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miHoYo源流探訪 - may先輩の蕎麦がいい! Wiki*
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miHoYo源流探訪

Last-modified: 2025-10-24 (金) 23:58:39

ここは崩壊3rdのストーリーを読んでいるとmiHoYoちゃんが「当然みんなもこれ知ってるよね?」と当たり前のようにさりげなくぶっこんでくるネタの源流を理解しようと試みる「」長たちのためのページ
ジャンルが多岐にわたるのでそれぞれ詳しい「」長たちでどんどん編集してくれると助かる

娯楽分野

アニメ

  • 『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)-庵野秀明
    • いわずと知れたmiHoYoちゃんのオタク出発点
    • コラボでは社長が経理に怒られるくらい採算度外視で力を入れまくったし娑婆物語は「Misato engine」で作られた

ゲーム

  • 『デビルメイクライシリーズ』(2001~)-カプコン
  • 『ベヨネッタシリーズ』(2009~)-プラチナゲームズ
    • デビルメイクライ(Devil May Cry 以下DMC)はいわゆるスタイリッシュアクションと呼ばれるタイプのゲームの元祖、ベヨネッタはDMCのディレクターが後に手がけた同タイプのゲーム
    • スピーディに避けて撃って殴って大技を決める、という崩壊3rdのゲームシステムは両シリーズの影響を受けているだろうことは想像に難くなく、また一部アクションにパロディ・オマージュと思しき物もある
      • 御神装・勿忘の分岐攻撃(居合抜きで空間を切り裂きまくる)はDMCの次元斬。なお、妹1の綾華、妹3の雅にも類似したモーションが存在する。両者とも和風のデザインと設定で氷属性で武器が刀だったり、後者に至っては狐耳も生えてるので、勿忘桜を意識している面は少なからずあると思われる。3人とも刀使いなのは、おそらく元ネタのこの技を使う人の武器も刀だったから。バージルの娘達
      • 初期キアナやカレンの「二丁拳銃で殴る蹴る」アクションはベヨネッタのバレットアーツを思わせる
      • キアナの領域装・白練と聖女祈祷、芽衣の戦乙女・強襲の必殺技の演出「自分の攻撃に合わせて範囲の広い追加攻撃が発生」はベヨネッタのウィケッドウィーブが元ネタ
  • 『メタルギア ライジング リベンジェンス(METAL GEAR RISING: REVENGEANCE 略称はMGR)』(2013)-プラチナゲームズ 
    • MGRはメタルギアシリーズの外伝作品。従来作品のステルス重視とは違い、派手な演出で敵を切り刻むアクションに軸を置いている。ゲームとしての性質は上記のDMCやベヨネッタに近い。
      • 起源の律者の必殺技はMGRの斬撃モードが元ネタというかそのまんま。さらにいうとMGRの主人公の名前も雷電、そしてフェイスマスクを被るという共通点もある。
    • メタルギアシリーズは作品が出るにつれてステルスゲームというジャンルを大きく発展させていった。敵の視界も当初は直線でしか無かったのが広がりのある領域で検知できるようになり、視力だけでなく主人公の音を聞く仕様なども追加されていった。3rdの潜入パートで見られる敵の視界が円錐形・円形で表示される演出は『メタルギアソリッド』の頃に既に用いられていたものである
  • 『軌跡シリーズ』(2004)-日本ファルコム
    • ブローニャのキャラクター像は、零の軌跡におけるティオ・プラトーにかなり近い(クーデレ、メカ少女、幼児体型)。また、これは独自研究だが空の軌跡におけるエステル・ブライトとヨシュア・ブライトの関係性はキアナ、may先輩と性格もあわせてよく似ている。
    • (元はFF10だが)軌跡シリーズ恒例のコマンドバトルシステムは、崩壊:スターレイルに大きく影響されている。なお、プロデューサーのDavid Jiang氏は軌跡シリーズのファンであり、日本ファルコムの近藤社長と対談をしている。
  • 『テイルズオブベルセリア』(2016~)-バンダイナムコスタジオ、バンダイナムコエンターテインメント
    • テイルズオブシリーズのマザーシップタイトルでは初の単独女性主人公であるベルベット・クラウの感情と理をテーマとする物語が描かれる。ジャンル名は「君が君らしく生きるためのRPG」。
      • ベルベットは業魔手と呼ばれる左手や黒と赤を基調とした(ちなみに目は琥珀色だが、秘奥義発動中は赤くなる)デザインに黒ゼーレとの類似点が見られる。
      • 後述の「鳥はなぜ飛ぶのか」がベルセリア本編でも繰り返し問われる。またベルセリアは前作であるゼスティリアより1000年前の話であるが、ゼスティリアのアニメ「~ザ クロス」でも問いに対するベルベットの答えとメッセージが伝わっている。

