JPH0680178B2 - エレクトロスラグ再溶解用フラツクス - Google Patents
エレクトロスラグ再溶解用フラツクスInfo
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- Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、Ti及びAlを含有する合金例えばFe基、Ni基、
Co基、Ni-Cu基合金中に該Ti及びAlを均一に分布させ、
これにより鋳塊の歩留りを向上させることのできるエレ
クトロスラグ再溶解用フラックスに関するものである。
Co基、Ni-Cu基合金中に該Ti及びAlを均一に分布させ、
これにより鋳塊の歩留りを向上させることのできるエレ
クトロスラグ再溶解用フラックスに関するものである。
[従来の技術] TiやAl等の活性金属を含有する合金を溶製するに当たっ
ては、エレクトロスラグ再溶解用フラックス(以下ESR
用フラックスという場合もある)を適宜選択して用いる
のが一般的であるが、該ESR用フラックスを含む合金系
の反応平衡を把握しつつ溶製を実行することは実際操業
面では実行困難である為、TiやAl等の歩留りが適中せず
品質管理上種々の弊害をもたらすといった問題点が指摘
されている。
ては、エレクトロスラグ再溶解用フラックス(以下ESR
用フラックスという場合もある)を適宜選択して用いる
のが一般的であるが、該ESR用フラックスを含む合金系
の反応平衡を把握しつつ溶製を実行することは実際操業
面では実行困難である為、TiやAl等の歩留りが適中せず
品質管理上種々の弊害をもたらすといった問題点が指摘
されている。
そこでTiO2を加えたESR用フラックスを用いて溶製中に
おける下記反応平衡をコントロールする方法が提案され
ている。
おける下記反応平衡をコントロールする方法が提案され
ている。
4[Al]+3(TiO2)3[Ti]+2(Al2O3) …(1) 但し[Al],[Ti]は鋳塊中に含有されるAl,Tiの目標
重量%、(TiO2)、(Al2O3)はフラックス中に含有されるT
iO2,Al2O3の重量%である。以下( )及び[ ]の意
味についてはここで使用したものと同様とする。
重量%、(TiO2)、(Al2O3)はフラックス中に含有されるT
iO2,Al2O3の重量%である。以下( )及び[ ]の意
味についてはここで使用したものと同様とする。
この方法は、鋳塊をひとまとめにとらえてTiやAlの鋳塊
中平均含有率を指標として歩留りの向上を図ろうとする
ものであり、鋳塊中のTiやAlの分布については必ずしも
十分な考慮が払われているとは言えないのが実情であ
る。すなわちこの方法を用いると鋳塊の底部におけるT
i,Al含有率が上部や中央部のそれよりも低目になってし
まう為鋳塊を個々のゾーンに分けて把握してみるとTiや
Alの分布が意外な程不均一となっていることが分かる。
この原因としては、未溶解の粒状ESR用フラックスによ
って持ち込まれる酸素が溶融合金の底部へ集中したため
と考えられ、これがTiやAlを酸化して鋳塊底部における
TiやAlの含有率が低下したものと思われる。
中平均含有率を指標として歩留りの向上を図ろうとする
ものであり、鋳塊中のTiやAlの分布については必ずしも
十分な考慮が払われているとは言えないのが実情であ
る。すなわちこの方法を用いると鋳塊の底部におけるT
i,Al含有率が上部や中央部のそれよりも低目になってし
まう為鋳塊を個々のゾーンに分けて把握してみるとTiや
Alの分布が意外な程不均一となっていることが分かる。
この原因としては、未溶解の粒状ESR用フラックスによ
って持ち込まれる酸素が溶融合金の底部へ集中したため
と考えられ、これがTiやAlを酸化して鋳塊底部における
TiやAlの含有率が低下したものと思われる。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明はこうした事情に着目してなされたものであっ
て、Ti,Alを鋳塊中に均一に分布させ、これにより該鋳
塊の歩留りを向上させることのできるエレクトロスラグ
再溶解用フラックスを提供しようとするものである。
て、Ti,Alを鋳塊中に均一に分布させ、これにより該鋳
塊の歩留りを向上させることのできるエレクトロスラグ
再溶解用フラックスを提供しようとするものである。
