWHMは0.52°であり、位相シフト膜(RuCrN膜)の結晶構造は結晶質である。
EUV波長領域の位相差、および相対反射率は測定していない。
位相シフト膜(RuCrN膜)のエッチングレートは測定していない。
参考例は、Siウエハ上に、RuおよびO、またはRu、OおよびNを含む位相シフト膜14の層1(RuOx膜、またはRuOxN膜)を、反応性スパッタリング法を用いて形成する。位相シフト膜14の層1の成膜条件は以下の通りである。なお、混合ガス中のO2ガスの体積比が範囲で示されているのは、混合ガス中のO2ガスの体積比が異なる条件で複数のサンプルを作製するためである。
RuO x 膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
ArガスとO2の混合ガス(混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2))=0.03~0.17、ガス圧:2.0×10-1Pa)
ターゲット面積当たりの投入電力密度:7.4W/cm2
成膜速度:0.13~0.30nm/sec
膜厚:40nm
RuO x N膜の成膜条件
ターゲット:Ruターゲット
ArガスとN2とO2の混合ガス(混合ガス中のN2ガスの体積比(N2/(Ar+O2+N2))=0.2、混合ガス中のO2ガスの体積比(O2/(Ar+O2+N2))=0.026~0.17、ガス圧:2.0×10-1Pa)
投入電力:150W
成膜速度:0.13~0.30nm/sec
膜厚:40nm
位相シフト膜14(RuOx膜、RuOxN膜)表面の表面粗さ(RMS)を原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope)を用いて測定する。
図8は、参考例における半値幅FWHM(°)と、位相シフト膜の表面粗さRMS(nm)との関係を示した図である。
図8より、RuOx膜、RuOxN膜のいずれの場合も、位相シフト膜14の半値幅FWHMが1.0°以上であると、位相シフト膜14表面の表面粗さ(RMS)が0.3nm以下となることがわかる。
2:EUVマスク
11:基板
12:多層反射膜
13:保護膜
14:位相シフト膜
15:エッチングマスク膜
30:レジスト膜
140:位相シフト膜パターン
150:エッチングマスク膜パターン
300:レジストパターン
Claims (19)
- 基板上に、EUV光を反射する多層反射膜と、EUV光の位相をシフトさせる位相シフト膜とがこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
前記位相シフト膜が、ルテニウム(Ru)と、酸素(O)および窒素(N)からなる群から選択される少なくとも一方とを含む層1を有し、
前記層1が、Ruを30~89at%、Nを11~70at%の範囲で含み、
out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に観測される前記位相シフト膜由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークの半値幅FWHMが1.0°以上であることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。 - 前記位相シフト膜が、さらに、Cr、Ta、Ti、Re、W、Bi、Mn、Pt、Cu、IrおよびVからなる群から選択される少なくとも1つの元素(X)を含む層2を有する、請求項1に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記層2が、さらに、O、N、ホウ素(B)および炭素(C)からなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む、請求項2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 基板上に、EUV光を反射する多層反射膜と、EUV光の位相をシフトさせる位相シフト膜とがこの順に形成されたEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
前記位相シフト膜が、ルテニウム(Ru)と、酸素(O)および窒素(N)からなる群から選択される少なくとも一方とを含む層1のみから構成され、
前記層1が、Ruを40~99at%、Oを1~60at%の範囲で含むか、Ruを30~98at%、Oを1~69at%、Nを1~69at%の範囲で含むか、または、Ruを30~98at%、Nを2~70at%の範囲で含み、
out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に観測される前記位相シフト膜由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークの半値幅FWHMが1.0°以上であることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。 - 前記層1が、Ruを40~99at%、Oを1~60at%の範囲で含む場合において、
前記層1が、さらに、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、チタン(Ti)、レニウム(Re)、タングステン(W)、ビスマス(Bi)、マンガン(Mn)、白金(Pt)、銅(Cu)、イリジウム(Ir)およびバナジウム(V)からなる群から選択される少なくとも1つの元素(X)を、RuとXとの組成比(at%)(Ru:X)で20:1~1:5の範囲で含み、かつ、RuおよびXの合計(Ru+X)を40~99at%、Oを1~60at%の範囲で含む、請求項4に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。 - 前記層1が、Ruを30~98at%、Oを1~69at%、Nを1~69at%の範囲で含む場合において、