イベント関連

  • "Loop Hero"(2021) -Four Quarters, Discover Digital
    • 「謎の企画・アラハトα」の元ネタ
    • ちょっと捻ったタワーディフェンスのようなゲーム。フィールドの道を巡回するプレイヤーがわいてくる敵を倒すので、装備を整えたりフィールドに施設を建てたりして生き延びていく
  • "Dicey Dungeons"(2019) -Terry Cavanagh
    • 「サバイバル!夏の狂想曲・サイドA」の元ネタ
  • "Plants vs. Zombies"(2009) -PopCap Games
    • 「サバイバル!夏の狂想曲・サイド13」「出発!祝福と願いの旅へ」の元ネタ
    • 海外では古典扱いされるシリーズ。タワーディフェンス系で、画面右からゾンビが攻めてくるので、左側に草花のユニットを配置して守る。
    • リメイク版"Plants vs. Zombies: Replanted"が発売予定
  • "Fall Guys"(2020) -Mediatonic
    • 「天穹夜行録」ほかマッチングして遊ぶちびキャラのミニゲームのやつの元ネタ
      誰が呼んだか崩ルガイズ
  • "Peggle"(2007) -PopCap Games
  • "Peglin"(2022) -Red Nexus Games Inc.
    • 「追鳶漫遊記」の元ネタ
    • Peggleはパチンコ系のゲームの源流、弾を上から落としてブロックやピンを消す、逆さを向いたブロック崩しのようなゲーム性
      Peglinはそのジャンルを踏襲したものの一つ Peggle自体も続編が多く作られた
  • "Candy Crush"(2012) -King
    • 「テリリと魔法の旅」の元ネタ
    • いわゆる3マッチ系。この系統のゲームの歴史は深く、"Columns"(1990)や"Bejeweled"(2001)など源流がある。
  • "Dave the Diver"(2022) -MINTROCKET
    • 「「海」の美食を求めて 」の元ネタ
    • 特にレストラン経営パートは「雲津百味記」や妹2にまで擦られ続ける、流石にこのゲームだけが元ネタではないだろうが
  • "Muse Dash" (2018) -PeroPeroGames
    • 「キャットタウン大冒険」「崩壊:愚者カード・解」などで挿入される音ゲーの元ネタ
    • スマホ発の音ゲーで、そのジャンルではメジャーなものの一つ いわゆる音符(ノーツ)が流れてくるレーンが上下2つしかなく、求められる操作も上と下(左と右)のタップ・ホールドだけだが高難易度帯はしっかり硬派で侮れない
    • キャラゲーの側面もあり、遊び続けると壁紙やコスチュームが解禁されていく そのテイストは学園~初期3rdに負けず劣らずのはっちゃけ具合を貫いている
  • "Vampire Survivors" (2022) -Poncle
    • 「集結!青春と夢の彼方へ」の元ネタ
    • 大量の雑魚を武器でなぎ倒していく。武器とサポート装備のシナジーややたら癖になる宝箱ガチャなどジャンルの先鋒に立つ名作
    • イベントの方は一周10分弱ぐらいに纏まっているがこちらは一周30分が基準。しかも装備を揃えても放置プレイにはならないギリギリのバランスで最後まで気が抜けない
    • 装備部分だけ先に妹2のイベントでよく似たシステムが採用されていた

文学作品

SF

多くのSF作品が下敷きになっている
古典SFには名翻訳も多い一方で現代の読者からすると硬質で読みづらい文章の邦訳も多い
しかし名作というだけあって新訳で出ている作品も少なくないのでネットや古本で買う場合は気を付けよう