[問題点を解決するための手段] しかして本発明に係るエレクトロスラグ再溶解用フラッ
クスとは、Ti及びAlを含有する合金をエレクトロスラグ
再溶解するときに用いるCaO−溶融時にTi2O3を形成する
Ti化合物−Al2O3‐CaF2系フラックスであって、 (Ti2O3)/(Al2O3)≧0.02、 (CaF2)≦70重量%、 不純物としての(SiO2)は2.0重量%以内、Fe及びMnの
酸化物は夫々1重量%以内、 を夫々満たす点にその要旨が存在するものである。但し
前述の如く( )はフラックス中の重量%、[ 」は鋳
塊中の目標重量%を示すものとする。また(Ti2O3)はTi2
O3及び溶融状態でTi2O3を形成するTiO2化合物をTi2O3に
換算した値の合計である。
クスとは、Ti及びAlを含有する合金をエレクトロスラグ
再溶解するときに用いるCaO−溶融時にTi2O3を形成する
Ti化合物−Al2O3‐CaF2系フラックスであって、 (Ti2O3)/(Al2O3)≧0.02、 (CaF2)≦70重量%、 不純物としての(SiO2)は2.0重量%以内、Fe及びMnの
酸化物は夫々1重量%以内、 を夫々満たす点にその要旨が存在するものである。但し
前述の如く( )はフラックス中の重量%、[ 」は鋳
塊中の目標重量%を示すものとする。また(Ti2O3)はTi2
O3及び溶融状態でTi2O3を形成するTiO2化合物をTi2O3に
換算した値の合計である。
[作用] 次に本発明を完成するに至る迄の研究経緯を辿りつつ本
発明の構成及び作用効果を説明していく。
発明の構成及び作用効果を説明していく。
本発明者等は、鋳塊の底部におけるTi,Al含有率の低下
原因が、前述の如く未溶解フラックスにより溶融合金の
底部へ持ち込まれる酸素にあるという前述の認識を更に
深く且つ実証的に考察する必要があるとの観点から種々
検討した。その結果未溶解ESR用フラックス中の前記TiO
2がもっとも重大な役割を果たしていることが分かっ
た。すなわちTiO2は、これが溶融したESR用フラックス
中に存在する場合上記(1)の平衡反応によって鋳塊中
におけるTi,Alの歩留りを向上させるが、未溶解状態の
粒状ESR用フラックス中に存在する場合には溶融金属の
底部でTiO2がTi2O3に還元され、この還元反応の為にTi,
Alが消費し酸化されてTi,Alの含有率を低下させてしま
い、この結果歩留りの低下を招く。そこでTiO2を用いる
代わりにTi2O3形成Ti化合物例えばTi2O3(Ti2O3形成Ti
化合物はTi2O3に限定されるものではなく、TiO2に還元
剤を加えたものであっても良いことは勿論であるが、以
下の説明は、Ti2O3を配合したESR用フラックスを中心と
して行なうこととする)を配合したESR用フラックスに
変更すれば、上述の如き問題点を解消できるのではない
かとの着想を得るに至り、この着想を基に鋭意研究を重
ねた結果本発明を完成するに至ったものである。即ち溶
融合金底部におけるTi,Alの酸化消耗を、TiO2を含むESR
用フラックスを用いた時より抑えた状態で進行させつ
つ、下記(2) 2[Al]+(Ti2O3)2[Ti]+(Al2O3) …(2) に示す反応平衡を巧妙に制御することによって鋳塊底部
におけるTi,Alの含有率の低下を抑制し該Ti,Alを鋳塊全
体に均一分布させもって鋳塊の歩留りを向上させること
に成功した。
原因が、前述の如く未溶解フラックスにより溶融合金の
底部へ持ち込まれる酸素にあるという前述の認識を更に
深く且つ実証的に考察する必要があるとの観点から種々
検討した。その結果未溶解ESR用フラックス中の前記TiO
2がもっとも重大な役割を果たしていることが分かっ
た。すなわちTiO2は、これが溶融したESR用フラックス
中に存在する場合上記(1)の平衡反応によって鋳塊中
におけるTi,Alの歩留りを向上させるが、未溶解状態の
粒状ESR用フラックス中に存在する場合には溶融金属の
底部でTiO2がTi2O3に還元され、この還元反応の為にTi,
Alが消費し酸化されてTi,Alの含有率を低下させてしま
い、この結果歩留りの低下を招く。そこでTiO2を用いる
代わりにTi2O3形成Ti化合物例えばTi2O3(Ti2O3形成Ti
化合物はTi2O3に限定されるものではなく、TiO2に還元
剤を加えたものであっても良いことは勿論であるが、以