前記層1が、さらに、Cr、Ta、Ti、Re、W、Bi、Mn、Pt、Cu、IrおよびVからなる群から選択される少なくとも1つの元素(X)を、RuとXとの組成比(at%)(Ru:X)で20:1~1:5の範囲で含み、かつ、RuおよびXの合計(Ru+X)を30~98at%、Oを1~69at%、Nを1~69at%の範囲で含む、請求項4に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。 - 前記層1が、Ruを30~98at%、Nを2~70at%の範囲で含む場合において、
前記層1が、さらに、Cr、Ta、Ti、Re、W、Bi、Mn、Pt、Cu、IrおよびVからなる群から選択される少なくとも1つの元素(X)を、RuとXとの組成比(at%)(Ru:X)で20:1~1:5の範囲で含み、かつ、RuおよびXの合計(Ru+X)を30~90at%、Nを10~70at%の範囲で含む、請求項4に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。 - 前記位相シフト膜の膜厚が20nm~60nmである、請求項1~7のいずれか1項に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記層1の厚みが10nm以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記多層反射膜からのEUV光の反射光と、前記位相シフト膜からのEUV光の反射光との位相差が150度~250度であり、前記位相シフト膜表面のEUV光線反射率と、前記多層反射膜表面のEUV光線反射率との相対反射率((位相シフト膜表面のEUV光線反射率/多層反射膜表面のEUV光線反射率)×100)が2%~37%である、請求項1~9のいずれか1項に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記多層反射膜と前記位相シフト膜との間に、前記多層反射膜の保護膜が形成されている、請求項1~10のいずれか1項に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記保護膜が、Ru、パラジウム(Pd)、Ir、ロジウム(Rh)、Pt、ジルコニウム(Zr)、ニオブ(Nb)、Ta、Tiおよびケイ素(Si)からなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む、請求項11に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記保護膜が、さらに、O、N、およびBからなる群から選択される少なくとも1つの元素をさらに含む、請求項12に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記位相シフト膜の上に、エッチングマスク膜を有しており、前記エッチングマスク膜が、Nb、Ti、モリブデン(Mo)、TaおよびSiからなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む、請求項1~13のいずれか1項に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 前記エッチングマスク膜が、さらに、O、N、およびBからなる群から選択される少なくとも1つの元素をさらに含む、請求項14に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
- 請求項1~15のいずれか1項に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの前記位相シフト膜に、パターンが形成されているEUVリソグラフィ用反射型マスク。
- 基板上にEUV光を反射する多層反射膜を形成する工程と、
前記多層反射膜上にEUV光の位相をシフトさせる位相シフト膜を形成する工程と、
前記位相シフト膜上に、エッチングマスク膜を形成する工程と
を含み、
前記位相シフト膜が、ルテニウム(Ru)と、酸素(O)および窒素(N)からなる群から選択される少なくとも一方とを含む層1を有し、
前記層1が、Ruを30~89at%、Nを11~70at%の範囲で含み、
out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークの半値幅FWHMが1.0°以上であり、
前記エッチングマスク膜は、酸や塩基を用いた洗浄で除去可能であることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法。 - 基板上にEUV光を反射する多層反射膜を形成する工程と、
前記多層反射膜上にEUV光の位相をシフトさせる位相シフト膜を形成する工程と、
前記位相シフト膜上に、エッチングマスク膜を形成する工程と
を含み、
前記位相シフト膜が、ルテニウム(Ru)と、酸素(O)および窒素(N)からなる群から選択される少なくとも一方とを含む層1のみから構成され、
前記層1が、Ruを40~99at%、Oを1~60at%の範囲で含むか、Ruを30~98at%、Oを1~69at%、Nを1~69at%の範囲で含むか、または、Ruを30~98at%、Nを2~70at%の範囲で含み、
out of plane XRD法で、2θ:20°~50°に観測される位相シフト膜由来の回折ピーク中、最も強度の高いピークの半値幅FWHMが1.0°以上であり、
前記エッチングマスク膜は、酸や塩基を用いた洗浄で除去可能であることを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法。 - 請求項17または18に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクの製造方法によって、製造したEUVリソグラフィ用反射型マスクブランクにおける位相シフト膜をパターニングして、パターンを形成することを特徴とするEUVリソグラフィ用反射型マスクの製造方法。
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