  • 『銀河ヒッチハイクガイド』The Hitchhiker's Guide to the Galaxy(1978)-ダグラス・アダムス
    • 「42」
    • アインやテスラが天命から離反する前にいた研究所が「第42研究所」なのもメインストーリー第1部から1.5部までが全42章なのもこの数字が「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」だから
      • Google検索で「生命、宇宙、そして万物についての究極の疑問の答え」と検索すると電卓機能で42がヒットするぐらいには知られたSF作品
      • これはあるスーパーコンピュータで計算された末の結果なのだが、その経緯は第二部や妹2のオンパロスと少なからず通じる部分がある
    • 元はラジオドラマでブリティッシュ・ジョーク満載のコメディ作品
    • グレーシュと共にいた「マーヴィン」の名前も恐らくここが元ネタ
  • 『幼年期の終わり』Childhood's End(1952)-アーサー・C・クラーク
    • 聖痕計画に際してケビンがよく口にしていた「人類の子供時代」はおそらくこの作品が元ネタ
  • 『三体』(2008)-劉慈欣
    • 中国で爆発的に売れてその後アメリカや日本でも爆発的に売れた2000年代の傑作SF
      作品の全体的な雰囲気や思想に影響を受けていると思われる
    • 「三体」とは互いに引かれあう三つの惑星(質点)の動きを予測する所謂「三体問題(Three-Body Problem)」のことを指す
      証明するのが非常に難しく、今なお解決していない命題の一つである
      • Netflixおよびセンテントがそれぞれドラマ版を制作している
  • 『デューン砂の惑星』Dune(1965)-フランク・ハーバート
    • 3rdにおいて直接的な引用はないが、現代の宇宙叙事詩モノやスペースオペラに絶大な影響を与えた作品
    • デューンと呼ばれる惑星アラキスと、人類が知る宇宙でそこからしか取れない上に文明維持に不可欠の物質「メランジ」を軸に壮絶な政治劇が展開される
    • 星々を支配する人類と封建的システム、宗教と商業を交えた権力争い、体制を揺るがす超能力者と救世主伝説、機械・AIの反乱と脱却といった今のSFでもおなじみの要素がすべて詰め込まれている
    • フランク・ハーバートが生涯に執筆したシリーズが6作あり、更に息子のブライアン・ハーバートが残されたメモを元に続編を執筆している
    • 第二部開始時あたりで砂漠と化した洛星文明を見たときにこの作品が頭をよぎった「」長は少なくないのではないだろうか