下の説明は、Ti2O3を配合したESR用フラックスを中心と
して行なうこととする)を配合したESR用フラックスに
変更すれば、上述の如き問題点を解消できるのではない
かとの着想を得るに至り、この着想を基に鋭意研究を重
ねた結果本発明を完成するに至ったものである。即ち溶
融合金底部におけるTi,Alの酸化消耗を、TiO2を含むESR
用フラックスを用いた時より抑えた状態で進行させつ
つ、下記(2) 2[Al]+(Ti2O3)2[Ti]+(Al2O3) …(2) に示す反応平衡を巧妙に制御することによって鋳塊底部
におけるTi,Alの含有率の低下を抑制し該Ti,Alを鋳塊全
体に均一分布させもって鋳塊の歩留りを向上させること
に成功した。
以上本発明に係るエレクトロスラグ再溶解用フラックス
の本質的特徴を説明してきたが、この特徴を踏まえつつ
更に本発明を鮮明にしていく。
の本質的特徴を説明してきたが、この特徴を踏まえつつ
更に本発明を鮮明にしていく。
本発明者等は、Ti2O3の上述の如き利点に着目しCaO−溶
融時にTi2O3を形成するTi化合物−Al2O3‐CaF2系フラッ
クスとして、 (Ti2O3)/(Al2O3)≧0.02、 (CaF2)≦70重量%、 不純物としての(SiO2)は2.0重量%以内、Fe及びMnの
酸化物は夫々1重量%以内、 を満足する組成のものをまず調製した。〜の条件を
夫々設定した理由については以下の通りである。
融時にTi2O3を形成するTi化合物−Al2O3‐CaF2系フラッ
クスとして、 (Ti2O3)/(Al2O3)≧0.02、 (CaF2)≦70重量%、 不純物としての(SiO2)は2.0重量%以内、Fe及びMnの
酸化物は夫々1重量%以内、 を満足する組成のものをまず調製した。〜の条件を
夫々設定した理由については以下の通りである。
3.0より大きい値をとる場合には該ESR用フラックスの融
点が著しく高くなる為安定したエレクトロスラグ溶解が
不可能になるからである。
点が著しく高くなる為安定したエレクトロスラグ溶解が
不可能になるからである。
(Ti2O3)/(Al2O3)≧0.02 0.02より小さい値では事実上通常のCaF2‐CaO-Al2O3系
フラックスと同等であり、(Ti2O3)が存在するとは言え
ないからである。
フラックスと同等であり、(Ti2O3)が存在するとは言え
ないからである。
(CaF2)≦70重量%、 (CaF2)はフラックスの融点及び粘性を低下させることを
目的として加えられるが、これが70%を超えるとフラッ
クスの電導度が著しく増大して大電流が流れてしまう為
溶解炉の電流負担が増加し、その結果該フラックスが実
用的なものとは言えなくなるからである。
目的として加えられるが、これが70%を超えるとフラッ
クスの電導度が著しく増大して大電流が流れてしまう為
溶解炉の電流負担が増加し、その結果該フラックスが実
用的なものとは言えなくなるからである。
不純物としての(SiO2)は2.0重量%以内、Fe及びMnの
酸化物は夫々1重量%以内 (SiO2)が2.0重量%以上である場合には、(SiO2)がTiあ
るいはAlによって還元されて生じるSiの量が著しく増加
し、多量のSiピックアップが生じるからである。又Fe及
びMnの酸化物については、これらが不安定な為溶解初期
に電極中のTi,Alを酸化して鋳塊底部におけるTi,Alの減
少を招き、これに伴ないMnのピックアップを生じること
が分かっているが、これら酸化物の含有量が1.0%以内
であれば大きな問題とならないことが確認されているか
らである。
酸化物は夫々1重量%以内 (SiO2)が2.0重量%以上である場合には、(SiO2)がTiあ
るいはAlによって還元されて生じるSiの量が著しく増加
し、多量のSiピックアップが生じるからである。又Fe及
びMnの酸化物については、これらが不安定な為溶解初期
に電極中のTi,Alを酸化して鋳塊底部におけるTi,Alの減
少を招き、これに伴ないMnのピックアップを生じること
が分かっているが、これら酸化物の含有量が1.0%以内
であれば大きな問題とならないことが確認されているか
らである。
この様な理由で上述の如き組成に調製されたCaO−溶融
時にTi2O3を形成するTi化合物−Al2O3‐CaF2系フラック
スを用いて各種合金例えばFe基、Ni基、Co基、Ni-Cu基
合金にエレクトロスラグ再溶解を実施し、該溶解時の溶
融フラックス等より分析試料を採取し、該フラックス中
Tiの重クロム酸カリウム酸化硫酸第1鉄アンモニウム滴
定法等により分析して得た結果の一例を第1表に示す。
時にTi2O3を形成するTi化合物−Al2O3‐CaF2系フラック
スを用いて各種合金例えばFe基、Ni基、Co基、Ni-Cu基
合金にエレクトロスラグ再溶解を実施し、該溶解時の溶
融フラックス等より分析試料を採取し、該フラックス中
Tiの重クロム酸カリウム酸化硫酸第1鉄アンモニウム滴
定法等により分析して得た結果の一例を第1表に示す。
ところで本発明者等は、前記フラックス及び合金が溶融
状態にあるときの各成分間の平衡関係について以下の様
な考察を行なった。
状態にあるときの各成分間の平衡関係について以下の様
な考察を行なった。
平衡反応式(2)の平衡定数をKとし、 各成分間の関係を求めると、 の様になる。但しfTi,fAlは溶融金属中Ti,Alの活量係数
であり、 はフラックス中(Ti2O3),(Al2O3)の活量係数である。そ
こで本発明者等は、 の関係が実測値ではどの様な関係になっているかを明確
にする為に のプロットを試みた。
であり、 はフラックス中(Ti2O3),(Al2O3)の活量係数である。そ
こで本発明者等は、 の関係が実測値ではどの様な関係になっているかを明確
にする為に のプロットを試みた。
該プロットを行なうに当たっての各データには、第1表
と同様のものを用いた。この結果を第1図に示す。尚フ
ラックスは溶融状態となっており、第1表中のTiO2は還
元されてTi2O3となっている。図から明白なように各プ
ロット点には一定の関係があるものと考えられるので、
この関係を求める為に図示する様な直線(この直線を実
験式(4)とする)を導入し、 統計的手法によって±2σの精度範囲を求めると下記
(5)の様になる。
と同様のものを用いた。この結果を第1図に示す。尚フ
ラックスは溶融状態となっており、第1表中のTiO2は還
元されてTi2O3となっている。図から明白なように各プ
ロット点には一定の関係があるものと考えられるので、
この関係を求める為に図示する様な直線(この直線を実
験式(4)とする)を導入し、 統計的手法によって±2σの精度範囲を求めると下記
(5)の様になる。
すなわち(5)で定められる範囲と前述の(Ti2O3)/(Al2
O3)≧0.02とを同時に満たす範囲内の各点は、合金の種
類、用いるESR用フラックス中のCaO,CaF2の量(但し前
記、で定められる範囲内にあることは必要)等に関
係のないものとみなすことができるので、目的の[Ti]
/[Al]比を有する鋳塊を得るに当たって前記〜を
満たすESR用フラックスであって且つ が上記範囲内にあるものを選定すれば、ほぼ目的[Ti]
/[Al]組成比に近い鋳塊を合金の種類等に関係なく得
ることができる。
O3)≧0.02とを同時に満たす範囲内の各点は、合金の種
類、用いるESR用フラックス中のCaO,CaF2の量(但し前
記、で定められる範囲内にあることは必要)等に関
係のないものとみなすことができるので、目的の[Ti]
/[Al]比を有する鋳塊を得るに当たって前記〜を
満たすESR用フラックスであって且つ が上記範囲内にあるものを選定すれば、ほぼ目的[Ti]
/[Al]組成比に近い鋳塊を合金の種類等に関係なく得
ることができる。
以上説明した様に本発明は、エレクトロスラグ再溶解す
ることによって目的[Ti]/[Al]比を有する鋳塊を得
るに当たり、該エレクトロスラグ再溶解に用いるESR用
フラックスが、上記〜の条件及び(5)式の条件を
満足する様な組成を有するCaO−溶融時にTi2O3を形成す
るTi化合物−Al2O3‐CaF2系フラックスである旨規定し
ている。しかし上記成分の一部を同様の性質を有する他
の化合物で置き換えることもできる。例えば上記の条
件式におけるCaOの一部をMgOに置き換えても良い。但し
MgOが10%を超えるとフラックスの融点が高くなり易
く、エレクトロスラグ再溶解用フラックスとして適さな
い。又上述の如く組成の規定されたエレクトロスラグ再
溶解用フラックスについて観点を変えて考えてみると、
必ずしもTi2O3自体をTi2O3形成Ti化合物としてエレクト
ロスラグ再溶解用フラックスに含まれる必須成分として
加える必要はなく、要するにエレクトロスラグ再溶解中
の該フラックスにTi2O3が存在しておれば良く、これが