その他

  • 『ご冗談でしょう、ファインマンさん』(1985)-リチャード・P・ファインマン、ラルフ・レイトン編著
    • ヴィジュアルノベルネゲントロピーでアインが言及
    • 物理学者ファインマンの逸話や思想についてまとめた伝記本
      • ファインマン物理学の授業のテキスト(The Feynman Lectures on Physics)はネットで無料公開されている
  • 『老人と海』(1952)-ヘミングウェイ
    • 第二部第1章の時露とハロルドおじいさんがかかわるサブ任務のタイトルやあらすじの元ネタか(?)
  • 『四世同堂』(1944) - 老舎
    • みほよゲーのみならずの中国産のキャラが日本語で喋る時に大量に聞く言葉である【速戦即決(速战速决)】、その言葉が中国用語だけでなく慣用句として使われるきっかけになった長編小説
    • 中国辞書用語としての【速戦即決】は兵法書である孫子に書かれており、「短期決戦で一気に勝敗を決めよう」という意味であり「即断即決」「兵は拙速を尊ぶ」などのニュアンスが含まれる
    • 慣用句としての【速戦即決】は上記の意味に加え「(やってる事を)すぐ終わらせる」を含み、転じて「早く帰る」「先手必勝」「隙を見せない」などの意味も含んでいる
      • これらはスラングでもなんでもなく、中国では家族間の会話であっても日常的に使用される言葉となっている
    • 慣用句としてはとても幅広い意味を持つ言葉であるため、色んなキャラが喋るのはこのせい
  • 『ツァラトゥストラはこう語った』(1883-5) -フリードリヒ・ニーチェ
    • カロスタン編の表題「アポカリプスはこう語った」の元ネタ ストーリーのタイトルとしては、「世界を循環させる神である虚数の樹に従われていること」「オットー・アポカリプスという人物が最後に語ること」「世界の終末である崩壊が語り掛けること」など様々な意味が見て取れる
    • ツァラトゥストラ(ザラスシュトラ)はゾロアスター教の開祖。ニーチェはこの人物の告白という形で自らの思想を綴った。「神は死んだ」に代表される世界の無意味性、無意味なまま循環する所謂「永劫回帰」の世界を生として受容するということが説かれる
    • また、カロスタンは表記からドイツ語圏の地域であり、オットーはドイツ語話者、ニーチェもプロイセン出身である
  • 「魂魄」という言葉の本国での文化的な扱い
    • ゲームでの解釈と正しいか分からないが、実際に聴いた事をここに記しておく。
      本国の人に“魂はいくつあるか”と尋ねたところ、“2個ある”と答えてくれた。だから驚いて魂が抜けても、生きてられるという。複数魂(フクスウコン)。魂が抜ける(喊魂)
      <参考文献>中国风俗辞典 出版:上海陕西北路457号 版次:1990年1月第1版
  • ジェイムズ・ジョイス
    • アイルランドの作家。ヴェルト・ジョイスの「ジョイス」の元ネタと考えられる。短編集『ダブリナーズ』、長編『ユリシーズ』『フィネガンズ・ウェイク』などで有名。自身の人間関係や人生経験をもとに、アイルランドの首都ダブリンの精神的様相を革新的な文体で描こうとした。政治的・個人的理由から早々にアイルランドを離れていながら創作の中心を故郷に向け続け、愛憎混じった描写を探求しつづけたとんでもないツンデレ。ちゃんと文章として読める体裁をあえて崩し、人間の意識をあるがままに描写する技法「意識の流れ」の先駆けと見なされている。これは『ユリシーズ』で本格的に導入され、さらに後年の『フィネガンズ・ウェイク』についてはこれに対する徹底的な探求が反映されており、ほとんどの部分で一般的な文法を見ることは出来ず、夢の深層意識の中で人間が次々に思いつくような発想をそのまま書き起こしたような様相を呈している。こういった文体上の性質から、現代においても翻訳は困難を極める。柳瀬尚紀氏による訳のものが最も原文のニュアンスを継承していると思われるが、その分一般的な文学としては読みにくい
    • 理の律者の「人々の意思の集合」という性質は『ダブリナーズ』に代表される様々な市民の描写、およびその研究において言われる「エピファニー」(エピソードから事物の本質が立ち現れること)に共通点を見出すことができる。『ユリシーズ』の一部のパートや、『フィネガンズ・ウェイク』においても同様に様々な人物が立ち代わり主人公になる
    • 余談だが、ジョイスという名前は女性名においてもしばしばつけられるものである。『ストレンジャー・シングス』のジョイスなど
  • ガルシア・マルケスの作品
    • 第二部の一部タイトルはノーベル文学賞作家ガルシア・マルケスの作品名が元ネタになっている(もちろん展開などは別)