前記(2)式の平衡関係を成立させれば良いということ
が言える。従って該エレクトロスラグ再溶解用フラック
ス中のTi2O3を、Ti量としては同量のTi2O3に置き換えた
該エレクトロスラグ再溶解用フラックスであって、該フ
ラックスの溶解初期に該TiO2をTi2O3に還元する為の金
属Ti,Al或はCa,Mg等が添加されたエレクトロスラグ再溶
解用フラックスを用いても良い。但し上記金属Ti,Al或
はCa,Mg等の添加量はTiO2をTi2O3に還元するのに必要な
最小限の量であれば良く、又TiO2がTi2O3に還元された
結果生成されるTi2O3,Al2O3,CaO,MgO等の酸化物を含め
て前記〜及び(5)式を満足する必要があることは
言うまでもない。
ることによって目的[Ti]/[Al]比を有する鋳塊を得
るに当たり、該エレクトロスラグ再溶解に用いるESR用
フラックスが、上記〜の条件及び(5)式の条件を
満足する様な組成を有するCaO−溶融時にTi2O3を形成す
るTi化合物−Al2O3‐CaF2系フラックスである旨規定し
ている。しかし上記成分の一部を同様の性質を有する他
の化合物で置き換えることもできる。例えば上記の条
件式におけるCaOの一部をMgOに置き換えても良い。但し
MgOが10%を超えるとフラックスの融点が高くなり易
く、エレクトロスラグ再溶解用フラックスとして適さな
い。又上述の如く組成の規定されたエレクトロスラグ再
溶解用フラックスについて観点を変えて考えてみると、
必ずしもTi2O3自体をTi2O3形成Ti化合物としてエレクト
ロスラグ再溶解用フラックスに含まれる必須成分として
加える必要はなく、要するにエレクトロスラグ再溶解中
の該フラックスにTi2O3が存在しておれば良く、これが
前記(2)式の平衡関係を成立させれば良いということ
が言える。従って該エレクトロスラグ再溶解用フラック
ス中のTi2O3を、Ti量としては同量のTi2O3に置き換えた
該エレクトロスラグ再溶解用フラックスであって、該フ
ラックスの溶解初期に該TiO2をTi2O3に還元する為の金
属Ti,Al或はCa,Mg等が添加されたエレクトロスラグ再溶
解用フラックスを用いても良い。但し上記金属Ti,Al或
はCa,Mg等の添加量はTiO2をTi2O3に還元するのに必要な
最小限の量であれば良く、又TiO2がTi2O3に還元された
結果生成されるTi2O3,Al2O3,CaO,MgO等の酸化物を含め
て前記〜及び(5)式を満足する必要があることは
言うまでもない。
以下本発明に係る実施例を比較例と対比して説明するこ
とにより本発明を具体的に説明する。
とにより本発明を具体的に説明する。
[実施例] 比較例 TiO2を含有するエレクトロスラグ再溶解用フラックスを
用いて、SUS321のエレクトロスラグ再溶解を実施した場
合の鋳塊底部におけるTi及びAlの酸化損失の状況を第2
図に示す。図から明らかな様に底部におけるTi及びAl含
有率の減少が認められる。
用いて、SUS321のエレクトロスラグ再溶解を実施した場
合の鋳塊底部におけるTi及びAlの酸化損失の状況を第2
図に示す。図から明らかな様に底部におけるTi及びAl含
有率の減少が認められる。
条件:80φESR,スラグ量500g Ar雰囲気 実施例1 TiO2を含むエレクトロスラグ再溶解用フラックスに金属
Tiを添加してエレクトロスラグ再溶解することによって
得られた鋳塊におけるTi及びAlの含有率変動状況を第3
図に示す。
Tiを添加してエレクトロスラグ再溶解することによって
得られた鋳塊におけるTi及びAlの含有率変動状況を第3
図に示す。
条件:80φESR、フラグ量500g Ar雰囲気 図から明らかな様に底部からの距離に関係なくTi及びAl
の含有率は略一定である。
の含有率は略一定である。
[発明の効果] 本発明は上述の様に構成されているので、Ti及びAlを含
有する合金中に該Ti及びAlを均一に分布させこれにより
鋳塊の歩留りを向上させることのできるエレクトロスラ
グ再溶解用フラックスを提供することができる。
有する合金中に該Ti及びAlを均一に分布させこれにより
鋳塊の歩留りを向上させることのできるエレクトロスラ
グ再溶解用フラックスを提供することができる。
第1図は{log(Ti2O3)/(Al2O3)‐log[Ti]/[Al]}
プロットを示すプロット図、第2図は従来のエレクトロ