      • 1章「百年の孤影」は代表作「百年の孤独」より
         ネトフリのドラマ版もあるよ
      • 2章「迷宮の中の七術」は「迷宮の将軍」より
      • 3章は「予告された犯罪の記憶」は「予告された殺人の記録」より
      • BGM「青い犬の目」はそのまま「青い犬の目」より
        (3章での松雀とのデート時の曲。自宅ジュークボックスでは「青い犬の目」だがサントラには「Blue Dog's Eyes」で収録。ちなみにガルシア・マルケスはコロンビアの人で母語はスペイン語なので「Ojos de perro azul」が原題になる)
      • 3章幕間「一人の夢遊病者の苦しみ」は「三人の夢遊病者の苦しみ」より
  • 『シャーロック・ホームズ』シリーズ(1887-1927)-アーサー・コナン・ドイル
    • 言わずと知れた探偵小説の金字塔。作品自体を読んだことはなくとも、名探偵の代名詞としてシャーロック・ホームズの名前ならおそらく大半の艦長は知っていると思われる。
    • 世界中で今日に至るまで読まれており、一説によると聖書に次ぐ大ベストセラーとも
    • 3rd作中においてはホームズとモリアーティが実在しており、ワトソンのポジションはフカが担当している。(実際の作中における役割としてはフカが名探偵役を担っているが東洋由来の謎武術の使い手なとことかもな!
    • 委員長が名探偵役なのはおそらく中の人ネタ見た目は子供、頭脳は大人その名は
  • 『エルキュール・ポアロ』シリーズ(1920-1975)-アガサ・クリスティ
    • こちらも有名な探偵小説だが、ホームズとは随分毛色が違う
    • ポアロはベルギー出身のフランス語訛りの英語を話す小柄な紳士。端が反り上がった特徴的な髭と、自身の「灰色の脳細胞」に対する絶対の自信がトレードマークになっている
    • 作品の一つ『複数の時計』のキーワードとしてローズマリーが使われている
    • クリスティの探偵小説にはほかに「ミス・マープル」シリーズなどがある
  • フランツ・カフカ
    • 青年が「虫」に姿を変えられ社会的地位を失墜させられていく『変身』など不条理文学の名手。聖痕にされたり星核ハンターにさせられたりしているが名前以外の引用は正直薄い
    • 「プラハの鴉セット」とは、カフカがプラハ出身で、かつ「カフカ」がチェコ語で鴉を指すことからだと思われる
      スタレの方はモチーフの取り方がまるで違う。不条理性と「脚本」とか関連性は探そうと思えば見つけられるかもしれない
    • 表向きは保険局に勤務していた。『判決』を一晩で書き上げたり、想い人のフェリーツェ・バウアーに向けて自分の作品の偏執的なまでの分析を書いて報告したりと、ある種憑依型とも言える執筆スタイルをしていた
  • ウィリアム・シェイクスピア
    • "To be or not to be, that is the question."(生きるか死ぬか、それが問題だ)でおなじみ『ハムレット』など類まれなる人間観察眼で余りにも有名になってしまったイギリス・ルネサンス期の劇作家
    • 一番取り上げられやすいのはこの『ハムレット』に『オセロー』『リア王』『マクベス』を合わせた所謂四大悲劇だが、他にも喜劇『ヴェニスの商人』、超現実的な戯曲である『テンペスト』など生涯多くの作品を手掛けている
    • 3rdではスターアンカーの餅聖痕であり、並行同位体のこの人がビアンカの人生観に強く影響を与えている
    • イベント時空のリタの代名詞「ローズマリーの花詞」について、この花詞の一つとして言われる「記憶」は『ハムレット』においてオフィーリアが"There's rosemary, that's for remembrance; pray love, remember." (第四幕第五場)と言うなど古くから結びつけられてきたものである
    • 1.5部第42章終盤の「誰の墓を掘っているのか?ポロス人?」「ポロス人じゃないよ、マダム。」のくだりは『ハムレット』第五幕第一場より、オフィーリアの死を知らぬハムレットが道化(訳によっては墓掘り人ともされる)に誰の墓を掘っているのかと尋ねるシーンから
  • アリストパネス
    • 死生ゼーレ神の鍵装備の餅聖痕として女の子にされた古代ギリシアの喜劇作家
    • 代表作は『女の平和』『女だけの祭』『女の議会』のいわゆる女物3作。当時ペロポネソス戦争で疲弊しまくっていた社会を相手に、当時ありえないことだった女性参政にひっかけて痛烈な風刺をやっていた。美少女アクションゲームの装備として女体化されるとは何たる運命だろうか
    • 「鋒刃の戯れセット」は恐らく戦争批判から

漫画

映画

  • 『スターウォーズ』シリーズ(1977-)-ルーカスフィルム
    • 星間にまたがる帝国をめぐる政治劇、倫理観に基づいた超自然力フォース、革新的などんでん返しで人気を勝ち取ったSF系娯楽映画の王道、設定の掘り下げが進み現在では一大ジャンルへと進化したフランチャイズ
    • 大人ーシュの武器がまんまライトセイバーだったり、正史イベント「スターボヤージュ・逆襲」で隠す気のないパロディをやったりみほよゲーにしては珍しく真正面からオマージュしている
  • 『リベリオン(原題:Equilibrium)』(2002)-カート・ウィマー
    • いわゆるディストピア世界観のB級映画だが、それ以上に二丁拳銃近接戦闘「ガン=カタ」という新たなアクションのスタイルを生み出し、その後多くの二丁拳銃アクションフォロワーを発生させた作品として知られる
    • 実はキアナとカレンの戦闘スタイルはそのものズバリ「ガン=カタ」と呼ばれている。マジで領域装・白練と聖儀装・今様の通常攻撃説明に書かれている
      • ただアクション自体は上述の通りベヨネッタの影響のほうが強い
        極限回避=ウィッチタイム、白練の分岐攻撃=魔神の腕だったり

音楽

  • 『Fly Me to the Moon(原題:In Other Words)』(1954)-バート・ハワード(作詞・作曲)
    • ジャズの定番楽曲。miHoYoの前身である同人サークルmiHoYoStudioが開発した崩壊シリーズの原点と言える作品『FlyMe2theMoon』のタイトルの由来。
      • 直接的な元ネタは、上述のアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のED曲だったCLAIREによるカバー曲だと思われる。ちなみに上述のゲーム『ベヨネッタ』でもブレンダ・リーによるカバー曲が主題歌に使用されており、更にそのリミックス版が戦闘時の挿入歌としても使用されている。
    • 日本で言えば昭和歌謡の名曲的な曲ということもあって、上記以外にも非常に多くの歌手によるカバーやアレンジが存在する。
    • タイトルを翻訳すると「私を月に連れて行って」となるが、3rd作中においても1部終盤、前文明における終焉の律者との戦い、漫画「第二次崩壊編 」でのシーリンとの戦いなど月は象徴的に扱われている。

学術分野

専門的になってくるのでそれぞれおすすめの入門書があれば紹介してくれるとありがたい…

神話

ギリシア神話

  • イカロス
    • 下記「なぜ鳥は空を飛ぶのか」という問いの一つの解として引用される。
      • イカロスは父親より蝋の翼を授かり、空を飛ぶ。太陽(アポロン)に近づいてはいけないという忠告を忘れ、空高く飛びすぎたイカロスの翼は溶け、墜落してしまう。
  • エリュシオン(Elysion, Elysium)
    • 現在は単に「楽園」を意味する英単語であるが、殊に『オデュッセイア』などギリシア神話の世界においては、神々に愛された英雄たちが死後行きつくとされる楽園「エリュシオンの野」のことを指す。古くでは西方の彼方にある島とされた他、後にハデスの治める地下の冥界の一部とされる(ハデスの国も遥か西に位置する伝承がある)。この世界観は紀元前後から中世までの地理学にも影響を与え、世界西端にあるとされる「至福者の島(マカローン・ネーソイ)」を目指して人々が冒険に駆り立てられた時期もあった。また、キリスト教のエデンの園の源流ともいえる
    • 確実に古の楽園の重要なモチーフであり、「神々に愛された英雄=崩壊の摂理を逆手に取った融合戦士」が「死後形を変えてそこで暮らしている」という共通点が見いだせる。律者でありながらも究極の「人間性」を代表し、前世代から受け継がれてきた記憶の楽園の主であり、そして何よりも美しく可愛いかのピンクの妖精さんが「エリシア」という名前を冠しているのは、エリュシオンが人類にとっての原初の楽園神話、数多の世を超えても失われないある種の「善」に他ならないからである
    • 現実の火星にはエリュシオンにちなんでエリシウム山、エリシウム平原と名付けられた地域が存在し、洛星地理に輸入されて「西大陸エリシウム」や「エリュシオン神話」として扱われている
    • 古の楽園で取り損ねたであろうモチーフ(西方の果て、死と転生、叙事詩や冒険譚など)はスタレのオンパロスで活用されている。また、神話にはゼウスの父クロノスが「至福者の島」を支配しているという説もあり、単純な「時」を意味する「クロノス」は永劫の時を意味する「アイオーン」とも関連している。
    • みほよの英傑の強化やセルフオマージュの勢いは留まることを知らない。エリシア自ら「進みなさいってば♪」と言わせてまで尚完全に過去のものにすることができておらず、作品間でスターシステムが使われている手前、エリシアのそっくりさんはあの「エリシア」でないという現実が常についてまわる。その一方で、「2人目のエリシアは現れない」という言葉が「どの世界のエリシアもあのエリシアである」となり、ひいては「あのエリシアのいない世界は存在しない」という風に解釈されるのもまた妨げられてはいない。エリシアに託されたエリュシオンの性質を考えるとこの「先に進む」という要請は実に酷なものである。「進みなさいってば♪」と同じように、人の「心の中に、永遠に存在する」と言わせた通り、それは誰もが持つ原初の「善」という性質を背負わされたみほよならではのイコンでもあるから、どの世界でも人類が乗り越えるべき命題として現れ、且つどの世界でも彼女を置いて先に進むということが難しいのである