スラグ再溶解用フラックスを用いて得た鋳塊におけるTi
及びAlの酸化損の状況を示すグラフ、第3図は本発明に
係るエレクトロスラグ再溶解用フラックスを用いた場合
の第2図に相当するグラフである。
プロットを示すプロット図、第2図は従来のエレクトロ
スラグ再溶解用フラックスを用いて得た鋳塊におけるTi
及びAlの酸化損の状況を示すグラフ、第3図は本発明に
係るエレクトロスラグ再溶解用フラックスを用いた場合
の第2図に相当するグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】Ti及びAlを含有する合金をエレクトロスラ
グ再溶解するときに用いるCaO−溶融時にTi2O3を形成す
るTi化合物−Al2O3‐CaF2系フラックスであって、 (Ti2O3)/(Al2O3)≧0.02、 (CaF2)≦70重量%、 不純物としての(SiO2)は2.0重量%以内、Fe及びMnの
酸化物は夫々1重量%以内、 を夫々満たすものであることを特徴とするエレクトロス
ラグ再溶解用フラックス。 ( )はフラックス中の重量%、[ ]は鋳塊中の目標
重量%を示すものとする。但し(Ti2O3)はTi2O3及び溶融
状態でTi2O3を形成するTi化合物をTi2O3に換算した値の
合計とする。 - 【請求項2】前記Ti2O3形成化合物源としてTi2O3を用い
る特許請求の範囲第1項記載のエレクトロスラグ再溶解
用フラックス。 - 【請求項3】前記Ti2O3形成化合物源としてTiO2を用い
る特許請求の範囲第1項記載のエレクトロスラグ再溶解
用フラックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60129007A JPH0680178B2 (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | エレクトロスラグ再溶解用フラツクス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60129007A JPH0680178B2 (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | エレクトロスラグ再溶解用フラツクス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61288025A JPS61288025A (ja) | 1986-12-18 |
| JPH0680178B2 true JPH0680178B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=14998851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60129007A Expired - Lifetime JPH0680178B2 (ja) | 1985-06-13 | 1985-06-13 | エレクトロスラグ再溶解用フラツクス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0680178B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN106893921B (zh) * | 2017-03-24 | 2019-02-12 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 一种镍基合金电渣重熔冶炼的方法 |
| CN112813280B (zh) * | 2020-12-29 | 2022-10-11 | 钢铁研究总院 | 用于电渣重熔含b的转子钢锭的中低氟渣系及使用方法 |
| CN115044774A (zh) * | 2022-06-08 | 2022-09-13 | 山东工业职业学院 | 一种铬合金的制备方法 |
-
1985
- 1985-06-13 JP JP60129007A patent/JPH0680178B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61288025A (ja) | 1986-12-18 |
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