インド神話

中国神話

  • 山海経(1994)-高馬 三良 (翻訳)/平凡社
    • 本家本元は明時代(1368~1661)に古代中国の人々が口伝していた神話や伝承をまとめたもの
    • フカさんが先行者として現文明で目覚めた初期・仙人時代に名乗っていた「精衛」の元ネタ「精衛鳥」について記されている

哲学

  • 「なぜ鳥は空を飛ぶのか」
    • 鳥を知っていれば場所や時代を問わず誰にでも聞くことができる、極めて単純でかつ幅の広い問い。3rdやスターレイルにおいても、特定の答えを正解とするのではなく、様々な登場人物に答えを示させることで、その人物の物の見方や目的を端的に代弁する役割を担っている。直接的な元ネタは恐らく上記「テイルズオブベルセリア」であり、特に「飛ばなければならないよう強制されている」と「鳥の自由意志によって飛んでいる」という衝突は丸々引用されている。
  • 『哲学用語図鑑』『続・哲学用語図鑑―中国・日本・英米分析哲学編』(2015,7)-田中正人、斎藤哲也編/プレジデント社
    • その名の通り、主に西洋哲学における重要人物の思想がイラストで解説されており、入門用やざっと内容を確認するのには十分な情報が載っている。
      ただ厳密な時代背景に即した説明とまでは行かないので、興味を持った人がいれば論文や専門書にあたってみるのが良い。

西洋哲学

 古代ギリシアの領域だと神話・哲学・科学が分けられないことも多い

  • イデア論
    • ある性質(例えば「青い」、「大きい」、「正しい」など)について、その性質そのものを持った存在、何よりも純粋にその性質を持った存在(究極に「青い」ものなど)を考える問い
    • ソクラテスの弟子プラトンがはじめに提唱した。そこでは人間が知覚するものこそ不完全な存在であるが、世界に実在するのは完全な・イデア的なものであるとされた。所謂「洞窟の比喩」が有名で、人類は洞窟の中で壁だけが見えるように縛り付けられているのであり、その壁には外の火によっていろいろな「もの」の影が映され、人類はその影を「もの」そのものだと思っている、と言われる。そこから霊的な世界と「イデアの世界」が結び付けられたり、「善」のイデアこそが最も高級だとされたりする
    • プラトンの弟子アリストテレスの『ニコマコス倫理学』を見ると、「善」のイデアについての論考や、ある目的を持った行動・労働の「もっともよいやり方」を想定するくだりがある
    • 聖痕計画の本質は全人類の経験を掛け合わせてこのイデアを目指すものだと言えるが、イデアとはその性質を持つあらゆるものの頂点に立つ存在であり、従ってばらつきのある個性・人間性とは相容れない。だから有効とされながらも忌避すべき最終手段だった
  • タレス
    • ダメージバフの強力な聖痕として女の子にされた古代ギリシアの哲学者・数学者
      • 万物の根源をどこにでもある「水」と言い切ったことで、神話に頼らない世界の説明を目指す動きが生まれた
      • タレスの定理(円の直径の両端と円周上の一点を結ぶと、その角は直角になる)など幾何学方面でも活躍した

中国哲学

インド哲学

仏教・儒教

科学

エントロピー(Entropy)・ネゲントロピー(Negentropy)

  • エントロピーは「乱雑さ」「無秩序さ」を量にするための概念
    • そこにあるものが混沌としている・散らばっている・様々な動きを見せる(そうなっていく)というときに「エントロピーが大きい(増大する)」と言われる
      物理学のみならず様々な分野で使われている
  • ネゲントロピーはネガティブ・エントロピー(Negative Entropy)の略。
    • エントロピーの対義語で、物事が秩序だっている(いく)ことを表す。
      • 自然法則ではエントロピーは増大するのが常なので、ネゲントロピーは自然に逆らったものだと言える。

エーテル

  • 古代自然哲学のエーテル
    • 火・風・水・土の4元素が世界を構成するという説をアリストテレスが拡張し、天界を占める「第5元素」として考案された。大方の「エーテル」という語の語源となっている
      人がいて4元素が支配する地上は物質が変化し続けるが、第5元素が占める天界は不変だとされた
      これ以降のもので「エーテル」と呼ばれるものはこのあたりの背景が語源となっており、宇宙や空に関わるものに付けられることが多い
  • 物理学・光を運ぶエーテル(Luminiferous Aether)
    • なぜ光が運ばれるのかという説明のために、光が伝播するための媒質が仮定され始める。17世紀ごろに細胞の発見で有名なロバート・フックによって命名された
      このエーテルの「揺れ」が光だと考えられ、光の波動説の原型が出来上がっていったが、19世紀ごろまで研究が進むとアインシュタインが特殊相対性理論を生み出し、わざわざエーテルというモノを考えなくても良くなったことで否定された
  • 科学・エーテル結合
    • 酸素原子Oに有機基R、R'がくっついてR-O-R'の形をとることがあり、これがエーテル結合と呼ばれる
      なぜエーテルかというと揮発して空中に舞いやすいから
  • フィクションのエーテル
    • SF作品ではこれらの定義に限らず架空物質・便利物質の名称としてしばしば登場する
      例えば、3rdでは量子の海を構成する要素として「エーテル」というものが挙げられている(ビジュアルノベル「デュランダル」など)
      また、妹の男主人公「空」の英語名はAether、女主人公「蛍」はLumineである
      そして妹2において銀狼などが扱っている、世界を構成する情報も「エーテル」である
      ZZZには3rdで言う崩壊エネルギーに相当する概念があり、これが「エーテル」と呼ばれている。それに侵食された崩壊獣に相当する存在は「エーテリアス」(Aetherius)である

時間結晶(Time Crystal)

  • 時間経過で状態が変化しない(時間に対する並進対称性)という法則が自発的に破られ、時間を軸に周期的な変化がみられる状態。
    • フランク・ウィルチェック(Frank Wilczek)教授により提唱される。
    • すなわち、「ループ」である。「疑似時間結晶」とは「時間結晶=時間軸的なループ」を疑似的に作り出すのだから、時間経過によって影響されない空間を生成するということになり、設定的には時間軸から隔絶された空間が生まれる、ということになるか。 

語学

たまに出てくる漢文っぽい小難しい成句はだいたいが日本では耳慣れない故事成語
数が多すぎる上に出典も多様すぎるのでストーリー上で特に重要そうなものなどに絞るのがよさそう

固有名詞の翻訳は各国の用語を参照

中国語

  • 『why?にこたえるはじめての中国語の文法書 新訂版』 (2016)-相原茂
    • そもそも中国語を勉強したい!って人へ

漢詩(詩経)

ドイツ語

セシリアの„Ich liebe dich“(I love you)やヴェルト・ヨウの„Welt“(World; Universe)など
グロ版での律者の訳語のHerrscherもドイツ語で支配者や統治者を意味する単語
ドイツ語やドイツ文学はモチーフや小ネタでよく登場する
あと妹のモンドのグロ版表記は„Mondstadt“(Moon-town)

英語

中国語名詞の英語表記は中国語読み=ピンイン準拠
バージョンタイトルなど日本語とはかなり違う場合が多い
「終焉」がEndとFinalityに分かれているなど細かいニュアンスが表現されているところもある
ストーリーとかフレーバーテキストを英語で見返してみると発見があるかも

その他

他の分野にかかわる人々など

  • ソロン
    • 律者さん♪の餅聖痕として女の子にされた古代ギリシアの政治家
    • 所謂「ソロンの改革」を敢行し、当時アテナイに蔓延っていた貧富の格差や権力の集中の是正につとめた